概要
なぜその家族は台風の日に川辺でバーベキューをしたのか
2025年9月7日(日)、東京都多摩市内の河川敷でバーベキューをしていた家族4人が氾濫した川に流され死亡する事故があった。数日前から接近していた台風18号の影響で大雨が続き、7日朝には川が氾濫危険水位を超えていた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!如何に最悪の結末を選び続けるのか
台風の日にBBQをして流された家族。
冒頭にて、ニュースとして映される悲惨で滑稽で救いようのない結末。
ある日テレビでため息を吐きながら見ていたニュースの裏側には、家族のどんな事情があったのか。
主人公家族の生活描写があまりに詳細でつぶさに描かれるため、読んでいるうちに非常に生々しい感情を覚えます。生々しすぎるほど嫌らしい。べとべとに濡れた靴下が歩くたび張り付くような気持ち悪さ。
しかし、冒頭で結末がわかっている読者にとって、その気持ち悪さは癖になっていきます。この気持ち悪さが、いつ、どこで、どうやって、あの最悪の結末に辿り着くのだろう。
最悪の結末を待ち望む読者の生々しい感情まで引きず…続きを読む - ★★★ Excellent!!!からめとられる人生
まったく聖人君子ではない主人公、しかし一方でどうしようもなく共感してしまう部分があるのは私だけでしょうか?
家から逃げ出すように自立はしたものの、真綿で首を絞められるように、あるいは徐々に茹でられる蛙のように経済的な不安が募る日々。
そんな中、差し伸べられる捨てたはずの家。
これを拒否するのはなかなか難しい(後々の展開を思えば、拒否したとしても結局は戻ることになったでしょうが)
戻った家での(敢えて悪意のある言い方をしますが)小さな器を見せつけるような葛藤。
そして最後の結末。
筆者らしいドライな最期に、笑う場面ではないのですが乾いた苦笑いを浮かべてしまいました。