概要
「一日に二回、一年に一回しかないものといえば?」
「おはよ、サイ。今日もよろしく頼むよ」
ボクが話しかけている相手は人間じゃなく、何の変哲もない自転車だ。
別に友達がいない訳ではなく、霊感がある訳でもなく、ましてや幻覚が見えている訳でもない。
普段使っている道具の調子が悪くなったとき「頼むから動いてくれよ」なんて懇願するように語りかけたことはないだろうか?
単にそれと同じような感覚で、ボクには日常的に物に話しかける癖があった。
そんなボクの元に。奇妙なメールが届く。
『この度は第三回エミナスカップに再登録ありがとうございます――』
もしも身近な道具が意志を持っていたら……?
モノの特性を生かした戦いが今、幕を開ける。
ボクが話しかけている相手は人間じゃなく、何の変哲もない自転車だ。
別に友達がいない訳ではなく、霊感がある訳でもなく、ましてや幻覚が見えている訳でもない。
普段使っている道具の調子が悪くなったとき「頼むから動いてくれよ」なんて懇願するように語りかけたことはないだろうか?
単にそれと同じような感覚で、ボクには日常的に物に話しかける癖があった。
そんなボクの元に。奇妙なメールが届く。
『この度は第三回エミナスカップに再登録ありがとうございます――』
もしも身近な道具が意志を持っていたら……?
モノの特性を生かした戦いが今、幕を開ける。
ギフトに関しては無理をなさらずに!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!モノに愛着を持って生きる皆様へ
物に魂が宿るというアニミズム思想を題材にした『日常の中の非日常』のお話です。
私自身、いつも使うもの、常に身につけているものは相棒だと感じて生きていたりします。互いに活かし活かされの関係でもあるのかなと。
子供の頃は自転車に乗ればどこまでも行けるような気がしていましたし、大人になってからも遠出したり、サイクリングキャンプにでかけたりして、『自転車』は私自身にとってもとても『愛着』のあるものです。
だからこそ、日常的にモノに自転車に話しかける主人公に惹かれて読み始め、主人公の自転車に対する『愛着』が『具現化』されていて、とてもいいなあと好感が持てました。
この物語は終わったその先もキャ…続きを読む