概要
● ● まっかなおめめと目を合わせてはいけません
学校の資料室で見つけた資料を生徒会記録として公開します。この町は何かがおかしい。
■■■■みくちゃんを探しています。
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お迎えにいきます
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!記録とは過去の情報が保存されたもの
何故、人は記録を残すのか――
過去の出来事を残しておくため。
出来事とは何か、真偽は?
記録は記憶と違い、形として残されるからこそ、情報確認のために使用される。
人の記憶ならば、言った・言わなかったなどの衝突などザラ。
もっとも記録とて、敢えて省く・捏造・改竄・ご都合主義の解釈などあるので、記憶よりも少しマシな程度。
作中に出てくる記録は、どの学校にもある生徒会の記録。
記録なのだが、どこか変だと違和感がある。
でもよくある記録でもある。
何が起こったのか、何があったのか、事務的に記しているだけ、のはず。
ところが、おかしい。
この手の流れは資料から謎を紐解き、真相を追う展開である。
ところ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!情報の「欠落」を怖さに変えている
学校通信という極めて事務的な文書形式を用いながら、
時間の経過と人の入れ替わりだけで不穏さを積み上げていく、非常に静かな作品でした。
毎年同じ言葉、同じ構成、同じ「みんな笑っている」という描写。
それが繰り返されるほどに、逆に感情の不在や閉塞感が浮かび上がってきます。
名前の重なりや省略された期間など、
語られない情報が読者の想像を刺激し、
「何が起きていたのか」を考えさせられる構成が印象的です。
派手な事件は一切描かれていませんが、
記録の行間に滲む違和感が、確かな物語として残ります。
文書系・記録系作品が好きな方には、ぜひ読んでほしい一作です。