概要
今日を好きな種類の一日にできるかは、難題。
4月32日。この町は、ときどきデジタル表示の日付けが狂う日がある。
そんな日には、なぜかいつもヘンなことが起こる。
今日は4月32日と表示されていた。
日付けが狂ったその日、山深い町に住む高校一年生の魚目少年は朝から、釣りをしに、愛車の自転車で秘密の釣り場へ向かっていた。すると、その通りがかりに、いつの間にか高い壁が出来ていた。数日前にはなかった壁だった。忽然と出来た壁の上には見張り小屋があった。そこ同じ年くらいの少女がいた。まるく大きな目のその少女は、ラナと名乗った。
魚目少年は少女へ、そこでいったい何をしているのか訊ねた。すると「見ての通りの見張り」と答えられた。さらに何を見張っているのかと訊ねると「ゾンビの襲来しないか」と答えられた。そして「ゾンビっているのか」と訊ねると、ラナ
そんな日には、なぜかいつもヘンなことが起こる。
今日は4月32日と表示されていた。
日付けが狂ったその日、山深い町に住む高校一年生の魚目少年は朝から、釣りをしに、愛車の自転車で秘密の釣り場へ向かっていた。すると、その通りがかりに、いつの間にか高い壁が出来ていた。数日前にはなかった壁だった。忽然と出来た壁の上には見張り小屋があった。そこ同じ年くらいの少女がいた。まるく大きな目のその少女は、ラナと名乗った。
魚目少年は少女へ、そこでいったい何をしているのか訊ねた。すると「見ての通りの見張り」と答えられた。さらに何を見張っているのかと訊ねると「ゾンビの襲来しないか」と答えられた。そして「ゾンビっているのか」と訊ねると、ラナ
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