概要
白布が揺れるたび、誰かの時間がほどけていく
失われた信仰を調べるため、山奥の村を訪れた大学生。
村では、誰も理由を語らないまま、白い布が風に揺れていた。
その布を抱く少女との出会いが、彼の時間をゆっくりと変えていく。
沈黙の村に、白の残響だけが残っていた。
そして白布の奥で、いまも呼吸する“何か”。
――それは、ひとつの命をめぐる、祈りの記録。
村では、誰も理由を語らないまま、白い布が風に揺れていた。
その布を抱く少女との出会いが、彼の時間をゆっくりと変えていく。
沈黙の村に、白の残響だけが残っていた。
そして白布の奥で、いまも呼吸する“何か”。
――それは、ひとつの命をめぐる、祈りの記録。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!静かで綺麗な物語
『ミヌシロ』の、この独特な空気感がとても心地よいです。派手な演出に頼らず、「祈り」のような静かな熱をもった作品だと思いました。
読者に媚びない品の良さと季節の実感を伴う丁寧な描写が、まるでその場にいるような感覚を与えてくれます。
分かりやすい盛り上がりよりも、その物語が本来持つべき空気を最優先しているからこそ、作品全体に嘘がありません。だからこそ、読み手の側にも静かな感動がまっすぐ届くのだと思います。
「覚えている」という一見何気ない行為が、これほど切実で美しい芯として残るのは、出会いと別れを真摯に描き切った本作だからこそ、静かで綺麗で、それでいて深く心に残る作品でした。ありがとうございまし…続きを読む