モノに愛着を持って生きる皆様へ

物に魂が宿るというアニミズム思想を題材にした『日常の中の非日常』のお話です。

私自身、いつも使うもの、常に身につけているものは相棒だと感じて生きていたりします。互いに活かし活かされの関係でもあるのかなと。

子供の頃は自転車に乗ればどこまでも行けるような気がしていましたし、大人になってからも遠出したり、サイクリングキャンプにでかけたりして、『自転車』は私自身にとってもとても『愛着』のあるものです。

だからこそ、日常的にモノに自転車に話しかける主人公に惹かれて読み始め、主人公の自転車に対する『愛着』が『具現化』されていて、とてもいいなあと好感が持てました。

この物語は終わったその先もキャラクターが『生きていく』と感じられる締めくくりが描かれており、まだこの時間が続いていく、というワクワク感を味わうことが出来ました。

モノに愛着を持って生きている皆様は勿論、今の所そうでもないけど? という皆様も、この物語を読んだ後は、普段自分の側に居てくれるモノ達がちょっと違って見えるかも知れません。

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