02 双つの杉を倒す夢への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
夢で半生を追想する、という形をとって非常にコンパクトかつ丁寧に氏康さんの半生を描写されていて、唸らされました。
しかし、改めてこの頃の関東情勢は複雑怪奇だ。この頃はまだ上杉謙信も武田信玄も〝いない〟というのに。
どっちのライバルも氏康さんが間接的に生み出しちゃったじゃん、というのは置いといて( ^∀^)
この複雑な物語背景を読み易く綴られていて、面白かったです。
作者からの返信
この辺、試行錯誤の部分ですね。
氏綱の臨終のシーンにするとか、その臨終を城外から見守る怪僧・雪斎のシーンにするとか、悩みました^^;
でも結局、鼠化虎の「夢」を述べるシーンなので、いっそのことと思って、夢を見ている、という設定にしました。
上杉謙信は……これこそ想定外のラスボスでしょう^^;
長尾という時点で絡んで来るのは想定できたでしょうけど、あんなんアリか、と言いたくなりそうな登場&襲来でしたし。
ちなみに武田と北条は甲相同盟を結んでいるので、晴信と氏康は喧嘩するつもりは無かったんですよね……。
問題は、元祖・海道一の弓取りがやる気満々なワケで(笑)
この辺、導入部は苦労したので(分かりづらいですからね^^;)、そこをお褒め頂き、嬉しい限りです。
ありがとうございました。
30 霧隠の城 上への応援コメント
どうも。投稿ご苦労様です。
ここで冒頭近くにあった夢の話が回収される訳ですね。なるほど。あれは変った話なのでちゃんと憶えていました。短編の冒頭の前振りでさえ忘れて、オチで首をかしげることもあったりするのですが(笑)。
そして、全鑑、正しいぞ、などと想ってしまいます。遊牧勢にとっては、生き残るために逃げるは、常道ですから。
ところで、北条の5色備えって、五行思想に基づくんでしょうかね?
五行だと、黄色は土なんで、それで地黄なのかな?と想いました。
作者からの返信
あの夢の話、実はもうちょっと引っ張ります。
北条早雲(伊勢新九郎)があの夢を見たと言い張っているのは伝えられているところなので、じゃあ何でそんなことを言い出したのか、という点を掘り下げる予定です^^;
太田全鑑、ここでこのタイミングで野性の本能にも等しい感覚が働きます。
ここで上に立つ者が厳しくすればまだちがったろうに、今の関東勢は緩み切ったグダグダな状態なんで、そこが付け目だったんでしょうね(笑)
五色備、おそらく五行のアレも念頭にあると思います。
ちなみに、「地黄」は、直参の「直」に通じ、八幡様と直に繋がってるよ、とアピールしていたみたいです^^;
ありがとうございました。
編集済
01 双つの杉への応援コメント
こんにちは、御作を読みました。
鎌倉時代から続く因縁に、足利家の内紛が絡んで、関東ってぐっちゃぐっちゃの終わらない戦いを続けてるんですよね。
二つの上杉家は、血塗られた混沌の象徴であり……、後北条家は平穏な秩序を取り戻そうとしたのかも知れませんね。
後をつけないと、北条が平穏を取り戻すって、酷い文章に見えるなあ(^○^)
道は遠く、敵は膨大。どうなるのか楽しみにしています。面白かったです!
作者からの返信
太田道灌さんが苦労して何とか整地していたのに、その道灌さんを始末してしまう、殺人魔境と化していた関東。
滅茶苦茶な世界であり、伊勢新九郎さんが「いける!」と思わなかったらどうなってたんだろうと思います^^;
執権北条家もそれなりに平穏を目指していたと思います。
ただ、関東を平穏にするはずが、いつの間にか治天の君とか世界帝国とか、相手が想定外だっただけで(笑)
両上杉の大軍が北に、そして海道一の弓取りが舎弟の武田君(笑)を連れて、南に。
これホント、氏康&綱成のコンビで無かったら、危なかったでしょうね^^;
ありがとうございました!
登場人物への応援コメント
こんにちは、目次だけでも関わっている人がそうそうたるメンバーですね(^○^)
福島さん→綱成さんの流れは、歴史の皮肉というには痛烈な揺り戻しだと思います(⌒-⌒; )
いや、まさか、ねえ。
作者からの返信
やっぱり関東甲信越は、従来の小説やドラマや映画などのおかげもあってか、全国区の有名人がそろっている、という印象でした。
後日、毛利元就について書いた時は、逆に「?」な人が多くて、それを痛感しました(笑)
綱成さんは、出自について諸説ありますが、やっぱり花倉の乱あたりで伊豆へ亡命したんじゃないかな、と思います。
さすがの義元&雪斎も、まさか放逐した一族からあんな名将が出てくるとは思いもよらなかったでしょうけど^^;
ありがとうございました。
29 弁千代決死行 下への応援コメント
投稿ご苦労様です。
なるほど、兄上の方の見せ場でしたか。格好良いですね。
作者からの返信
伝えられるところだと、弁千代はフツーに城に入って(あまりにも堂々としていたため、誰も止めなかったようです)、フツーに城から出て来て帰って行ったそうです。
……でも、それもそれでいいんですが、この先、太田さんの動向や、何より決戦の前に兄上の「強さ」を見せつけるところとか、あと、ちょっとした伏線もあって、兄上出陣と相成りました(笑)
ありがとうございました。
28 弁千代決死行 上への応援コメント
どうも。投稿ご苦労様です。
次回。弁千代の見せ場ですね。楽しみです!
作者からの返信
恐縮です。
弁千代、果たして綱成の元へとたどり着けるのか。
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました!
42 善得寺への応援コメント
義元、晴信、氏康。
三人の若者が
海辺で魚を焼いて食べるシーンが
すごくキラキラと輝いていて
覚えていたのですが。
田子ノ浦の章だったかな?
感動のラストで再び繋がり
感慨深いものがありました。
人間同士の繋がりっていいもんだなぁ
と、しみじみ思える良い物語でした。
作者からの返信
おっしゃるとおり、田子の浦のシーンです。
何気なく書いたシーンですが、書いていた当時はラストシーンをああしようと思ってなかったので、今振り返ってみると感慨深いものがあります、私も(笑)
やっぱり若者が飯食ってるのは、見ているだけで楽しいもんですし^^;
戦国という殺伐な時代ですが、こういう未来を目指す若者、という部分もあったんじゃないかと思い、書かせていただきました。
「いいもんだなぁ」とおっしゃられて、大変嬉しゅうございます。
それでは、長きにわたり、お読みいただきありがとうございました!
編集済
38 坂東の覇王への応援コメント
史実にあまり詳しく書かれていないけれど。
縁の下の力持ちであまり華やかに取り上げられることもなかったけれど。
そういった歴史上の人たちに光を当て
再び命を吹き込み
極上の物語としてよみがえらせる。
きっと蒼穹の彼方から
四谷軒さんに拍手喝采する武将たちが
たくさんいるんじゃないかしら。
千葉さんたちも「そなたの筆づかい🖌天晴れなり!」と(^^)
すごく心に響く章でした。
作者からの返信
マイナーな人とか、評価が低かったり悪かったりする人を見たりすると、もっと注目すべきところがあるんじゃないかと思うのです。
たとえば北条家にしても、最後は豊臣秀吉に逆らって滅ぼされてしまうので、「何やってんの」と思われている傾向があります。
しかし、そういう人だったり家だったりしても、見るべきところがあり、それを知らないのはもったいないと感じるのです。
このお話の場合、千葉家は、wikipediaでも河越夜戦の時に北条家に味方したけど、特筆すべきものはないというような書かれ方をしています。
じゃあ千葉家が味方したということに、どんな意味があるのか、あるいは解釈のしようがあるのか、という問いに対するひとつの答えが、今回の話です。
千葉家をさかのぼっていくと、あのお方にたどり着き、そういう千葉家が味方することの意味、というのを物語風にしてみました。
お褒め頂き、汗顔の至りです^^;
ありがとうございました。
編集済
35 地黄八幡への応援コメント
倉賀野三河守?
もしかして、高崎市の隣りの倉賀野町に
なにか縁があるの?
と、Google先生で調べたら
上野国西部の武士団に児玉党有道氏がいた。その児玉党の分かれで倉賀野を名字の地とした御家人が倉賀野氏であった。
とあり、お〜っ!
と興奮しました(^^)
でも、上杉軍などと合わさって
大軍で責めていったにも関わらず
北条氏康の巧みな攻略に引っかかり
負けてしまうのですね。
(だって、そう書いてあったんだも〜ん!)
捨て石とされた近江守さんと上野介さんが
哀れな最後でした。
作者からの返信
お察しの通り、倉賀野町に由縁のある、倉賀野さんです^^;
山内上杉氏は、上野国が根拠地なんで、倉賀野さんはその地元なので、山内上杉氏に仕えていました。
しかし、これもお察しの通り、北条家の大いなる流れには抗しきれず、たしか最後には上杉謙信の方に行ってしまった気がします。
近江守さんや上野介さん、実際は主君を逃がすために必死に戦ったかもしれません。
ですが、拙作では、必死で後に繋げようとする北条家との対比のため、主君や家臣の「つながり」がボロボロな組織として、山内上杉氏を描かせてもらいました。
ありがとうございました。
34 風よ、魔となりてへの応援コメント
忍びってカッコイイなぁ〜
以前、遺跡発掘のバイトしてたとき
ある作業員のおじさんに可愛がっていただき
色んな話をしてくれましたが
先祖は忍びの一族だった!
と、嬉しそうに話してくれました。
ホンモノの手裏剣も見せてもらいましたよ。
日本刀なんかも刀鍛冶よろしく
作ってしまう人でした。
実際にお邪魔して、見せてもらいましたが
白装束?みたいなのを着用して
作業している姿は神がかってました(・・;)
むかし、漫画で忍者ハットリくんを
読んでいたくらいの知識しかありませんが(^◇^;)
さすが、歴史小説に出てくる(忍び)となると
重厚感というか、職人軍団なのかなぁと。
面白かったです!
作者からの返信
私も忍者ハットリくんの知識ぐらいしかありませんでした(笑)
……でも、北条家を描くとなると、風魔を避けられないので、四苦八苦して勉強して描きました^^;
忍びの末裔の方、凄いですね!
マルチの才能を受け継いでいらっしゃるようで、まさに「異能」としか言いようがありません。
リアル手裏剣とか垂涎ものです(笑)
風魔は北条家滅亡後、吉原を守護する存在になったとか言われているので、そういう、「守る」という感じの、ちょっと悲哀を漂わせる感じを心がけておりました。
カッコ良さを感じていただけたら、何よりです。
ありがとうございました!
31 霧隠の城 下への応援コメント
「霧吹きの井戸」は
実在したのですね。
私もウィキペディアで調べてみました。
霧でお城が隠されている間に
事を成し遂げるとは…
お伽噺みたいだけれど
面白いな、と。
私の住む場所にあるお寺さんも
七不思議がありまして。
お寺にある井戸を覗き込んで
自分の顔が水鏡に映らなければ死期が近い
なんて、おどろおどろしい伝説があります👻
作者からの返信
最初は角川武蔵野文学賞のために調べていたんです、河越城のこと。
そしたら、この「霧吹きの井戸」が出てきて……じゃあこのギミックを使うしかないでしょう、と(笑)
霧でお城を隠すなんて、何て幻想的な光景なんだろうと思い、ちょうど「霧隠」なんて忍者も出しているんで、私としては「やったぜ」という気分なのです^^;
水鏡……怖ッ^^;
七不思議って、やはりどの界隈にもあるものなのですね。
ありがとうございました。
25 曲がり角への応援コメント
諏訪左馬助の死が
本当に無念でなりません。
でも、最後の最後に
小太郎の腕の中で息絶える事ができたのが
唯一の救いでもありましたね。
作者からの返信
史実だとこの一瞬(北条と上杉の交渉)だけ記録に出て来て、その後出て来ないんですんね、諏訪左馬助。
そこから想像を広げた結果だったりします。
非常につらいシーンですが、戦いを描く以上、何らかの犠牲は伴うことを描いた方が良い、と思って書きました。
それでも、生者へ想いを伝えること、後に残すこと、というのも拙作のテーマなので、小太郎の腕の中で逝きました。
そしてちゃんと「伝える」ことができたことが、今後に大きく影響します。
ありがとうございました。
20 石浜城攻略 上への応援コメント
殿!ご乱心を‼︎
(表現が相応しいかわかりませんが)
と、思わず口走ってしまいました〜
まんまと、真田さんに
やられてしまいましたね。
どさくさ紛れに忍び込んだら
あっさり受け入れられちゃって
どちらも拍子抜けしちゃったようなカタチ
なのでしょうか(^◇^;)
殿がうっかり者なのか?
真田さんがやり手なのか?
作者からの返信
この石浜って浅草のちょっと北くらいの位置のイメージです。
で、江戸城からめっちゃ近いので、相当なプレッシャーだと思うんですよ。
そういうプレッシャーだからこそ、「自分が見たいものを見る」という心理に陥ってしまい……そして落城、と^^;
……このあたり、やはり「真田」という知恵者のイメージを焼きつけたかったのです。
なので、ここは真田の頭脳の勝利ということでお願いします(笑)
ありがとうございました。
13 田子の浦 上への応援コメント
冒頭の短歌はなぜか記憶に残っていて。
懐かしく思い出しました。
(一応キチンと勉強してたのかも…)
三人の若武者が海辺で鰯を頬張るシーン
三人三様の食べ方がなんとも微笑ましいですね。
青春の眩しさみたいなものを感じて
うっとりと眺めていました。
でも、彼等の会話はとんでもなく大人の世界で。
一羽の鷹が運んできた文で
一気に現実に引き戻されました(・・;)
作者からの返信
百人一首の一番目の歌だったような気がします、田子の浦。
何か好きなんで、つい出してしまいました(笑)
鰯を食べるというのは、何となく思いついて書きました。
やっぱ海辺なら、何か魚を食べないと、という謎の使命感で(笑)
縁は異なもの味なものといいますか、隣り合わせの三国に生まれ合わせた若者三人、それぞれの「姿勢」みたいなものが現れればなぁ、と思っていたような記憶があります。
そして、甲相駿三国同盟への布石。
その会話、否、会談の最中に鷹が。
そして物語の舞台は東へ、北へと移って参ります。
ありがとうございました。
09 天秤への応援コメント
コメント欄で
どこまでが史実で
どこまでがフィクションか?
と、仰っていた方がおりますが…
四谷軒さんの歴史小説を読んでいる時の私は
大河ドラマの視聴者よろしく
迫力の大画面に見入っています。
のめり込んでしまうと
私の中では、フィクションではなく
ノンフィクションになってしまうのです(^^)
そしてなぜだか
四谷軒さんの歴史小説を読んでいる間は
大河ドラマ「麒麟がくる」
のオープニングテーマが
私の頭の中でエンドレスで流れ続けている、
という摩訶不思議な現象が起きます(^^)
作者からの返信
ありがとうございます。
「ノンフィクションになってしまう」………物書き冥利に尽きるお言葉です^^;
何となくそれっぽいというか、「らしい」感じにしようと苦心した甲斐があるというものです。
ちなみに書いている時は「信長の野望」というゲームのBGMを流しておりました^^;
ありがとうございました。
02 双つの杉を倒す夢への応援コメント
出自不明と思われていた氏綱正妻は、実は尾張にいた鎌倉北条氏の末裔らしく、この通説が的外れでない可能性が出てきたのを最近偶然に知りました。
作者からの返信
そうなんです。
その説を知ったのも、拙作を書く「きっかけ」のひとつです。
伊勢新九郎(北条早雲)が先を見越して、探して来たんですかねぇ^^;
ありがとうございました。
42 善得寺への応援コメント
とても豪勢なオールキャスト!この三強に謙信という軍神が、この狭い地域に割拠していたのがドラマですね。どれも天下を握る実力を持ちながら、近すぎて動きが取れぬままに各個撃破された戦闘教本通りのやられ方でした。それだけにロマンと夢は尽きません。
最後に、爺様や両親と語るくだりは春の名残の暖かい夢のごとく、氏康の心情と喜びが良く感じられます。
作者からの返信
謙信はまったく予想外の存在だったんでしょうね。
そういう意味では、山内上杉は正しい亡命先を選んだといったところでしょうか。
あとは、やはりこの中で最強と思われていた今川義元が、まさかの桶狭間で斃れたのが痛かったんでしょうね。
こういう場合、ifを言ってもしょうがないですけど、桶狭間さえなければなぁ、とも思います^^;
最後のくだりは、後北条家はこの時代にしては珍しく、家族の内輪揉めがなかった一族で、結束というか互いの思いやりが強かったんだろうなぁと思い、ああいうかたちにしました。
血戦をくぐり抜けたからこそ、今は亡き家族、そしてこれからの家族や親友への想い……その辺をお感じになられていただけて、とても嬉しいです。
それでは、ここまでご覧いただきまして、まことにありがとうございました!
05 河越緒戦への応援コメント
すごく入り込むし、本当に面白いです!
登場人物の出現の仕方や
出立ちの描写がカッコよくて
胸が躍ります。
戦での駆け引きは即断即決で
一瞬の気の迷いが命取りになったりする。
優れた武将たちは
とにかく決断が早いですね。
謎かけのような問答のシーンも所々ありますが
問いを投げかける者の
真の意図を理解する受け手。
そのやり取りなんかも面白いですね。
私も読みながら
こうか?ああか?いや、やっぱりこうか?
色々と考えてみますが分からなくて。
きっと私が戦に参加していたら
考えてる間に流れ矢に当たって
死んでしまいますね〜🌀
作者からの返信
恐縮です。
この「河越夜戦」を書いた当時、短編少ししか書いていない状態だったので、初の長編で、いろいろと試行錯誤をして書いておりました(前もそんなこと言ってましたけど^^;)
頭の中で合戦を展開して、それを書いていき……駄目そうだったら、リテイクをして、もう一回頭の中で合戦を展開する、その繰り返しでした(笑)
戦場でのやり取り、これがないと物語が引き締まらないし、文章が単調になりそうなので、これも必死でした^^;
でも実際は、がむしゃらに矢を放ったり、刀を振るったりしている人が大体だと思います。
いろいろと考えられる人は、「将」として指揮の仕事をやらされているでしょうし、そこまで出来るのは、やっぱり特殊な人なんだろうなぁと思います。
ちなみに私ならこっそり逃げたいと思います。
バレたらヤバいですね^^;
ありがとうございました。
41 関東の覇者への応援コメント
結末はあっという間です。しかし、単に河越夜戦と名前だけ知っていたものが、とても深く感嘆してしまいます。
大河の武田信玄で、三国同盟した時の氏康は杉良太郎でした。貫禄もあり、さもありなんと思っていましたが、三国同盟会談直前のこの時期、氏康はまだまだ若手で、しかも伸るか反るかの際どい立場だったとは!杉良太郎ならば、もう盤石の太守と思っていました。いや、ドラマのイメージとは怖いものです。
最後のエピローグとおわりに、締めくくりを楽しみにしています。
作者からの返信
夜戦というだけあって、まるで夜に見る夢のように、儚く一瞬で終わったようなイメージです。
関東諸侯同盟軍に、まともな領袖がおらず、しかも連携して指揮を執れなかったのが敗因でしょう。
北条の方は、氏康・綱成といったツートップが連携を取るという離れ業を示したのと対照的ですね^^;
大河、私も見てました。
当時の私も杉良太郎の安定感に騙されたクチです(笑)
あの「会談」の三人の中で、一番どぎつい戦いを繰り広げていたとは、と驚いたものです。
まあ、あのドラマは武田が主役で、しかも晴信がこれから伸びていくという段階なので、今川と北条を大きく見せたかったんでしょう^^;
ありがとうございました。
また、お時間がありましたら、ご覧くださいませ。
03 孫子四如への応援コメント
歴史音痴の私でも知っている
山本勘助や武田晴信や今川義元やら
まさにオールスターが入り混じっての
ストーリー展開に興奮します。
それぞれのキャラクターの魅力が引き立っていて
言葉のやり取りを目で追いながら
「みんな、カッコよ過ぎ💕」
と、いちいち萌えてます💕
春も近いので…お許しくださいヾ(๑╹◡╹)ノ"
作者からの返信
この時代の関東甲信越の、ある程度以上有名なキャラが河越夜戦にからんでますからね(笑)
自分でも書いていて、「こんなに出していいのかなぁ」と思っていたくらい、どんどん出てきました。
実は見切り発車なところもあって、結構予定していない展開(プロットにない展開)をしているんですよ……^^;
この頃、まだカクヨムで長編を書くのは初めてでしたので、試行錯誤の中で、キャラたちのやり取りをさせています。
そこを萌えていただいて、許すどころか感謝でいっぱいです!
ありがとうございました。
39 伊勢新九郎の夢への応援コメント
東山文化の代表たる鹿苑寺銀閣に、そんな隠されたエピソードがあったとは知りませんでした。銀閣とは言うものの、なんで金閣寺みたいに箔塗りしてないのかなと、修学旅行で不思議に思っていました。応仁の乱で、そこまで出来なかったんだろうなぁ、と。
でも、そんな幕命があったなら、越後の謙信と、もうちょっと仲良くできなかったのかな?
作者からの返信
実はこのあたり、私の創作です。
元々、銀箔を貼る予定はなかったという説もあります。
ただ、この足利義政の時代に、伊勢新九郎(北条早雲)がいろいろと動いていたらしいので、二人を出会わせてみようと思ったのです。
で、義政としては銀閣の夢を断たれてしまったので、とにかく銀泥棒の上杉を潰せ、という狂った下命をした、という感じにしました。
越後の謙信は……上杉を主筋と仰ぐ長尾家の流れですから、やっぱり上杉を潰すのはアカン、という感じかもしれません^^;
あるいは、当時の銀泥棒の仲間に長尾家の人がいたりして……というところです。
ありがとうございました。
38 坂東の覇王への応援コメント
弱小といわれる真田の活躍も見事ですが、介錯もさせてもらえず、死ぬことも許されなかった倉賀野は武士としてこれ以上はない恥辱にまみれたことでしょうね。
それにしても、真田の草のものたちと真田幸綱の結びつきは爽やかに小気味の良いことです。
作者からの返信
真田さんのこのあたりの活躍は、大坂夏の陣の真田幸村がモチーフです。
やはり真田と言えばコレだよな、という私の身勝手な妄想を具現化した回となります^^;
史実の倉賀野さんには悪いと思うんですけど、やっぱりこういう悪役がいないと引き締まらないので……。
で、真田の草の者と幸綱のチームワークは、池波正太郎先生の「真田太平記」を参考にさせていただきました。
爽やかであったり、小気味の良いところがあったりするのは、そのためかと思われます^^;
ありがとうございました。
36 奮迅への応援コメント
どこまでも長野親子はいやらしいですね。敵とはいえ、その性根の悪さは救いようがないですね。戦国の世の中をs自分に正直にいきているのかもしれませんが、でも、やはり爽やかさとは対極にある御方のようです。
それに、逃げることばかりの上杉の殿様に比べて、真っ先に当主自ら駆け抜ける北条氏康の潔さ。トップに立つ人物の差はどうしても出てしまいます。
作者からの返信
史実の長野さんは立派な人らしくて、他のフィクションでもカッコイイ描かれ方をしていますが、拙作ではその逆を行ってみました。
こういう「生き汚い」感じもまた、戦国っぽいかな……と思いまして。
北条綱成の家族との関係、鬼美濃との関係、そういう人間関係と真逆の人間模様を描き、対比させたかったのです。
北条氏康は、退陣の合図が出るまで(鉦が鳴らされるまで)、戦場を駆けまわっていたそうです。
戦いがほぼ終わっても見当たらなかったので、仕方なく黒備えが鉦を鳴らして呼んだ……とまで言われています。
これはこれで問題があるような気もしますが、やはり上杉と北条では、積極性で差が出たんでしょうね^^;
ありがとうございました。
35 地黄八幡への応援コメント
味方を捨て石にする。戦術としては正しいのかもしれませんが、心情としてはあまり褒められませんね。後々の兵の士気や結束に良いことはひとつもありませんしね。
どっちにしても負けるなら後々の事は考えなくてもいいでしょうから。後といえば越後に行って謙信を頼るのでしょうから、どっちの上杉さんかは知りませんが。
包囲半年ですか。溜まっていたでしょうからね。勢いもすごくなるでしょう。僅か一日違いとは、勝利は紙一重なんですね。
作者からの返信
本当は全軍で襲いかかった方が、数的有利により勝てるはずなんですけどね……。
いかんせん、夜で暗くて、味方同士といえども判別できないという事情もありますので、諸将も仕方なく順番に繰り出されていく流れです。
まあその夜の闇を狙って、北条軍が仕掛けたわけで、北条の戦略勝ちなところもあるわけです。
だからといって、捨て石作戦がイイというわけでもなく……。
このあたり、北条綱成とその部隊が結束して、老将が自ら盾になったりする描写と対比させているシーンです。
ちなみに越後に落ち延びるのはもうちょっと先で、その前にこの上杉さんは巻き返しを狙って信濃に手を出して、そうしたら甲斐の武田くんに目を付けられて襲撃されるというオチまであります^^;
(越後亡命はその後です)。
包囲半年……敵も味方もよくここまでやったもんだと思います。
勝敗を分けたのは、やはり一丸となっているかどうか、組織としてちゃんと動けるかどうか……だったと思います。
むろん、紙一重だとは思いますが^^;
ありがとうございました。
34 風よ、魔となりてへの応援コメント
敵もさるもの、なかなかの使い手ですね。そう簡単に風魔の手にかからないところが凄い。いけ好かない奴だから、さっさと風魔の手にかかって倒されれば良いものを、と思ってしまいますが、そこはさすが作者の魂胆で、どこまでも読み手をハラハラさせてくださいます。
更に、そこにつけても両上杉の仲の悪さ、壁にさせて潰れさせてしまえとは、なるほどとは思うが普通はそこまで出来ないのが人情。それを平気でやる長野は…そういや「信長の野望」でプレイした時、こいつ、けっこうそこそこ高いパラメーターを持ってましたね。そんな記憶が。多分、忠誠心や人間性信頼性あたりのパラメーターは絶望的に低いんじゃないのかな、きっと。
作者からの返信
まあ、あの乱世の関東の一角を担う名門ですから、やはりそれなりのモノがあったのでしょう……という感じを出してみました^^;
そして、山内上杉の微妙な人の良さと、長野さんの悪辣さ。
実はここまで書いてきて、雪斎が微妙に権力を失って、しかも人格者っぽい感じになって来たので、「はて悪役をどうするか」と悩んでいたのです。
そうしたら、長野さんが参戦していたのを思い出したのです(ひどい
で、急遽、長野さんを悪辣なキャラクターとして描く展開に。
史実の長野さんは、もうちょっと古風な武士というか忠節を尽くすタイプかと思いますが、その逆を行くキャラにしてみました^^;
でもこれぐらいアクが無いと、綱成との対比ができなかったもので……。
ありがとうございました。
32 千葉の北斗への応援コメント
いいですね、男と男の絆、物語、友情、信頼……男臭さ最高です。
万を数える大敵に百騎・千騎で家の存亡を賭けて立ち向かう。
愛馬を信じられる男に託し、戦場での獅子吼を夢に見る男。
戦場を駆ける男たちの物語が心地よいですね。
作者からの返信
千葉家は、河越夜戦において、ほとんどの関東諸侯が関東管領に味方する中、唯一北条に味方した家と伝えられています。
しかし、「味方した」だけで、何もしていないとも伝えられています。
……こんなこと言われたら、マイナー好きな物書き(の端くれ)たる私は、ムラムラしてくるわけです(笑)
だったら、表に出ないけど、凄いことをやらせてみようじゃないか、と。
それでこのエピソードが生まれました^^;
自分でも「嵌まった」と喜んだものです。
ありがとうございました。
31 霧隠の城 下への応援コメント
河越城の霧隠の井戸のエピソードは史実ですか、とすればすごい素敵な井戸ですね。そんな井戸があるのも面白いし、霧隠才蔵の名前の由来となったというのも面白い。
しかも、その井戸を仕掛けた太田道灌の後胤がそれを承知で、戦線離脱しようと思って動いた矢先、その脱出しようとしている二人を見つけるというのも歴史の奇縁ですね。
作者からの返信
wikipediaに載っているんですね、霧隠の井戸。
これを知った時は、書かねばなるまいという謎の使命感が生まれました(笑)
で、それとは関係なしに、話の流れで真田を出すことになって、ここまで書いてきて、「これだ!」と思ったのです^^;
そうしたら、うまいこと太田道灌の子孫が参陣していて、しかも北条方につくということをしている(笑)
……ですので、「面白い」とおっしゃっていただいて、快哉を叫んでおります。
ありがとうございました。
30 霧隠の城 上への応援コメント
主戦派が主導しての会議で決まった総攻撃なのに、先陣を誰も努めたがらない。まして、戦線離脱を図る将がいる。いかに寄せ集めの軍勢とはいえ、これでは数ばかりで戦う意志のかけた集団と言わざるを得ませんね。
戦力では遅れをとっているものの、それは頭数だけの劣勢の北条方にとって、まともな敵とも言えない有様ですね。さてさて、北条の反撃作戦も決まって、城方との連携もできた上は、いよいよクライマックス、終わりの始まりがスタートするのですね。期待します。
作者からの返信
やれば勝つのは分かっているけど、誰もが「損したくない」という心理が働いております。
こういう時、指揮官が音頭をとるべきなんですけど、その指揮官の言うことを誰も聞かないという、ループ状態に入っております。
その指揮官にしたところで、徳川家康クラスの人材が来ないと、たぶん動かせないでしょう。
逆に言うと、北条の方は、氏康と綱成がガッチリ連携して、指揮を執っているから、効果的な作戦展開が可能となっているワケです。
さて、弁千代を介して城の内外での「段取りのすり合わせ」が完了しました。
戦国時代の関東の命運を決する一戦、ついにクライマックスです。
ありがとうございました。
29 弁千代決死行 下への応援コメント
まったく緩みきっている!国が滅び家が滅びる時とはこういうものか。格式だけで実質のない家の末路はそういうものですね。
作者からの返信
同じ包囲陣でも、豊臣秀吉なら、その緩みを「余裕」の演出とする力がありましたが……。
長滞陣が、どれほどの負の効果があるのか、誰も見積もっていないし、誰も責任を取らないから、こうなってしまうのでしょう。
一番それを認識すべき扇谷上杉も、実は制御不能と匙を投げていたかもしれませんね。
ありがとうございました。
28 弁千代決死行 上への応援コメント
結果が分かっている後世から見るのとは違い、やっている北条の方は、どっちかというともう危急存亡のかなり追い詰められた状況というか、そんな切羽詰まった感覚だったのですね。逆転の大勝利というものは、後世の我々が考える以上に、その場の人たちには、文字通りの綱渡りだった雰囲気がよく分かります。
作者からの返信
桶狭間とかも、後世から見ているから、ドラマを観ていて「オイオイそこは信長の言うとおりにしろよ」と言いたくなるわけで……。
さて、この時の北条としては、乾坤一擲の大勝負に出ます。
信長と違うところは、当主の氏康に対する家臣の信頼があるので、全員が一丸となって、河越へ傾注しているところです。
逆に言うと、それだけやらないと、河越で勝利を掴むことはできないわけで……その辺の緊張感を描いたつもりなので、「雰囲気がよく分かる」とおっしゃられて、とても嬉しいです。
ありがとうございました。
27 運命 下への応援コメント
退却に退却を重ね、相手の補給路が伸び切り油断しまくっているときに大攻勢をかける…ナポレオンもヒトラーもロシアでやられ、日本軍も中国大陸でその泥沼にはまりこんでしまいましたね。古今東西、どこの戦線も攻勢終末点の見極めが難しいですね。徹底的に叩くということとの違いの見極めが難しい。
作者からの返信
河越の場合は、補給線はそこまで伸びていないので、おそらく「だれた」状態になって来たのが問題だったんでしょうね。
いつまでつづくんだ、でももうちょっとで落城するから……みたいな「せめぎ合い」が、河越包囲陣の中であったんじゃないでしょうか。
その微妙なタイミングを衝くことが出来たのが、北条の勝利につながったかと。
ありがとうございました。
25 曲がり角への応援コメント
これまで脚光を浴びることのなかった過去の人物に光を当てることが出来る――。
それこそが創作の醍醐味だと思いますが、この回はまさにそれでしたね。
諏訪左馬助という一人の男の生き様を鮮やかに切り取られていて、心揺さぶられました。(´;ω;`)ウゥゥ
そして風魔小太郎もいい。忍びの者ってクールなキャラクターが多いイメージなのですが、殺気を露わにするところも人間味があって好きです。
しかし扇谷上杉。使者を闇討ちとか、しょうもない。
そういうところが風魔くんに嫌われるんだぞ!(というか皆が好かない)
作者からの返信
諏訪左馬助、おそらく史実では、交渉不調に終わったので、以後は普通の外交官というポジションに戻り、それで記録が残っていないのでしょう。
伝えられるところでは、北条家は、(フリかどうかは置いといて)上杉に対して降伏の申し入れはしていたようで、ところがその申し入れを蹴られてしまっています。
「嘘つくな」とかそんな感じだったんでしょう。
まあ史実では「フリ」であり「嘘」であった可能性が高いんですが、拙作においては、いちおう和平の道を模索していたという設定にしました。
で、その道を上杉に潰されてしまったことから、北条家が覚悟を決めてしまったという展開を採りました。
こういう感じで河越夜戦を描いた作品は、多分無いだろうと思い、どうせなら誰もやってないことをやろう、と^^;
……おかげで、諏訪左馬助というキャラがクローズアップされました。
戦いを描く話なのに、誰も死なないのはリアリティが無いなと思った作者のせいでもありますが。
で、連動して、風魔小太郎も熱いキャラになりました。
この風魔という一族も、実は上杉に対して相当「因縁」があるという設定なので、そのあたりがシンパシィを誘ったのでしょう。
結果として、上杉くんは「ちびまる子ちゃん」の藤木くん以上に卑怯なキャラとなってしまいました(笑)
この若さで河越に八万の兵を動員するとか、かなりの傑物のはずなんですけどね^^;
ありがとうございました。
23 風は武蔵野へ 下への応援コメント
北条五色備が話に出揃うと豪華ですね。
自分の作品も五色がキーになっているので、北条家に変なシンパシー感じました(笑)
前話とともに、これまでの流れのおさらいがあり、一旦頭を整理できてよかったです!(それでも自分の頭では理解出来ていないことが多々ありそうですが)
忍法「照れ隠し」もなんか機会があれば日常で使わせていただきます!笑
作者からの返信
何だか知らないけど、「五色」備えで軍団編成をしている北条家。
赤備えだけじゃなかったんか……と、何も知らずに下調べを始めた頃は思ってました(笑)
このあたり、状況が複雑になってきているんで、整理が必要と思って設けた回でございます。
まあ、主に今川義元のせいで、ここまで錯綜しているんですけどね……^^;
忍法「照れ隠し」、忍者ハットリくんのノリで書いてしまった奴です(笑)
よろしければお使い下さい!^^;
ありがとうございました。
21 石浜城攻略 下への応援コメント
槍大膳さんが撤退。まだ戦えただろうに、悔しいだろうなあ。
しかし主人が負けてしまっていたとあらば仕方ないですよね。
現場(戦場)の闘いと、机上の闘いの両方が展開していて面白かったです。
しかし真田幸綱さんが太原雪斎を「人を弄ぶようなことばっかしてアイツ大嫌い」と言ってのけたのは、本人真面目に告白したんでしょうけど、クスっとしてしまいましたよ。原虎胤さんと心が通じ合えてなによりです(笑)
後日譚も知れて勉強になりました。
次回も楽しみに読ませてもらいます。それではまた!
作者からの返信
鬼美濃の強さを示したかったですが、かといって、槍大膳が「かませ犬」にならないように……と考えていました。
少年漫画なら全力でブッ飛んで終わりですが、まあ、戦国大名同士の小競り合いの一面もあるので、そこは「覚えてろよ」程度に(笑)
真田幸綱さんは、真田昌幸の父であり、真田幸村の祖父でありますので、なるべく知略の面を引き立てようと苦心した結果です^^;
幸綱さん、この時点では郷里を失って、山内上杉のような大勢力に翻弄される立場なんで、そういう立場から見ると、やはり雪斎は「アイツムカつく」という感じなんでしょうね(笑)
鬼美濃の子孫が真田家に仕えているのを知ったのは偶然だったんですが、縁を感じまして記載しました。
こういうこともあるんだな、と思いまして。
ありがとうございました!
24 火蓋への応援コメント
今川義元と太原和尚は京都に上って、都の惨状を目の当たりにしていたのですね。それが上洛を志向する原動力のひとつにはなっていたのでしょうね。
確か、信長や謙信も京都に行ってますよね。戦国時代の日本地図で大名の版図が色分けしてあると、まるでそれぞれが独立国で出入国制限をしてるように勝手に思い込んでしまいますが、人流物流は比較的自由だったんでしょうね。
作者からの返信
今川義元は若い頃出家させられていて、その時の師匠が太原雪斎で、その師弟で京へ上って修行していたのです。
というのも、義元は四男だったので、だから仏門に入れられていたのですが、上洛中に長兄と次兄が亡くなり、その後、三兄と争って、下剋上で駿河の国主となったという経緯があります。
その時から、雪斎は参謀役でした。
で、拙作においては、義元と雪斎は京において、打ちつづく戦乱の巷を垣間見てしまい、「こりゃアカン」と思った……という設定です。
おそらくこの時代、個人個人が旅するのは自由というか制限しようがなく、信長や謙信も比較的少人数で上洛をしたのでしょう。
ありがとうございました。
17 燃ゆる波濤への応援コメント
里見と北条で共倒れを狙って、その犠牲を今川で補完する作戦かあ。
実際そうであったなら、すごく面白いですよね。氏康さん、策士。
しかし緊迫した海上戦の最中、面白い会話が繰り広げられていましたね~。
MVPはわざわざ敵の顔を覗いて嫌味を言った彼ですね。(笑)
歴史小説ってどうしても硬い表現が多くなりがちですが、どこか現代的なユーモア溢れるセリフが所々入るので、とても読みやすかったです。
あ、それから我が県の英雄、新田義貞さんの黄金の太刀の話まで入れていただき、ありがとうございました(^▽^)
また次回も楽しみに読ませていただきます!
作者からの返信
現実には、あの今川義元に制海権を押さえられてしまうので、ちょっとできない作戦です^^;
まあ、これは物語なので、やってしまいました。
金石斎さんは、山本勘助に匹敵する軍師と伝えられているんですけど、それだけだと何かなぁ、と思って、かいけつゾロリみたいな親父ギャグを言うキャラになってしまいました(笑)
氏尭は、気がついたら何かこんなキャラになっていました^^;
どうしてこうなった、と頭を抱えていた頃が懐かしいです。
歴史小説は、たしかにまぁ……その「硬さ」がイイって人もいますけどね、私は別にそんなこだわりがあまりないので、サラッと書きました^^;
新田義貞、この「河越夜戦」を書いている時点で、まさか鎌倉攻めの話を書くことになるとは特に考えていませんでしたが、今思うとこの時点でそういう運命(笑)だったのかもしれません。
ありがとうございました!
22 風は武蔵野へ 上への応援コメント
いろいろと話が込み入ってきて、舞台もあちこちに飛んでいますから、総括的復習編はありがたいことです。
むしろ、それだけ範囲も影響も大きいということが言えるのですね。すごい勇壮な物語なんですね。日本三大夜襲・三大奇襲と言われるだけのことがよくわかります。
同時にこれだけ広域で複雑に絡み合っていることが、合戦を複雑にさせて、かえってよく知られていないということに繋がっているのでしょうか?
作者からの返信
私自身もよく分かんなくなってきたという裏事情です(笑)
よくアニメとかで総括総集編をやるのは、何も製作の手間を省きたいだけじゃないと痛感した次第^^;
ちなみに里見とかに風呂敷を広げたのは、拙作においてだけのことですので、そこまで話は大きくないはずです。
でもある程度複雑なのは事実です。
実際は、おそらく今川義元が全体のプランを考えて、北条をマクロに挟み撃ちにしている、というアウトラインでしょう。
で、今川はもう駿河を抑えたので、後はどうでもイイやとなってしまったせいで、事態が止められないという……^^;
知られていない、という点では、これは北条が滅亡してしまったことが大きいと思います。
厳島=毛利は生き延びていますし、桶狭間=織田は滅んだというか豊臣徳川と続いている感じですから。
で、伝えられている、いないの分かれ目となったと思います。
ありがとうございました。
21 石浜城攻略 下への応援コメント
そんな後日譚がありましたか。大河で見た時は、鬼美濃さんは真田幸隆のことがあまり面白くなかったのかな?という雰囲気で描いていたように感じていましたから、ちょっと意外。
作者からの返信
武田家滅亡後、真田さんが、原さんを召し抱えたのは史実のようなので、ここは出すしかないだろうと思って、載せたエピソードです。
まあ、あの頃、じゃあ徳川に仕えるかと言われると、やっぱ厭だったでしょうし(笑)
だったら、同じ釜の飯を食った真田に行こうか、というところだったのでは。
ありがとうございました。
20 石浜城攻略 上への応援コメント
戦国の武将としてはあまりに迂闊。所詮は田舎侍か。実際にそんな場面はよくあったかもしれませんね。まるで、映画かドラマの潜入、乗っ取りですね。
作者からの返信
実はこれ、「銀河英雄伝説」に元ネタがあったりします。
ただ、こういう敵味方が乱立して、そのIDが不分明な状況を利用する……いかにも真田らしいと思い、書かせていただきました。
実際、両上杉がいる河越周辺はいいけど、北条の支配領域に近い諸侯からすると、たまったもんじゃなかったでしょうし。
ありがとうございました。
14 田子の浦 下への応援コメント
雪斎さんの口車に乗せられて天下を夢みちゃう晴氏さん、人間味があって好きです。
学生時代、日本史の授業で北条、足利あたりを習った時、その関係性とかよく分からず、とりあえず覚えておけっ、という感じでさらっと流していたのですが、こういう人間ドラマを交えて姻戚関係等を勉強しておけばよかったなと、今になって思います。
第一部、楽しませていただきました。
第二部はいよいよゴタゴタしてきそうでこちらも楽しみです。
作者からの返信
フツーに、両上杉に乗っからないと、次はお前だと脅さないところが雪斎さんの頭イイというか、ズルいところです^^;
そんなわけでのぼせちゃった晴氏さん、この選択が彼にとってどんな結末をもたらすか、つゆ知らないところが何とも言えません。
いや、私もこういう人、好きですけど(笑)
執権北条家と足利家の関係は複雑かつ微妙で、おそらく教科書でもさらっと触れている「つもり」なんでしょうけど、それでも複雑かと思います。
というか、私もこのお話を書くまでは、ろくに知りませんでした(おい
まあでも、改めて学ぶ楽しみがあったということで……。
第一部と第三部は史実ベースなんですが、第二部は完全に創作が入っちゃってます^^;
やっぱり戦国の関東を描く以上、里見とか出したいという色気を出してしまって……(笑)
ありがとうございました。
42 善得寺への応援コメント
素敵なラストでした。
まだ続きがあるようですが、お疲れ様でした。こうやって人の世は受け継がれていくのですねぇ。
作者からの返信
恐縮です。
そして、コメント付きレビュー、ありがとうございます。
何というか、拙作のテーマには「受け継ぐ」というのがありまして、初代・早雲が築き上げ、二代目・氏綱が盛り上げ、そして拙作の主人公、三代目・氏康がその偉業を頂点に……という流れを、この河越夜戦に収斂させていく感じをイメージしました。
脇においても、原虎胤→北条綱成とか、千葉利胤→真田幸綱とか、そういう流れを作っておりました。
……そういう訳で、後北条家は戦国という時代の新興大名ですが、こういう「受け継ぎ」があって、関東最大の大名となりおおせた、というかたちで描かせていただきました。
ですので、Teturoさんに、そのようにおっしゃられると、まことに嬉しい限りです。
そして北条家の戦いはまだ続きますし、よりによって戦国時代の終わりは小田原落城なんですが、ちょっとそこまでは書けないと言うか、あまり長く書くのも何だしなぁということで、これにて筆を置かせていただきました^^;
ありがとうございました。
12 甲斐の虎、相模の獅子、そして海道一の弓取りへの応援コメント
前話で山本勘助が出向いてきたと思ったら武田晴信本人で――という展開も面白かったですが、そこから氏康との機知に富んだ会話劇にとても引き込まれました。
虎胤追放の意図なども明らかとなって「なるほど~」と感心しました。
「塩」のエピソードや、山部赤人の有名すぎる歌も内容に盛り込まれていて、隙がないというか、今回もお腹(というか頭?)いっぱい堪能させてもらいました。
これから大物三人の鼎談も気になるところです。
そして雪斎さん!また暗躍しそうで楽しみです 笑
作者からの返信
晴信、義元、氏康は直接三人で面会したという伝説があります。
それが善徳寺(善得寺)会盟=三国同盟締結と言われていますが、その前段階として、晴信と氏康を会わせてみました。
いかにも大物同士、という感じになるように苦心した記憶があります^^;
虎胤追放、史実だと虎胤さんが「信虎パパじゃないとヤダ!」と出奔したことになっていますが、そこを逆手に取らせていただきました。
「塩」は、これを挙げれば、いかにも大物らしい会話になるから、つい、やっちゃいました。
後世である現代で書いているからこそ、やれることですね^^;
山部赤人は百人一首でお気に入りの歌人なので、そこは出来心で書きました(笑)
鼎談、うまくいくのかいかないのか。
そして、関東における雪斎の蠢動が、どう響いて来るのか……^^;
ありがとうございました。
18 城塞 上への応援コメント
今川の坊主軍師も罪作りですね。まぁ戦国の習いで女子は振り回されます。戦国だけに昨日の見方も今日は敵ですからやむを得ません。
上杉もそうですが、古河公方も…こうして旧権威が一掃されるのも時代の必然なんでしょうね。
作者からの返信
フツーに「両上杉に従わない? じゃあ北条の次は古河攻めるわ」と言えばいいものを、何だか足利家の「伝説」みたいなことを言い出すのが、拙作の雪斎さんらしいといえば雪斎さんらしいのですが……。
雪斎さんとしては、北条との紐帯を逆手に取るところに皮肉が効いていて、お気に入りの策です。
で、その策のネタにされた古河公方夫人としては、カチンときて、奥の手を使ってきそうです。
この人も氏綱の娘だけあって、一筋縄ではいきません。
旧権威の両上杉と古河公方としては、必勝を期しており、実際、北条が勝つというのが異常なんです。
でも歴史を見ると、このあと、北条が関東を制することになるところに、やはり必然というか運命を感じますね^^;
ありがとうございました。
編集済
10 河越と河東とへの応援コメント
すごく緊迫した会議のやり取りにも、清水小太郎の砕けた口調や氏康の洒落が効いていて楽しかったです。
というか「義元、お歯黒やめるってよ」な話題の切り返しはさすがに吹きました。笑
さて、山本勘助の訪問が氏康になにをもたらすのか――。
楽しみにまた続きを読ませてもらいますね!
それではまた。
作者からの返信
あんまり仲間内で丁々発止とやり合うばかりでも何だしなぁ……と思っていたら、清水小太郎が何かもういいやって感じで砕け……氏康もまぁ、緊張感はもうお腹一杯のところに、義元というイジリ甲斐のあるキャラの情報が(笑)
むろん、本人を前にしては言えないので、仲間内で一発かましました。
氏康なりに、家臣たちにリラックスしてもらいたかったかもしれません^^;
山本勘助……拙作においては元ヤンというか、現役の番長のイメージの男ですが(笑)、果たして……。
ありがとうございました!
21 石浜城攻略 下への応援コメント
適材適所ですかねぇ。
頑張らなけらばならないのに、結果が出せない。今の世の中でもありますが、当時のプレッシャーは格段だったでしょうね。
誰かの役に立ちたい。
嬉しかったんでしょうね。
作者からの返信
何というか、千葉利胤さんって、この時期、関東諸侯の中で、唯一北条に味方した諸侯です。
でも「それだけで、何ら事績は無い」とか言われちゃっているのです。
しかもこの河越城をめぐる一連の戦いのあと、すぐ亡くなってしまいます。
だったら、記録には残らない何かをさせてやろうという、私の叛骨精神が出てしまいました。
千葉利胤が味方したことにより、北条は大いに勝利に傾いていったのだ、ということにしたかったのです。
そうしたら案の定、裏工作という、でかい山を思いつきました。
こういう人こそ、記録に残らない何かをやり遂げたんだぜ、ということにしてあげたかった、私も嬉しかったです。
ありがとうございました。
08 六連銭への応援コメント
真田の背負う「六連銭」の気迫が物語に絡めてあるのが粋ですね。
この六連は死後に巡るとされる六つの世界――「六道」輪廻から来ているものだと思いますが、そういえば地元の群馬県に「水沢観音」と呼ばれるお寺があります。(余談ですが、ここのおうどん本当に美味しいです♪)
その敷地の一画に「六角堂」という二重塔の小さなお堂があるのですが、一階には「六角輪転」とよばれる台座に六道を守護するお地蔵さんがずらっと立っており、その重たい台座の取っ手を参拝者自ら掴んで歩いて回すという、全国でも非常に珍しい回転式のお堂があるんです。
死後の世界を覚悟する、という真田のような気概はありませんが、気合を入れたい時や身を清めたい時に回しにいったものです(o^―^o)
川越も比較的近いので、コロナも収まりつつある今、物語の舞台となった所を巡るのも面白そうです。
作者からの返信
まあ私も御多分に漏れず、小学生の時分は、真田幸村が一番好きな武将でして、それで「六連銭」の由来とかを調べて、それを見て、ノートの端に六連銭を描いて悦に浸るという中二病な時期があったわけです(笑)
今回、その研鑽が役に立ったというわけです^^;
六道輪廻……言われてみるとそうですね、「六」というところが。
回転式による読経との等価交換、これは確かチベットの寺院とかで散見されるアイディアなので、その辺りに端を発しているかもしれません。
上州に西蔵(チベット)との繋がりあり、と考えると、なかなか面白いお堂です。
新田義貞も回していたのかもしれませんね^^;
河越、実は行ったことのない私です(おい
そろそろ行ってみてもいいかな、とも思います^^;
ありがとうございました。
05 河越緒戦への応援コメント
原虎胤。武田の武将として名前は知っていましたが、浅学につきその生涯はよく知らず、こちらの作品を契機にちょっと調べてみました。
武田に士官して名を挙げて、けれど宗教上の理由で信玄の怒りを買って追放(一説には彼から出ていったともありますが)されていたんですね。
そして次に北条氏康に拾われたと。
つまりはこの戦いにおいて、かつての同僚たちと刀を交えていたんですね。
昨日の友は今日の敵――。戦国の習いとはいいますが切ない。
しかし虎胤さん、登場の仕方かっこよすぎませんか?! 笑
しかも情けをかける一面もあって人間味が出ていて好きです。
戦場の土煙や馬の息遣いまで聞こえてきそうな描写。
今回も圧巻でした。またこれから楽しく続きを読ませていただきます!
作者からの返信
私も大河ドラマでこんな人いたなぁと思っていたレベルです(笑)
北条綱成のことを調べていたら、何か原虎胤っていう人が親の仇らしい→じゃあ調べるか→なんだこの人生!? ……という流れでした^^;
この人の生涯を追うだけで、一遍の歴史小説が書けてしまうところが凄い……と思い、早速登場していただきました。
慈悲深い猛将ということで、「らしい」感じで登場です^^;
自分なりにお気に入りの登場シーンです……が、この「登場」のために、さらなる登場人物を呼ぶ破目になるとは、書いている当時は気づけませんでした(遠い目
合戦シーンは、大河ドラマとかを思い出しながら、必死に書いていました。
そのあたりに触れていただいて、ありがたい限りです!
ありがとうございました!
03 孫子四如への応援コメント
歴史上の有名人が続々参戦していく感じ……興奮します!
セリフの書き分けも流石ですね。参考になります。
しかしこちらに描かれている武田の親子といい、「犬伏の別れ」で有名な真田の親子といい、近年だと大塚家具の親子といい(苦笑)。
親子間での抗争はドラマティックで胸に迫るものがありますよね。
晴信が今後、義元にどう対抗していくのかも楽しみです。
そして今川義元についていた太原雪斎。やはり彼も切れ者ですね。好きです(謎の告白)
沢山の資料を基に織り成された物語。これからも大切に読ませていただきます♪
作者からの返信
北条氏康を主人公に据える以上、今川義元と、武田晴信は出さざるを得ない(笑)ので、このあたりは「面白い」と思う反面、諸先輩方の扱ってこられた武田信玄を出すというプレッシャーを感じていました^^;
台詞の書き分けについては、これも苦心の賜物で(笑)、私自身が区別できないとアカンという裏事情が……^^;
武田晴信は、やはり父・信虎との相剋に触れないと「らしさ」が出ません(謎の使命感
あとはやはり、今川義元が何故武田にあれほど命令ができるのか、という理由付けになりますので、ここはやらざるを得ませんでした。
ちなみに、武田信玄は父を追放し、今川義元は兄を討って、家督をゲットしています。
一方で、北条氏康は円満に父・氏綱が隠居して引き継ぎをしてもらって、家督を継いでいます(笑)
源氏名門・武田や、足利名門・今川が骨肉の争いをしているというのに、新興の北条だけフツーにバトンタッチしているという、この皮肉が何とも言えません^^;
で、武田晴信としては、今川義元に従属している状態(後年の松平元康みたいな状態)を、どう解消していくか……そこが命題となってきます。
この、北条をめぐる一連の戦いの中から、どう活を見出すのか、そのあたりが前半の肝です。
そして太原雪斎。
暗躍する怪僧であり、黒衣の宰相である雪斎は、この一連の戦いをどうデザインし、そしてその戦乱の中で、どうなっていくのか……。
「裏」の主役である彼の道行きも、拙作の肝でございます。
とにかく、字数を稼ごう(=10万字を突破しよう)と目論み(笑)、多くの資料を読みました。
応募していたカクコンの要件が10万字だったので……^^;
しかしそれが奏功し過ぎて20万字超になってしまいました(笑)
どうぞ、お時間のある時にでもご覧いただければ幸いです。
ありがとうございました。
01 双つの杉への応援コメント
こんにちは!
こちらは冒頭に目次までついて丁寧な作品ですね。
あの河越夜戦を四谷軒様がどう描いたのか――。
これから少しづつ楽しみに拝読させていただきますね!
作者からの返信
ありがとうございます!
これは私の初めての長編でして……あまりにも長くなってしまったので、目次とか置いて、読む方にとって、より読み易いように努めたのです。
つまり、連載中だと目次が不完全状態で、あとどれだけ読めば、というのが分かりません。
だからそれと同じにしたかったのです(すなわち、連載中においても紙の本と同じ感じにしたかったのです)。
これは、エタるのが怖くて、脱稿してから投稿するから、できた話ですが^^;
さてさて、そんな裏事情はさておき、河越夜戦、これは当時の私が持てる限りの歴史趣味をつぎ込んだ作品です。
ご期待に沿えれば幸いです。
長いですので、どうかマイペースで。
それでは、ありがとうございました!
編集済
42 善得寺への応援コメント
武田晴信(義元どの!?味と鯵をかけた駄洒落なのか!?こやつまさか、根来金石斎か!北条に謀られたわ!!)
長い戦いの果ての締めが大団円というのは乙ですね。忘れた頃に出て来る根来金石斎の駄洒落が、肩の力を抜かせてくれました。
作者からの返信
読了していただいて、ありがとうございます。
今川義元って、私の中ではこんなキャラなんで、どうしても……^^;
(アニメ「一休さん」の将軍様=足利義満のような感じです)
武田晴信さんとしては、「ま~た何か言ってるよ」というポーカーフェイスの下で、心の中で「何て面白いんだ!」と爆笑しているかもしれません(笑)
……うん、やっぱり金石斎の策謀としか思えませんね(何で(笑)
善得寺での会盟は、史実かどうか怪しいと言われていますが、これは小説なんで、ラストシーン(の一歩手前)として採用させてもらいました。
おっしゃるとおり、大団円的な雰囲気にしたかったので^^;
金石斎、私は結構お気に入りなんですが、反応が薄くて……(笑)
ですので、そうおっしゃっていただけると、とても嬉しいです。
それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました。
深い感謝です!
07 初雁のなく頃にへの応援コメント
わー。忍の成田だ!
のぼうの城が大好きです。今でもたまにDVDで映画を見直します。長親は出てこないでしょうけど、ここに彼がいたらどうなるんですかねぇ。
作者からの返信
実は「のぼうの城」、見ていないんですよ^^;
でも、史実の方は知っています。
長親さんはちょっと参戦は難しいですね。
いたとしても、「あ、いいです」と忍に帰ったと思いますが(笑)
ありがとうございました。
07 初雁のなく頃にへの応援コメント
そして真田か!
毎回筋が通っていてとにかくわかりやすいですね。
隙自語で申し訳ありません
拙著をご覧の通り、とにかく戦シーンとその移り変わる様子について描くのが苦手なのですよ、、なんでしょう「巻いて書く」ために骨太な戦演出ができない。
ということなのでぜひそのコツや四谷軒さんの意識されてるポイントなどあればご教授願います。
「近況ノートに書いて!」とお思いでしたら、返信に書いてください。質問部分だけ取り消させていただきます。
作者からの返信
北条最期の時を知っていると微妙な助っ人、真田(笑)
……鬼美濃を出すと決めた時、「じゃあ北条家が警戒している武蔵は通れないし、信濃→上野→武蔵ルートしかないか」となって、するとそんなルートを自在に行ける逸材、真田幸綱に行き当たりました^^;
何も考えずに書いており(大筋しか考えてませんでした)、そのせいでこんな展開に。
後々、作者を苦しめる(話が長くなる)、さらなる展開を招くという……。
ありがとうございました。
*
さて、ご質問の件ですが、私はこの場で構いませんので、このまま答えさせていただきます。
他人様に偉そうなことを言える立場ではありませんが、僭越ながら、以下の通り、回答いたします。
やはり先人の知恵というか、既存のそういう小説を読んで(合戦シーンでしたらそういう部分だけでも読んで)、学んでいくことかな、と思います。
真似する、というと語弊がありますが、自分が求めるのと同じ合戦を描いている作品を読み、その描き方を見て学ぶ、あるいは自分なりに「ちがう書き方」で書いてみるのが良いのかな、と思います。
それは小説に限らず、映像、たとえば大河ドラマとかゲームとかのコンテンツに触れてみるのもいいかもしれません。
たとえば関ヶ原の戦いは、いろいろなコンテンツで取り上げられておりますので、それを観てみて、テキストに落とし込む=書いてみる、というのもひとつの手でしょう。
「移り変わる様子」という点で申し上げると、視点を変える=敵の視点にする、味方の別の部隊の視点にする……といった感じでやっています。
具体的に申し上げると、私の場合、ある視点での描写が煮詰まったとき、「*」で区切って、視点を切り替えたりしています。主に攻守や、敵味方で切り替える感じで。
大体、上記のような答えになります。
ただ、これは飽くまで私なりのやり方であって、片平さんにそのまま使えるものではないかもしれません。
ですので、上記は他山の石として、「もっとちがうやり方がある」と思えば、しめたものです。
あとは、書くことだと思います。
私も「河越夜戦」は初挑戦の長編歴史小説だったので、手探りで書いていきました。
で、書いてみないと分からないことが多々ありました(視点変更とか)。
ですので、最終的には書いてみて、「何かちがうな」と思われるようなら、また書いてみて、検討するという、いわゆる推敲を重ねて行くのが良いのかな、と思います。
じゃあ自分はちゃんと推敲出来てるのかと言われれば、「うっ……」と黙るしかないのですが^^;
以上になります。
ご参考になれば幸いです。
ならなかったら、ごめんなさい。
ではではノシ
12 甲斐の虎、相模の獅子、そして海道一の弓取りへの応援コメント
いよいよ三國同盟に進みそうですね。それにしても、山内と扇谷の両上杉は、結果的にコケにされてるとも知らず、相変わらず川越で踊ってるのですね。国が滅びる時というのは……。
作者からの返信
三国同盟の下地はこのあたりで固められたと思います。
ここで三家の合意があった、という成功体験(?)が基(もとい)になったのでしょう。
おっしゃるとおり、両上杉は、戦力的には優位に立っているのにもかかわらず、迷走しています。
ここで決めることが出来れば、関東の歴史が塗り替わったのに……。
まあ、あそこで逆転へ持って行こうとする北条が化け物というのもあるんですが^^;
ありがとうございました。
11 河東は誰にへの応援コメント
これは、三國同盟の地ならしみたいなものですか?大河ドラマでは、3人が直接会ってましたが、それって川越の戦いの中でのトピックスみたいなもんだったの?3人の国守がそろって出ているから、そうなのかなと、薄々思ってましたが、いよいよそうなるのかな?
作者からの返信
おっしゃるとおり、三国同盟のプロローグです。
このあたりの動きがあって、後々の三国同盟締結に繋がっていきます。
大河ドラマだと、おそらく「映える」から三人を会わせていましたけど、史実では使者や書状で下積みしてから、通婚して締結だったんでしょう。
ちなみに拙作では、三国同盟締結は最後の方になります。
現段階では、じゃあ締結するんだったら、お互い何が出来る? ……と腹の探り合いです^^;
ありがとうございました。
10 河越と河東とへの応援コメント
氏康対勘助、これは見ものです。義元がお歯黒やめたら、確かにもっと見ものです。
しかし、今回は……いや、今回もジャンクもりなみに盛りだくさん。
逃亡兵を装った真田と、鬼美濃が追いかけるふりして立ち去ったり、
氏康の知恵もいつものごとく冴えまくり、その中に綱成への思いやりも感じるし、
1話にまとめるのも勿体ない位です。
作者からの返信
氏康VS「勘助」、知恵者同士のやり取りになりそうです^^;
義元さん、本人的には「イケメン」と思ってお歯黒をしてますからねぇ……(笑)
この話を書いていた頃は、とにかくできることは全部やろうと思って、無我夢中で書いてましたので、それで何だかてんこ盛りになったのではないかと思います。
長編というのを初めて書いたので、塩梅がよく分からなくて……。
何となく、三国志的な雰囲気にしようとは思っていた記憶があります。
だから、あっちでもこっちでも、人物が動き回っていたのかもしれません^^;
ありがとうございました。
09 天秤への応援コメント
どうにもこうにも、戦をしている大将同士とは思えない体たらくですね。家が滅びるときというのは、どんな良将が必死に補佐をしてもどうなるものでもないのですね。武田や北条のこれでもかという人材の注ぎ込みように比べると、どうしても見劣りしてしまいます。私も両上杉カンレイ家なんて、信長の野望のゲームでしかしりませんのでね。
作者からの返信
亡国というのは、得てして内部から、上の方から人が駄目になっていくことから始まっていくものなのかもしれません。
扇谷上杉も結構頑張っている方なんですけど、いかんせん当主が若すぎて、経験が足りないのが痛いですね。
成り上がってきた家みたいなんですけど、それが実力不足というのは悲劇としか言いようがありません。
ちなみに私も関東管領とか両上杉とか、拙作を書くまではボンヤリとした認識しかありませんでした^^;
ありがとうございました。
01 双つの杉への応援コメント
めちゃくちゃ面白いスタート!!
私も北条氏関係で歴史if小説をしたためているのですが、学ぶべきところがまだまだあると痛感させられております。
特に、会話に関しては動作や風景に対応しており、想像するに極めてたやすいものでまさに正統派と感じました。
地黄八幡で有名な北条(福島)綱成。その活躍と凄さに刮目!
私も執筆のための知識として参考にさせていただきます!!
なんどでも言います。めちゃくちゃ面白い!
作者からの返信
恐れ入ります。
まさか大内定綱の弟さんをペンネームにしている方がおられるとは……。
さて、レビューコメント、ありがとうございます。
自分でも無我夢中で書いていた記憶があります。
wikipediaを探しまくり、ネットで研究本を買ったりして(「あとがき」に載せている参考資料がそれです)、必死に調べた思い出もありますので、「緻密」「濃厚」とおっしゃられると、とても嬉しいです。
北条氏で歴史if……なかなかレベルが高い挑戦をされていますね。
伊勢新九郎さんの出自からして、謎が多いですから^^;
拙作の会話はちょっと、大河ドラマとかを参考に、「らしい」感じになればなぁ、と心がけておりました。
北条綱成、最初はもうちょっととぼけたキャラの予定が、いかにも武人的な空気になりました。
これはご本人の人柄に影響されたのではと思います。
ご参考にしていただくとのことで、恐縮です。
面白いとおっしゃられると、恐縮かつ嬉しゅうございます。
ありがとうございました。
38 坂東の覇王への応援コメント
関東の人間にとっては平将門は特別な思いがあるよう感じています。
四谷軒さんの技量で将門がかっこよく描かれたのが嬉しいです。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
いろいろと怖いイメージで描かれている平将門ですが、私にとっては「純朴な武士、頼れる兄貴」だったりします。
小学生の頃、学校に来た劇団の人が、そういう将門を演じていたので、そのまま焼き付いてしまったのです。
そして私も関東の人間なんで、地元の英雄をそこまで怖がらなくてもいいんじゃないかと思っていたりします。
そのあたりが、このお話に反映されております。
「嬉しい」とおっしゃっていただいて、こちらこそ嬉しい限りです。
ありがとうございました。
42 善得寺への応援コメント
チームスポーツを描いた少年漫画の最終回みたいな感動のラストシーンですね!
一人一人の人物も個性的で、「これぞ群像劇!」というような、素晴らしい作品でした。
まだまだ私の知らない歴史上の面白い人物や出来事がたくさんあるんだなあ、と、改めて日本史への興味が深まったように思います。
作者からの返信
ここまで読んでいただいてありがとうございます!
何分にも、このような長編を書くこと自体が初めてなもので、いろいろと試行錯誤を重ねて書いてきた作品です。
キャラクタなんて、その最たるもので、果たしてこれでいいのだろうか、書き分けできているんだろか、と悩みながら書き進めていきました。
そこを、「個性的」「これぞ群像劇」とおっしゃっていただいて、誠にありがたい限りです。
そして、拙作を読んで、日本史への興味が深まったということですが、これこそ、朝読のために拙作を書いた目的なので、非常に嬉しいです^^;
ありがとうございました。
39 伊勢新九郎の夢への応援コメント
義政、文化芸術に傾倒した軟弱なキャラかと思いきや、なかなか強烈ですね!
この人が主人公の話も面白そう。
ラストの滅びゆく者の描写が素晴らしく胸打たれます。
作者からの返信
足利義政、最初は出すつもりなかったのですが(こんなことばっかり言ってます^^;)、やはり教科書に出てくる人物は出したいと思い、幕府を牛耳る「困ったちゃん」として登場(笑)
いや、義政、わりと好きなんですけどね。
文化面では確かに凄いと思いますし。
いずれにせよ、この人がこういうこと言えば、もう納得するしかないということで、出して良かったなぁと自己評価している次第です^^;
ラストの滅び……平家物語の壇ノ浦とか、結構好きなもので……ああいう盛者必衰栄枯盛衰という感じをやりたかったのです。空気だけでも。
胸打たれるとおっしゃっていただいて恐縮です。
ありがとうございました。
37 危地、そしてへの応援コメント
業正と吉業が、イキがってるくせに実はヘタレなヤンキーみたいで笑ってしまいました。
戦闘シーンのクライマックスでも、こんな風にキャラクターが個性的に描かれていると楽しいです。
作者からの返信
長野さん父子はねぇ……最初は出すつもりなかったんですが、綱成と鬼美濃の「つながり」との対比を描くために、敢えてアレなキャラとして登場しました^^;
いちおう、拙作は「受け継ぐ」がテーマなんですけど、それが駄目な方向に行ってしまったら……という設定です。
長野さん、史実では不退転の名将として知られているんですけどね^^;
楽しいとおっしゃっていただけて、何よりです。
ありがとうございました。
33 出陣への応援コメント
アフガニスタンでもタリバンよりアフガン軍のほうがよほど数は多かったと言いますし、やはり軍は数じゃないのかな……と思います。
いかに兵の士気を高められるか、が重要なんでしょうね。嘘でもいいから夢だの神の啓示だのを語って人を煽動出来るリーダーがいる組織は強いんだと思います。。
作者からの返信
有効に戦う兵が多い方が、勝つことが多いのではないでしょうか。
有田中井手の戦いも、毛利家が少数でしたが、あまり「動けない」安芸武田家よりは、有効に戦う兵が多かったので勝てたのではないかと思います。
むろん、士気も大きなファクターだと思います。
また有田中井手の戦いの話になってしまいますが、毛利興元の死に乗じる安芸武田家に対する憤慨が、兵の力になったのではないかと思います。
ありがとうございました。
31 霧隠の城 下への応援コメント
霧を吹く井戸……すごいですね。異世界ファンタジーの魔法の井戸のよう! 本当にこんな仕掛け、出来るものなんでしょうか?
近・現代なら怪しいガスとか仕込みそうですが……。
私が城主ならせいぜい、敵が来たら血まみれの女が出てきて「一枚~、二枚~」と皿を数えだす仕掛け位しか作れそうにないです。
作者からの返信
wikipediaを見ると、本当にこの井戸について書かれているのです。
で、こりゃあもう使うしかないと思っちゃったわけです^^;
実際にそんなことができるかどうか、私にも分かりません(笑)
それっぽい説明と、あとは太田道灌が天才だったということにして誤魔化しちゃいましたが^^;
番町皿屋敷……それに似た悲劇的な話も、この城にはあるみたいです。
七不思議とか言われているみたいです。
話が戻りますが、この井戸も、その七不思議のひとつだったりします。
ありがとうございました。
29 弁千代決死行 下への応援コメント
弁千代、まさかの災難!
でも絶好のタイミングでお兄ちゃん登場!
やっぱり兄弟姉妹の絆って、鬼滅の刃でも繰り返し描かれてるけど、いいよなあ……と思います。
作者からの返信
伝えられるところでは、平然と敵中を通り、城にたどり着き、帰る時もまた平然と闊歩して帰っていったという弁千代。
あまりの美少年ぶりに、誰もが手を出せなかったという伝説の持ち主です。
……でも、それだとつまんないんだよなぁと、ひねくれた作者の筆にかかったのが運の尽きです^^;
でも兄貴登場でヒロインムーブをしてくれて、自分的には満足(?)しております。
ちなみに兄貴も、義兄弟の兄・氏康がきっと何とかしてくれると信じていて、やっぱりそういう仲っていいよなぁと書いていて思っていました^^;
ありがとうございました。
27 運命 下への応援コメント
鯉が滝を上って竜になる話は知っていましたが、鼠が巨木を倒して虎になる夢については、この小説で初めて知りました。
私も鼠年生まれなので、この夢、かなって欲しい! とつい思ってしまいました。
作者からの返信
この鼠が虎になって巨木を倒す……という夢は、伊勢新九郎=北条早雲が見た夢として、北条家で伝説として語り継がれている夢です。
すなわち、鼠年の男=早雲が、巨木=山内上杉と扇谷上杉を倒す、という吉夢という触れ込みです。
おそらく、早雲が上杉を倒す口実にするために、そういう夢を見た、といいうことにしたのではないかと思われます。
……で、拙作では、じゃあ何でそういう夢を見たことにしたのかというところを踏み込んでみました(後々出てきます^^;)
ありがとうございました。
07 初雁のなく頃にへの応援コメント
真田ですか。この頃はまだ武田にもついていない頃ですね。それにしても、綱成はいちいち格好いいですね。
作者からの返信
真田を出したいという、私の密かな野望(?)がかなった瞬間でもあります。
史実でも、この頃の真田は武田と山内上杉に揺れている頃だし、行ける、と^^;
綱成は、氏康がとぼけたキャラなのに比して、イケメンを追求しました(笑)
その方が、ギャップが面白いかな……と、執筆当時、思ったのです。
でも氏康と綱成が出会うかというと、そうおいそれと出会えないから、ギャップも何も無かったという……^^;
ありがとうございました。
25 曲がり角への応援コメント
印象的な章だと思いました。
英雄だけではなく、わずかな記録だけを残して歴史の中に埋もれた人の生死をあれこれ想像させてくれるのが、歴史小説の醍醐味だなあ、と改めて思いました。
作者からの返信
ここを書いている時、当地ではちょうど「赤毛のアン」のアニメが放映していて、終盤だったのです。
で、最終話が「曲がり角」というタイトルで、これはいただこうと勝手に思って^^;、視聴していました。
諏訪左馬助、本当にこの河越夜戦のこのタイミングでしか記録が無いので、これはもしや……と思ったのが、このエピソードの着想のきっかけでした。
あと、マイナーな人が、私、大好きなもので(笑)
なるたけ見せ場を作ってあげたいというのもきっかけです。
無残な最期ですが、フィクションの上では、それもまた華かと思いまして。
ありがとうございました。
23 風は武蔵野へ 下への応援コメント
忍法・照れ隠しですか……。私も使ってみたいです。頼られそうになったら煙のように姿を消して……。
作者からの返信
このあたりを書いている時、当地では「忍者ハットリくん」を放映していて、何となくこんな書き方をしてしまいました(笑)
「……ニンニン」と語尾につけなかったあたり、自分を誉めてあげたいと思っているのですが^^;
ありがとうございました。
21 石浜城攻略 下への応援コメント
馬上ではなく机上での戦い……。戦国武将には様々な戦い方があるし、頭の良さも求められるんですね。
それから幸綱の話術といいますか懐柔力も重要な戦力ですね。今の政治家にも見習って欲しいです。
作者からの返信
このあたり、真田の家の者を使うのなら、と知略の面を際立たせるよう、苦労した記憶があります^^;
真田幸綱は、武田信玄すら手を焼いた城を調略で手に入れるという離れ業をしているので、そのあたりの切れ味を表現できたらなぁと思ったのです。
……私にもこういう話術があればなぁと仕事で思う時があります(笑)
ありがとうございました。
14 田子の浦 下への応援コメント
躬、という言葉は初めて知りました。日本語はいろんな一人称があるんですね!
晴氏、何やら怪しいおじさんにそそのかされてますが、どういう結末を迎えるのか……。伝書鳩みたいな仕事する鷹も面白いです。
作者からの返信
「躬」は、私も何かの歴史小説で読んで見た記憶があるだけです。
でも、折角だから使ってやれと思って使いました。
何だか貴人というか公家的な雰囲気が出ればいいなぁ、と^^;
足利晴氏さんは、まあ、ここで上杉に味方しないと、逆に自分が八万の軍に攻められてしまうという展開が予想できるので、ここは上杉に乗っかるしかなかったと思います。
拙作では、そこを雪斎の口車ということにさせていただきましたが。
晴氏さんの末路は……まあ、お察しくださいとしか言えません^^;
鷹のやり取りは「影武者徳川家康」を参考にしました。
漫画版でしか読んでいませんが^^;
ありがとうございました。
13 田子の浦 上への応援コメント
いい場面ですね!
海辺に立つ中井貴一。鷹に小舟……。絵になります! やはり晴信は海への憧れが強かったんですね。……と思ってたら、何ともお茶目な義元が登場! 二人共若いですね。今の感覚なら色々バカやってるような年齢ですよね。
作者からの返信
田子の浦のあの和歌が好きなもんで、つい……^^;
そこにイイ男=晴信が立っていれば、なおさら絵になると思いまして(笑)
この晴信、海が好きすぎて、桶狭間の後に、つい今川を滅ぼしちゃうお茶目さんですけど。
義元のお坊さんスタイルは、拙作「花倉の乱」を書いたころから考えておりました。
やはり行雲流水のお坊さんが田子の浦にいるというのも味があると思いました。
で、晴信に義元、歴史に名を残す大人物なんですが、やはり若さが弾けてます^^;
鰯の食べ方ひとつとっても、それぞれ個性を出すようにしてみました(笑)
ありがとうございました。
03 孫子四如への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
義元さんが相変わらずで、微笑ましい、と思ったら。
山本勘助付き武田晴信とか来るな、帰れ!
と叫びたい情勢ですね。
まだ全盛期には遠いけど、横にほぼ全盛期義元さんと雪斎さんがいるんだよ。戦力過剰もいいところ。
最初からこの展開とは盛り上げ方が上手いです。面白かったです。
作者からの返信
義元さん、この作品を書くために、敢えて「花倉の乱」を書いたとも言えます。
ある作品のサイドとかビフォア、アフターで短編を書いたりすると、資料が楽……いえ、何でもありません。
勘助にするかどうか、実は悩みました。
だって武田は人材というかキャラが豊富ですし(笑)
でも、勘助っていろいろと不明な部分が多いから、だからこそ「好き」にできると思って、採用しました。
その結果、晴信&勘助という、互いに補正し合う名コンビが^^;
ちなみに勘助は義元が苦手です。
義元も勘助のこと、イラッとする相手だと思ってます(笑)
……こういうときのためのお師匠さん(雪斎さん)なんですけどね、お師匠さんは地黄八幡と遊んでいる最中だし^^;
長編書くの初めてだったので、とにかく合戦、合戦で書きました。
そのあたりの展開をお褒め頂き、嬉しかったです。
ありがとうございました。