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  • 09 天秤への応援コメント

    風魔衆、初めて聞きました。実在したんでしょうか?
    勘助と義元の間に実際こういうやり取りがあったとしたら……と想像すると楽しいです。

    作者からの返信

    風魔は伝説の忍びであり、「いたんじゃないか」と伝えられています。
    忍びはその存在を知られていけないところがあるので、残された資料も少ないので、確たることは言えません。
    ただ、これは物語ですので、そこは堂々と登場させていただきました^^;

    勘助も義元も、一癖も二癖もある曲者ですからね、こういうやり取りをしていたかもしれません(笑)
    きっとお互い「自分は結構悪辣だか、こいつほどじゃない」と思っている迷コンビ(笑)です。

    ありがとうございました。

  • 05 河越緒戦への応援コメント

    戦場でも歌合せって凄いですね。心の余裕か、武士のたしなみなのか……。私にはとても無理ですね!

    作者からの返信

    八幡太郎義家(源義家)も、合戦の最中に安倍貞任と和歌のやり取りをしたみたいなので、そのあたりの伝統なのでは、と思います。
    丁々発止の闘いの中、そんなことできるのかよ……とは、私も思いますが^^;

    ありがとうございました。

  • 03 孫子四如への応援コメント

    大物がぞくぞく登場して「うお~!」という感じです。サッカーワールドカップの頂点決勝見てるような興奮がありますね。

    作者からの返信

    なかなか、命知らずというか、向こう見ずな当時の私。
    こんなに出してどうするんだよ……と思いましたが、武田信玄と今川義元が出てくるのは史実だから仕方ない(笑)、と諦めました。
    我ながら大それたことを書いているよなぁと思いつつ、やはり自らの筆でこれを描ける喜び、みたいなものを感じておりました^^;

    ありがとうございました。

  • 01 双つの杉への応援コメント

    緊迫感溢れるオープニングですね。
    河越夜戦については何も知らないのですが、面白そうです。
    鼠賊っていう言葉、初めて知りました!

    作者からの返信

    恐縮です。
    この時はもう、初の長編への挑戦だったので、必死に書いてました^^;
    鼠賊という言葉、実は北条家には、北条が鼠から虎になって上杉を倒すという伝説があるので、そのあたりに引っ掛けて使わせてもらっています。

    ありがとうございました。

  • 06 鬼美濃への応援コメント

    鬼美濃というと、亡くなった名優、宍戸錠さんを思い出します。初めて聞くお話しが多くてついつい引き込まれてしまいます。

    作者からの返信

    大河ドラマ「武田信玄」、懐かしいですね。
    私もあの人をイメージして書いていました^^;

    鬼美濃さんは、調べれば調べるほど数奇に満ちた人生を送っており、この人の生涯を追うだけで、長編小説が書けます(笑)
    だから、さらっとした感じでこのエピソードは書きました。
    下手すると主役級の存在感を発揮してしまいそうなんで^^;

    ありがとうございました。

  • 05 河越緒戦への応援コメント

    ええっと、なんでここに武田の武将が?川越夜戦、たかをくくってました。なかなか奥が深い!

    作者からの返信

    いや、すみません、私の創作です^^;
    でも鬼美濃さんは、このあたりで出奔していたらしいので、そのあたりは伝承どおりかと思うのですが……。

    ありがとうございました。

  • 04 常山の蛇への応援コメント

    武田が今川を手玉に取る。確かに武田と言えば謀略策略お手のものという感じがしますが、今川は太原和尚は不気味ですが、総じて謀略のイメージは薄いですね。今回は、武田のしたたかさを感じました。

    作者からの返信

    武田さんは、知将の宝庫ですからねぇ。
    逆に言うと、国力がそこまで無かったから、頭を使っていたのかもしれません。
    今川さんは、ある意味、横綱相撲をしていれば勝てるので、雪斎和尚しかあまりそういうのがいなかったかもしれません。
    桶狭間さえなければ、松平さんがそのあたりを受け継いだかもしれませんが^^;

    ありがとうございました。

  • 03 孫子四如への応援コメント

    3人の英雄の駆け引き、見事です。3人が3人とも素晴らしい!

    作者からの返信

    こんな3人が隣り合わせていたという、恐るべき史実(笑)
    よく同盟しようと思いついたよなぁと、書いていて思いました^^;

    ありがとうございました。

  • 02 双つの杉を倒す夢への応援コメント

    西に今川、北にふたつの上杉とは、二正面作戦を強いられるとは大変です。しかも、廻りからは新参者と見下され、苦労が絶えないようですね。

    作者からの返信

    北条家。
    最初の頃は、今川の代官的な立場で伊豆へ進出、それから東へ……という感じだったので、まだやりやすかったと思います。
    しかし、時が経つにつれ、その今川を上回る勢いになり、手切れへ。
    両上杉は、北条家の関東へ進むという立場から宿敵扱いなので、これはもう衝突不可避です。

    二正面作戦になってしまったのは、明らかに北条氏康の外交上の失敗です。失敗でなくとも、不運なハプニングです。
    並の大名なら、ここでエンディングなのですが……。

    ありがとうございました。

  • 01 双つの杉への応援コメント

    川越夜戦、三大奇襲とか、三大夜戦とか言われているのかな?その割りに名前は有名ですが、ほとんど合戦内容は知りません。楽しみに拝見いたします。

    作者からの返信

    こちらにもようこそ。
    実は私も執筆するまでは知らなかったんです。
    いや、あらましは知ってましたけど、深くは掘り下げていませんでした。
    書きながら掘り下げていった記憶があります。
    私は書きながら考える(行き当たりばったり?)タイプなので^^;

    ありがとうございました。

  • あとがきへの応援コメント

    あまり日本の小説には無く、欧米のものでよく見ますが、冒頭の献辞は「我が娘に」になりそうですね。

    歴史小説は割と好きなのですが、下手に戦国時代は知識があるので、結果が分かっているのが個人的にはわくわく感が減じてしまいます。
    その点、周辺にも焦点を当てることで、河越野戦自体の結末は分かっていても、本作は楽しめました。

    作者からの返信

    最後までお付き合いいただき、恐縮です。
    しかも今回は三連でコメントをいただき、お星さままで……ありがたい限りです。


    実は献辞も考えたんですけど……あまりにも恐れ多くて(娘にではなく、献辞をした先人たちに比して我が身を振り返って^^;)、やめておきました(笑)


    私も歴史小説好きです(今さら何言ってんだ)。成人したあたりからミステリィにのめり込んだので、大分離れておりましたが。
    それはさておき、私も大体は「知っている」ので、だからこそマイナなモノを書いてやろうという、へそ曲がりなところを発揮させていただいたつもりです。

    たとえば、真田幸綱さんとか、千葉さん関係とか、誰も書かないだろうなぁというところを敢えて書かせていただきました。

    やっぱり、なるべく「知らない」、読む人にとって「新しい」ものがあればいいな、と。それによって、何らかの喜びが得られれば幸いと思いまして。

    楽しめましたとおっしゃっていただいて、そのあたりが多少なりとも果たせたかな、と胸をなでおろした次第です。


    それでは、改めまして、ここまでの長きにわたり、お読みいただき、ご評価までいただいて、ありがとうございました。
    まさか、あのリレー小説が縁で、新巻さんに拙作を読んでいただくことになるなんて、当時は思いもよりませんでした^^;
    リレー小説に深い感謝です。

    そして最後に、読んでいただいた新巻さんに、もう一度感謝を。
    ありがとうございました!

  • 42 善得寺への応援コメント

    ラストは大河ドラマ最終回のような華やかさの中に、爽やかな家族愛の姿がありました。

    この後の子や孫の世代を知っていると微妙な気持ちになりますが。

    大作の完走お疲れさまでした。

    作者からの返信

    ベタベタなラストですが……でも、歴史ものなら、こういうラストは許されるだろうと思って書きました。早雲と氏綱たちも、また出してみたいという想いもありましたので。

    実は、氏政や氏直については、敢えてオミットしていました。三国同盟は氏政の嫁取りでもあるのに、出していません。
    出しちゃうと、歴史を知っている人が見ると、新巻さんのように「ああ……」ってなっちゃいますからね^^;

    一次創作の長編で完走したの、これが初めてなんです。
    コメントを拝見し、脱稿して非常に嬉しかったのを思い出しました。

    ありがとうございました。

  • 41 関東の覇者への応援コメント

    大団円を迎えましたね。

    この語、北条家による関東支配が始まるわけですが、この後、関東の外から色々と面倒なのがやってきます。虎とかうつけとか。
    三国同盟は有効に機能したと思うのですが、義元の横死が痛かったんでしょうね。

    作者からの返信

    いやあ、ようやくの大団円です。感無量です。

    そして後北条氏の関東の支配権確立。
    さらにこの後、襲来する脅威……おっしゃるとおり、アフター夜戦は、関東管領とか上総介とか、あと関白とかで、ひたすら消耗していくイメージなんで、だからこそ夜戦にスポットを当てました。
    たとえば氏康の人生というテーマで描いたとしても、最後は民を飢えさせた責任を取って隠居とか書かないといけないし……そんなの別に見たくないでしょうし……。

    三国同盟は……たしかに桶狭間が無ければ、うまくいったんでしょうね。桶狭間のせいで、越後の軍神の蠢動が始まってますし。

    ありがとうございました。

  • 40 夜戦の果てへの応援コメント

    強敵同士の一騎打ちは戦場の華ですね。
    それに引きかえ、関東勢の首脳陣の体たらくときたら……。

    そして、最後に登場して綱成を支えるのが氏康。
    クライマックスに憎い演出です。

    作者からの返信

    アレな関東勢の切り札として、上泉信綱さんに出馬してもらうことも考えたんですが、何かちがうお話(剣豪小説)になってしまいそうなので、本庄藤三郎の師匠という立場になりました。
    ここまで来たら、綱成の相手は斬られるのが華でしょうから、上泉さんはこの戦いの後も生きているので、なおさら出すことができなくなってしまいました。

    綱成と氏康。
    主人公の二人が、ようやくにして出会った、というか再会した瞬間です。
    ここまで長かったなぁと作者も涙ぐんだ瞬間でもあります。

    ありがとうございました。

  • 39 伊勢新九郎の夢への応援コメント

    義政登場で壮大な話に。
    ダメ殿っぷりが良く出てていい感じです。
    宋の徽宗と一緒でトップじゃなければ文化人としての人生を謳歌できただろうにと思わなくもありません。

    伊勢新九郎は素浪人じゃなかったという説を採用して、うまく話がつながりました。

    難波田の爺さん……。
    立場が違えど若殿は大切だったんだなあ。

    作者からの返信

    教科書に出てくる人を出しておきたいなぁという野望がありまして……。
    私は義政、結構好きなんですけどね。いかんせん、おっしゃるとおり、トップでなければマシな生涯と業績を残したんだろうなぁと思います。

    伊勢新九郎が幕臣であるという設定、これが「夢」の正体であるという、この物語の秘奥、ようやくここに披瀝できました。
    司馬遼太郎先生の「箱根の坂」を読んで、何となくこんなことじゃないかと思ったことを形にできて、作者的にも嬉しかったエピソードでございます。

    難波田さん……モチーフとしては、平家物語ラストの壇ノ浦のあたりの人たちです。ああいう滅びの儚さが、実は好きです。そういうのを自分でもやれたらなぁと思っていたのです。
    難波田さん本人は不本意でしょうが、心血注いだ若殿と八万の大軍が、夢が破れたことに、そこに儚さと美しさがあるかと思いまして。

    ありがとうございました。

  • 38 坂東の覇王への応援コメント

    富永直勝さん、八つ当たりしてる。
    里見もいい迷惑でしょうね。

    倉賀野介錯して貰えないって、この場合はむしろ辛いだけなんじゃ……。
    まあ、因果が巡って、ろくな死にざまはしないんでしょう。南無南無。

    作者からの返信

    江戸に常駐していなきゃいけない意味を十二分に理解しているからこそ、余計に怒りが募る富永さんです。ビッテンフェルトさん的な男なので……。

    真田さん、合戦中だから自制してますけど、かなり怒ってます。
    だから倉賀野さんへの対応がこんなに辛いものになっております。傲慢さと、やらかしが酷くて、真田さんもギルティの裁決を下したのでしょう……南無。

    ありがとうございました。

  • 37 危地、そしてへの応援コメント

    オールキャストで見せ場だらけですね。
    綱成vs長野父子、川越城攻防に千葉vs里見。

    鬼美濃と業正のここでの因縁が後の上野攻防戦に引き継がれるのかな?

    作者からの返信

    書いている私が、合戦の制御、きつかった思い出があります(笑)
    歴史ものを書いている先人たちは、よくこういうのできたなぁ、と。

    里見は、出すと執筆がきつくなるからやめようかなぁと思っていたのですが、あの義尭さんと槍大膳のコンビの濃さに引きずられて出してしまいました。
    里見が好きという方もいらっしゃったんで、今では出してよかったと思う次第です。

    鬼美濃と業正、そうですね……お互い「こんにゃろうめ!」と思ってそうですから、次は上州でリターンマッチをかましてくれそうです(笑)

    ありがとうございました。

  • 35 地黄八幡への応援コメント

    本間、赤堀両名は哀れですね。
    捨て駒にされても戦に勝ちさえすれば、子孫が取りたてられるでしょうが……。

    ここからはずっと北条のターンになっちゃうのかな。

    作者からの返信

    戦は負けるし、山内は落ち目になるし……。
    ちなみに、赤堀さんは米百俵の人の先祖らしいので、子孫は頑張ったのではないかと思います。

    北条のターン……というか、北条は攻め続けないと後がないですからねぇ……。止まることが許されないので、ターンと言いつつ必死のバトルになることでしょう。

    ありがとうございました。

  • 33 出陣への応援コメント

    早雲の夢はどういう意味だったのか。
    まだ読者には明かされないですね。うーん。
    四谷軒さまがどういう解釈なのか楽しみです。

    北条家の面々も集結して、いざ往かん。

    作者からの返信

    伝えられるところでは、「吉夢を見た。だから両上杉はブッ潰す!」というトンデモな早雲。
    じゃあ何でそんな夢を見たことにしたのか……というのが、この物語を書くきっかけのひとつだったのです。
    無い知恵絞って考えました^^;

    北条家……兵数では圧倒的に不利ですが、将帥については両上杉に対抗し得るレベルにいます。この将帥たちで、どこまで抗えるのか――当時の北条氏康としては、かなりの覚悟を決めていたんでしょう。寡兵の戦いや賭けは嫌いそうですから。のちの越後の軍神とは、戦わずに籠城に徹していますし。

    ありがとうございました。

  • 32 千葉の北斗への応援コメント

    気持ちのいい男たちの会話でした。
    会話の中に大事の前に気を高ぶらせる熱い血潮を感じさせます。

    たかが100騎。されど100騎。
    智勇に優れたるこの両名が率いれば、まさに千軍万馬の働きとなりそうです。

    作者からの返信

    千葉の百騎、原の千騎……原の専横ぶりを謳っているタームなのですが、拙作においてはこのような解釈にさせていただきました。
    千葉家周辺は、河越夜戦で「味方した、でもそれだけ」と言われているので、なるべくマシマシにしてあげようという筆者の意図もあり、好漢たちという感じになりました。そこら辺を感じていただき、嬉しい限りです。

    さて、真田さんを出す以上、やっぱり騎馬隊を……という野望があり、それをかなえた瞬間なのです。そんでもって、鬼美濃も、この伝説的な武将も出せるのだと思うと、「やった~!」という気分でした(同時に、その分、夜戦の描写がキツくなるのですが)。
    千葉さんが「味方した、でもそれだけ」と言われる中、この二人には、それを守りつつ(?)、思い切り活躍してもらおうと考えております……という、執筆当時の思い出があります。

    ありがとうございました。

  • 31 霧隠の城 下への応援コメント

    太田道灌ゆかりの仕掛け、霧隠の名付けと講談っぽい感じがしました。
    扇をバンバンと叩くところですね。

    総攻めも逆襲も奇しくも4月は20日。
    さて、川越城の運命やいかに?

    作者からの返信

    wikipediaでこの霧隠の仕掛けを知り、そして真田を出すことになり、もうこの仕掛け使うしかないな、と思い、使わせていただきました。
    こんなオイシイ仕掛け、使わなくては、物書き(の端くれ)の名が廃るってもんよ……と執筆時の私は粋がってました。

    4.20……運命の日、あるいは、戦国の関東の一番長い夜。
    何かそんな粋な(感じの)タイトルを考えていました。
    それを思い出しました。

    ありがとうございました。

  • 29 弁千代決死行 下への応援コメント

    兄上、いいところで登場しますね。
    さすが、地黄八幡。

    しかし、雑兵のくせに綱成に挑むとは、手癖が悪い上に身の程知らずでした。
    相手の力量も分からない奴は戦場で長生きできない、というその通りになってしまいました。合掌。

    作者からの返信

    ある目的があって、いつも城外に対して注意の目を向けていた兄貴。ところが今回、どっかで見たような顔だな~カメラもっと寄せて~と思っていたら……。

    雑兵……某北斗のヒャッハーなモヒカンたちがモチーフです。つまりはそういうことで、兄貴が「君はショック!」のBGMで「……これは弟の分! ……これは弟の分! そしてこれが……弟の分だあッ」という粉砕をしまくったわけです。
    少なくとも私の脳内ではそんな感じでした。

    ありがとうございました。

    編集済
  • 27 運命 下への応援コメント

    大将は部下に死ね、と言えなきゃいけないんですよね。
    もちろん、無駄死にしないように普段は最大限の思慮を巡らすわけですが、いざというときは、死んでくれ。
    そこで、応と返事を貰えるかどうかが日頃の行いなんでしょう。

    作者からの返信

    この時代、死ねと言う大将はたくさんいたでしょうけど、おっしゃるとおり、いろいろと考えたうえで死んでくれと言える大将はあまりいないでしょうね。

    で、逆に、家来の側から「やります」と言われるとなると、もう、毛利元就や織田信長といったレベルにならないと……。
    それでも生還してしまう、徳川家康や羽柴秀吉みたいな化け物もたまにいますが。

    ありがとうございました。

  • 25 曲がり角への応援コメント

    和睦の使者を闇討ちとか、武門の端くれとも思えませんね。
    扇谷上杉は後がないのだろうけど、そこまでしないと勝てないという時点で雑魚なんだよなあ。関東管領の矜持はいずこ?

    小太郎に伝えることができて少しは安堵できたかな。左馬助、安らかに眠れ。

    作者からの返信

    「信長の野望」だと武蔵の地域領主、城一個だけというレベルの扇谷上杉。それも宿老の難波田さんの城という。
    それで八万の軍を糾合したけど、にっちもさっちもいかない……。おっしゃるとおり、まともに視野を確保できないまでに追い込まれています。まあ、早雲と氏綱が、進撃しまくったせいなんですが。

    佐馬助、誰も犠牲にならない戦というのもおかしいという、残酷な作者のせいでこんな目に。皆殺しの田中さんほどではありませんが、やはりこういう展開は作者もつらいんだな、と書いている時に思いました。

    ちなみに、伝えられるところによると、氏康が河越近くまで来て上杉くんを挑発し、そして負けたフリをするという、夜戦への前振りをしたと言われています。
    で、佐馬助くんは、普通に小田さんに「メンゴ。交渉NGってことで」と言われ、フェイドアウトしたようです(だから記録が残されていない)。

    ありがとうございました。

  • 23 風は武蔵野へ 下への応援コメント

    小田さん血筋はいいですよね。
    脇が甘く用兵は微妙な気がしますけど。

    足利晴氏さん、関東諸侯に足元見られてますねえ。お気の毒に。
    寄せてのぐだぐだっぷりが良い感じです。
    ついに川越に役者がそろいました。
    見せ場楽しみにしてます。

    作者からの返信

    小田政治さんは結構やり手で、小田家中興の祖とか言われています。ありがちなパターンで、晩年にかけて持ち崩していきますが。
    で、息子の小田氏治さんが何とかしようとするんですが……まあ、不死鳥ですから。

    関東諸侯とすれば「居ればいいんだろ、居れば」みたいな河越。両上杉はアレだし、もうこれ徳川家康ぐらいのキャリアと能力の人が来ないとアカンという空気の八万の軍。
    足利晴氏さんでは、それはもう荷が重すぎです。
    太原雪斎も、その晴氏さんを呼ぶために離れた結果、河越包囲陣が自身の制御を受け付けない状態になっており、トホホという感じです。

    さて、そんなわけで、河越に話が集約してきました。
    作者的にも、ようやく……ということで、ホッとしつつも、気を引き締めて執筆に向かった思い出がございます。
    お付き合いいただければ幸いです。

    ありがとうございました。

  • 21 石浜城攻略 下への応援コメント

    幸綱さんは人たらしですね。
    刀槍を振り回すばかりが戦いではない。臆病者を使者に使った晴信と同じ匂いがします。

    前話で余計なことを申し上げ、申し訳ありません。
    銀英伝自体が過去の戦史の焼き直しということもありますし、興ざめとかとんでもありません。黙って一人ニヤリとしておればよいものを、ついつい書き込んでしまいました。

    作者からの返信

    砥石城を盗ったような、史実における幸綱の縦横家的な活躍を描けたらなぁと思い、自分なりにやってみました。晴信さん、よくこういう人を裏切りとかを警戒せずに重用したなぁと思います。
    ヤンがバグダッシュを重用したような感じかとも思います。

    余計なことなんて、とてもとても。
    私が変な深読みというか勘ぐりをしたせいで、気まずい思いを抱かれたのなら、こちらこそすみません。
    あと、銀英伝ネタはむしろバッチコイというスタンスでございますので、どうぞこれからも遠慮せずに投げて下さいませ。

    ありがとうございました。

  • 20 石浜城攻略 上への応援コメント

    千葉胤利さん。噛ませ犬臭が凄いと思っていましたが、やっぱり……。
    もののふとはいえ、この扱いには泣いていいのではないかと思われるほど、あっさりと北条の軍門に下ってしまいました。

    あまり言うべきではないかもしれませんが、このエピソードはイゼルローン無血開城を意識したりしてますか?

    作者からの返信

    武蔵千葉氏は、関東の争乱に巻き込まれ、楚の懐王のような感じで擁立されて、しかし擁立した人が郷里に帰ってしまい(応仁の乱のせいです)、宙ぶらりんになってしまったという酷い扱いの家です。
    で、あまりどういう家か、どんな人物がいたかとか伝わっていないので、後世の物書きの端くれに餌食にされてしまったという……。
    実際の武蔵千葉氏は、北条家から御一門扱いを受けていて、お家芸ともいうべき和歌に勤しんでいたようです。
    おそらく北条氏綱あたりが調略してしまったと思います。

    さて、ご指摘のとおり、イゼルローン無血開城を意識しておりました。鼻につく思い、興ざめを感じられたら、お詫びいたします。
    また、NGと思われるようでしたら、遠慮なくおっしゃってください。

    ありがとうございました。

  • 19 城塞 下への応援コメント

    真田幸綱が(本心はどうかは分かりませんが)うらやむ二つ名持ち同士の激突。
    かっこいいですね。
    虚実取り交ぜた構成が凄いと思います。

    作者からの返信

    恐縮です。

    幸綱さん、将来において、「鬼弾正」と「攻め弾正」という、ダブルで二つ名を持つということになりますが、この時の彼自身は知らない、みたいなことを書こうと思っていました。
    けど、私が失念してそのまま今に至るエピソードです。

    ですが、鬼美濃と槍大膳を対決させるこのエピソードは、自分でも気に入っているエピソードです。やっぱり、合戦の華である一騎打ちは書いておきたかったもので。

    ありがとうございました。

  • 17 燃ゆる波濤への応援コメント

    いまいち現代では知名度の低い正木時茂さんだ。当時はかなり名を知られていたみたいですけどね。
    槍大膳来襲に千葉家ピンチ。
    この原さんは綺麗な原さんなのかな?

    誤字報告です。
    「居室に運ばれるとい騒動があった。」⇒「運ばれるという」でしょうか?

    作者からの返信

    朝倉宗滴さんには知られていたという槍大膳。
    何でそこまで有名だったか、いまいち分かりません。
    実は私もここまで執筆して、そういえば誰か里見の武将でイイのがいないのかなぁと調べていて初めて知っ……いえ、何でもありません。

    私はマイナだったり悪名があったりすると、逆に目立たせたり、イイ奴にするというへそ曲がりなところがあります。
    なので、この原さんは綺麗な原さんなのです。

    誤字報告ありがとうございます!
    早速直しました。

    ありがとうございました。

  • 16 いざ鎌倉 下への応援コメント

    鎌倉は海岸線から上り坂で奥に行くほど狭くなってますからね。
    誘い込むにはいい地形だと思います。

    舟は浜辺につけちゃったら……。

    作者からの返信

    鶴岡八幡宮の戦いという、氏綱時代の北条VS里見の合戦がモチーフです。河越夜戦の時に、こういう戦いは記録にありません(少なくとも、私の知る限りは)。
    なので、完全に私の創作なのです。そうなんですよね、舟、浜辺につけちゃってます。でもまあ、分かりやすさ重視という意味で、こうしました。
    あとは、里見は逸って鎌倉に入りたかったんでしょう。北条は今川と戦っていて不在のはずだし、舟はあとで漕ぎ出せばOKと考えていたのかもしれません。
    惜しむらくは今川がすでに和睦していて、氏康は覚悟が決まっているという……。

    ありがとうございました。

  • 14 田子の浦 下への応援コメント

    関東公方は足利幕府最大の失策だと思うのです。
    足利義教が横死したものの、その後放置される程度には力を失っている。そういう現状認識が……できたら関東管領にいいようにされてないか。

    最後まで日和見しておけばいいだろうに。

    作者からの返信

    関東公方……西ローマ帝国もそうですけど、担当範囲の広さと処理件数の多さ、そして決裁権限が無いと即応が求められる案件に対応できないから、ほぼ同格の組織を分けて設置したんでしょう。主に現場の事務方の悲鳴が原因だったのではないかと思ったりします。
    つまり、やむを得ない面はあったと思うのです。だからといって、失策でないとは言いませんが。

    関東方面は、さらに堀越公方とかまで出てきて、後世の歴史家を苦しめる(?)展開になります。幕府も何もしてなかったわけではなくて、政所執事の伊勢家が、一族の伊勢新九郎という人を派遣して、鎮圧させたのではないかと思うのです。
    もしかしたら、後北条家は、本来あるべき関東公方のかたちを完成させたのかもしれません。
    でも、越後から来た軍神が関東管領になって、そこを乱されたりしますが。

    古河公方は河越に参陣しなければ、両上杉がほぼ勝ち確定のこの戦の、勝ち馬に乗れなくなります。また、北条に味方する、あるいは中立を守ったとしても、「戦後」に両上杉から敵性認定され、攻め滅ぼされる可能性大です。
    ですので、拙作では雪斎がなんやかんや言ってますが、現実的な面で、河越に行っておかないとマズいという判断があり、それは妥当と思われたのではないでしょうか。
    後世から見ると、そこは知らんぷりしておけよ、と思いますが、古河公方としては、生き残りをかけて、かつ、勝ち馬に乗れたらいいな……と参陣してしまったのです。
    そこで北条が勝ってしまう方が異常なんです。こればかりは何とも……。

    ありがとうございました。

  • 13 田子の浦 上への応援コメント

    脂の乗り切ったというにはまだ若い3人組。
    武士と僧体と猟師。舞台は富士を背景にした松原。絵になる風景ですね。

    物語としても緩急がついて巧いと思います。

    誤字報告です。
    「口を吹いていた手巾を懐中にしまい」⇒「拭く」でしょうか?

    作者からの返信

    過去よりも未来に多くを持つ、晴信、義元、氏康。
    まるで奇蹟のように隣り合わせの国に生まれたこの三傑。
    史実でも、よくぞ同盟へと結びついたな、と感銘を受けます。

    やっぱりこの三人を会合させるには、富士山が無いと……と考え、田子の浦とさせていただきました。単に私があの和歌を好きだからというのもありますが。

    緩急がついて、と仰っていただいて恐縮です。
    当時の作者としても、陰険漫才ばかりもなんだなと思っておりまして、そろそろ一服しようとこういう展開にさせていただいた次第です。

    誤字報告ありがとうございます!
    早速、修正いたしました。

    ありがとうございました。

  • 虎胤追放がこういう形で生きてくるのですね。
    晴信の布石が見事です。

    義元が無能とはもちろん思いませんが、こんな凄みがあるのが新鮮です。名家の御曹司なのでもうちょっと大人然としているイメージです。

    作者からの返信

    原虎胤は、ちょうど武田晴信が生まれる当時の、今川家の甲斐侵攻(綱成の父が主将)を撃破した男なので、今川方としてはインパクト絶大なのです。
    で、こういう虎胤を「追放」したと言われては、さしもの今川義元も、「むむむ……」となるわけです。

    その今川義元、実は四男で、しかも寺に入れられていたんです(ちなみにその時の師が太原雪斎です)。
    そして、長兄と次兄が同時に死ぬという椿事があって、その後、三兄と争い、それに勝利して、駿河を国盗りしたという実績があるんです(この争乱を「花倉の乱」と言います)。
    さらに、一説によると、寿桂尼(先代の正室)の子ではなく、京から落ち延びた食客の娘=側室の子だったという説もあります。
    で、拙作においては、今川義元は「四男」かつ「側室の子」であり、機会をとらえてのし上がり、今川家の家督を得たという設定なのです。
    そのため、何か妖怪めいた感じの強面になってしまいました。
    いや、ビジュアル的にはアニメ「一休さん」の将軍様=足利義満なんですけどね。悪い奴じゃないんだけど、ちょっとやり過ぎな奴という感じの。

    ありがとうございました。

  • 11 河東は誰にへの応援コメント

    まさかの晴信自らのお出まし。
    あまり身軽な印象は無いですが、これぐらいのことはやってのけてもおかしくはなさそうです。

    両上杉の凡庸さに比べて、甲相駿の主たちのキレッキレぶりが鮮やかです。

    作者からの返信

    滞陣しているだけでも、結構なコストがかかりますからね。同じコストがかかるなら、山内が河越にかかりきりで手を付けることが出来なくなった信濃へ向かった方がマシ……
    そう思った晴信くんは、即決のトップ会談に走った訳です。
    自分が動けば、氏康、義元も自ら出ざるを得ない、という思惑もあります。
    実際は駒井高白斎という家臣にやらせていたみたいです。

    晴信、義元、氏康……駆け引きの上、結盟へ、という流れ。昔取った杵柄コンビ(歴史の上で)の山内・扇谷と対照的にさせていただきました。

    ありがとうございました。
    それでは、お身体、お大事に。

    ではではノシ

    編集済
  • 42 善得寺への応援コメント

    最後はやっぱり、肉親の情ですね。感動的なラストです。

    弁千代、無事でよかった。川越城の包囲戦も、随分長く続いていたんですね。霧隠の城からの脱出劇、そして、霧隠の命名。きれいにまとまって、かっこいいです。ところどころで出てくる真田も、後々を期待させます。

    晴信の軽妙さと、義元の軽みに、いつまでも仲良くしていて欲しいものだと思いました。反面、氏康は、人の上に立つ重みがありました。

    しっかりした文体に、オノマトぺがうまく作用して、臨場感のある読み心地でした。毎日の楽しみでした。一日の最後の歴史旅行を、ありがとうございました。

    作者からの返信

    まずは、長きに渡り、拙作をお読みいただいたことに多大なる感謝を申し上げます。

    さて、ラストシーン。
    拙作は朝読用ということもありまして、やはり親から子へ、孫へと「受け継ぐ」というのがテーマなので、こういうラストシーンにさせていただきました。北条家は、この時代にしては珍しく家族間の争いが無かった一族なので、これでいいのだ~(笑)……と勝手に思っております。

    弁千代は、実は河越参戦という筋もありましたが、そんな生半可な怪我ではないだろうと思い、やはり安静にしてもらいました。代わりに鬼美濃が北条綱成を助けに行くという展開になりましたが、これはこれで良かったのではないかと思います。

    河越城包囲は半年に及んだという話ですが、実際は無かったかもしれないという説もあり、微妙です。史料が無いみたいなんですね。
    その河越城の別称、霧隠城。このネタをwikipediaで知ったとき、これはもう使いたいなという欲求を感じました。で、真田を登場する運びになったとき(当初は出すつもりはありませんでした)、霧隠という伝説の忍びの名を思い出し、もうやるしかないな、と。作者としても、これはうまくいったのではないかと満足している次第。

    真田さんは、何というか、使い勝手の良いキャラです。困ったときは、この人の知略や忍びたちに何とかしてもらえれば良いので、重宝しました。とある自主企画に短編で参加しようと思い立ったときも、まず出そうと思ったのはこの人だったりします。

    武田晴信は、どっちかという重いキャラとして描かれることが多い人物(大河ドラマとか、昭和の小説では)ですが、私が書くと、何かこんな感じになってしまいました。不思議なことですが、まあ、やはり今川義元に引きずられたのでしょう。
    で、その今川義元は、「花倉の乱」以来、付き合いの長いキャラなんで(と、私は勝手に思っています)、好きにやらせてもらいました。アニメ「一休さん」に出てくる将軍さま=足利義満のイメージで描いています。いい奴なんだけど、ちょっと……という空気を感じていただければ幸いです。
    そんな二人と同盟する破目になった北条氏康さん。やはり年長者なのと、主役なので合戦の指揮の描写が多めなんで、「主君」としての立場が濃く描かれたかと感じています。

    しっかりとした文体、オノマトペ……面映ゆい限りです。書いている本人としては、割とナチュラルに(何も考えずに?)書いておりますので、本当に、嬉しい限りです。
    毎日の楽しみにしていただき、また、一日の最後のリラックスタイムという貴重なお時間を割いていただき、まことに恐縮でございます。

    それでは、ありがとうございました!

  • 10 河越と河東とへの応援コメント

    北条家中の面々の会話楽しいですね。
    あまり殿と家臣という上下の感じがしません。まあ、これが悪く出ると小田原評定になってしまうのでしょう。

    表だってやってきた勘助。一体何をもたらすのやら。

    作者からの返信

    北条家……なんというか、イメージは、自由惑星同盟というか、アルスラーンの幕僚たちというか、そんなイメージなんです。イメージは。できているかどうかはさておいて。
    小田原評定ネタはやりたかったんですけど(氏康不在の小田原城とかで)、ずっと評定のターンだと、つまらないだろうし、書いている私が疲れるのでやめました。

    「勘助」……とうとう、義元との陰険漫才に嫌気が差したのか、北条家へ参上しました。
    そして、ブラック大名についての愚痴を開陳……いえ、なんでもありません。

    ありがとうございました。

  • 09 天秤への応援コメント

    脅しは繰り返しているうちに効果が半減するだけじゃなく、反発も生みますからね。義元はちょっとやりすぎました。

    両上杉のグダグダっぷり、前回コメントの返信を見て、リッテンハイムとブラウンシュバイクを連想しました。なるほど、ああいう感じでしょうね。

    作者からの返信

    前も申し上げたかもしれませんが、実際、今川に嫌気が差した信玄は、何回か甲斐に帰っていますし、今川が戦っていても傍観するというサボタージュをかましています。
    それでも武田を見捨てなかった義元を、私は、実は信玄のことが好きなのではと思ったりします^^;
    脅しも、構っているつもりかもしれません(笑)

    両上杉、ずっと争っていたけど、北条にやられてまずくなって、致し方なく同盟した仲ですからね。このあと上司の古河公方がやってきても、まとまりませんでした。
    おっしゃるとおり、旧勢力のダメダメな部分がもろに出ております。
    似て非なる今川・武田チームを際立たせたかった、という私の思惑もあります。

    ありがとうございました。

  • 08 六連銭への応援コメント

    息詰まる智謀戦。
    刀を握っての戦い以上に緊迫感がありました。

    倉賀野三河守の発言はいただけませんね。
    敵を増やしてどうする? これ十分に切り捨てるだけの理由になるほどの侮辱じゃないですか。三河武士のあの人とか、薩摩隼人のあの人だったら間違いなく切ってそう。

    太原雪斎のちょっと陰湿な感じが敵役ポジとしていい味です。

    作者からの返信

    連日すみませんです。

    さて、このあたり、無い知恵しぼって書いていたので、「智謀」とおっしゃられると面映ゆい想いです。

    倉賀野さんは、分かりやすい敵役が欲しかったので、何かアレな言動をする人にしました。山内上杉は名門なんで、そこはこういう銀河英雄伝説の門閥貴族みたいな人がいてもいいかな、と。しかも八万の大軍をバックにしているので、気が大きくなりまくりなのです。
    三河武士さんと薩摩隼人さん……敵に回したくないランキングのワンツーじゃないですか!(笑)

    太原雪斎さん、怪僧というイメージで書かせていただいております。史実でも、こんな感じで北条を追い詰めていたんじゃないかなぁと妄想した結果なのです。
    たしかに陰湿ですね^^;

    ありがとうございました。

  • 07 初雁のなく頃にへの応援コメント

    常陸の小田氏。ある意味有名な小田さんも参陣していたんですね。
    あまり活躍する姿は想像できませんが。

    数十年後の両家の因縁を知っている身としては、綱成と幸綱が和やかに話しているのを見ると不思議な気分になります。

    作者からの返信

    不死鳥(笑)と言われる小田さん。この頃はまだ不死鳥の時代ではないので、ある意味、まっとうな戦国大名です。常陸でブイブイ言わせていましたが、何の因果か、河越に来てしまいました。

    真田太平記とか読むと、北条家はどうしても敵役というか、初期のボス的な立ち位置ですからね。
    書いている私も、こんなことしていいんだろうかと思いながら書いていました。
    まあでも、歴史ジャンルで書くのなら、真田を書いてみたい……という誘惑に抗しきれず、やっちまいました。

    ありがとうございました。

  • 06 鬼美濃への応援コメント

    鬼美濃は武田直参じゃないので虚実取り交ぜた活躍が出来そうです。
    そして、真田の爺さん登場。確かに智謀は凄いでしょうね。

    作者からの返信

    鬼美濃……最初の主家・千葉家が小弓公方に侵略されたときに落城して亡命、流浪の末に武田信虎に召し抱えられ、晴信家督相続後に出奔し、なぜか北条家に寄寓して、そして三国同盟締結時に武田家に帰参という、この人の生涯を追ったらそれだけで一遍の小説が書けます。
    慈悲深く、城攻めの名手であるというところも、もうこの人主役でいいんじゃないかな、と思ってしまいます。

    で、そんな鬼美濃を、名目上、今川家の手紙を河越に運ばせるとなると、北条家支配下の武蔵は通れない。いや、通ってもいいんですけど、風魔がいる北条家相手に忍んで通るとか、納得できないだろう……と、頭を悩ませていたところ、風魔に拮抗する忍びがいればいいんだと余計なことを閃きました。
    真田なら、行ける。しかも上州ルートが使えると、当時の私は喜び勇んで真田幸綱を登場させました。
    しかし、これもまたキツい展開が待っていました……執筆的に。

    ありがとうございました。

  • 05 河越緒戦への応援コメント

    八万騎は少々掛値がすぎる気がしますが、烏合の衆ということが露呈しました。

    敵味方にドラマがあって盛り上がりますね。
    まさかの原虎胤。

    作者からの返信

    古今東西、総勢〇〇、というのは話半分、八掛けがいいところという感じだと思います。
    この河越夜戦に至っては、そんな戦いは「実は無かった」と言われるくらいなので、八万騎本当にいたのかと言われると本当に微妙です。
    本当にいたとしても、大名小名を糾合した「群れ」であり、おまけに率いる「頭」が二つ(山内と扇谷)という、もうこれ単に集まっただけでしょ……という感じだったのでは、と思うのです。

    そうは言っても集まっただけの理由があり、特に扇谷はこの一戦に興廃がかかっているので必死です。実際、扇谷はよくぞここまでと言うくらい頑張ってはいるのですが……。
    そして鬼美濃・原虎胤。地黄八幡・北条綱成との縁を知り、無性に出したくなって、つい出してしまいました。それが茨の道とも知らずに(執筆的な意味で)……。

    ありがとうございました。

  • 03 孫子四如への応援コメント

    オールスター競演だ。
    この時点だと、晴信が一番地盤が脆弱かな。

    作者からの返信

    最初は今川義元だけ書いて、武田晴信は「おまけ」扱いにするつもりでしたが、何か知らないけど、書いていたらこうなってしまいました。
    結果、この頃の海道のオールスターになってしまった次第です。

    おっしゃるとおり、晴信が今のところ一番弱いですね。今川の「呼び出し」に逆らえない程度には。史実でも、領地が危ないので、たまに駿河から甲斐に帰省しています。

    ありがとうございました。

  • 02 双つの杉を倒す夢への応援コメント

    領国規模の割にはあまり注目されない後北条の物語面白いです。
    文章も丁寧で読みやすく話がすっと入ってきます。

    個人的な感想なのですが、以下の部分は推敲の余地があるように思えました。「そこ」で受けてるのが分かりにくい感じがします。
    「河東を取られるということは、そこを取られる。」

    作者からの返信

    恐縮です。
    まさかあのご覧いただけるとは……!
    本当に恐縮です。
    初の長編なんで、いろいろと気を遣って書いた思い出があり、「丁寧」「読みやすく」と言われると、照れます、嬉しいです。

    そしてご指摘、たしかにそのとおりかな、と思いました。
    編集いたします。

    ありがとうございました!

  • 37 危地、そしてへの応援コメント

    ここまで情けない小物の長野業正親子、他の作品ではあまり見ないので新鮮でした。
    過剰に神格化せず、それぞれの武将を生きた人間として喜怒哀楽を表現していてとてもユーモラスで面白く見させてもらっています。

    作者からの返信

    最初は出すつもりなかったんですが、この人たちが河越に来ていないというのもおかしいな、ということで登場しました、長野親子。
    いや、実際は気骨ある方々なんでしょうけど、雪斎や藤三郎らがそういう「かっこいい」枠を占めてしまったので、何か後から来て威張っている奴に(^^;
    ある意味、このあたりは私の力不足です。山内上杉軍縦深陣形成→地黄八幡強行突破突撃……という流れをやりたかったのですが、その縦深陣を取る理由付けが欲しかったので、こういう小物感あふれる大物に(笑)
    でも、こういう人って、いないと物語が引き立たないんだよなぁと思いつつ、書きました。
    まあ、世に出回っている作品では充分格好良いし、能力も際立っているから、拙作では許して下さいという心境です(^^;

    ありがとうございました。

  • あとがきへの応援コメント

    ステキな物語、ありがとうございます!

    読み応えがあって、すごく、おもしろかったです!

    かっこよくて、魅力的なキャラクターたちばかりで、めちゃくちゃ、あつかったです!

    作者からの返信

    恐縮です。
    お星さまもありがとうございます!

    とにかく、我武者羅に「書き終えねば……」の一心で書いた一作なので、そう言ってもらえると、とてもうれしいです。
    初のカクコンなので、自分のできることすべてを詰め込んで書いたつもりなので、「あつかった」と言われると、なおさら、うれしい限りです!

    ありがとうございました!

  • 13 田子の浦 上への応援コメント

    田子の浦! 田子の浦!
    そういえば、富士市のどこかに、今川・武田・北条の、鼎談のお寺というのがあった気が……じゃなくて、連れていって貰ったことがあります! 
    あと、義元が晴信より1歳しか上でないのに、驚きました。貴族趣味のせいか、もっとずっと上だと思ってました。
    そうです。今でも、静岡県民と山梨県民は、仲が悪いのです……。

    続きを楽しみに、読ませて頂きます。

    作者からの返信

    善得寺(あるいは善徳寺)ですね。
    実はエピローグのタイトルにしています^^;

    年齢差については、実は私は氏康が一番下だと思っていたという……。
    義元や晴信は昔からの名門で、何か古めかしい印象があるからなのですが^^;

    義元、こんな若さで駿河を制し、当時勢いが最高潮の北条家相手に二正面作戦を展開し、やがては京へ進軍とか……化け物としか言いようのない活躍っぷりです。最期がアレでなければ、間違いなく大河ドラマの主人公の常連になれたことでしょう……敵役として常連ですが。

    静岡県と山梨県……静岡県は家康が終の棲家にしていて、その家康が信長死後の混乱の内に、山梨県(甲斐)を盗ったところも大きいのでは。

    ありがとうございました。

  • 34 風よ、魔となりてへの応援コメント

    この時代の「忍び」って存在感ありますよね。
    名称の割に。
    そのなかでも、際立つ風魔小太郎の存在感。
    知名度だけでも、服部半蔵に比肩するんじゃないでしょうか。

    作者からの返信

    天下を取った徳川家康にしてからが、伊賀忍者をお抱えしていましたからね。
    重要度が際立っていたのでしょう……忍んでない感じになってますが、ご指摘のとおり(笑)

    風魔さんは、「花の慶次」に出てきて、一挙に知名度をアップした観があります。「花の慶次」には、服部半蔵も出てきたりするので、風魔と服部で、忍びの双璧みたいな印象を与えたのでは……と、その印象を与えられた当の私が考えました^^;

    ありがとうございました!

  • あとがきへの応援コメント

    やはり「関東戦国史」が参考文献に。わたしも以前読んだのですが、地名・人名になじみが薄く、どうもピンと来ませんでした。この物語を取っ掛かりにして、もう一度読んでみようと思います。
    (実は「応仁の乱」も読みましたが、そっちも……だったので、どうか応仁の乱についても書いていただけませんか・笑)

    作者からの返信

    kindleで手に入るのが、それしか無かったという裏事情が(笑)
    私の場合は、生まれも育ちも関東だったので、何とか分かりました^^;
    実は河越のあたりしか読んでいないという……。私も再読します(笑)

    「応仁の乱」……雰囲気を掴むために読んだという……理解度は、お察しください^^;
    書くかどうかは、杉浦さんが「八王の乱」について書いてくれたら考えます(笑)
    (いや実は今、アフター応仁の乱の、「明応の政変」について勉強しているんですが、これが難しいのなんの……^^;)

    それでは、長きにわたり、お読みいただき、誠にありがとうございました。

  • 41 関東の覇者への応援コメント

    最後の雪斎と真田幸綱の会話の場面、いいですね。この物語は終わるけれども、次世代の物語を暗示するという。
    歴史好きなら堪らないですね。
    面白かったです。

    作者からの返信

    そうなんです(笑)
    ある意味、この二人の、この会話をさせたいがために、書きつづけてきたようなものなんです^^;
    大坂の陣へのリンク、戦国を描くのなら、是非やりたかったので。
    歴史好きですから!(笑)

    ありがとうございました。

  • あとがきへの応援コメント

    さ、さすがですっ!志の貴きこと!!興味本位で頭掻きつつ有害図書を撒き散らす私とは正に雲泥!
    なんといいましょうか、本作、良い意味での『ずれた感じ』を所々お見受けしていたんです。歴史を語る部分は実に重厚で薫り高く、一方、人物の活劇部分は弾けるような若々しさ。なるほど、若い方に目を向けているからこそ、と合点しました。この『ずれ感』が不思議な魅力を生み出していくのかもしれません。
    四谷軒文学、これからも楽しみにしております!

    作者からの返信

    いや何か……照れくさいです。
    コロナのこの状況下で、何かあったら、残すものはあるのかな、と考え、がむしゃらに書き始めたのがスタートだったもので^^;
    でも私、御作のような作品は好きです。文学や芸術って、誰にも言えないけどこっそり楽しみたいようなところがあって、そこが起爆点のひとつになったのではないかと思っているので。

    『ずれた感じ』、そうでしたか!
    歴史についての部分は、実は史学を勉強していた時期があって、その影響かと思います。
    そして、何か少年漫画的な感じ、あるいは児童文学的な感じは、子供が読んでいるものに(買ってあげる過程で呼んでいます)影響を受けたと思います。
    ……それを、魅力と、また、私の名を冠した「文学」と言っていただき、感謝の念に堪えません。
    今後とも、ご期待に沿えれば幸いです。

    それでは、この長い物語をお読みいただいて、ありがとうございました!

  • 42 善得寺への応援コメント

    とても気持ちのよい最終回でした。歴史小説のラストって、結構難しいように思います。司馬遼太郎あたりでも、割りとあっさり終わってしまうものが多いですしね。
    歴史小説に青春小説や少年漫画的な要素を加えつつ、骨子となる部分は史実をなぞる、見事な手法ですね。物語で嘘を語るには、八割方を堅く抑えて残り二割で大きく法螺吹く、そんなのをどこかで目にしたことがありますが、なるほどですね。
    とっても楽しかったです。典座、流石目の付けどころが!
    素敵な物語をありがとうございました!

    作者からの返信

    このラスト……すっごく悩んだんです。
    越後の軍神との新たな戦いが始まる……というのも考えたんですけどね。それやると、キリがなくなりそうで(笑)
    で、ベタですけど、やはり朝読なんで、ベタでもこういうラストが良かろうと思い、こうしました。
    「受け継ぐ」がテーマなんで、こういう形でおじいさんとご両親に出てもらいました^^;

    歴史小説書くまでは、青春ミステリィとか結構読んでたんで、その影響が色濃く出ていると、自己評価しています。
    史実と創作のバランスが肝なんだなぁと、書いてて分かることもありました。しかしこれ、おっしゃるとおり、物語るにあたって、嘘や法螺といった部分をどうするかということに通底する事でもありますね。

    こちらこそ、楽しんでいただいて、何よりでございます。

    あと、典座、御作にも出てきましたよね。たしか京極夏彦先生の小説(禅寺が舞台のミステリィ)で出てきたのを覚えていて、使ってみました(笑)
    今川義元は意外と、「一休さん」みたいな少年時代だったんじゃないかと思いまして^^;

    こちらこそ、ありがとうございました!

  • 41 関東の覇者への応援コメント

    歴史のなかの点を拾い、そこを様々に補いながら語るという手法。点は次なる点へと繋がり、俯瞰すれば大きな流れ、壮大なる絵巻物語を形作っていると気づかせます。歴史を流れとして扱うか、点の集まりとして拾っていくのか。人間劇として語るのであれば、やはり後者ですね。
    非常に面白い人間劇でした。丁寧に人々を語ってきたからこそ、この回は活きてきますね。作者の登場人物への愛がひしひしと感じられました!

    作者からの返信

    レビューもありがとうございます!
    いっぱいコメントももらったんで、一挙には無理かもしれませんが、返信していきます!

    ……で、このあたりはもう、ある意味、年表的な感じに書きました。ひとりひとりの「その後」を書いても良いのですが、そうすると、氏康の物語だけではなくなってしまうと思い、要は「おいしいとこだけ」拾っていく感じにしました。
    それを「点」そして「愛」と見ていただいて、ありがたい限りです。
    それによって、大きな出来事が終わったけど、まだまだ時代は続いていくよ……という空気が出せていたら幸いです。

    ありがとうございました!


  • 編集済

    38 坂東の覇王への応援コメント

    『ただ味方しただけで、特に目立った業績はなかった』
    この一文に光をあて、深い意味を読み取り物語りに昇華してくださった四谷軒様の手腕に、敬意と感謝を!あ、私の実家は千葉にございます。

    今だ、衆を頼って右往左往するのが人の常。そこを逆張りするのは乾坤一擲の大勝負だったかもしれません。下手をすれば滅亡。河越夜戦の裏では、実は千葉氏の見えざる奮戦があったのかもしれず、史学ではない歴史小説こそはそのようなところを突いて欲しい、という読者の欲求を満たして頂きました!
    面白かったです!
    (ああ、寝不足になってしまいますっ)

    作者からの返信

    恐縮です。
    まさにそれです。wikipediaでそういう記述を見て、だったら記録に残らないかたちで、この千葉家を盛り上げてやろう……という反骨が芽生えたのです(笑)
    で、うまい具合に鬼美濃が千葉家ゆかりの者ということが判明し(判明なのか(笑))、鬼美濃とマブダチになった真田幸綱に願いを託すという流れを思いついたのです。
    一方で、千葉という家系を調べていくと、坂東の覇王にたどり着くということに気がついて、この展開を思いついたわけです。
    里見家との戦いについては完全にフィクションですが、南総里見八犬伝の里見も畏敬の念を抱いているよ、という味付けができたなぁと、ひとりで悦に入っていたりします^^;
    で、おっしゃるとおり、史実・研究では「ちょっと……」と思われることでも、創作なら叶えることがあるよ、というところを、やってみたかったのです!

    ありがとうございました。
    また、御作がクライマックスを迎えて、執筆に忙しいでしょうに、寝不足にさせてしまって恐縮ですっ。

    重ねて、ありがとうございました!

  • 36 奮迅への応援コメント

    筆の運びがまるで北条の勢いをそのまま伝えるかのよう。
    鳥肌立ちました。
    この回、非常に好きです。お見事っ!

    作者からの返信

    恐縮です!

    実は、このエピソードのタイトル「奮迅」が、この物語全体の、執筆当初の仮タイトルだったりします。相模の獅子→獅子奮迅→奮迅、という感じで。二文字のシンプルなタイトルに対する憧れがありまして。結局、分かりづらいと思ってやめましたが^^;
    つまり、このエピソードは、この物語の執筆当初のエキスみたいなモノを濃厚に残しているエピソードだと思います。
    そのあたりが、「勢い」につながっていると思うのです。その分、書いててキツかった記憶があります^^;

    ありがとうございました!

  • 35 地黄八幡への応援コメント

    作風、というものなのでしょうか。
    骨子はしっかりと伝統的歴史物語を踏襲しつつ、キャラクターの立て方がとても若々しく感じられます。彼らの動きに引っ張られて物語がテンポよく進む、これはよい意味でライトな雰囲気を呼び込んだ歴史小説だと感心しました。骨子があやふやだとキャラクターだけのお話になってしまいそうですが、そこはさすがに四谷軒様、しっかりと押さえるべきところを押さえていらっしゃるため、荒唐無稽な感もなく、実に面白いです!

    作者からの返信

    恐縮です。
    いつも何となくで書いているのですが、やっぱり「作風」って出てくるものだな、と自分でも感じております。気取るわけではないのですが、何か自分の歩き方や歩幅みたいなのがあるのかな、と思うのです。

    キャラクターたちも、私の場合は伝えられる人物像となるべくブレないようにと設定して、後は好き勝手やらせているから、「テンポよく」になっているのかな、と思います。
    また、河越夜戦をめぐる人物たちで、特に、本庄藤三郎をはじめとする関東の武者たちは、あまり巷間に知れ渡っていないので、逆に自由にキャラ設定できた、というのも大きいかも知れません。

    骨子……そうですね、何となくこんな感じにしよう、というのが頭にあって、その「流れ」に乗って書いています。実はしらーっと史実とちがうことを書いていたりするのですが、物語としてはこちらの方が面白いのかな、と思ってやってます(^^;
    ですが「流れ」からは外れないように棹差しております。そのあたりが「骨子」なのかなぁ、と思います。

    ありがとうございました!

  • 42 善得寺への応援コメント

    どう落としどころを持ってくるのかなというのは時代劇もの、特に死因が不明瞭だったり、劇的でない武将でいつも気になるのですが、河越は綺麗にすっきり纏まっていて素敵でした。大河の天地人は本能寺で謙信入道の登場でちょっとファンタジーよりすぎではと思っていましたが、こういう最後の余韻でいないはずの人の声が聞こえる演出は胸が熱くなります。すごく面白かったです、最高の物語をありがとうござました。

    作者からの返信

    まずは素敵なレビューをありがとうございます!
    まさかああ来るとは思わなかったので、意表を突かれました。
    作品内に江戸城(戦国)を出したけど、まさか江戸弁を使ってくるとは。
    このノリ……何というか、ヒオリムーブメント的なノリですね。
    驚きと共に、たいへん嬉しかったです。

    で、拙作の着地点なのですけど、短編小説的な手法を取りました。
    歴史小説というと、どうしてもその人物の生涯とか、時代の終わりまで書くようなイメージが私にはあったのですが、ここカクヨムに来るにあたって、某武蔵野賞に応募するため、歴史小説の短編を初めて書いたのです。
    そうしたら、「ああ、こういう風にある事件を切り出すかたちもアリなんだな」と自分ひとりで納得してしまい、これを長編にも応用してみよう、となったのです。
    幸い、史実で、河越夜戦は三国同盟(善得寺会盟)という象徴的な出来事でフィニッシュしているようなので、これを持ってくれば座りが良いだろうと思い、こうしました。
    まあ、仕掛け人(ある意味ラスボス)である今川義元が全て持って行ったような観はありますが(笑)

    大河「天地人」は観ていなかったのですが、景虎さん何してるんですかと言いたくなるような展開ですね(笑)
    謙信は桶狭間を評価していたから、信長に化けて出るのはちょっと無理があるし(^^;
    それで、拙作のラスト、「受け継ぐ」という拙作のテーマを表現するには、ベタですけど、これかな、と思い、書きました。
    実は作者が早雲と氏綱夫妻を出したかったという裏事情もありますが(笑)、先人から今の人へ、未来へ、という意味合いでは、これだろうと思い、ある意味伝統的な手法を採らせていただきました(^^;
    往年のジャンプの作品を参考にして(笑)

    それでは、長々と申し上げましたが、最後までお読みいただき、その上、素敵なレビューまでいただいて、こちらこそ、ありがとうございました!


  • 編集済

    31 霧隠の城 下への応援コメント

    川越城の七不思議、魅惑的な城ですね。そういえば、『とうりゃんせ』の童謡の発祥の地とも謂われてましたか。なんとも妖しげな雰囲気を備える名城、物語の舞台として最適です!このような講談的な進みも面白いですっ!

    作者からの返信

    wikipediaで下調べをしていたら、河越城七不思議の、この霧隠の仕掛けについての話を知り、つい使いたくなってしまって……。そしたら、うまい具合に真田幸綱を、そして忍びの霧隠を登場させることになって、もうやるしかない、と(^^;
    『とうりゃんせ』は素でスルーしてました。ミステリィやホラーを書くんだったら、何ともそそられる謂れですね。

    で、弁千代が河越に行って帰って来た話がもう講談っぽい感じでしたので、どうせだったらやっちゃえと思い、このタイミングで使いました。八万の軍を相手の籠城戦に、城を隠しても意味ないので、ここしかないと思いまして(笑)
    物書きとしては、この仕掛けを使うことができて、満足した思い出があります。
    そこを面白いとおっしゃっていただいて、まことに嬉しい限りです。

    それでは、ありがとうございました!

  • 42 善得寺への応援コメント

    素晴らしかったです。個人的にもある程度覇者が出てくる時代よりも群雄割拠のころが好きなのでストライクな一作でした。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    群雄ひしめくこの時代ならではの面白さ、みたいなのを追求した作品なので、そうおっしゃっていただけると、大変嬉しいです。
    ちなみに、こやまここさんにレビューをいただいた時、そのレビューコメントのとおり、最終決戦で鬼美濃を活躍させる予定だったので、それを見抜かれたようで、ドキリとしました。カズハさんに探らせたのか、と思ってしまいました(笑)。

    ありがとうございました!

  • 21 石浜城攻略 下への応援コメント

    城を攻めるは下策、心を攻めるは上策といいますが、それを見事に表現されてます。感嘆。派手な合戦もなく、武蔵千葉は懐柔、槍大膳は撤収という、一見すると地味な納め方ですが、戦略的には最上の策だなあ、と唸りました。武蔵千葉の動きは関東諸侯に動揺を与えうるし、槍大膳の振る舞いは里見に疑念を生じさせるかもしれない。なにより兵の損傷を避け青備えを温存。見事です。
    さてここからどうなりますか。楽しみですっ!

    作者からの返信

    恐縮です。
    いただいたコメントのとおり、なるべく心理的なところで、形勢を逆転させる戦いを演出したかったのです。そしてそれがこの河越をめぐる大勢において、反転攻勢の密かなスタートである、という流れを。
    また、鬼美濃も真田幸綱の活躍、これは仕える(予定の)主君・武田晴信の薫陶の賜物であると思います。武田晴信は孫子が座右の書ですから、「戦わずして勝つ」が信条であり、それが影響したのでは、と。
    あとは、あまり「見える」戦果を上げてしまうと、今川義元あたりが文句を言ってきそうなので、控えめにしろと言っていたのではと思います。

    ……ここまで言っといて何ですが、ここであまり派手な合戦とか城攻めとかやっちゃうと、史実との乖離が広がってしまうなぁという、作者の危惧が大きいです(笑)
    だから地味なんですよね(^^;

    そして、里見家、千葉家をめぐるトラブルがひと区切りしたところで、いよいよ河越に向けて収斂していく感じです。
    ご期待に沿えれば幸いです。

    ありがとうございました!


  • 編集済

    あとがきへの応援コメント

    少しずつ楽しみに読んでいたのですが、ついに完結までたどり着いてしまいました。
    愛読していた作品が完結するのは寂しいですが、楽しませてくださった四谷軒様に心から感謝申し上げますm(_ _)m

    あとがきを読むことで、さらに物語に深みを感じました。
    私は社会科が苦手でしたので、この物語にもっと早く出会えていればと思います。
    ストーリーも面白いし、一人ひとりのキャラクターの個性があって楽しかったです。
    最後の釣りがしたいという一言は、人間らしくて本当にグッと来ました。

    完結おめでとうございます、そしてありがとうございます。

    作者からの返信

    恐縮です。
    私の拙い文章がず~っとつづいていくこの物語、読んでいただく方には本当に感謝しかありません。
    そして完結するのは作者も寂しかったです(^^;
    また、楽しんでいただけたとのことで、何よりです。書いて良かったと思える瞬間です。

    あとがきは、ここまで読んでいただいた方に、何でこの物語を書いたのかを説明はしておいた方がいいかな、と思って書きました。
    それを「深み」と言っていただいけるなんて……本当に恐縮です(^^;

    社会科が苦手な方や「歴史って分からん」という方に、歴史も楽しいところがあるよ、とオススメするというのが、この物語のテーマだったりします。朝読だし。なので、中村さんに「もっと早く出会えていれば」とのお言葉をいただき、嬉しい限りです。
    ちょっと脱線しますけど、私は理系の話が苦手です。遺伝子の話とかが。でも、貴作「ライオット オブ ゲノム」を読んで、「面白そうだなぁ」と思えるようになりました!

    ストーリーやキャラクターについて、「ライオット オブ ゲノム」の中村さんにそこまで言ってもらえるなんて、感涙ものです。
    釣り……これは本当に自然に出てきた一言です。激動の合戦ばかりやって来たから、のんびりしたいなぁという思いでしょう。作者もそう思ってたし(笑)

    最後に、おかげさまで完結いたしました。
    ここまでのご閲覧、応援、レビュー、本当にありがとうございました!



  • 08 六連銭への応援コメント

    不惜身命の六連銭、クールですよね。

    作者からの返信

    クールですね^^;

    武田家に仕官する時に、この家紋に変えて、それが晴信の目に止まったとか言われています。
    まさか本人も、戦国の最後を飾る大坂の陣で、この家紋の旗がひるがえるとは思ってなかったでしょう^^;

    ありがとうございました!

  • 19 城塞 下への応援コメント

    囲碁に見立てた戦略的思索。そして猛将同士の一騎討ち。静と動とが織り成す描写が見事です。二種類の緊張感が、ワクワク感を一気に上げてくれます!
    非常に面白く拝読させて頂きました!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    また、先日は貴作へちょっと濃すぎるコメントをしてしまい、恐縮でございます。

    さて、囲碁を用いる演出。これは「真田太平記」(ドラマ版)でやっていたのを拝借いたしました。
    これが見ていてカッコよかったのと、そして拙作に真田を出している以上、やっておきたいと思いまして(^^;

    鬼美濃は、二つ名からしてもう「絵になる」武将ですので、やっぱり一騎討ちさせたいよなぁと思っておりました。
    そしてようやくこの場で、槍大膳という好敵手を配しデュエルスタンバイができて、筆者として大満足して悦に入った記憶があります(笑)

    北条綱成は籠城で動けないので、やはりこういう知略的なところで影を差す感じで、鬼美濃と真田幸綱はその意を汲んで戦う、というかたちになり、それを「静と動」と表現していただいて恐縮です。筆者としては、なかなか苦労した「チーム綱成」の活躍の描写なので、そう言っていただけると、本当に嬉しいです!

    ありがとうございました!

  • 05 河越緒戦への応援コメント

    「地黄八幡」て、「じきはちまん」と読むんですか…。
    ずっと「じおうはちまん」かと思ってました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    「地黄八幡」……実は私もそう思ってました。
    何か漢方薬みたいなあだ名だよなぁ、と。
    wikipediaを見ると、「地黄八幡」→「直八幡」、つまり八幡さまとダイレクトなんだよ、という言葉遊びというか語呂合わせみたいな感じらしいのです。

    ちなみに、貴作に出てきた「童子切」も、「わらし」か「どうじ」か、どっちか分かりませんでした。でも、wikipediaで由来を調べると、「どうじ」がそれっぽいなと知りました。

    日本語というか、こういう、あだ名(のようなもの?)って不思議ですね(^^;

    ありがとうございました。

  • 37 危地、そしてへの応援コメント

    息つく暇がありませんね!
    すごい疾走感と戦闘。
    その裏で動いている人々の感情まで手に取る様に伝わります。
    想像だけで書いてるなんて思えませんね。実際に見て来た事を文字に起こしている様です。

    作者からの返信

    ライブ感を感じてもらえれば、と書いている方も必死でした(笑)
    脳内で、いろんな人がいろんなことを言ったり、やったりしていることを、うんうんうなりながら考えて、そしてそれをどう拾っていくか……悩みつつ、書いていました(^^;
    ですから、大作を執筆されている中村さんにそう言ってもらえると、「報われた!」と思い、大変うれしく思います。

    ありがとうございました!

  • 14 田子の浦 下への応援コメント

    この田子の浦の上下は、時代の転換を思わせるような沸き上がりを感じさせますね。三強同盟か、北条破滅か。実に面白いです。雪斎の縦横家のような言葉運びが見事です。

    作者からの返信

    史実でも、関東甲信越にとって、実際ターニングポイントだった思います。この同盟を元に、武田・今川・北条は伸張していきますので。特に北条は、同盟のおかげで、河越夜戦という乾坤一擲の大勝負に打って出られたのが大きいです。

    古河公方足利家は、ここで河越に参陣しないと、山内上杉と扇谷上杉から、「北条の縁戚」として討伐とはいかないまでも、勢力削減は否めないので、出陣したのだと思います。しかし、拙作では雪斎の暗躍ということにしてしまいました。怪僧らしさを醸し出してみたつもりです(笑)

    そして、三国同盟と古河公方参陣の結果、河越夜戦という化学反応が生じ、関東では中世以来の支配体制がついに……という流れとなります。その「うねり」を描ければなあと思って書いたので、呪文堂さんのお言葉はまことに嬉しいです。

    ありがとうございました!

  • 策と策との『空中戦』、お見事!非常に面白かったです。先を見据える戦略眼、そしてそれを実行できる胆力。兼ね備える者は稀有な存在といえるのでしょうね。その怪物たちの鼎談。楽しみです!

    作者からの返信

    氏康が領土割譲をタダでやっているはずないよなぁ……というのが今回の話の起点でした。おかげで武田晴信は陰険漫才のボケ役としてツッコまれる立場に(笑)
    晴信は晴信で、義元相手に鬱憤を晴らすがごとく……という感じですね。
    ちなみに義元に関しては「花倉の乱」で予習したおかげでスムーズに書けたと思います(^^;

    氏康と晴信としては、早く鼎談して、停戦条約を結びたいところですが、一方で古河でも動きがあります。このあたり、史実でも鼎談と古河が同時進行しているので、なかなか面白いのですが、書き手としてはキツかったりします(笑)

    ありがとうございました!

  • 32 千葉の北斗への応援コメント

    この場を借りて恐縮ですが、貴重な星ととても素敵な応援メッセージをありがとうございます。

    お読みいただいたらきっと作品に関心を持っていただけるようなメッセージで私もツイッターで使わせてもらいたいと思うような名文でした。

    令和の今の時代、大河の鎌倉殿の十三人、ジャンプの逃げ上手の若君、そしてゆうきまさみさんの新九郎、奔る!と北条の時代が確実に到来しています。

    その中でも、早雲と並ぶ戦国の名将を主役にしての氏康は魅力的な人物だと思います。
    余談ですが、大河の武田信玄でも風林火山でも私の最も好きな武将は氏康でした。
    長くなりましたのでこの辺で、御作のさらなる躍進を願っています。

    作者からの返信

    恐れ入ります。「泣こよっか、ひっ飛べ!」は、大河「翔ぶが如く」で印象深かったので、そのまま使わせてもらいましたが、お気に召したようで何よりです。
    また、拙作へのレビュー、ありがとうございます。島津推しの郭隗の馬の骨さんにここまで北条を推してもらえるなんて、望外の喜びです。

    さて、そういえば来年の大河は北条だったと、いただいたコメントで思い出しました(^^;
    「逃げ上手の若君」に至っては全然知りませんでした(;^_^A
    私もまだまだ精進が足りません(笑)。郭隗の馬の骨さんを見習わないと。

    氏康は、信玄や謙信そして今川義元のように、家督を奪うということをしていない、稀有な武将です。それどころか父・氏綱から引き継ぎと遺訓までもらっています。
    そのあたりに氏康の伸びやかさがあらわれて、魅力となっているのではないのかな、と思います。
    むろん、家督を奪う、国盗りをするというハングリーさもまた魅力であり、だからこそ私はかつて義元を書いたのですが(^^;
    長くなりましたが、そういう氏康を好きと言ってくれて、彼を書いた身としては、大変嬉しく思います。

    それでは、私も御作のさらなる飛翔をお祈りして、この辺で筆をおかせていただきます。

    ありがとうございました!

  • あとがきへの応援コメント

    完結おめでとうございます✨

    熱い闘い、武将のお茶目な一面、繋いていく想い。そして、冒頭の一文も、今回は何かな〜♪とワクワクでとても楽しかったです(^^)

    戦国というと、某無双系ゲームのキャラクター達が浮かんでしまう歴史知識が薄い私ですが(ホントごめんなさい💦)、初心者にも優しい仕様で、ちゃんとついていくことができました。(四谷軒さまの「花倉の乱」「その坂の名」で準備運動をさせて頂いていたのも効いています。)

    途中人が亡くなるなど、苦しいシーンもありましたが、毎回読後は少し元気になるような+の感情が残りました。
    「あとがき」を読んで、それは四谷軒さまの温かい眼差しが、全編に注がれていたからなのかと、再びじんとしてしまいました。

    娘さん、もうちょっと大きくなっったらきっと読んでくれますよ。

    素敵なお話をありがとうございました!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます(^^;
    素敵なレビューもありがとうございます。特に、目配りを利かせたというあたりが嬉しかったです。朝読用なので、子どもさんが少しでも分かり易く、を心掛けたもので。

    さて、碧月さんにそうおっしゃっていただいて、この時代の人物たちのいろいろな面を描けたらなぁと思って四苦八苦し、そして朝読の子どもさんの教養の足しになるように冒頭の引用に頭を悩ませた甲斐がありました。
    実はあの引用がある意味、一番気を遣いました。あまり知らないのを出してもアレだし……教科書か便覧には載ってそうなラインで選びました(まあ、脱線してますけど(^^;)。

    無双系……氏康が何か海賊か山賊みたいな外見になっているアレですかね、向こう傷を盛り過ぎでしょって感じの(笑)
    そして、「その坂の名」と「花倉の乱」を書いたことは、実は作者にとってもある意味準備運動でした。で、この時の反省として、やはり読む人の分かり易さを心掛けないとな、というところがありまして、そこを改善したつもりなのですが、「ついくていくことができました」とのお言葉をいただき、大変ありがたかったです。

    この時代を描くとなると、死は避けられないポイントでした。しかし、拙作のテーマのひとつに、死者の想いを受け継ぐというのがありまして、朝読の対象のお子さんに、そういうところを感じて欲しいなぁと思っておりました。で、そのあたりが、碧月さんにも伝わったのかなぁと思い、嬉しい限りです(^^;

    娘……親の影響で歴女になる気配もありそうなので(笑)、そしたら振ってみようかなと思ってます(^^;

    最後に、こちらこそ、素敵なコメントとレビューをありがとうございました!



  • 28 弁千代決死行 上への応援コメント

    男気が飛び交う感じ、すごくカッコよくて切なくて泣けてきました。

    新九郎の痛みと弁千代の覚悟、見事ですね。
    胸熱の展開が続きます。

    作者からの返信

    ついに八万の軍勢を相手にしなくてはならない状況に追い込まれてしまった北条家。それでもベストを尽くして勝利をつかもうとする、武将たちの必死さ。特に、命令する立場の新九郎と、命令される立場の弁千代の覚悟。
    それを描こうと、作者も必死でした(^^;
    ということなので、中村さんにそうおっしゃっていただけると、私も泣けてきます。

    ありがとうございました!

  • 27 運命 下への応援コメント

    うをを、胸熱の展開ですね…!
    ハラハラドキドキで胸が高鳴りました…!
    そして、

    弁千代、死んでくれ

    に痺れました。
    良い展開…!

    作者からの返信

    ありがとうございます(^^;
    作者としても、ある意味キツい展開でしたが、そう言っていただけると嬉しいです。

    現代ならあり得ない、あってはならない「死んでくれ」。
    でも戦国大名なので、家来に死を命令することができてしまう……そこが悲しいところですが、そうしないと駄目なんだ……そういう氏康の思いを込めさせてもらいました。
    なので、痺れましたの一言をいただけると、本当にありがたいです。

    ありがとうございました。

  • あとがきへの応援コメント

    連載お疲れさまでした。
    川越に住んでいたこともある私にとって、とても興味深い話しでした。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    恐縮です。

    実は川越に行ったことがないので、川越プロパーなネタが盛り込めず、地元ネタをもっと入れられればなぁと反省しきりでしたが、そこに住んでいた方にそう言ってもらえて嬉しいです。

    ありがとうございました!

  • あとがきへの応援コメント

    改めて執筆、お疲れさまでした。

    歴史小説はファンタジーと異なり、考証等を行わなくてはなりません。その努力と情熱の結晶が、今回の作品であった私は思います。やろうと思っても、なかなかできることではないと思います。

    今回、私が魅了されたのは、戦国の世を舞台にした歴史小説ということだけでなく、登場する武将たちの駆け引きがエンタメとしても秀逸であった思うからです。

    これだけの技量があれば、さらに日本各地の武将たちの物語が作れるのではないかと思います。楽しかった。読んで良かったと思える作品に出会えたことに感謝であります。

    作者からの返信

    ありがとうございます。恐縮です。

    歴史小説、去年から始めたばかりで、手探りでやっております。「正史」と矛盾が生じないようにするのと、敢えて生じてでも描きたい場合どうするかという、そういう考察が必要となってきます。でも、それはある意味楽しい部分もありますので、だからやれてしまいました(^^;

    武将たちのやり取りは、この辺はもう勢いでやっています。キャラクターの設定はある意味「正史」を参照できるので、そこからこんな奴かなぁ、と妄想して、やり取りをさせました。
    加えて、拙作は朝読用なので、読む人が「この人について知りたいなぁ」と思えるように努力したつもりなので、鉄弾さんにそうおっしゃっていただけると、大変嬉しいです。

    他の武将についての物語も興味があります。なので、鉄弾さんのコメントの最後の下りのお言葉は、嬉しくもあり恐縮です(^^;
    そして、読んで楽しさを、「良かった」を感じてくれて、非常にありがたいです。それを聞けて、拙作を書いて、私も「良かった」と思います!

    ありがとうございました!


  • 編集済

    あとがきへの応援コメント

    そんな執筆の歴史があられたのですね。

    そして、20万字! 
    お疲れさまでした。

    ひょんなことから歴史小説の執筆を開始したわたしは、
    内容もさることながら(もちろん最重要ですが(^▽^;))
    それだけの文字で壮大なスケールの物語を構成された事実に、
    たゆまぬ努力を重ねられたことに、最大限の敬意を捧げます。

    この小説を娘さんへの誇りとなさってくださいませ。(´▽`*)

    作者からの返信

    まあ、実は執筆の裏側(?)を言うつもりはなかったのですが、「まえがき」を書いたら、「あとがき」も書かないと座りが悪いな、と思い、書きました。
    二次創作時代の長編も20万字だったので、それが心身に染みついていた結果かもしれません……きつかったです。ありがとうございます(^^;

    あと、あとがきでも言ってますけど、スケールは最初小さかったのですが、武田とか里見とか入れていくうちに、でっかくなっちゃいました(笑)
    ただ、おかげで詰まるということはなかったですね(^^;

    娘には……たとえ読まなくとも、ある意味、貴女のために書きましたよ、というところが伝わればいいな、と思っています(;^_^A

    ありがとうございました!

  • 42 善得寺への応援コメント

    良い作品に出会えました。続編等の予定はありますか?次回作にも期待したいと思います。

    作者からの返信

    恐縮です。
    続編は、考える余裕がまだ無いという状態でございます。頭真っ白でして……(^^;
    ただ、ひそかにちがう舞台と時代の短編を書いておりまして(実は短編小説マイスターを目指していたりします)、自分としてはチャレンジの意味で明日から投稿する予定です。

    鉄弾さんのような素晴らしい作品世界を描く方に期待されると嬉しくもあり、身が引き締まる思いです。
    ご期待に添えられるよう、精進いたしたいと思います。

    ありがとうございました!


  • 編集済

    42 善得寺への応援コメント

    鰯を魚に宴会場面からのラストシーン

    じい様の声、鳥肌がたちました。
    見守る人々の想い、ジーンとしました。

    重厚な内容の連載、本当に素晴らしいです。お疲れ様でした。

    作者からの返信

    戦国という時代の始まりを告げた男・伊勢新九郎(北条早雲)、彼はまさか孫が本当に上杉を駆逐するとは思ってなかっただろうなぁと思い、反則ですが、息子の氏綱夫妻と一緒に、氏康と会わせました(笑)
    やはり「受け継ぐ」という拙作のテーマを飾るには、これだろうなぁと思いまして(^^;

    カクコンという「戦国」に、力作を2編も投稿されているアメリッシュさんに「重厚」と言われると面映ゆいです(^^;
    こちらこそ、お疲れさまでした。

    ありがとうございました!

  • 42 善得寺への応援コメント

    連載お疲れ様でした!
    非常に読み応えがあって面白い作品でした。
    戦国武将の思惑、心情等がリアルさをもって感じられ、作品の世界にどっぷりのめり込みました。
    コンテストで賞をとって、書籍化まで行けるといいですね。
    他のどんなネット小説と比較しても、間違えなく私の中では最高傑作です。
    次回作期待してます。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    書いているときは確かに疲れましたが、同時に楽しくもありました。

    そして拙作に「世界」を感じていただき、恐縮です。この戦国という時代、そして武将たちの生き様に、読む方に思いを馳せていただければ、と思って書いた甲斐があるというものです。

    コンテスト……これはまさに「戦国」って感じですね。私としては、手抜きだけはしないで駆け抜けたつもりです。その果てに、もし勲章があれば、非常にありがたいことです(^^;

    そして、拙作に、ご自身の初のレビューコメントを書いていただいたemondaemondaさんに最高傑作とおっしゃっていただき、私としてはそれこそ、コンテストの賞ぐらい嬉しいです。読者にとっての最高傑作を書けたというのは、物書きの端くれにとっては、それこそ勲章です。

    次回作……というか、実は全然ちがう舞台の小品を明日から投稿するつもりです。短編小説マイスターをひそかに目指しているのです。

    それでは、ありがとうございました!


  • 編集済

    42 善得寺への応援コメント

    おお、弁千代殿! ご健在であられましたか?!
    戦のあとは御大将自らの手料理振る舞い、一転してやわらかなエンディングですね。

    毎朝の執筆を積み重ねた力作のご完結、おめでとうございます。\(^o^)/
    まったく知識のなかった関東の武将群像を楽しまさせていただきました。

    朝読賞での佳きご首尾をお祈りしております。

    作者からの返信

    弁千代の、少年の成長物語、というのも拙作のテーマのひとつで、やっと元服させることができました(^^;

    禅寺、しかも自分が修行した寺で会合となると、やはりこういうもてなしをしたんじゃないかな、と妄想し、義元と雪斎には料理してもらいました。まあ、今までずっと戦ってばっかりだったので、ボーナストラックの今回のお話は、和やかムードでやらせてもらいました。

    そして投稿初期から見守っていただいて、ありがとうございます。このようなマイナーかつマニアックな話、誰も読まないだろうなぁと思っていたところを、上月さんのような読者に巡り合えて、望外の幸せです。朝読賞、拙作で人事は尽くしたので、天命を待たせてもらう所存です。

    ありがとうございました!

  • 41 関東の覇者への応援コメント

    赤、黒、白、青、それぞれが揃う、壮大な眺めを見るような思いで読ませていただきました。

    作者からの返信

    前回のお話が、事実上の最終回でしたから、もうここからはその流れで、俯瞰していく感じで書きました。多少なりともその流れの壮大さを表現できたらいいな、と思っていたので、そのお言葉は大変嬉しいです。

    ありがとうございました。

  • 41 関東の覇者への応援コメント

    大きく広げていた舞台を一気に収斂させましたね。
    戦いを終えた武将それぞれの心理描写も胸に響きます。
    幸綱を通じ、真田家の未来に膨らみを持たせていただいたのもよかったです。

    作者からの返信

    太原雪斎最後の弟子・徳川家康と、真田幸綱の孫・真田幸村(信繁)の将来の対決のネタはやりたかったんで、敢えてこの二人は会話劇をしてもらいました
    あと、参加した人全員それぞれの会話とかやっても良かったんですが、それは収拾がつかなくなるので、かいつまんだ形で書きました。本編が濃かったので、ここからはあっさり目の方が良いと思いまして(^^;

    ありがとうございました。

  • 40 夜戦の果てへの応援コメント

    月光の中、ひるがえる竹に雀の旗印

    この辺りの描写から目に見えるようでした。
    気迫が違いますね。

    作者からの返信

    乾坤一擲の大逆転を賭け、大将首を狙っていく綱成。
    まさに信長の好んだ小唄の「死なうは一定……」という奴です。
    もうこのあたりは勢い、本当に勢いで書きました。

    ありがとうございました。

  • 24 火蓋への応援コメント

    左馬助、色んな人に裏切られてかわいそう(;ω;)ブワッ
    感情移入してしまいました。

    こう言う人間模様もこの作品の魅力ですね。

    作者からの返信

    死んでしまった者の遺志を受け継ぐ、というのが拙作のテーマのひとつなので、心苦しいけれども、こうしてしまいました。

    河越城を包囲している関東諸侯同盟軍は、兵が八万いるという「ほぼ勝ち確定」の状態のために、かえって迷走、そして暴走をしています。
    あの徳川家康も、関ヶ原で大名たちを指揮するのに苦労していたみたいです。で、この関東諸侯同盟軍は、家康ほどのカリスマがいないので、なおさら滅茶苦茶だったと思います。
    そのあたりの人々の、それぞれの思惑が動いているところを描いたつもりなので、「人間模様」といっていただいて、本当に嬉しいです。

    ありがとうございました。

  • 40 夜戦の果てへの応援コメント

    北条家が将軍家からの刺客だったとは……。
    戦場の流言飛語は大敵だったでしょうね。
    いよいよクライマックス、次回が楽しみです。

    作者からの返信

    伊勢新九郎(北条早雲)が幕府と連動していろいろやっていた、というのが最近の研究では論じられているようで、その考えでこうしました(^^;

    あと、忍者を使うのなら、やはり流言飛語は十八番なので、やりました(笑)

    兄弟なのに、クライマックスでようやく出会えた氏康と綱成。そして次回で大体この物語は終わってしまうという……(^^;

    ありがとうございました。

  • 39 伊勢新九郎の夢への応援コメント

    ラストシーンの老人の気迫。
    もう、感動するしかない描写ですね。すごかったです。

    作者からの返信

    平家物語のラストが好きで、ああいう感じのものをやりたいな、と思っていたのです。
    そして難波田善銀は、扇谷上杉家の末期を支えた武将で、八万の軍勢を集め得たのは、実際この人の尽力でしょう。しかしその尽力も、北条氏康と綱成という、よりによってこういう逆境に強い武将を、しかも二人も相手取ってしまったための不運。それゆえにこそ、その最期を飾るのは、こういう形が良いかな、と思って書きました(^^;

    ありがとうございました。

  • 39 伊勢新九郎の夢への応援コメント

    扇谷上杉家の滅亡や哀れ……。
    京や駿河、応仁の乱も登場して、地域的にも歴史的にも重層になりましたね。

    山に囲まれた住人からすると、関東の広大な平野は別世界です。
    そこで展開された戦いの土ぼこりが彷彿とされます。

    作者からの返信

    歴史もので、朝読用なので、教科書に載る人を出しときたいなぁと思っていたのです。そういえば室町時代末期の争乱は大体この人のせい(笑)と言われる足利義政に出てもらおうということになりました。そして伊勢新九郎(北条早雲)も、この人のせい(おかげ?)で戦国へ躍り出ることに(笑)

    あと、実は川越に行ったことがないので、想像で書いています(^^;
    関東にはずっと住んでいますけど、まあこんな感じだろうとグーグルマップ見ながら類推して……そこからリアリティを感じていただいて、文士冥利に尽きます。

    ありがとうございました。

  • 38 坂東の覇王への応援コメント

    孫をかばい、三河守の矢から部下を守る箇所で、
    真田の登場。
    いや、かっこいいです。

    手裏剣の腕前、すごかったんですね。

    作者からの返信

    「まあ、真田だから」の一言で全て済まされる。この一族の特権ですね(笑)
    かっこいいし、手裏剣は、まあ、やっぱりあの真田十勇士を束ねるお方だから……ということで(笑)

    ありがとうございました!

  • 27 運命 下への応援コメント

    左馬助の想い、氏康にしっかり届きましたね。
    胸も目頭も熱くなってしまいました。
    報告を受けてからの哀しみ〜決意のシーン。
    氏康の表情から、内にある感情が見え隠れするのも堪りません。

    第3部も楽しみに、追いかけて読んでいきます♪

    作者からの返信

    お星様だけでなく、応援コメントまでいただいて、ありがとうございます。

    左馬助……死んでしまったとしても、遺された者が受け継ぐ、というテーマを描きたかったので、仕方ないと思いつつもこうしてしまいました。実際は追い返されただけで生還しているようです。
    氏康は、祖父や父から虎と成る鼠の夢を受け継いでいる武将ですから、左馬助の遺志も汲んで……というわけです。朝読用なので、こういう人間と人間のつながりを描きたかったのです。
    碧月さんにエモーショナルになっていただいて、恐縮しつつも、嬉しく思います(^^;

    第3部、よろしければご覧ください。
    お楽しみいただければ幸いです。

    ありがとうございました♪

  • 38 坂東の覇王への応援コメント

    いつ果てるともない真田幸綱と倉賀野三河守の死闘……。
    長期戦は辛かったでしょうね、サッカーの試合のように。

    坂東にはいささか所縁があります。(*^-^*)
    平将門の史跡というところにも連れて行ってもらいました。
    利根川や鬼怒川の流れのように悠揚たる風土の地域ですね。

    作者からの返信

    十勇士(拙作ではその祖父や父たち、という位置づけですが)と真田の戦いをやってみたかったので、ついやっちゃいました^^;

    坂東……私が小学生の頃、劇団が学校に来て、平将門の劇をやってくれたことがあります。そのときの劇で漂わせてくれた、坂東の広々としたところや、将門公の真っ直ぐさが、私にとっての坂東のイメージです。
    たしかに悠揚ですね(笑)

    ありがとうございました。


  • 編集済

    37 危地、そしてへの応援コメント

    真田幸綱から預かった丸薬

    当時はこういう秘伝のもの、多かったんでしょうね。
    丸薬がまずいのは、今も昔も同じでしょうか

    迫力のある戦闘シーンにどきどきしました。

    作者からの返信

    実はここを書いているとき、娘たちと「忍者ハットリくん」を観ていて(当地では放映しています)、伊賀秘伝の忍者食(丸薬)を食べる話をやっていたんです。で、その丸薬は、ハットリくんがマズくて食べられないという凄い代物でした(笑)
    「これだ!」と思った作者のせいで、綱成はこんなものを食べることに(笑)

    戦闘シーン、もう無我夢中です。これまで読んできた歴史小説を思い起こしながら、自分なりに書いています。迫力を感じていただけて、何よりです。

    ありがとうございました。

  • 37 危地、そしてへの応援コメント

    いよいよ佳境ですね。
    楽しみでもあり、終わりが近づく寂しさもありますが、ラスト期待しています。

    作者からの返信

    本文つきレビューをいただいた上に、応援コメントまでいただいて、ありがとうございます!
    寂しさと言っていただいて、文士冥利に尽きます。
    あと数回、ご期待に沿える内容であれば良いのですが……邁進いたします。

    ありがとうございました!

  • 37 危地、そしてへの応援コメント

    すごい迫力、息も継がせない山場ですね。
    一番大きな筋肉と動脈が通っている太腿を斬られながらも立っている漢……。

    ここ一番に真田はどうした? と思っていたら、やっぱり出て来ましたね。

    作者からの返信

    綱成としては、ここで山内上杉を撃退しないと、北条に未来はないと分かっているので、限界を超えて戦っております。

    そして真田幸綱。次回、真田を出すならこうしたいなぁと考えていたことを書くつもりです。

    ありがとうございました。

  • 36 奮迅への応援コメント

    息も継がせぬ戦闘描写、お見事ですね。(●^o^●)
    小説でもコミックでも面白い1冊になると思います。

    こうした生の戦闘を経験していない家光以降の将軍たちは、自分の威光を如何にして末端まで浸透させるか、焦りと劣等感に駆られていたかもしれませんね。その結果がキリシタン取締りだったり、生母の格上げだったり、生類憐みの令だったり。


    作者からの返信

    もう無我夢中で書いています。
    経験していないことを書くとは、本当に難しいものです^^;

    史上類を見ない太平ですからね、そういうこともあるでしょう。吉宗くらいの治世に取り組む覚悟がないと、やり切れなかったかもしれません。

    ありがとうございました。

  • 36 奮迅への応援コメント

    歴史物の作品は確かに史実がありますけど、でも、それだから書きやすいとは思っておりません。だからこそ、こうして想像力をのばして作品になさる四谷軒さま、素晴らしいと思っております。


    作者からの返信

    「しばり」、制限、ルールがあるからこそ書ける、というのはあると思うのです。お題とか、部門もそうです。
    歴史ものはそういうところがあると思って書いています。史実という制限を、行間をどう読んでいくか、というところですね。とっかかりにできると良いですが、逆に詰まるところがあるのが難点です^^;

    ありがとうございました。


  • 編集済

    35 地黄八幡への応援コメント

    戦いの描写、臨場感にあふれていますね。
    「首をとらぬ」って、そこに武士の美みたいなものを感じました。

    しかし、それにしても、捨て石として、ひどい話ですね。

    作者からの返信

    伝えられるところでは、氏康がスピード重視で首は取らないとしたそうです。信長も桶狭間でそうしたという説もあります。勝つために、というところに凄まじさを感じます。

    史実では、山内上杉憲政は落ち延びるんですけど、かなりの将兵を犠牲にしてしまうんです。家康でいうと三方ヶ原ぐらい犠牲を払っています。家康はそのあと挽回しましたが。
    が、憲政の方は、そのあと信濃に手を伸ばして甲斐の虎を怒らせてしまって滅ぶし、これじゃ本当に捨て石だよなぁという印象があって、こう描いてしまったかもしれません。

    ありがとうございました。

  • 35 地黄八幡への応援コメント

    業正の漁夫の利、一番卑怯なタイプですね。
    現代社会にもいますよね、そういう人たち。

    道が重要な役目を果たしていますね。
    荘子の説く「道」を思い出します。

    いよいよ愁嘆場。
    捨て石や、哀れ。

    作者からの返信

    長野さん、実際は気骨ある、武田に最後まで抵抗した武将らしいんですけどね。父と子、というテーマを描写したくて、こうしてしまいました。

    荘子……懐かしいですね、高校の授業で胡蝶の夢を習ったことを思い出します。拙作でも「夢」が一つのテーマだったりしまう。

    そして、実際、山内上杉軍は、山内上杉憲政を逃がすためにかなりの犠牲を出しているんですよね。それだけ北条の攻めが苛烈だったんでしょう……合掌。

    ありがとうございました。

  • 06 鬼美濃への応援コメント

    千葉を用いて雪斎の計略を崩そうという一手。関東の地図を頭に画きながら囲碁をみている気分です。
    戦略と戦術をしっかりと書き分け、人物の魅力を逸話で語る。戦国時代の背景事情を陣の動きで語るのも見事です。
    素晴らしい作品に出会えて感動です!

    作者からの返信

    応援ありがとうございます。
    貴作にて、対魔王戦線の国家・組織・人々を活写され、唸らされている呪文堂さんにそこまでおっしゃっていただいて、誠に恐縮です。

    さて、応仁の乱で中央の幕府も乱れて関東もまた乱れ、その四分五裂していた関東をまとめようと北条が現れ、そして皮肉にも反北条で関東が一致するというこの状況。
    海道一の弓取り・今川義元と怪僧・太原雪斎がそれに乗じるのですが、惜しむらくは、手札にしたはずの武田晴信が、のちの武田信玄だったということです(笑)
    まあ、信玄ならこういう解説&策動をしてもいいだろう……と思って、登場してもらいました。ある意味、義元に勝てるのはこいつしかいないって感じですし(^^;

    ありがとうございました!

  • 34 風よ、魔となりてへの応援コメント

    聖徳太子の志能備が由来。こういう豆知識も読ませていただいて楽しいです。

    風魔、風の者が魔となって。
    戦い、目にみえるような迫力がありました。

    作者からの返信

    恐縮です。
    志能備……伊勢新九郎(北条早雲)のヤバさの一端、知識面を表現したくて書きました。
    風魔は実際は風間さんがやってたからという説がありますが、拙作では物語的なネーミングにしてしまいました(^^;
    戦いの描写、これから加速度的に増えていきます。何しろ人生初の経験なので(二次創作時代に「一人」対「軍隊」はやったことありますけど……)緊張しております。

    ありがとうございました。

  • 34 風よ、魔となりてへの応援コメント

    太田道灌暗殺の裏の理由とは?
    そして、風魔小太郎の先祖語り……。
    並みの武士には適わぬ修練を積んだ草の者の実力。

    胸をワサワサさせられる記述が満載の回でした。
    さあて、いよいよ城門が開いたのですね。(*‘∀‘)

    作者からの返信

    道灌の最期、実際はよくある有力家臣の粛清だと思うのですが……。
    この物語では、少し捻ってます^^;
    それは、風魔にも繋がりがあるとして。

    そして、ついに綱成参上です。
    彼もまた、杉を倒せるのでしょうか……。

    ありがとうございました。

  • 33 出陣への応援コメント

    冒頭、マキャベリで、うわって思いました。

    だが惜しむらくは、あるいは偶然か、その前夜こそ

    こういう描写のしかた、私はとても好きで、いいなと思って読ませていただきました。

    作者からの返信

    氏康としては、これ以上ないほどの危険を伴う賭けに出ますから……。
    信長でいうと桶狭間、元就でいうと厳島……ある種の武将ならではの鉄火場。しかも氏康、信長、元就は、こういう賭けが嫌いだったという……ある意味宿命ですね(^^;

    このあたり、もうノリで書いています。手探りだったけれど、この辺はもう物語自体の味が出てきた(と自分では感じています)ので。
    歴史が決まる時って、こういう少しの運の差みたいのがあると思いまして。

    目がおつらいでしょうに、わざわざ拙作をご覧いただき、恐縮です。
    私のは別に、もしご覧いただけるのであれば、後回しでかまいませんので。

    ありがとうございました。

  • 04 常山の蛇への応援コメント

    非常に面白いです。合戦描写もさることながら、戦略や戦術をあれこれと考えさせてくれる運び、わくわくします。
    ところでふと思ったのですが、『常山の趙子龍』こと趙雲は、その呼び名に用兵の巧みさを含めていたのかなあ、なんて思ったり。
    『出来星大名』信長以前の戦国史、非常に興味深いです!

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    貴作で「掎角の計」を用いておられた呪文堂さんにそう言われると、無い知恵しぼって考えた甲斐がありました!
    常山の趙子龍……たしかに言われてみれば、蛇と龍で、そういう意味も包含していたやもしれません。

    よく、安土桃山の信長からが戦国時代の華と扱われていますが、それより前の戦国も、掘ってみると、いろいろと面白いネタが転がっておりました。それに興味を持っていただければ幸いです。

    ありがとうございました!


  • 編集済

    33 出陣への応援コメント

    「双の大きな杉を齧り倒し、虎と化す鼠の霊夢」の共有により士気を鼓舞させておき、いよいよ河越夜戦が開幕するのですね。
    諸侯の活躍やいかに? ワクワクします。
    微妙な心理の駆け引きにも惹かれました。

    作者からの返信

    伊勢宗瑞(北条早雲)の見た「夢」とは何だったのか……それは、この物語の秘奥でもあります。
    実際には、室町幕府の名門を倒すための口実であり、兵たちの心理的な蓋を外すためだったのでしょう。

    関東諸侯の大半は「勝ち確定」でゆるみ切っています。両上杉も、戦おうとする者がいたり、思惑がある者もいたり……。
    北条家が統一されているのと対比する感じで描きました(^^;

    ありがとうございました。