こんばんは、御作を読みました。
胸にガツンと響く、心の揺さぶれた回でした。
勝ち確定と見たのだろうけど、和平の使者を闇討ちじゃ、もう覚悟決めるしかないものなあ。
作者からの返信
まあ元々、両上杉、とくに扇谷としたら、北条を倒すために挙兵したのに、このままグダグダで終わるのはいかがなものか、というところでしょうし……。
河越をゲットしたところで「旧領回復」に過ぎないから、やっぱり北条家を食いたかったんでしょうね。
ちなみに伝えられるところでは、氏康が河越まで接近したところを扇谷が攻めて、氏康が「わざと」逃げたことになっています。
それでもって、扇谷を始めとする八万の軍が驕兵と化した、という話です。
……まあ、「結果」を知る後世から見ると「わざと」なんでしょうけど、実際はこんなんだったのかも、という空想で書いてみました^^;
ありがとうございました。
これまで脚光を浴びることのなかった過去の人物に光を当てることが出来る――。
それこそが創作の醍醐味だと思いますが、この回はまさにそれでしたね。
諏訪左馬助という一人の男の生き様を鮮やかに切り取られていて、心揺さぶられました。(´;ω;`)ウゥゥ
そして風魔小太郎もいい。忍びの者ってクールなキャラクターが多いイメージなのですが、殺気を露わにするところも人間味があって好きです。
しかし扇谷上杉。使者を闇討ちとか、しょうもない。
そういうところが風魔くんに嫌われるんだぞ!(というか皆が好かない)
作者からの返信
諏訪左馬助、おそらく史実では、交渉不調に終わったので、以後は普通の外交官というポジションに戻り、それで記録が残っていないのでしょう。
伝えられるところでは、北条家は、(フリかどうかは置いといて)上杉に対して降伏の申し入れはしていたようで、ところがその申し入れを蹴られてしまっています。
「嘘つくな」とかそんな感じだったんでしょう。
まあ史実では「フリ」であり「嘘」であった可能性が高いんですが、拙作においては、いちおう和平の道を模索していたという設定にしました。
で、その道を上杉に潰されてしまったことから、北条家が覚悟を決めてしまったという展開を採りました。
こういう感じで河越夜戦を描いた作品は、多分無いだろうと思い、どうせなら誰もやってないことをやろう、と^^;
……おかげで、諏訪左馬助というキャラがクローズアップされました。
戦いを描く話なのに、誰も死なないのはリアリティが無いなと思った作者のせいでもありますが。
で、連動して、風魔小太郎も熱いキャラになりました。
この風魔という一族も、実は上杉に対して相当「因縁」があるという設定なので、そのあたりがシンパシィを誘ったのでしょう。
結果として、上杉くんは「ちびまる子ちゃん」の藤木くん以上に卑怯なキャラとなってしまいました(笑)
この若さで河越に八万の兵を動員するとか、かなりの傑物のはずなんですけどね^^;
ありがとうございました。
印象的な章だと思いました。
英雄だけではなく、わずかな記録だけを残して歴史の中に埋もれた人の生死をあれこれ想像させてくれるのが、歴史小説の醍醐味だなあ、と改めて思いました。
作者からの返信
ここを書いている時、当地ではちょうど「赤毛のアン」のアニメが放映していて、終盤だったのです。
で、最終話が「曲がり角」というタイトルで、これはいただこうと勝手に思って^^;、視聴していました。
諏訪左馬助、本当にこの河越夜戦のこのタイミングでしか記録が無いので、これはもしや……と思ったのが、このエピソードの着想のきっかけでした。
あと、マイナーな人が、私、大好きなもので(笑)
なるたけ見せ場を作ってあげたいというのもきっかけです。
無残な最期ですが、フィクションの上では、それもまた華かと思いまして。
ありがとうございました。
和睦の使者を闇討ちとか、武門の端くれとも思えませんね。
扇谷上杉は後がないのだろうけど、そこまでしないと勝てないという時点で雑魚なんだよなあ。関東管領の矜持はいずこ?
小太郎に伝えることができて少しは安堵できたかな。左馬助、安らかに眠れ。
作者からの返信
「信長の野望」だと武蔵の地域領主、城一個だけというレベルの扇谷上杉。それも宿老の難波田さんの城という。
それで八万の軍を糾合したけど、にっちもさっちもいかない……。おっしゃるとおり、まともに視野を確保できないまでに追い込まれています。まあ、早雲と氏綱が、進撃しまくったせいなんですが。
佐馬助、誰も犠牲にならない戦というのもおかしいという、残酷な作者のせいでこんな目に。皆殺しの田中さんほどではありませんが、やはりこういう展開は作者もつらいんだな、と書いている時に思いました。
ちなみに、伝えられるところによると、氏康が河越近くまで来て上杉くんを挑発し、そして負けたフリをするという、夜戦への前振りをしたと言われています。
で、佐馬助くんは、普通に小田さんに「メンゴ。交渉NGってことで」と言われ、フェイドアウトしたようです(だから記録が残されていない)。
ありがとうございました。
編集済
諏訪左馬助……哀れ。m(__)m
それにしても「風魔小太郎は一流の忍者である」って胸を張られてもねえ、と笑わせていただきました。考えてもみなかったですけど、B級忍者ってどんなんでしょう。(^▽^;)
冒頭のひとかたまりのリズミカルで巧みな語り、見倣わせていただきたいですが、あいにくその才がなく。(:_;)
つきのみや神社、名称にも伝承にも心惹かれます。
作者からの返信
左馬助をどうするかは悩みましたが、この時代、誰も死なないというのもさすがにファンタジー過ぎるなぁということで……合掌。
風魔小太郎については、まあ、こういう書き方をしている作家の方がいたな……とおぼろげながら覚えていて、それを借用した次第。拙作においては一流という設定なので、嘘ではないです(笑)
そして本当にもう、このあたりは書いていても辛いので、ノリで書きました。あまり褒められたものではござんせん(^^;
また、調神社は七不思議があったりして、なかなかのスポットで、おすすめです。
ありがとうございました。
拝読致しました。
今際の際において国を、共同体を思い逝く人というのは、どこか人を感動させる何かがありますよね。
自分が司馬遼太郎作品で一番好きなのは「峠」なのですが、純粋に国を思い民を思い他者を思いながら逝く姿は、本話の左馬助も同様と思います。
遂げられなかった無念を受け継いで馬を走らせる小太郎、その姿に思わず共感してしまいました。(^^)
カッコ良かったです。
作者からの返信
何というか、戦いというのを描く以上、人の死を描くのは避けられない、と思っておりまして……。
じゃあ拙作の場合、どうするか、というところで、こんな風になりました。
「受け継ぐ」というのがテーマだったので(早雲→氏綱→氏康、のような)、やはり精一杯生きて、そしてそこで得たものを後に託す、というかたちにしました。
カッコ良かった、と言われて、嬉しい限りです^^;
ありがとうございました。