その16・白と〇の伝説

 またまた廉価ソフトS〇FB〇X提供のマイナータイトルです。


 今は無きstudioWIN〇なるホラー系のシナリオを作り続けていた会社です。


~某病院の火災事故を取材していた主人公である新聞記者の白鳥は謎の男・百鬼と出会い対決する・・・前世の因縁を懸けた戦いが始まる~


 全三章からなるストーリーで超能力を使い問題を解決していきます。MSX1対応でコマンド選択のアドベンチャーゲームで元はカセットテープでの販売でした。

 さすがに当時のメディアでテープでは販売できなかったので3枚組のフロッピーに移植されています。



◇第一章は宿敵百鬼との対決。


 超能力を扱う仲間を集め、目覚めたばかりの超能力を駆使して闘います。

 中盤での難所は「独鈷剣」なる武器の封印の呪文。説明書には「画面にヒントがあります」と書いていたけどまさかアレとソレとコレを組み合わせての3文字だとわ思いも寄らず。


 最終ではボス百鬼を守るゾンビ達との対決、これが一番ムカつくwwこっちは敵の姿が見えず闇雲に攻撃すると相手は「こっちだこっち」とバカにしてくる始末。超能力エネルギーが切れる前にプレイヤーの精神力が擦り切れますww



◇第二章はバミューダ海域における海難事故の原因調査を開始。


 タイムスリップしてアトランティス大陸の遺跡に到着。問題を解決するために様々な時代に転生してアイテムを入手していきます。そのために何回も死ぬハメになりますww

 関ヶ原・大阪の陣では忍者・サスケとなり忍術(超能力)を駆使して、豊臣方に間者として潜入。現代の仲間である村上氏は三好青海入道として登場。ボスである〇〇君との対決(口頭のやり取り)が意外とコミカル??


 中世フランスでは騎士クリスタルナイト(一章で主人公が呼ばれていた名前)としてジャンヌ・ダルク(ヒロインの転生)、騎士ダイールに転生した村上氏と共にイギリス軍と闘います。



◇第三章は異常気象が立て続けに起こり(ヤバイ、説明文みてると現在が近づいているな―)暴動の起った日本が舞台。


 遺跡調査をする内に前世の記憶を辿り神々の最終戦争へと巻き込まれます。


 前章のアトランティスやヒヒイロカネ、今作の遺跡の内容を見ているとどうも謎の古文書・竹〇文書がベースになっている模様。


 前作に比べると難易度が下がった感があり。現代日本で一章のような超能力で暴徒と化した人間を倒す事も求められますが比較的親切設計だったし。


 面倒なのは冒頭の遺跡調査と、後半の300万年前の超古代時代にて敵のアジトでの偶像の仕掛けぐらい。



 本作は5章からなる壮大な物語だったようですが商品化されたのはこの3つのみ。


 何度も言いましたがMSX1には横8ドット内は2色しか使えない制限があります。なので輪郭線などのある絵は苦手。どうやって絵を描くのでしょうか?


 ゲームが始まると・・・描きます描きます。いわゆる点を打つ・線を描く・円を描く・一筆描き・色を塗るBASIC命令で微妙に調節しながらイベント絵が描かれていきます。


 時間がかかってしまうのですがアニメーションみたいでついつい見入ってしまいます。第三章は一気表示となっており残念。



 ちなみにフロッピー版から入った私は知りませんでしたが、初版のカセットテープ版にはもう一つBGM用のカセットテープが同梱されていたそうです。

 ゲームをロードすると「BGMテープの〇面を再生して下さい」などの指示が出るのでそれを実行。BGM付きアドベンチャーになるという仕組みでした。


 ようつべのプレイ動画の中にはそのBGMを再現してくれているのもあり。見ていると臨場感が出てきます。


 この作品の魅力は私ごときの文章能力では書き表せないので、是非プレイ動画で確認して頂きたい!またPr〇jectEGGでも有料でプレイ出来ます。

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