探偵・四十住椿の事件〜事件と出逢いは紙一重〜

昔から人には視えないモノが視え、聴こえない声が聴こえ、人ならざるものを祓うことのできる四十住椿(あいずみ つばき)。
彼は小学生のころに友人が「神隠し事件」に巻き込まれたことをきっかけに、自分も“父と同じ道”へ進むことを決意する。
しかし、彼の生まれ持った特性故に、それは心身ともに疲労が凄まじく危険を伴うものだった。
そして彼は“その仕事”とは別に雑誌のライターをすることに。彼を支えていたのは担当編集者の女性だった。身の回りのことから買い物、雑誌の編集までもを助ける彼女だったが、彼女は所属部署の命令により担当替えに。

そんな時、一つの依頼が舞い込む。
朝、椿の自宅にやってきたのは七海由衣という女子大学生だった。依頼内容は「意識不明の重体になっている友達を助けて欲しい」とのこと。自分の出る幕…続きを読む