どうしてって……だって私、天才だもん
生まれつきの天才とは彼女のことを言うのか…。
十七歳にしてイギリスの大学を飛び級で卒業した、天才少女・マリア。
彼女には、彼女にしかわからない苦悩が付きまとうが、よき理解者がついに―――。
ひょんなことから、警察と連携する研究施設【人間科学研究所】通称・IHSに就職することに。
そこでは自分の思いのままに研究することができ、彼女は日本でやりたいことが見つかったと喜ぶ。
しかし、その研究施設で働きたいのなら、警察の手足となることを条件に出されてしまう。マリアは研究がしたいがために協力を飲むが、警察は彼女について行けない。何もかもが特殊過ぎて普通の人間には、彼女は理解できなかった。
そんな矢先、警察学校を優秀な成績で卒業し、キャリア組と呼ばれる優秀な男性刑事が捜査一課に配属された。
彼の名は青井暁人。科学に長け、剣道はなんと五段。とりあえず手元にあるものが彼にとっては武器となる。
そんな彼、マリアと組まされることに。
初めはお互いが嫌がる素振りを見せながらも、二人で過ごす時間が増えるほど認め合うように。
そして、ある日二人には共通点があることを知る。
これは、天性の頭脳とひらめきの力×抜群の推理力と文武両道の二人が紡ぐ研究レポート―――。