応援コメント

41 関東の覇者」への応援コメント

  • 夏草や 兵どもが 夢の跡
    芭蕉の数多い名句の中でも、僕が特に好きな一句です。
    冒頭にこの句が置かれたことで、ああ、終わったんだな……という感慨が押し寄せてきました。

    本文は「皆のその後」という感じでしたね。半分エピローグ、みたいな。
    氏康と綱成は爽やかで、大道寺さんと主膳さんは隠居。小太郎と綱成……何やってんのお前ら(爆笑)
    なんか藤子F先生みたいな絵と演出(土煙から頭や手足だけが出てるアレ)が頭に(笑)
    金石斎さんは……審議拒否w
    武蔵千葉家と下総千葉家、今後はもう少し仲良くなったりするんでしょうか。
    上杉憲政……トラブルメーカーですかこの人(滝汗) 越後の若き国主ってま・さ・か(ガクブル)

    そして雪斎禅師と幸綱おじいちゃん(まだ若略)。いいなあこの二人。
    関東のもっと外からの脅威……越後の龍とか、若い頃の信長に家康とかでしょうか。まあ、最終的にはラスボスの太閤殿下がやってきますが。

    >太原雪斎の最後の弟子と、真田幸綱の孫が~
    ああ! だからこの二人が! 僕にとっての「歴史」は「連綿と繋がった鎖」なんですが、まさにそれを感じ、立ち上がって拍手を贈りたくなりました。

    ……いつも以上の長文コメ、たいへん申し訳なく思っております(平身低頭)

    作者からの返信

    私もこの「夏草や」が好きです。
    たった17文字で、ここまで無常感やバックグランドの歴史を感じさせる、名句だと思います。
    ……絶対使ってやろうと思って待ち構えていました(何を待ちかまえていたのか(笑))。

    そんなわけで夜戦が終わりました。
    実際は後処理とか、返り忠の対応とか、そもそも第三次河東一乱(また今川と争ってます(笑))とかあったりして、ちっとも終わってはいないんですが、このお話は物語なので、これにて幕、と相なる流れでござんす^^;

    みんなのその後、これももうちょっと物語風にサラリとやりたいところだったんですが、いかんせん素人なもので、何だか箇条書き風に書いてしまいました^^;
    小太郎と綱成は、描写しませんでしたが、氏康も交えて三馬鹿トリオとして、結構砕けた関係という裏設定です。
    そのため、おっしゃるとおり、綱成が小太郎の顔面にジャイアンパンチしたり、小太郎が「やろうぶっころしてやる」と殴りかかったり……そんな感じです(笑)

    そして金石斎。
    この人、ホントにこんな名乗りを使っているんですよね^^;
    氏綱の覇業を支えた名軍師のはずなのに、センスが……(笑)

    武蔵千葉と下総千葉は、どうなんでしょうね。
    どちらも北条家麾下の扱いになり、少なくとも争いはしなかったのでは、と思います。

    上杉憲政さんは……いやまあ、関東管領としての意地とか、叛乱分子(北条家)を打倒する必要がある、というのは分かるんですが、いかんせん門閥貴族というか、頑迷固陋というか、どう考えてもそれやっちゃ駄目なことばっかりしています(笑)
    でも最後の最後に越後に到達しちゃうんですよね、この人。
    それが関東に新たなる争乱を生むことになり……関東管領としては皮肉な展開です。
    アッ、そういえばこの時から、関東管領は長尾……げふんげふん(笑)

    その長尾景虎さんですが(あっ、言っちゃった(笑))、この人が、雪斎禅師と幸綱さんが予想した脅威です。
    景虎が関東に襲来したせいで、桶狭間後の今川家が北条に援軍を送り、三河が疎かになり、例の狸(笑)が第六天魔王と調子に乗り、そして今川も、武田も……という流れですし^^;

    そんな戦国乱世の最後を飾る、大いくさ、大坂の陣。
    ……小っちゃい頃、大阪にじいちゃんがいて、訪ねて行った時、買ってくれた真田幸村の伝記漫画が印象に残っていました。
    それでこのたび、河越夜戦を書き、流れで真田幸綱を出し、そもそも雪斎が登場していて……となると、どうする家康VS真田丸のネタを使いたくなってしまったのです(笑)
    私もこういう「流れ」を感じる、感じさせるのが好きなんで、これに気づいてくれて、とても嬉しかったです。

    あ、あと長文コメは全然気にならないです。
    こちらこそ、返信が長くなってしまい、申し訳ありません^^;

    ありがとうございました!

    編集済
  • 拝読致しました。
    なんといいますか、皆さん、爽やかですね!
    下克上上等のガチ戦国時代前夜であるのに、この淡白さたるや。
    堪え忍ぶこと長かった戦を越えた先に開けるこの爽やかな男達、という風情が素晴らしいです(^-^)
    そして綱成と小太郎の取っ組み合いのくだりがヤンチャで好きでした(^-^)
    素敵なシーンといえば、想定外のダークマスターと真田のおっちゃんのペア旅。
    いい味だしてました。
    他にも、他にも。味のある人々が織り成す戦後風景、楽しかったです(*´▽`*)

    作者からの返信

    フツー、8万もの大軍相手に籠城し、最後には夜襲で勝つとかできませんから、北条家の面々は、たぶん、この勝利が「異常」であるという認識があるのでしょう。
    そのため、その功績や結果にあまりこだわりを見せなかったのでは。
    あるいは、初代・伊勢新九郎以来の、北条家の気風とか、「やり方」がここに来て結実したのでしょう。

    そんな中でも、小太郎と綱成はヤンチャです(笑)
    まあ、この二人に氏康で幼馴染み三羽烏という設定なので、あの生真面目な綱成も、ちょっとはからかいたくなるというものです(笑)

    雪斎さんと真田さんは、やっぱり家康と幸村のネタを出したかったので(笑)、こうしました^^;
    きっと二人で兵法のこととか語り合い、「こいつ、やるな」「できるな、おぬし」とか思って、お互いに好敵手であるという認識を抱いたのでしょう(笑)

    もっといろいろと、アフター夜戦のことを書きたかった気もしますが、この頃、カクコンに間に合わないという危惧があって(笑)、この辺で締めました。
    次回、最終回になります♪

    ありがとうございました!


  • 編集済

     こんばんは、御作を読みました。
     雪斎禅師の最後の弟子は、大軍を動かす戦略を極め……。
     真田家の孫は大軍を相手にする戦術を極めた。
     両者の別れが胸にじんと来ました。
     いよいよ、善得寺の会盟ですね。
     三家、最高の輝きが遂に。
     面白かったです。

    作者からの返信

    雪斎禅師の最後の弟子――徳川家康と、真田幸綱の孫――真田幸村に言及していただいて、ありがとうございます。
    雪斎と真田を出すのなら、やっておきたかったネタでございます。
    もうホント、知らない人には「?」なくだりなので、気づいてもらえて、嬉しいです!

    さて、ついに善得寺へ。
    やっとここまで来ました^^;
    三家もこのあたりまでは、光ってましたね(笑)

    ありがとうございました。

  • 大きな戦のもとで繰り広げられる
    人間模様や悲喜こもごものドラマが
    毎回素晴らしいです。
    《伊勢新九郎の夢》で描かれた
    善銀が朝定に語りかけるシーンが
    忘れられません。
    最期の最後まで忠義を尽くして
    朝定を守り抜こうとする姿が
    特に深く心に残りました。

    作者からの返信

    あまり伝えられていませんが、この河越をめぐる敵味方それぞれにドラマがあったんじゃないかなぁ、という想像がありまして、善銀さんの最期がまさにそれのひとつですね。
    イメージとしては、平家物語のラストで、壇ノ浦に飛び込む平家の面々みたいな感じを心がけました。
    あの儚い雰囲気が好きなもので^^;

    ありがとうございました。

  • 結末はあっという間です。しかし、単に河越夜戦と名前だけ知っていたものが、とても深く感嘆してしまいます。

    大河の武田信玄で、三国同盟した時の氏康は杉良太郎でした。貫禄もあり、さもありなんと思っていましたが、三国同盟会談直前のこの時期、氏康はまだまだ若手で、しかも伸るか反るかの際どい立場だったとは!杉良太郎ならば、もう盤石の太守と思っていました。いや、ドラマのイメージとは怖いものです。

    最後のエピローグとおわりに、締めくくりを楽しみにしています。

    作者からの返信

    夜戦というだけあって、まるで夜に見る夢のように、儚く一瞬で終わったようなイメージです。
    関東諸侯同盟軍に、まともな領袖がおらず、しかも連携して指揮を執れなかったのが敗因でしょう。
    北条の方は、氏康・綱成といったツートップが連携を取るという離れ業を示したのと対照的ですね^^;

    大河、私も見てました。
    当時の私も杉良太郎の安定感に騙されたクチです(笑)
    あの「会談」の三人の中で、一番どぎつい戦いを繰り広げていたとは、と驚いたものです。
    まあ、あのドラマは武田が主役で、しかも晴信がこれから伸びていくという段階なので、今川と北条を大きく見せたかったんでしょう^^;

    ありがとうございました。
    また、お時間がありましたら、ご覧くださいませ。

  • 大団円を迎えましたね。

    この語、北条家による関東支配が始まるわけですが、この後、関東の外から色々と面倒なのがやってきます。虎とかうつけとか。
    三国同盟は有効に機能したと思うのですが、義元の横死が痛かったんでしょうね。

    作者からの返信

    いやあ、ようやくの大団円です。感無量です。

    そして後北条氏の関東の支配権確立。
    さらにこの後、襲来する脅威……おっしゃるとおり、アフター夜戦は、関東管領とか上総介とか、あと関白とかで、ひたすら消耗していくイメージなんで、だからこそ夜戦にスポットを当てました。
    たとえば氏康の人生というテーマで描いたとしても、最後は民を飢えさせた責任を取って隠居とか書かないといけないし……そんなの別に見たくないでしょうし……。

    三国同盟は……たしかに桶狭間が無ければ、うまくいったんでしょうね。桶狭間のせいで、越後の軍神の蠢動が始まってますし。

    ありがとうございました。

  • 最後の雪斎と真田幸綱の会話の場面、いいですね。この物語は終わるけれども、次世代の物語を暗示するという。
    歴史好きなら堪らないですね。
    面白かったです。

    作者からの返信

    そうなんです(笑)
    ある意味、この二人の、この会話をさせたいがために、書きつづけてきたようなものなんです^^;
    大坂の陣へのリンク、戦国を描くのなら、是非やりたかったので。
    歴史好きですから!(笑)

    ありがとうございました。

  • 歴史のなかの点を拾い、そこを様々に補いながら語るという手法。点は次なる点へと繋がり、俯瞰すれば大きな流れ、壮大なる絵巻物語を形作っていると気づかせます。歴史を流れとして扱うか、点の集まりとして拾っていくのか。人間劇として語るのであれば、やはり後者ですね。
    非常に面白い人間劇でした。丁寧に人々を語ってきたからこそ、この回は活きてきますね。作者の登場人物への愛がひしひしと感じられました!

    作者からの返信

    レビューもありがとうございます!
    いっぱいコメントももらったんで、一挙には無理かもしれませんが、返信していきます!

    ……で、このあたりはもう、ある意味、年表的な感じに書きました。ひとりひとりの「その後」を書いても良いのですが、そうすると、氏康の物語だけではなくなってしまうと思い、要は「おいしいとこだけ」拾っていく感じにしました。
    それを「点」そして「愛」と見ていただいて、ありがたい限りです。
    それによって、大きな出来事が終わったけど、まだまだ時代は続いていくよ……という空気が出せていたら幸いです。

    ありがとうございました!

  • 赤、黒、白、青、それぞれが揃う、壮大な眺めを見るような思いで読ませていただきました。

    作者からの返信

    前回のお話が、事実上の最終回でしたから、もうここからはその流れで、俯瞰していく感じで書きました。多少なりともその流れの壮大さを表現できたらいいな、と思っていたので、そのお言葉は大変嬉しいです。

    ありがとうございました。

  • 大きく広げていた舞台を一気に収斂させましたね。
    戦いを終えた武将それぞれの心理描写も胸に響きます。
    幸綱を通じ、真田家の未来に膨らみを持たせていただいたのもよかったです。

    作者からの返信

    太原雪斎最後の弟子・徳川家康と、真田幸綱の孫・真田幸村(信繁)の将来の対決のネタはやりたかったんで、敢えてこの二人は会話劇をしてもらいました
    あと、参加した人全員それぞれの会話とかやっても良かったんですが、それは収拾がつかなくなるので、かいつまんだ形で書きました。本編が濃かったので、ここからはあっさり目の方が良いと思いまして(^^;

    ありがとうございました。