骨拾いの鎮魂無双

その少年――町を歩けば女神に土下座をされる。

絶世の美少女が、少年に土下座をして頼み込んでいる。道のド真ん中で。
周囲からの突き刺さる奇異の視線。その真ん中で困惑している少年。名は『ナガレ＝エイキチ』、どこにでもいるただの人間。
背丈も普通。顔も十人並み。ついでにモテない。そんな彼ではあるけれど、実は数多くの世界で死者の妄念を祓ってきた無双の霊能力者である。

女神は言う、世界が死んだと。
女神は願う、世界の残された死者を鎮めてくれと。

女神の懇願により、『死んだ』世界へと旅立つエイキチ。何もない世界で、ちょっと抜けた女神や仲間たちと一緒に、世界を救う旅を続けていく。
鉄の路を歩き、神の存在を知り、そして大地の声を聴く。

――これは、死にきれなかった世界を殺す物語。