概要
邦画風じっとり青春×ファム・ファタール耽美サイコホラー
《あなたを心から愛しています。》
男子中学生・谷崎真理は、離島唯一の医師である父に命じられ日常的に死体を解剖している。
閉塞的な日々から「消えてしまいたい」と願う真理。
そんな中、父が建てたサナトリウムにて、余命わずかの謎めいた少女・希子と出会う。
「ね、お友達になりましょうよ」
「わたし、死ぬまでに、ひとつだけ、どうしても叶えたい夢があるの。あなたには、そのお手伝いをしてほしいのよ」
無垢な希子、異国の血を引く問題児・ダビド、真理に想いを寄せる委員長・美保……同級生たちと淡い友情を紡ぐ。
だが、いつしか純粋な夢は狂気へと変貌し、真理は許されない罪に手を染めてしまう──。
繊細な筆致で描かれる、耽美で残酷な青春ホラー。
🚩第32回電撃大賞・二次選考通過作の全面改稿版です。
カクコ
男子中学生・谷崎真理は、離島唯一の医師である父に命じられ日常的に死体を解剖している。
閉塞的な日々から「消えてしまいたい」と願う真理。
そんな中、父が建てたサナトリウムにて、余命わずかの謎めいた少女・希子と出会う。
「ね、お友達になりましょうよ」
「わたし、死ぬまでに、ひとつだけ、どうしても叶えたい夢があるの。あなたには、そのお手伝いをしてほしいのよ」
無垢な希子、異国の血を引く問題児・ダビド、真理に想いを寄せる委員長・美保……同級生たちと淡い友情を紡ぐ。
だが、いつしか純粋な夢は狂気へと変貌し、真理は許されない罪に手を染めてしまう──。
繊細な筆致で描かれる、耽美で残酷な青春ホラー。
🚩第32回電撃大賞・二次選考通過作の全面改稿版です。
カクコ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!あなたは二度の結末を目にする
一度目は安堵。
二度目も、やはり安堵を覚えることでしょう。
さて、二度目のそれは本当に「安堵」でしょうか? そんな感情を覚えたあなたも、そして私も、既に"彼女"に溺れているのかもしれません。
──
定上栄さんと言えばファム・ファタール、強い魔性を持った女性……というイメージのある私でしたが、本作品を拝読して、ますますそれが実感を伴って根付いてきたように思います。
静かな筆致で綴られた「閉塞的な空間」と「人間の心理」。いい意味で派手ではないにもかかわらず、読み手の心にもどくどくと迫ってくる不穏でいっぱいです。
さて、私はタイトルに「二度の結末」と記しました。
という…続きを読む - ★★★ Excellent!!!許されない愛し方と魔性の女
閉鎖的な社会における問題と、倒錯する愛、許されない異常な性癖という要素を、ほんの少しのファンタジー要素で恐ろしいほどに薄暗く澱んだ雰囲気を作り出しています。
客観的に見て、登場人物にとって「良かった」と思えるシーンが一つもないという恐ろしさ、そしてその中で登場人物は確かに幸せを感じているという歪さ。これがこの作品をサイコホラーたらしめ、結末まで全て澱のように喉に突っかかるような不快感を与えてきます。
何がどうなっていたら平和だったのかIFの想像すらできない、確かに間違っているはずなのにこれが最善のエンドだったのではとすら思う、読者すら魔性にかかるような作品です。