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  • これはなかなか(笑)
    まるで、今流行りの乙女ゲームの逆ハー(逆ハーレムルート)ですね!
    とても昔書かれたものとは思えない展開です。
    これもまたちょっとしたファンタジーで、いいと思います。

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます!
    乙女ゲームの逆ハー……だめだ日本語分からない(笑)無知ですみません💦
    この時代にしちゃかなりぶっ飛んだ話ですよね。いや、もしかしたらこういう女って本当にいたのかも、とも想像できますが。
    登場人物みんな憎めないんですよね。19世紀のファンタジーでしょうか(笑)

  • ご紹介文だけで涙腺ゆるゆるです。モーパッサン先生、そんな純真なお話も書かれるんですね! 皮肉の効いた作風の後にこんなお話がきたら、そりゃ涙の海です。寡黙な男たちの描写が、柊さんの文章を通してよく伝わってきます。本当に力強く優しく、そして敬虔な魂って、こういうところに宿っているのだと思います。
    よいお話のご紹介をありがとうございました!

    作者からの返信

    鐘古さん、コメントありがとうございます!
    この話すごく短いのに、3回に分けて書いてるんだから完全に肩入れですね(笑)ハッピーエンドなので読者も溜飲が下がるし、力づけられると思います。
    話自体はバッドエンドでも、モーパッサンは基本的に弱い者とか立場の低い者に優しい目を向けているので、そこが好きです。自然主義ですから、救ってしまうとファンタジーになってしまうので、きつい話が多いですが。これなんかは例外でしょうね。でも素直に泣けます。こちらこそあたたかいご感想ありがとうございます!

  • まじで墓場やん!

    って大声が出そうな話でしたw
    今回もかなり面白かったです
    素晴らしいのはモーパッサンか柊様か…両方ですね!

    作者からの返信

    ぴゅうさん、コメントありがとうございます!
    墓のない墓場ってひと言が最後に効いてきますよね。
    原作の面白みを削いでしまってないかいつも心配なので(笑)とても嬉しいお言葉です。励みになります!

  • こんにちは。
    こんなにもボート大好き、好んで夜の川に出るような男でも、ふと恐怖に捉われると呪われたように呑まれてしまうのが、私にも印象的でした。ボート大好きモーパッサン先生だからこそ出せるリアルですね。

    作者からの返信

    久里さんこんにちは。コメントありがとうございます!
    こうやって語られると、川が凄みのある場所に感じますね。ボート乗りならではの感性が発揮されたお話だと思います。

  • うーん、モーパッサン先生の川に対する思いがあふれていますね・・・^^ 川って海や山よりも小さく地味なイメージだったのですが、なかなか不穏ですねぇ・・・笑

    そしてオチはおどろおどろしく・・・なんだか川に対する屈折した愛着のようなものを感じます。まさかの墓場のたとえがちゃんとつながっているんですね。

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます!
    川ってちょっと見過ごしちゃうんですよね。海の方が雄大で激しいので。でもこういうドラマは川が舞台だからこその不気味さがありますよね。周りに茂っている葦とかもすごく効果的で。
    屈折した愛着!それいいですね。川が大好きだけど同じくらい畏怖の念を持っている、みたいな。墓場のくだりがラストに効いてくるのもいいですよね。

  • 前に短編を読んだ時には字面を追っただけでしたが、今回は柊さんの説明で、モノクロの短編映画を見るようでした。
    黒い川、水面に輝く月光、と思ったら、錨が上がらない。白い霧がだんだんと深くなり、恐怖心に襲われる。ところが、急な妖精の国のような景色。寝ておきたら、そこに現実の凍りつく朝の川で、釣り人が通り、引きを揚げたら・・・。

    私はこれまでモーパッサンのことはあまり知らなかったのですが、今、興味を抱き始めています。
    彼はどんなふうにして、話を作りあげていったのでしょうかね。たとえば、この短編なら、
    「まるで墓場を通るときのような身震いが襲うのだ。そうだ、川は墓のない墓地なのである」とここの文を思いつき、これはいいと気にいって、そこから短編を書こうとしたのでしょうか。最後の老婆のところは、最初からそういうオチにしようと考えていたのでしょうか。(ところで、あの老婆は他殺ですか。自殺の線もありですか)
    「脂肪の塊」なんかは、最後の娼婦が泣いているところを最初に考えたような気がするのですが。なんて、そんなことを考えました。
    モーパッサン、ものすごく楽しませていただきました。
    いつもありがとうございます。



    作者からの返信

    九月さん、コメントありがとうございます!
    夜の川、確かにモノクロが似合いそうですね。朝になって色がついたところでホラーのオチ。短編映画っぽいです。
    モーパッサンがどういう風に作り上げるのか、考えたことありませんでした。短編がほとんどですが、それだけやっぱり端的でインパクトの強いシーンや文章が多いですよね。僕がよく思うのは文章が映像的だということです。映画のない時代ですが、モーパッサンの頭の中には映像が流れてそれをどんどん描写していってるようにも感じます。
    あ、それから他殺か自殺か。僕は最初他殺だと思っていて、男に自分の存在を知らせようとしているように感じてました。でもこれもどっちでもありそうで……

    編集済
  • どこまでボート好きやねんー(笑)
    犬の鳴き声とかがリアルですよね。さすが臨場感あふれる描写。さらに詩的で美しい。
    と思ったら、男の恐怖よりも何よりも、オチがまごうことなきホラー!
    怖い時間が去ったと思った途端に更なるホラーで畳み掛けるのがさすがですねー!

    作者からの返信

    ボート関係2話連続お付き合いくださりありがとうございます!さすがボート野郎だけに、水が持つ昼の顔も夜の顔も知り尽くしていますね。昼間は穏やかな川も、夜の描写になると迫ってくるものが違いますね。まずこの状況にひとりでいたくはないですが。。
    怖さのあとにさらなるホラーで落とすインパクト、畳みかけるって言い方がぴったりです!

  • 黄色い髪の男って誰よ、と思ったら婚約者でしたかー。しかもアンリエッタさん、お気に召していないようで。親に決められた相手なんでしょうか。
    お母さんの方も旦那さんには冷めていたんでしょうね。娘が婚約者ほっといてアバンチュールしても止めもせず、自らアバンチュールに夢中でしたものね。
    いいのかなあ、と思ってしまいますが、いつもながらの柊さんのツッコミが面白すぎました♬
    ボートシーンはスローで!

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます!
    「黄色い髪の男」で全編通すってどんだけずさんな扱いかと思ったら、思わぬ伏兵でした。
    お母さんはもうお父さんに男としての魅力を感じないから若い男にときめくんでしょう。分かりやすすぎ……
    この時代だしフランスだし、モラル的なものはひとまず置いといて、って感じですね(^^; クスッとしてもらえたら嬉しいです。スローモーションでの再生もありがとうございます(笑)

  • 柊圭介さん、こんにちは😊

    まさかの結末にビックリです( ゚Д゚)

    静まり返った真夜中の川でボートに乗っている様子がとてもリアルで、ボート経験者のモーパッサンならではの情景ですね。
    小さな物音にもピクッとなってしまう不気味さが伝わってきます。

    男の前に信じがたい妖精のような国の光景が見えたのは、川に沈められた老婆が「見つけてほしい」との魂の願いが込められていたのでは、なんて勝手に思っています。

    >川は墓のない墓地。
    川の静けさ、そのたたずまいにこそ本当の恐ろしさがある……。

    あながち嘘ではなかったようですね。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは😊 コメントありがとうございます!
    夜中の幻想的な恐ろしさから、朝になって現実の恐ろしさを見る、って感じがしますね。この作品はほとんどの部分がたったひとりの水の上の葛藤なので、そこをお伝えできていれば幸いです。
    錨がたまたまそこに落ちたのか、それとも「呼ばれた」のか……日本的に言うと、成仏できずにそこに住んでいた霊なのでしょうか。
    説明がない分、読者が自由に想像できますね。こうしてご感想をいただけると嬉しいです^^
    「墓のない墓地」はちょっとした伏線でしたね。美しさと怖さ、色んな水の上を知っている人ならではの文章だなと思います。

  • 夜の真っ暗な水面は怖いですよね。日常に潜む危険というか。男が泳いで脱出しようとしなくてよかった。
    私、実話怪談が好きなんです。この短編は実話かフィクションかは明記されていないのでしょうが、色々もやもやして回収されない終わり方、いかにも実話っぽい雰囲気があって好きです。

    >(←自分の小説の名前)
    ここ微笑ましいですw

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます!
    僕自身はこういう夜の水の上って経験がないんですが、昼と夜でまったく様相が変わりそうですね。月の光だけで手元も見えない霧とか、平常心を持って行かれそう。
    また例によって散らかしたまま回収しない先生ですけど、この微妙な風味を気に入って頂けて嬉しいです。
    べラミ号、お気に入りみたいです。たしかべラミ2号もあったような……笑

  • モーパッサンの川の描写が、本当に詩ですよね。お手本のようで、感服しました。

    短編自体も、ほんとおもしろいです。一人じゃだめで、三人の手を使うというあたりに技を感じて、さすがという他ないですよね。

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます!
    川の描写はいかにも船を操る人の視点ですよね。愛情と畏敬の両方を感じます。
    ストーリーもやはりじわじわくる心理が面白いですね。三人でやっと引き上げるというリアルさも。こういう細かいところに目が届く雨さんもさすがだと思います。


  • 編集済

    これは。なんとも魅惑的な作品ですね。僕はボート遊びをしたことがないので川のことは解らないのですが(公園の手漕ぎボートなら数回!)、山や森歩きは少しだけ経験があります。日の出前の暗闇。こつこつ、がさがさと響く音は自分の足音と知りながらも、背筋を冷やすような不安を掻き立てます。自然という圧倒的な存在。闇はそれを見せつけてくれるのでしょうか。沸き上がる畏怖の念がまた、大自然の魅力を再認識させてくれるようにも思うのです。

    幻想的な風景。或いは川底に眠る老婆の夢を垣間見たのでしょうか。
    このような作品、本当に大好きです。ありがとうございました!

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます!
    そうですよね、川にかかわらず自然の中にぽつねんとひとりって状況は、否が応でも脅威を感じるものですね。そういえば僕も早朝にひとりで山中のけもの道を歩いて、だんだん怖くなってきて、ちょっとした物音にもビクついた覚えがあります(朝なのに)

    >或いは川底に眠る老婆の夢を垣間見た

    わあ、やられました。こういうこと書きたかった。
    毎度至らない紹介ですがいつもよく読み込んで下さり、本当に感謝です。ありがとうございます!

  • 底で何かが引っかかっている、というところですぐに死体かなあと思ってしまった……。その所為で最後にぎゃー! となれなくて残念です(^^; うーん、最近殺しすぎたからなあ……(コラコラ
    妖精の国の景色はいったいなんだったんでしょうね。純粋に美しいのでも、怖ろしいのでもなくシュールなのが奇妙です。サイケデリックだなあ、やっぱりラム酒に変なキノコでも入ってたんじゃないでしょうか(笑)

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントありがとうございます!
    感づいてしまう人はきっとオチが見えてしまうかも知れませんね。自分がモーパッサンが好きなのは、オチが見えてもその過程がとても面白いというところですね。男にとって勝手知ったるはずの川が魔物になる心理がじわじわ書かれています。妙な情景も人間の心理が見せてしまうものなのでしょうね。この話では男が狂ってしまわないのが救いかな。他のは主人公がどこか行っちゃうので(笑)


  • 編集済

    うわあ、怖いエンディングですね~。((((oノ´3`)ノ
    モーパッサンさんにもこういう作品があるんですね。

    泳げない自分にとって川は近寄りがたい存在です。
    散歩コースにふたつの一級河川があって、たいてい水はゆったり流れて日本海を目指していますが、ひとたび台風が来ると濁流が渦巻き、隠し持っていた牙を惜しげもなく剥いて暴れます。

    そういうとき、いつも楽しそうに浮いている水鳥たちの影すら見えませんが、治まるとどこからともなく集まって来て、再びいつもの平和な光景が……。
    でも、高山の源流から海に至る長い道程にはいろいろな秘話がひそんでいそうだなと、あらためて思いました。

    作者からの返信

    上月さん、コメントありがとうございます!
    怪奇譚だとわりと不気味で残酷な描写が出てくるんですよね……。
    この本文にもありますけど、流れるものへの畏敬が川には感じられますよね。ストーリー性があるというんでしょうか。仰るとおり、ゆったり流れているようで、上流から海へ流れ着くまでに色んなドラマが潜んでいそうです。
    そんな川のひとつの顔を見た、という感じでしょうね。

  • 人種差別やマイノリティはとても難しい問題ですね。

    でも、もったいないことしましたよね。
    働き者で性格も良くて貯金もあるなんて、最高のお嫁さんだったのに…
    彼女がもっといい男と出会って、幸せに暮らしてると信じたいです。

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます!
    今でこそ議論になる問題ですが、この時代の白人の男がこの視点で書くっていうのがすごいなと思います。
    男にしろ両親にしろ、彼女の本質を理解してるだけに、社会の目に屈する展開が悲しいです。
    平穏に暮らせる場所と相手がいることを願いますね。優しいお言葉ありがとうございます!

  • こんにちは。
    私もこれ、教科書で読んだモーパッサンの最初の短編でした。柊さんのタイトルは「モーパッサンはお好き?」ですが、ずーっと答えはノーでした。だって、中学の先生が、「これは駄作だ。夏目漱石がそう書いている」と言ったからです。漱石は大文豪ですからね、信じちゃいます。漱石は小説の最後が「道徳がない」、つま「慈悲がない」ということだと思います。マチルダは十年もかかって借金を返すのに、あのオチはないと私も思いましたから。
    それで、年月を経て、私もフランスの歴史とか少しはわかるようになり、今のフランスが庶民の国なのだとわかった時、「脂肪の塊」を読んで、これは名作だと。当時の庶民(特に主人公は底辺の売春婦)はブルジョワに対して、泣くしかなかったのですよね。
    この「首飾り」のマチルダだって、上流社会に憧れて、あんな真似をするから、
    あんなことになるのだというモーパッサンの皮肉がわかったように思いました。
    トルストイ、ロマン・ロランなど、人々側の作家はみんな、モーブッサンを賞賛しています。その時、夏目先生、どうしたのですか、と思いましたね。もちろん、彼は私の好きな作家ですが、彼も、芥川も、みんな庶民の側にはいませんよね。誰もが、そういうことを書かねばならないということはないですし。
    オルセーにクールベ部屋があり(この間行ったら、変わってました)、そこに「オルナンの埋葬」がありますよね。オルナンの村人の葬式の絵です。
    当時は大批判をされた絵です。なぜなら、当時は絵は貴族とか、ブルジョアのもので、こういう人々の絵を素材にしてはいけなかったからです。ミレーの「晩鐘」も農民を描いていますが、クールぺより後です。
    モーパッサンも、クールベも、自然主義の人で、現実を書いたり、描いたりしました。現実はハッピーエンドが少ないですが、悲劇を見て、笑うことはできますよね。というわけで、今は「お好きですか」には「イエス」もちろんです。
    柊さんのエッセイや評論を読むと、考えや思いが次から次から出てきて、それが柊マジックだと思います。
    それで、余韻で遊んでもそこにとどめておいて、余計なことは書かないでおこうと思うのですが、今日、私のエッセイにコメントをいただいた時、少し「首飾り」について書いてしまったので、ここに続けました。



    作者からの返信

    九月さん、コメントありがとうございます。
    なるほど先生にそう言われては生徒はそう思ってしまうかも。作品の内容に拒否感を持つことは単なる好みで、その作品の質とは別の話ですよね。逆にそこまで漱石にショックを与えたなら成功しているとも思えます。
    外国の文学って、どうしてもその国の土壌を多少知っている必要があって、それが壁になっている場合が多いですね。でも国が違っても人間として通じるものはあって、モーパッサンなんかはそれをとても端的に書いていると思います。
    画家にしても作家にしても、自然主義に嫌悪感を覚える人たちは少なからずいたでしょう。自分がどの立場にいるかというのも大きいでしょうね。ブルジョワの人たちは、自分たちが皮肉られることもそうだけど、貧民の暮らしをリアルに描かれることで都合の悪いものを見せられるような不愉快さを感じたのではないか、そういう部分もあると思います。いずれにせよ、表現に対する社会の度量の大きさがないと成功しないジャンルですね。
    絵画の例も含めてとても勉強になるコメント、嬉しいです。ありがとうございます!

  • 私は「脂肪の塊」と「シモンの父さん」を読んだことがあるので、ここから始めました。この2作、すばらしいですよね。他の作品を読むのが、楽しみでなりません。

    作者からの返信

    この2作、まだ連載を始めて書き慣れていない頃で、荒いというか拙いのが余計目立ってますけど、原作は素晴らしいですよね。
    逆に最近書いたのはあらすじを追うことに気を取られていて。
    九月さんのエッセイは紹介と主観がバランス良くて参考になります。

  • はじめにへの応援コメント

    こんにちは。今日は最新作というところに「モーパッサンはお好き?」が載っていて、びっくり。私はエッセイをのんびり読んでいるところで、こういう評論があるのに気づいていませんでした。気づいて、びっくり、ものすごく。
    柊さんはモーパッサンがお好きなのですね。私はチェーホフが好きで、前に長々とブログに書いたことがあります。(今度、チェーホフはお好き、やろうかしら)
    このふたり、時々、比較されていますよね。
    チェーホフの「かもめ」には、モーパッサンのことが書かれており、(彼がエッフェル塔から逃げだしたとか)、「水の上」がちらりと載っています。
    その時に「水の上」を読んだのですが、幻想的な文章で人生を語っているかと思ったら、最後に、えーっ。全然予想していなかったので、心臓に悪かったです(笑)
    時間がありましたら、この作品もお願いします。

    作者からの返信

    九月さん、こちらにもお越し下さりありがとうございます!
    評論のジャンルに入れるのがおこがましい作品紹介と感想文です。モーパッサンの容赦ないリアルな話と毒のある笑いが好きなんです。妙なカタルシスがあります。
    チェーホフはおろかロシア文学は無知で……すみません。モーパッサンと似ているところがあるんでしょうか。(この当時の人はエッフェル塔の建設をすごく嫌がったみたいですね。分かる気もするけど)
    「水の上」やっぱり怪奇系だと外しちゃいけないですよね。次回の更新に取り上げます。参考になりました、ありがとうございます!

  • おっしゃる通り、現象そのものはあまり怖くなく、精神が崩壊していく怖さにゾクゾクしますね。

    モーパッサン先生の作品で、ばあちゃんが兵士たちを焼き殺すという強烈なのがありましたが、あれもすっごく後味悪かったです!
    (後で掲載してたらすみません)

    もやもやしながらも、よくこんなの書けるなあと感心しちゃいますね。
    (;^ω^)

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます!
    自分が体験している(と思い込んでいる?)ことへの恐怖心が膨らんで心が壊れていく過程が怖いんですよね。最後はここまでいくのかと戦慄しますが。。

    仰っている作品は「ソヴァージュばあさん」ですね。ここに掲載している「ミロンじいさん」と同系の作品なので取り上げていませんが、まあ後味悪いですよね。

    もやもやしながらもモーパッサンに挑戦されるの、好奇心と研究心が強い方なんだなと思っています^^

  • どうでもいい追加の感想なんですけれど、感情移入するのに一番いい人物ってお母さんですよね。
    おばさんと呼ばれる年齢で、見た目もアレな感じで、魅力的な若者と素敵な時間を過ごせて、しかも夫にバレないんだもの。最高ですね!
    あの若者は熟女好き?
    母と娘の対比に、モーパッサン先生の毒を感じちゃうな!

    本当にどうでもいい感想でした!

    作者からの返信

    遊井さん、わあ、追加のご感想まで嬉しいです!
    お母さんの気持ちって一番分かりやすいですよね。夫に感じる物足りなさを若者とのひとときで埋めてる感じ。自分を客観視できてない図々しさ (ある意味強み) 。憎めないキャラですけどね。
    ちなみにデート相手を決めるとき、若者の一人がもう一人に「譲った」形になってます。本当は二人とも娘がよかったんでしょうね。よーく読むと結構エグいですよね。
    これをあくまでも外側から語りに徹するモーパッサンは確かに毒っぽいです(^_^;

  • 出会ったその日に、母娘ともに!
    というのが驚き。キスだけかと思ったら、その後も……開放的すぎます!
    とりあえず妊娠してなくて良かったなって。でももしも妊娠していたら、黄色い髪の男との子供ということになっていたのでしょうか?
    黄色い髪のフィアンセ。彼女が他の男とボートに乗るのをなんとも思わなかったのかな?そういうボーッとしたところが彼女には物足りなくて、アンリを思い続けることになったのかも……なんて想像してしまいます。
    短編なのでしょうが、登場人物たちそれぞれに感情移入できますよね。そういうところがうまいな〜って思います。もちろん柊さんのボケとツッコミも相変わらず冴え渡っています!

    作者からの返信

    遊井さん、コメントありがとうございます!
    だってこの日しかチャンスがないんだから、キスで止まったら中途半端というか、ね、最後まででセットですから(笑)
    妊娠を考えられるのは現実味ありますね。その場合は似てない子どもが授かるってことですよね。で、その子どもが成長してから自分の出生に苦しむという短編がひとつ出来上がるという。
    黄色い髪の男は食ってるか寝てるかのどちらかなので、女性に細かく気を遣うタイプじゃなさそうです。ボート乗りに行った時も寝てたはず。多分決められた相手だったんでしょうが、自分と合わないと思う人と生涯共にするのってきつそうですね。だから不倫や浮気の話が多いのかも。
    自分をどの視点に置いて読むかで感想も変わりそうですね。筆者の余計なちゃちゃにもご寛容で(笑)ありがとうございます!

  • おお、黄色い髪の男性、私もモブだと思って油断してました笑 それにしても、母と娘が同じタイミングでアバンチュールって・・・お母さんてお目付け役かと思いきや、積極的にお楽しみなのですね💦 毎年1、2度、アンリとアンリエットは遭遇してしまう可能性あるのでしょうね。

    作者からの返信

    そうなんです、「黄色い髪」だけで名前もないですから油断しますよね(笑)
    なんか親子で同じタイミングで、っていやあな感じですけど、その前の流れは正反対のような……。きっとお母さんはみずから積極的にアレだったんでしょうね(言いにくいわ)ボート野郎たちを眺めてるところから前兆がありましたね。

    ああ、なるほど、これからもこの場所にお互いが通い続ければそうなりますが、彼らはどうするだろう。また不謹慎な話が始まりそうですね……(笑)

  • ところどころ、モーパッサン先生へのツッコミ炸裂で小気味よいですね笑 モーパッサン先生はマッチョなボート野郎だったんですね~ 肥満女性愛好(?)もはずせないのですね^^

    母&娘とマッチョな若者2名、まるで合コン風な勢いですね。一波乱ありそうで楽しみです♬

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます!
    久しぶりの更新なので先生お得意のボートネタにしました。肉体描写に自分を投影させている気がして……本物を確認できないのが残念です。肥満女性愛好(言い方w)は通常どおりですね。
    4人で合コンみたいなものですから、一波乱ないはずがないですね♫

  • こんにちは。
    登場人物それぞれが生身の人間っぽいクセある動きをしていて、モーパッサン先生の料理っぷりに唸らされますね。どの人に感情移入するかでまったく見方が変わってくるような気がします。
    そして、最後に20年後の娘の姿をちらっと想像される柊さんの読みにも、唸ってしまいます(^^)

    作者からの返信

    久里さんこんにちは、コメントありがとうございます!
    休日の家族の姿がよく出ていますね。端折っていますが、お父さんやおばあちゃんもそれぞれのキャラっぽい動きをしていて仰るとおりです。話の展開も誰の目線で読むかでも印象が変わりますね。
    お母さんとの対比が多かったのですが、そう言いながら20年後には……なんてつい想像してしまいました(笑)

  • 開放的な場所だと色んな所が開放されてしまうのですね。
    お母さんまで、驚きです。
    ずっと思い続ける純情とあくびをする夫の対比が面白いですね。

    柊さんのツッコミ、相変わらず面白いですね。品があるわ。嫉妬。

    作者からの返信

    ハナスさん、お忙しいのに読みに来てもらえて、すごく嬉しいです、ありがとうございます!
    はい、いろんな所が解放されてしまいますね。お母さんのアヴァンチュールは眉をひそめる方も多いだろうなと思いますが、やはりフランスならではなんですかね。
    伏兵がのんびりあくびをするのが憎たらしいんですけど、これが現実。なんか切ないです。
    あまり邪魔にならないように突っ込んでおきました。品はいかがなものかですが、少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです^^

  • コメディかと思ったら切なくて官能的……!
    アンリが1年も傷心を引きずっているのが意外でした。出会うのがもっと早ければよかったのに可哀想。
    フィアンセ、いつも寝ていますねw

    男性の筋肉もりもりの胸を「雄(お)っぱい」というらしいですよ先生。
    関係ないのですが、モーパッサンって毛発散という当て字が思い浮かびます。

    作者からの返信

    橋本さん、こちらにもコメントありがとうございます!
    最初の雰囲気から変わっておセンチ路線に行きました。鳥の声がこう使われると官能的です……
    勢いだけだったはずが本気になってしまうってよくあるのかも知れないけど、ショックを受けるアンリが気の毒で同情してしまうんですよね。黄色い髪の男は食うか寝るかしか書いてないので、実体がよく分かりません笑

    雄っぱいの解説ありがとうございます。なんかエロい。言葉の進化は止まりませんねw でも毛発散はヤだ……笑 
    抜け毛予防薬?

  • どうなんでしょうね。確かに気持ち良く終わるとホッとするけど、「え、モーパッサン先生これでいいの?」という物足りなさもあるかも。
    後味の悪い作品が多いからですかね。笑

    短編小説のあとがきに、新聞に掲載された短編が多いと書かれていたので、世論に合わせたりとかの苦労もあったんでしょうか…

    執筆活動は十年くらいで、早世されたようなので驚きました。
    短い間に強烈な爪痕を残されたんですね。

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます!
    >「これでいいの?」という物足りなさ
    もうすでに物足りなさを感じるまでに作風を理解しておられますね。感激です。
    普仏戦争がテーマだと先生は感情を入れがちになるんじゃないかと思っています。この英雄的なハッピーエンドはやっぱり違和感が残るんですよね。
    新聞に掲載されたものをまとめて短篇集に、というパターンがほとんどですね。僕の印象では世の中のニーズにこたえるよりあくまで自分のスタンスを崩さないって気がします。昔の作家は気骨があるというか。
    あとがきは作家についても知ることができて面白いですね。たった10年の創作活動に早世。短距離走みたいな人生ですよね。

  • 柊圭介様

    モーパッサン先生はどうしてこんなにもたくさん面白いお話ばかり思いつくのでしょうか !?
    何と言ってもこのお話の中で一番の驚きは、
    >あの黄色い髪の男!? あれはフィアンセだったのか! モブだと思っていたらまさかの伏兵……!
    これですよ。
    フィアンセがいるのに他の男性とあんなことやこんなことしたら、そりゃ後悔と罪悪感で泣きますよ。
    アンリも可哀想だけど……。
    夫となった黄色い髪の男性、もしかして自分の遺伝子を受け継いでいない子を育てることになったりして? だとしたら彼が一番可哀想かも……ですね!

    作者からの返信

    ブロッコリーさん、コメントありがとうございます!例によって細かいところは端折ってしまいましたが、面白く感じていただけてよかったです。
    お母さんがさらっと「結婚した」という場面はなぜかアンリに感情移入してしまい、つい「モブだと思ったら」と書いてしまいました(^^;
    娘にすればやっぱり罪悪感と後悔は大きいですよね。。
    もしアンリと彼女が会い続けることになればその可能性もありですが、夫の最後のセリフがそれをぴしゃりと止めた感もありますね(知ってたんじゃないかと思えてくる)。このシビアさがまたいいんですよね……

  • ナイチンゲールの鳴き声で、その状況がわかってしまう、さすがの描写で息を飲みました。

    それにしても、夫が帰ろうって、もしかして、夫が気づいていたらなんて想像してしまいます。

    作者からの返信

    雨さん、こちらにもコメントをありがとうございます!
    鳥の歌をこういう風に使ってくるのは色んな意味でうまいなあと思いました。
    黄色い髪の男は、食べたり飲んだりしてるだけの無粋な男みたいに書かれてはいるんですが、このラストシーンは意味深で色々想像できますね。自分は気づいてる方に一票です。。

  • おおぉ、さすがモーパッサン先生。こんな官能的な描写を繁殖期の鳥の鳴き声に擬えてしまうなんて。なるほど、当時は逮捕案件だったんですね。でもこれなら「鳥の描写ですがなにか? ᕦ⊙෴⊙ᕤ」と素っ惚けられますね!(笑)

    婚約者がいながら別の男と初体験、その罪悪感に涙している娘……については、どうも私は感情移入できませんでした(^^; が、おかん! おかんまでやっとったんかい! と、そこへのツッコミで頭がいっぱいにww
    切ない終わり……って、切ないのはふたりの旦那さんでは。。。w
    ロマンティックなようで滑稽、滑稽でいて妙にシニカルでリアル。今回もおもしろかったです、楽しませてくださってありがとうございます。(´∀`*)

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントありがとうございます!
    性描写はタブーですね。発禁とか裁判とかになっちゃうかも。だけどこれなら文句は言えまい、という巧妙さですね。
    「鳥の描写ですがなにか? ᕦ⊙෴⊙ᕤ」←この顔が(笑)

    多分親が決めた婚約者だと思うので、本人が好きなわけじゃないのかな、と。だからついかっこいいボート野郎に流されたのかな、とも思いました。むしろお母さんがちゃっかり。最初からそのつもりでデートに出かけたのがバレバレですよね(笑)
    僕としては何にも知らないお父さんが滑稽で可哀想かなと思いますねw 婚約者はあまり人物像がつかめなくて。
    真面目になるほど滑稽だったり、滑稽だけど哀愁があったりの層の重なりがモーパッサンの面白いところですね。こちらこそ2話ともコメントくださり嬉しかったです。ありがとうございます!

  • 柊圭介さん、おはようございます😊

    二人の若者と、母娘。
    なんとなくその後の展開を想像はしてましたが、想像以上でした。
    結ばれる二人の描写がナイチンゲールの歌によって表現されているのが余計に想像をかきたてて柊さんの仰るようにエロティシズムを感じますね。
    その後の母と娘が対照的なのも面白いです。
    娘が涙したわけは、婚約者がいたことへの罪悪感もあったのですね。
    とかく旅先では開放的になってしまいますが、それだけに忘れられない出来事ですね。
    最後にぴしゃりと現実を突きつけるところは、モーパッサンらしいなって思います。

    作者からの返信

    この美のこさん、おはようございます😊
    >娘が涙したわけは、婚約者がいたことへの罪悪感
    自分が選んだのではなく決められた相手だとは思うんですが、やはり裏切った罪悪感は大きかったでしょうね。
    ひと夏の恋じゃないですが、旅先の非日常の状況に我を失って流されてしまう、というのは普遍的ですよね。
    ここで逃避行になるんじゃなく現実を突きつけて終わるのが残酷でありまっとうなのかなとも思います。
    例によって端折っての紹介ですが、いつも丁寧に読み込んでくださりとても嬉しいです。ありがとうございます。

  • ありがとうございますっ!鳥の歌声で表現する、思いもよりませんでした!勉強になります!

    いやあ、流石はモーパッサン先生。単に熟女と乙女との対比では終わらせず、人生という横軸を用いてある種の普遍的ともいえる残酷さを描いてみせる。
    真実の愛とは、何だろう? 掲げ唱える理念ではなく、放擲し残留した肉欲でもなく。僕らはそれがあると信じるゆえに苦悩するわけですが。
    実に考えさせられる作品です。寝不足の頭には荷が重いですっ 週末、ゆっくりと読み返したく。
    ありがとうございましたっ!

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます!鳥の歌に重ねて来るとはいい手ですね。
    そうですね、ただの熟女と乙女の対比じゃなくて、人生にはその続きがあるんだよと見せつけるようなところが残酷なような、的を得ているような。娘にとってこの体験が良かったのか悪かったのか、それももっと後になってからでないと分からないかもですね。
    寝不足のところお付き合い下さり、コメントも寄せて下さってありがとうございます!いつも感謝です!

  • わおっ! 
    さすが母娘。母の遠き昔の姿が娘の姿のような…
    様々な経験を積んでたくましく、図太く⁉︎
    若いっていいですね…

    作者からの返信

    風羽さん、2話ともお付き合い下さりありがとうございます!
    アンリ君との思い出を胸に抱きながらたくましい熟女になっていくんでしょうかね。
    ほんと、若いっていいですね......


  • 編集済

    結ばれるの、はやっ!!(笑)

    仰せのとおり、愛の交換を鳥の歌に託すことで至高の文学に昇華していますね。
    微に入り際にわたる官能小説など足もとにも及ばず、さすがと感じ入りました。

    作者からの返信

    上月さん、2話に渡ってのご感想ありがとうございます!この展開の早さはフランスということで(笑)
    性描写としてはなかなか捻ってありますよね。鳥の繁殖期に重ねてあるのも巧いなと思います。原作ではもっと陶酔した濃い描写で、鳥でここまで描けるのはさすがだな~と感服します。

  • モーパッサン作品の『つづき』は怖いんですよ。…なんとも不穏で。
    肉体美を誇るように見せびらかす若い二人の男達と、些か熟し過ぎた母親に花も恥じらう乙女な娘。この非対称性。どのように展開するのか?なんかこわいですよう…

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます!
    ああ、『つづき』のあとに不穏な展開になる話もあったかも……。変なところで切るこの著者もいけませんね笑
    そうですね、彼らの対照性がとても生かされていると思います。このあともそういう感じかな……想像を裏切るか想像通りか、どうぞお確かめくださいませ!

  • 柊圭介さん、こんばんは😊
    『モーパッサンはお好き』の久々の更新、嬉しいです\(^o^)/

    うわぁ、気になるところでつづきですね。
    パリジャンヌ家族のお出かけ、なかなか楽しそう。
    柊さんのつぶやきが冴えてますね。
    若さっていいなぁとか、なんかお腹いっぱいとか。

    さてさて、2人の若者がお母さんと娘をボートに誘いますが、どんな展開が待っているのやら……。
    期待と不安でドキドキです。

    それはそうとモーパッサンって筋金入りのボート野郎だったんですね。
    ちょっと意外です。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんばんは😊
    ご無沙汰でしたがお付き合い下さりありがとうございます。
    家族のわちゃわちゃした感じが出ていればと思います。ところどころ先生の書き方が笑えるので、つい余計な言葉をはさんでしまいました(^^;
    後半は娘の方に焦点が当たりますよ。
    モーパッサンは気合いの入ったボート野郎です。でもあまり船に関する作品を取り上げてなかったですね。「蠅」ぐらいかと。他にも今度取り上げてみようかな。。

  • ひょろひょろなイメージを勝手に抱いていたので、鍛え上げた肉体のモーパッサンがなかなか想像できませんw あ、でも雄っぱいは好きです。続きが楽しみ。

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます!そうなんですよね、なんで作家ってひょろひょろイメージになるんだろう。モーパッサンの肉体は観たことありませんが、顔はわりと四角いごつい感じなので、そうかもな、って気はします。

    で、雄っぱいってなんですかジャンニ警部。

  • 柊さんの語りが冴えてます👏
    「🦍か。」🤣
    続き、楽しみにしてま〜す!

    作者からの返信

    風羽さん、コメントありがとうございます!序盤は滑稽なので笑ってもらえたら何よりです🦍🦍
    のちほど後編を載せます!

  • モーパッサン自身も筋金入りのボート野郎だったんですね。
    知りませんでした。
    今回の物語は、陽気な雰囲気で、お母さん、筋肉に身惚れてるんですか。この続きが楽しみです。

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます!
    ボート大好きですね。自分の作品(べラミ)の名前を付けた船も持っていたそうです。(そういえば「蠅」という短編もボート仲間の話でした。)
    郊外で開放的な気分になる家族を感じて頂けたら嬉しいです。

  • 今回のお話はコメディなんでしょうか。それとも柊さんの語り口に可笑しみがありすぎてそう感じるのでしょうか(笑) もうおもしろすぎです。“座ったままブランコ動きません”で吹いたカフェオレ返してください(笑)
    モーパッサン先生がナルシストだろうがなんだろうが、筋肉描写には文句のひとつもありません! 筋肉は正義です、マッチョばんざい! いいぞもっとやれー☆(≧▽≦)

    おっと、いいところで続きですね、次回までおとなしくお待ちします。なんとなくお父さんが起きて騒ぎそうな予感が……w

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントありがとうございます!
    うっすらコメディ風味の都会人編って感じですかね。あんまり僕の言葉を加えずに原作に書いてあることを意訳してるんですが、笑ってもらえたら話の雰囲気が伝わってるのかな、嬉しいです!
    烏丸さんは筋肉好きですよね!筋肉が正義だったとは知りませんでした(笑)ボート野郎のところと若い娘のところだけ妙にスローモーションな描写なのでお母さんが不憫ですよ。
    続きは今夜載せます。お父さんは爆睡しています。。笑


  • 編集済

    名ナビゲートに惹きこまれて、思わず上体が前傾しておりました。(笑)

    マッチョさん、ねえ……ジムの巨大な鏡に向かって臆面もなくポーズを取り、うっとり自己陶酔に浸っている男性(一部女性も)を見たくもないのに見させられて来ましたので、ちょっとアレです。(^▽^;)

    なにしろわたし、マッチョにまったく魅力を感じない性質でして、いえ、しなやかな細マッチョは好きですが、人工筋肉みたいな不自然なかたまりはどうかもうのNOサンキュー、モーパッサンさんがプーチン同様のナルシストだったとは意外でもあり、ちょっと微笑ましくありました。

    いまはスレンダーな娘も、そう遠くない将来に……世の道理がここでも?(^-^;

    作者からの返信

    上月さん、コメントありがとうございます!前傾しちゃったなんて嬉しいですね^^
    ジムでひたすら鍛えてる系はなぜ鏡で映したがるんでしょうね。筋肉を作ることを目的にしちゃうと香水や化粧と同じで際限がなくなるのかも。こちらはボート漕ぎの結果手に入れた肉体ってことで勘弁してあげてください(笑)
    昔の作家って日陰のもやしってイメージを勝手に持っていたので、スポーツマンと知ったときは意外でした。結構モテたそうなのでその辺もナルに関係してるかも知れませんね。あ、でもプーチンを並べないであげてください(^^;
    娘と母の比較はまだ続きます。。

  • この話、短編集で読んだばかりです!
    ほんと、ある意味残酷な話でしたね。
    誰が悪いとかじゃないし、シャロンもそれがわかってるからこそ、最後に家を出たんでしょうけど…。
    後味の悪さではピカイチでしたね(;^ω^)

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます。あ、これも本に入ってましたか!
    この話はとても多角的な視点で書かれていますよね。それぞれの気持ちはよく分かるけど、どこかで誰かが犠牲になっているのか。堂々巡りになりますがとても考えさせられます。

  • そうですね。母性に目覚めたトワーヌ親父と喜ぶ村人たちが面白かったです!
    奥さんが厳しすぎる気もしますが、いい組み合わせなんでしょうね。
    オチ、黒いですね。
    普通は「なに言ってんだ。俺の子に」なんて言わせたくなるもんですけど。
    (^^;)

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます。
    突拍子もない展開なのになんだかほっこりしてしまいますね。巨漢のトワーヌが母性に目覚めるのがなんともかわいいです。
    ただ最後の最後で現実に立ち返る台無し感が先生らしいというか……(^^;

  • おおう……。
    モーパッサン先生、よくここまで人間の嫌な部分をお書きになりますね。

    今読んでる先生の短編集はバラエティにとんだ内容ですが、やはり読後感の悪い話が多そうです。(お目当てのシモンのパパは可愛かった♡)
    本来、ハッピーエンドが好きなんですけど、次はどんな話が出てくるのか怖い物見たさで読んでしまいます。
    やはりモーパッサン先生が卓越したストーリーテラーだからですかね。

    作者からの返信

    陽咲乃さん、もうこんなに読んで下さってありがとうございます!
    抵抗のできない相手に対する仕打ちだけに、この話は特にきついですね。

    怖いもの見たさ(笑)それでも読んでしまうのは確かにストーリーの巧さによるところも大きいですね。
    今読んでおられる本、ほかにどんな話が入っているのか分からないですけど、ここで紹介した短編もあるかもしれませんね。またご感想をいただけたら嬉しいです^^

  • 二人が親しくなっていく過程がとても好きでした。おっしゃる通り、自然描写も美しくて想像をかき立てられますね。
    ただ、最後は死ななくても…と思ってしまいました。
    神様だけに愛を捧げていたら、こんな結末にはならなかったんでしょうね。

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます。純粋だけどエキセントリックな女性だけに、最後も極端な結論を出してしまったのかも知れません。仰るとおり、神様だけを見ていれば良かったのかも。。
    描写がきれいなのでたくさん引用して長くなりましたが、お付き合い下さりご感想もありがとうございます。

  • まさかのオチ!
    この後も一緒に暮らすんですよね?きついなあ。

    向田邦子さん、一時期はまりました。
    「あ・うん」「隣の女」が印象に残っています。

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます!
    まさかのどんでん返しですよね。もちろん同居は続きます…笑

    向田先生に反応してもらえて嬉しいです!脚本、短編、エッセイ、どれを取ってもキレキレですね。リアルタイムでドラマを見てみたかったです。。

  • これはいわゆる推し活ですね!
    相手の私生活を邪魔することもなく、せっせと課金する。なんと立派な心掛けでしょう。
    しかも、ゲスな本性を知ることもなく、最後に全財産を貢いで亡くなるとは!
    夢を見続けた彼女は、確かに幸せだったと思います。
    一番気の毒なのは、ドクターかもしれませんね。

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます!
    今風に言うと推し活ですねまさに。自分の生活を削ってでも貢ぎ、見向きもされないところまで同じです。
    相手のゲスな本性を見ずに亡くなったのが唯一救われますね。
    ドクターの立ち位置は、この場合地下アイドルのマネージャー的な感じでしょうか。人間の裏表をいやというほど見るのでしょうね。。

  • こ、これは怖いですね。
    下手したら一生じゃないですか!
    モーパッサン先生、自業自得なお話が多い気がしますが、報いの部分が結構ひどいですよね。

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます!
    笑い話だけど笑えない怖さがありますね。エクトルが妙な気を起こさないとよいのですが......
    「報いの部分がひどい」あ、それは確かに!なんか倍返しみたいになってるの多いかも......
    鋭いご指摘ありがとうございます^^

    編集済
  • エッセイを読んだだけなのに、悲しくなってしまいました。
    普通の人たちが釣りを楽しんでいただけなのに・・・

    昔はこういう話も読んでたのですが、年を取ってからはハッピーエンドしか読まなくなりました。
    現実が厳しいからですかね(^^;)

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます。この話は戦時下の不条理を感じて、本当にやるせないですね。
    現実が厳しいからフィクションにはハッピーエンドを求めるって気持ちはありますよね。年齢や時代も関係するかも知れません。今の時代にモーパッサンなんかはきっと好かれないのだろうなと思いますが、こうしてお付き合い頂けることに感謝です……m(__)m

  • 女性からしてみれば、これは最高の復讐ですね。
    男性作家はクズ男に甘いと思ってたので意外です(笑)

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます。
    女性の立場だとほんとそうですよね。男性作家って確かに同性に甘い人もいるでしょうが、モーパッサンは男女関係なくこういう人間を冷たく突き放すので、そこがけっこう好きです(笑)

  • 鍛冶職人の男たち、シビれますね~!
    シモンとフィリップの会話も気になる。
    このお話、すごく読んでみたいと思いました(^O^)/

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます。
    鍛冶職人たちのシーンは「ちゃんと分かってくれる人はいる」って思わせてくれますね。モーパッサンには珍しいハッピーエンドですが、作家のポリシーというか、筋が通ってるって感じがとても好きです。ぜひ読んでみてください!

  • あらま♡ 今まで紹介された作品とはひと味違いますね~
    幸せそうでいいお話です。
    昔見た「ショコラ」という映画で、倦怠期真っ只中の夫婦が刺激的なチョコレートを食べてハッスルする場面を思い出しました(笑)
    検索してみたところ、アメリカの制作映画でしたが、舞台はフランスの小さな村でした。
    柊さんも好きそうな感じの映画だと思いますが、観たことありますか?

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます。
    モーパッサンのコメディは大体が苦いですが、中にはこんな平和なのもあっていいですね。
    映画はジュリエット ビノシュの出てたやつですか?それなら観たことあります。面白かったけど仰るシーンは覚えてないですね......残念です笑

  • 柊 圭介様 こんにちは
    昔家にモーパッサンの文庫本が数冊あり、『脂肪のかたまり』も30年ほど前読みました。
    脂肪のかたまり(ひどい呼び方)が見返りも求めず当たり前のように振舞ったごちそうの美味しそうな描写と彼女の豊満さに、彼女の溢れ出る内面の美しさ(でも甘い)が表現されていて、そんな彼女の純粋さが利用されて踏みにじられて、最後に涙を流し始める場面で胸が苦しくなりました。
    マルセイエーズの口笛の意味は当時は分かりませんでした。そうだったのですね。こんなに時間が経ってから新たに知ることができるなんて嬉しい驚きです。柊様ありがとうございます。
    私もいろんな節目で本を手放してしまったことを今になって残念に思っています。
    当時は脂肪のかたまりの救われないラストに辛くなってしまいましたが、このエッセイで、読者が彼女に思い入れることで彼女は救われるのかもしれないと思えてきました。

    作者からの返信

    チョコレートストリートさん、こんにちは。コメントをありがとうございます。
    もうこの作品はご存じだったんですね。このエッセイでは細かい部分を端折ってしまったんですが、仰るとおり本編からは主人公の気高さや純粋さが溢れてますね。最後にかけての展開ではやるせなくなります。こういう人の裏表を予見できるかというと、それもまた難しいです。それが「甘い」ということなのかも知れませんが。。
    口笛は、あくまでも自分の感想ですので、僕はこう解釈するということでお許しください。この男は何もできないで皮肉をぶつけるだけで、結局彼女を救えてないと思ってしまうのです。他の方の解釈はまた違うかも知れません。

    たくさん読み進めてくださって、とても嬉しく励みになります。それからこちらで失礼しますが、エッセイの方もたくさん読んで下さり、お礼申し上げます。
    こちらこそ優しいコメントをありがとうございます!m(__)m

  • うわー、残酷なオチですね。
    でも色々と教訓になりそう。底辺のブルジョワなら庶民の方が気楽でいい気がしますが、階級差別とかきつい時代だったんでしょうね。

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます。
    笑うに笑えない残酷なオチですね。リアルに想像するときついです。
    ほんとですね、底辺のブルジョワでいるぐらいなら労働者階級の方が気は楽なのかも。でもこの階級意識は現代でも底の方に流れているかも知れないと思います。

  • ドクターの活躍が鮮やかすぎて(妙に慣れてるっぽい)本題を忘れそうになりましたw 色んな男を知ってからようやく本物の愛。一理あるような、ないような。でもドクターの口から出ると説得力あるんでしょうね。
    夜は悪臭を交わし合うって生々しくてなんか嫌ー。w

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます!
    ドクターにとっても初めてのはずなのにやたら手際が良すぎますよね(笑)
    医者の口からこんな不埒な発言が飛び出すのが好きです。経験に基づいたお言葉には無理やり頷かされるような感じがしますね。
    夜はやはりけだものの臭いが......笑

  • こんにちは。
    西洋の物語にはわりと不倫が頻繁に出てきてときには美談風になったり、不倫に罪悪感が薄すぎるんじゃないの??と思ったりしますね。
    政略結婚のために愛を知らずに夫婦になる人が多かったためなのか、単純にそういう文化なのか。。あるいは、それは人間普遍の性質で、日本人は強引に蓋をしているだけなのか。。
    この若妻にはどんな未来が待っているんでしょうね(^^)

    作者からの返信

    久里さん、こんにちは。コメントありがとうございます!
    そうですね、不倫だらけですね(笑)美談になるか悲劇になるかは、誰の目線で書いてあるかっていうのも大きいと思います。モーパッサンつながりだと「女の一生」の主人公はひたすら気の毒ですしね。
    不倫は推奨はされてないけど、そうなったものはしようがないという感覚はフランスにはあると思います。
    昔は体裁だけ整えて夫婦がお互い恋人を(公然の秘密で)持っているというのもあったようですね。
    この若妻に再び運命の恋人が現れるかは神のみぞ知るってところでしょうか(笑)

    編集済
  • これ、殺人ホラーに発展するのかと思っちゃった!
    ドクターが浮気妻に「旦那にバレたくないなら、金寄こせ」って脅したところ、刺されて殺されちゃうの。
    女性患者が「え? じゃあ、目の前にいるあなたは誰……?」
    ドクター「ふふふふふ……」
    目ん玉コロン。顔の皮膚どびゃー。
    ドクターはゾンビ化した幽霊でした、みたいな。ちゃんちゃん。

    って、違いました。モーパッサン先生は結婚と愛について語りたかったのですね。
    『若妻といえば書類上の夫と腕を組んだまま、馬車の奥の暗闇(真実の恋人)をじっと見つめていました』
    という部分に、感心しました。モーパッサン先生、わかってる!
    女性って、こういうところがうまいですよね。心は真実の恋人にあっても、素知らぬふりして夫と腕を組めちゃう。
    これが男性だったら顔に出てしまって、奥さんに厳しい追及を受けたでしょうね。


    作者からの返信

    遊井さん、コメントありがとうございます!
    コメントの半分を創作に使われるとは侮れませんね。毎度創意工夫のつまったコメントにおそれいります。m(__)m

    夫と腕を組みながら恋人の死体を見送るってすごいシチュエーションなんですけど、これをやってのけるのが女性なんでしょうかね。ドクターが最初に言っていた「欺くことに関しては女性が天才的」というのはこういうところに表れるんですね。

  • 浮気中の奥さんを救ってあげるドクターは優しいな。普通こんな場面に出くわしたら関わるなんて嫌だけど、そこはドクターだから人助けは性分かもしれないですね。

    役に立つと思って、と最後に言ったドクターですが、なんだかそんな不穏な事が起きる予兆を見透かしている様です。所々柊さんのツッコミ表現が面白くて笑いましたw 今回も楽しかったです。ありがとうございました♡

    作者からの返信

    りくさん、コメントありがとうございます!
    ご臨終の診断から浮気の隠蔽まで発展して手伝っちゃうのが可笑しいんですよね。なるほどつい助けてしまうドクターの性分なのでしょうかね(笑)
    医者にこんなこと言わせていいのかって感じですが、鋭くてお茶目で好きですね。たまには笑えるお話をと思って載せてみました。楽しんでもらえたらこちらこそ嬉しいです。ありがとうございます♡

  • ドクターという職業は口が固くないと出来ないですね。
    身体の不調とメンタルの不調を診るだけでなく
    不倫妻になるかどうかも視ることができるようになるんですね。
    モーパッサン先生とドクターの観察力が被ります。
    更新ありがとうございます♪♪ ツッコミが冴えてますわ。

    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます!
    そうですね、色んな意味でお口にチャックをしてもらわないと困りますね。経験豊かなドクターだけに患者を診る(視る)目もベテランなのかも知れません。仰るように作者本人の見方も大いに入っていそうですね。
    こちらこそ、お忙しいところお付き合い下さりコメントまで感謝です♫

  • ああしんど。と(絶命済み)に笑いが込み上げてしまいました。いつもながらツッコミが冴えてますね♬
    不倫云々より、犯罪隠蔽に使われそうなお医者様だなーと思ってしまいました。
    不倫の良さは、私にも全然わかりません(^^)

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます!
    お亡くなりの間男のお着替えが大変そうだったのでつい(^^;
    先生もいい人ですよね。妙な犯罪の隠蔽にお役立ちしなければいいですが(笑)
    フランスは不倫大国ですのでやはりこういう話は小説には欠かせないみたいですね!

  • 【夫はライバル(絶命済み)を抱えてドクターと馬車まで運びます。】
    なんか絶妙な翻訳ですね!👏😆

    作者からの返信

    風羽さん、コメントありがとうございます!
    ちょいちょいふざけた訳をしてますが意味はこんな感じなので大丈夫かと(^^;
    笑ってもらえたら本望ですm(__)m

  • ドクター、大活躍ですね!というかヤバい状況の後始末をさせられ・・・だいぶ業務外なお仕事も請け負って大変ですね・・・不倫人妻はお咎めなしだったのですね。平穏です・・・^^

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます!
    ドクターの業務範囲内のお仕事といえば死亡認定ぐらいだったでしょうか。面倒見がよすぎますよね。
    本文の中に「二人の命がかかっている」てのがありましたが、不倫妻の方は命拾いをしたようです。夫からしても何も知らなくてよかったかも(笑)

  • 今回も人の機微がしれて、興味深かったです。

    「女性は色んな男を知って結婚生活に幻滅した後で、ようやく愛に対して成熟するものだ。」

    う〜ん。なんとなく納得ができないのですけど。いい言葉ではあると思います。
    これ、モーパッサンらしい冷めた皮肉だとは思うのですが。結婚生活って幻滅するものなのかな。この時代は、しかし、結婚するまで相手を知らず、それこそ理想しか知らない、そういう世界だったからでしょうね。
    現代とはすこし感覚がずれたように思います。
    「色んな男を知って」という箇所がとくに違和感があります。原文を知りたいのですが、フランス語は難しくて。

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます!
    結婚生活に対する幻滅は色んな作品にも出てくるんですが、特に女性に関しては、結婚するまでに色んなことが隠されすぎてて、理想化されすぎていたのではないでしょうか。だから現実を経験して男にも夫婦という形にもがっかりするみたいな。現代の感覚とはかなり違うでしょうし、カトリックの色も濃いのが感じられます。
    「色んな男を知って」はソフトに書きすぎて意味が分かりづらかったかも知れませんね。
    これに当たる言葉は les promiscuités で、人が入り混じること、干渉みたいな意味で、ここでは乱れた男女の関係(乱交的な)を指していると思います。なので要は夫以外の男を知るということになるのかな、と。
    当時の結婚観や夫婦間の関係や風俗が見えてくる話ですね。

  • いやいやいや、久しぶりにモーパッサン先生のお話を聞かせていただきました。
    それにしても、浮気相手の男はまさに腹上死ってやつだったんですね。
    これは内緒の話ですが、私はついに、どんだけあったか分からない魔がさす瞬間にも、負けないまま終わりそうです。
    いや、これから意外に明日は我が身だったりして。

    ところで久しぶりの更新、嬉しかったです。
    先日の文学賞受賞で圧倒的に存在感を発揮されたあとの活動、今後も楽しみにさせていただきます。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます!
    絵に描いたような腹上死ですね。本人はいいけどちょっと恥ずかしいですね。魔の手が忍び寄る瞬間を振り払って来られたのはさすがです。レネさんモテそうですもんね。
    賞はまぐれですからこれからも凡作駄作出しちゃうかも知れません。どうか呆れずにお付き合いくださいませm(__)m


  • 編集済

    示唆に富むお話をありがとうございます!そうですよね、一言で『愛』と表現し片付けちゃって良いものじゃないんですね、この事象が抱える問題は。生物学、社会学、哲学、宗教学、物理学…。多面多層で。
    そもそも『人は一人を愛し続けることが出来るのか?』yesでありnoである。
    この問いには、様々な問いが混じり合っていて。例えば『時間は連続しているのか?』『過去とは、現実か概念か?』といった問いも含まれている。
    だから、この問いに対する答えは、その者の人生観を色濃く映すようで面白いのでしょう。
    私の答えは『瞬間瞬間を可能な限り全投入で生きたいから』になると思うのですが、ああっ、モーパッサン先生がにやにやお笑いになるのが見えるようですっ

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます!
    愛っていくらでも形を変えるんですね。社会的な枠に収まっていれば崇高なものとして認められて、社会的倫理に反していればいきなり醜悪なものになってしまうという。
    『人は一人を愛し続けることが出来るのか?』yesでありnoである。
    最初っからyesの人に会えたらいいですけどね。
    実は某女優さんのスキャンダルをニュースで見てこの話を思い出したんですけど、不謹慎だったかしらん?笑
    『瞬間瞬間を可能な限り全投入で生きたいから』
    先生も「そうそう」ってうなずいてるように感じますよ。

  • 柊圭介さん、おはようございます😊

    久しぶりの更新嬉しいです。
    読み進めていきながら、ハラハラしたりお見事だと思ったり。
    真夜中に奥さんが浮気中に亡くなった男性を、うまくご主人も協力させながら、機転を利かせたドクターにあっぱれです。
    そして悩める女性患者に、話して聞かせて
    「何かの時に役立てるかと思いましてね」
    なんていうドクターがまた何とも言えずユニークでもあり考えさせられるなと思いました。
    やっぱりモーパッサンって人間臭さを描く天才ですね。

    作者からの返信

    この美のこさん、おはようございます😊コメントありがとうございます!
    しばらく読んでなかったので更新怠ってました。あと、けっこう選んでいるので、だんだん難しくなってきました。
    このドクター、心の中ではうんざりしながらもこの状況を引き受けて切り抜けてくれるところが頼もしいですね。
    そして最後のセリフは思わず吹き出します(笑)こういうユーモアが書けるのは大人ですね。

  • 柊さん、ごめんなさい。

    読み終わったんでこちらにコメント残そうとしたら、娘も読んで、論争へと発展してしまいました。長くなったので、自分のエッセイで公開してしまいました。

    そしてまた、柊さんのお名前を出してしまいました。悪い風には出していないつもりですが、自信がありません。

    なにかございましたら、遠慮なくおっしゃってください。

    いつもいつもすみません。

    ……と思って、ここまで反応を見たら、みなさん、苦手意識を強めてしまったみたいです。本当にごめんなさい。そういうつもりじゃなかったんです。わたしは、ハードコアな娘の意見を逆説にして、モーパッサンは読みやすい、というところをお知らせしたかったのに……! みなさんへの返答のところでどうにか挽回するつもりですので、気に病まれてしまったら申し訳ありません。この連載は楽しみにしてらっしゃる方が多いとお見受けしますし、私自身も楽しんで読んでいますので、どうかこれからも続けていただきたいと思います。

     本当に、ほんとうにごめんなさい。

    作者からの返信

    月森さん、コメントありがとうございます。
    いや、謝ってもらうことは何もないですよ!むしろこんなに売り込んで頂いて恐縮してます。(どっちかというとここまで来てもらって僕の書き方がつまらんかったら申し訳ないなと^^ ; )
    お勧めしても苦手な人は苦手だし、実際愉快な話はあまりありませんから、ハッピーエンド好きな人が読んで気分を害するのは気の毒です。最新話まで読み続けてくれている方々はこういう自然主義が嫌いじゃなくて、純粋に興味を持ってくれているのだと思います。
    ですから気になさらないでください。

    あと、ゾラは月森さんにはけっこうつらいんじゃないかと思うので、あらかじめ。
    ゾラはもっと冷たいです(と僕は思います)。

  • 「脂肪のかたまり」聞いたことはあったけど、何かの抽象的な表現だと思ってました。まさか娼婦のあだなだったとは!
    あらすじを読んだだけなのに、馬車の連中に腹が立ち、「脂肪のかたまり」さんの気持ちを想像すると切なくなりました。

    これから紹介される作品も楽しみです。
    ありがとうございました(^-^)

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます。
    代表作の一つですが、連載の最初の方なので気ばかり急いて、すごく端折ってしまってます。このあらすじでどういった物語か少しでも感じていただけたら嬉しいです。
    なるべく範囲を広く紹介しようと思っています。こちらこそご感想ありがとうございます(^-^)


  • 編集済

    「僕」の悪戯で、ピックダン先生は失恋してしまうのかと思いましたが、まさか成就するとは! 商売も順調で本当に良かったです。
    「僕」、ナイスアシスト(・ω・)b
     結局、ラテン語ではお金は稼げなかったということが暗に記されていて、それも良かったです。

     ほのぼのとしたハッピーエンド楽しかったです。
     ピックダン先生、お幸せに~☆.:+.*

    作者からの返信

    この話はいつもの毒っぽさがなりを潜めていて、可愛くていいですよね。先生がラテン語しか知らない純情な人だったのがよかったのかも。
    先生のセリフは当時のインテリさんの現実をスパッと書いてあるなと思います。
    たまにはハッピーエンドの話があるのが有難いです(笑)
    たくさんのコメントありがとうございました☆.:+.*

  •  ラテン語のお話ですね。

     ラテン語がありがたく思われていたのは、「ローマ国家が健在だった時代に築き上げられた、文化的な威信のせい」と「カトリック教会の公式言語になったこと」が影響していると聞いたことがあります。

     しかしモーパッサンが生きた時代に議論されていたように、普通の生活では使われないので、習得する意味がないというのも確かだなと思います。

     ピックダン先生、「僕」の悪戯でどうなってしまうのでしょうか。

    作者からの返信

    「ローマ国家が健在だった時代に築き上げられた、文化的な威信のせい」と「カトリック教会の公式言語になったこと」

    威厳のかたまりのような言葉ですね(笑)

    今でも中学や高校の第三言語の選択肢にあったりしますね。普通の生活で使わないとしても、ラテン語の箔はずっと残るんじゃないかなと思います。

  •  ジャン・ヴァラン先生は、彼女に手を出さなかったんですね。

     第三者から見ていたら、火傷をしなくて良かったじゃないですか、と言う展開ですけど、彼女にとってはそうじゃないんでしょうね。きっと「女性イレブン」系のような、世間を騒がせるような女性になりたかったのかなと読んでいて思いました。

    作者からの返信

    ここでヴァランが手を出したらがっかりですけどね。逆に幻滅させる方向に持っていくのがいいなと思います。
    前のコメントに書かれていたように最後になってやっと自分の現実に立ち返ることができましたね。これからは夫のいびきも愛おしく感じる……かな?笑

  •  ジャン・ヴァランさん、「ハルキ・ムラ〇ミ」を出してくださったので、何となくどれくらい有名な方かが分かりました(笑)

    「アヴァンチュールに盲目な彼女」、面白いですね。でも、最終的に「今の生活の方が良かった」となりそうな気も……。

    作者からの返信

    ヴァランが「ハルキ・ムラ〇ミ」ほど有名だったかは微妙ですが、他にぱっと思いつかず、失礼しました(笑)
    舞い上がってしまった彼女はまだ突っ走りますが、さてどうでしょうか。

  •  生真面目な若い神父さんが、一番大変そうでしたね(笑)

     突然の出産に立ち会うことになり、それも一人で対応するだけで大変なのに、好奇心いっぱいの少年たちが振り向かないようにさせるなんて、すごすぎます。

     コメディな感じでも楽しめましたが、一方で性教育はどの時代も、どの国でも難しいのだろうなと、話を読んでいて思いました。

     性教育に関しては蓋をして隠しすぎると、逆によくないというのも聞きますが、どこまで教えるのかも難しいようです。

     三人の子どもたちが背中で感じたものが、「神秘的なものであった」と将来理解してくれたらなと思いました。

    作者からの返信

    彩霞さん、たくさん読んでくださり、コメントもありがとうございます!
    この話は設定からすでに面白いですね。神父さんの必死な様子に生真面目な人柄があふれ出てますよね。こういう題材だと眉をしかめる人もいそうですが、キャベツ教育の馬鹿馬鹿しさがチクリと皮肉ってあるのが好きです。
    男の子たちはきっと将来自分が父親になった時に感慨深く思い出すのでしょうかね。

  • アマゾンで無料で読めるんで、他の人が訳したものを読みました。

     一番最初に思ったのは、「訳す人によってこんなに違うんだ」ということですね。社会状況まで書いて下さってる柊さんの方が、もちろん面白く読めました。

    ただ、当時の社会概念がわかってないと読み解けないな、とは思いました。なので教えてください。

     女性に対する価値は低かったのか。女にとってモテることは重要だったのか。それを男性はどう見ていたのか。

     清貧が良い、金持ちは敵だ、ーみたいな感覚があったとか?
     
     細かいと思われると思うんですが、ところどころに感じるマチルドへの蔑みが作者のものなのか、訳者のものなのか、それがどの程度のものなのかを知りたいんです。そして女性を下に見ることや、清貧であることの社会的是非のようなものも。

    作者からの返信

    月森さん、コメントありがとうございます。
    あ、無料いいですね。でも確かに翻訳はあくまで翻訳なので注釈などで説明がないと厳しいですね。自分が読んでいるフランス語版でも現代人に分かるように注釈がついてたりしますよ。
    前提としてこの時代は今より身分の差が激しいことと女性の立場が低いのはお分かりだと思います。
    一応ブルジョワの部類に入る家庭だと、奥さんは家事をしてはいけないし仕事ももちろんしてはいけないので、ちょっと飾りものみたいなイメージがありますね。なのでパーティとかに出かけたらやっぱり注目されるのは本人にとっても夫にとっても鼻が高いのではないでしょうか。
    清貧が良いとは言いませんが、清貧の人間の悲劇を書きつつ金持ちを手ひどく皮肉るような書き方は、モーパッサンの得意な部分だと思います。「椅子直しの女」とかまさにそれですね。
    基本的にモーパッサンは鼻持ちならないタイプの人が嫌いなので意地悪に書きますね。だいたい標的は貴族とかブルジョワですけど。

    マチルドへの蔑みは訳のせいじゃなくて作者の文章だと思います。この夫婦は小役人家庭(プチ・ブルジョワ)で、給料が低いのに体面だけは保たなければならない人たちなんですよ。この男を夫にしたのは気の毒なんですけど、彼女も自分の身の丈以上のことを夢見ているので、それを皮肉っているのは大いにあると思います。どんなに美人でも気取っても金に困ったら下町のおばちゃんになっちゃう、みたいなところも、残酷ですけど本当のことですよね。

    それから清貧って概念はフランスにはあまりないかも、と個人的には思います。貧しいものは心も貧しいみたいな話、けっこうあります。善し悪しではなく、清貧は日本的な美的感覚だと思います。

    長くなってすみません。もし不明瞭なところがあったら仰ってください。

  • 柊さんのツッコミが冴えまくっていて、にやにやしちゃいます!
    仰る通り、これきっと先生の体験談だと私も思います(笑)
    それにしても、バレても堂々と目で男を制する女……プロフェッショナルでお見事です!

    作者からの返信

    鐘古さん、コメントありがとうございます。
    この話馬鹿馬鹿しくてけっこう好きなのでツッコミ調子乗りました(^^;
    これ本人の話かなあと思うようなの時々あるんですよね。だいたいモテる独身男の設定です(笑)
    女の方が一枚上手、というのも経験上の教訓かな、と。

  • はじめにへの応援コメント

    こんにちは。
    柊さま、たくさんの作品があるので、しばらく気になるものをつまみ読み?させていただこうかと思います(^-^)
    ちなみに、フランス文学にはうとく、「レミゼラブル」と「ナナ」くらいしか読んだことがありません(;^ω^)

    作者からの返信

    陽咲乃さん、お越し下さりありがとうございます! 興味を持って下さって嬉しいです。
    「レ・ミゼラブル」や「ナナ」を読まれたのなら全然疎くないと思います(;^ω^)
    ご無理のない範囲で覗いて頂けたら幸いです。ありがとうございます。

  • 柊さん!

    昨日はありがとうございました。

    柊さんはご存じないかと思いますが……昨日、目からうろこが落ちた、って言ったじゃないですか。あれはね、私にとってはすごい、すごいことだったんですよ。ほんとに、世の中私以外全員異星人、っていわれたぐらいの衝撃だったんです。

    私にとって小説は、抜き差しならないモノなので。

    というわけで、その衝撃を「フツーに生きてる」のエッセイで書こうと思っているのですが、よろしいでしょうか。この、「モーパッサンはお好き」もエッセイ中で紹介することになると思います。
     それで多分、「なんで本筋のモーパッサンの作品じゃないところで大騒ぎしているのか」という意味が分かっていただけるかと思います。

     もちろん、私にとっては大変な大ごとだったので、葛藤の部分などもあり、もしかしたら柊さんがそれを読んで不快に思われるかもしれません。わたしも、好きな作家のことをあれこれ言われるのは気分がわるいので。
     でも最後は、私の目からうろこが落ちたこと、新たな一歩を踏み出すということでまとまっているのでご容赦願えたら、とも思います。

     もしも、お名前を出すこと、このエッセイを紹介することが不快であると思われましたら、その部分だけは消して公開しようと思っています。

    ただ、先日のやり取りでようやく気付いた、ということは事実なので、どうしても柊さんのお名前を出したいと思いました。

    作者からの返信

    月森さん、
    いえこちらこそコメントありがとうございます。
    また勘違いしてたら申し訳ないんですが、今までは作家のスタンスを偽善的なものに感じておられたのかなと、それが剥がれたのかなと思いました。他の作家は知りませんがモーパッサンは逆に偽善とかうわべとかを暴いてくるタイプだと思っています。
    エッセイで紹介して下さるのは全然不快じゃないですよ!
    どんなことをお書きになるのか楽しみです^^

  • 柊さん!

    昨日のコメント、女性を蔑んでた、というのは「モーパッサンが」ではないです。他の男性たちが、ということです。

     でも、柊さんの解説を聞いたら、見え方が変わってきました。やっと、みんながよく言う「皮肉がきいてる」とか「滑稽」とかいう意味がわかった。

    なるほど、モーパッサンはただ見てるだけ、というポジションなのね。私の感覚だと、モーパッサン本人も第三者的な顔してるけど、「しょせんあんたもそっち側でしょ」って思ってた。だから今までイマイチフランス映画も文学も楽しめなかったんだ。

    やっと、その感覚を自分から剥がせた、って感じかな。

    目からうろこ、ってこういうこと言うのね。

    まだちょっと混乱してる。

    作者からの返信

    月森さん、
    そうですね、当時の社会はゴリゴリにマッチョですよね。
    モーパッサンは貴族とかブルジョワが嫌いだからその辺は男女関係なく意地悪な書き方してるかも知れません。逆に社会的弱者に優しさ(上から目線ではない)を感じます(それでもハッピーエンドにはしない笑)
    「脂肪のかたまり」などはどういうものを書く人か如実に出てると思います。
    文学は僕は詳しくはないですが、フランス映画なんかは、よく出来ている作品は他人の滑稽さが全部自分に返ってくるように見えます。
    この「勲章!」もかなり皮肉で面白いです。

  • 柊さん、「ユーゴと麦と」読んでくださってありがとうございます。星までつけてもらっちゃって。

    ホラー苦手なんですよね? だいじょうぶでしたか?

    まあ、あれはホラーというより背徳感からくる不快な感情、と言う方が正しいかもしれませんが……。

    作者からの返信

    ホラーが苦手というわけじゃないですよ。進んで読みに行くジャンルではないだけで。
    見た目がエグイとかじゃなくて心理描写がくるものが好きです。
    御作品とか。
    ただ嫌な展開を見せてやろうというんじゃなくてどうして嫌な展開を見せるのか考えさせる話がいいなと思っています。

  • この時代に、男性がこういう話をかける、というのがすごい。

    いや、それともこれが普通のフランス人の感覚? いや、違うよね、今までのはかなり女性を蔑んでたから。


    これは、惚れる。

    作者からの返信

    >今までのはかなり女性を蔑んでたから。

    あ、女性から見るとそう感じられるんですね。
    僕はモーパッサンは男性より女性の方に優しいなと思ってました(社会的地位やストーリーが不遇だったとしても)むしろ男の描き方がかなり手厳しいなと。だいたい狡かったり弱かったりするので。
    これも男の馬鹿さ加減を書いてますしね。。
    やはり見方が違う意見は面白いですね。ご感想頂けて嬉しいです。

  • やっぱりこういう話だと、柊フィルターなしでは私は読めないな。モーパッサンが描くのは、私にとっては誰か別の人の話じゃないから。全部が自分の話で、私の知ってる誰かの話で、救いもないから痛いだけなんだ。わかってることを突きつけられる。そして自分の中でその相手を憎まずに済む理由を必死に探す。傷をほじくり返すようなことしないでよ、と思う。

    いずれにせよ、読む人の立場が違って、考えも違って、だからこそその上で議論ができる、というのは文学作品の素晴らしいところだと思う。

    作者からの返信

    月森さん、コメントありがとうございます。
    自分がモーパッサンが好きな理由のひとつは客観性で、例えばこの話なんかは親や群衆を「悪者」と糾弾するような書き方をしないところです。それぞれの行動の理由だけが描いてあると言うか。
    僕であればどうしても自分を黒人の立場に当て嵌めてしまいがちなんですけど、場合によっては親にもこの村の人間にもなりうる、そこに気づかせてくれるところが好きです。
    救いがない話の方が多いので後味は悪いですが、人間という滑稽な動物を見るような気持ちにさせてくれるのが多分好きなんだと思います。

  • 柊さん。

    もう、なんと書いたらいいんでしょう。さっきから何度も書き直してるんですが。私の場合は、柊さんカラーが混じっているから読める、というふうに解釈していただければ(笑)

    作者からの返信

    すみません、色々考えてコメントしてくださって。
    原作はきついかなあ……むしろ僕が余計なフィルターをかけている可能性もあるんで、意外と大丈夫かも知れませんよ。
    小説って自分が書けないことを書いてくれてるのを読む痛みの気持ちよさというのがあると思います。わざわざ嫌なものに触れに行ってやっぱり傷ついて、でも他人がやってくれているのに安心感があるような。自分はこの作家の描く人間像に絶大な信頼を置いているのでどんな展開でもついていきます(笑)あとしょーもない話が時々あるのもお茶目で好きです。

  • これ、絶対裏に何かの意味がある、と思って考えすぎて眠れなくなるやつですね。

    作者からの返信

    やっぱり自分の中で育つものが一番厄介だと思います。猜疑心とか恐怖心とか色々。
    この話は日記になっていて客観的なことが一切書かれてないので読者は男に引っ張り込まれるかドン引きするかのどっちかのような気もします。僕はホラーはあまり読まないので読み解くのが苦手かも。月森さんよかったら教えてください。

  • モン サン ミッシェル、行きました。あれはすごかったです!

     ホラーなら読めると思います。これって「変身」とかと同じ感じですもんね。……ですよね?

    作者からの返信

    月森さん、コメントありがとうございます。
    すごいですよね。いつも観光客であふれてるんですが、コロナの直後に行った時は空いててラッキーでした(笑)

    モーパッサンのホラーはだいたい登場人物の妄想が肥大化するという系統が多いと思います。
    「変身」の方はモーパッサンの人間ドラマの方に近い気がしますね。不条理さが。

  • 作品をほぼ読み終えてしまったので、ここからはスローダウンしていきます。

    今まで貪るように読み漁ってきましたが。ここにきてやっと「なんでこんなに柊作品に惹かれるのか」がわかりました。

    これが「柊さん対月森」だけに当てはまるものなのか、「柊さん対ファンの皆さん全員」に当てはまるのかはわかりませんが(笑)。

    でも、個人的にはスッキリしました。

    作者からの返信

    月森さん、コメントありがとうございます。
    短い間にこんなに興味を持って読んで頂けるなんて本当に光栄です。
    前に刺さるって仰いましたが、モーパッサンの小説なんか特にそうじゃないですかね。この連載を読んで下さる方もそれが嫌じゃない、というか、共感されるのだろうと思います。なので感想を置いていってくれるんじゃないかと。

  • ノルマンディ、行きました。シードル飲んでクレープ食べて、大きな墓地に行きました。風が強かったのを思い出します。

    作者からの返信

    このエトルタは一番有名な観光地ですけど、ここに行かれましたか。季節でまるきり顔が変わる場所で、これぞ海峡の風というのを感じますよね。酒が飲めないんですけどシードルを舐めるくらいなら美味しいなと思います。この地方やブルターニュなんかはたまに行きたくなりますね。

  • もしかしたらフランスと日本は感覚が似てるのかなあ、と思いました。

     そしてアメリカとは多分違う。

     いいとか悪いとかじゃなく、考えさせられます。

    作者からの返信

    こういう落ちぶれた男をどんな視線で描くか、みたいなところでしょうか。モーパッサンの中には人間の弱さに対する侘び寂びの感覚があるようにも思えますが、もし月森さんのお考えのことと違ったらごめんなさい。

  • タイトルを短くする気持ち、よくわかる。いかに短い言葉で端的に言いたいことを表現するか。表現者としての挑戦。

    作者からの返信

    ああ、なるほど挑戦なのか。。僕は半分めんどくさいのかと思ってました(失礼すぎる)
    単語のタイトルってそういう意味では究極のエッセンスを抜きだしたものですよね。
    モーパッサンのつける題は、主人公や舞台や事件をどんとタイトルにしちゃうものが多い気がします。

    それからたくさんの星をありがとうございます。趣味に走った連載ですが、ちょっとでもモーパッサンの面白さが布教できればと思っています。

  • 今まで紹介してもらった中ではこれが一番読みたい。

    作者からの返信

    月森さん、
    こちらにもお越し下さってありがとうございます!
    あっ、これがいいですか!
    この作品って細かいところが一切説明されていないのが好みが分かれそうなんですけど、そこが逆にいいんでしょうか。
    個人的にはイギリス人の絶妙に病んだ感じが好きです。

  • 人を馬鹿にすることで自分の優位性を保ったり、人を不幸にして悦に浸る人がいますよね。
    文明が発展しても人の本質はそうそう変わらないなと思わされます。
    この作品とそうですし現代でも、被害者が苦しみ続けることが多いですね。いじめもそうですし。
    解決の難しい問題だと思わされます。

    作者からの返信

    この作品の群衆のように、なんの関係もない人々が茶々を入れ始めるところ、今のSNSみたいだなって思います。興味本位の暇つぶしや他人を使って自分の憂さ晴らしをするのは人間の習性なんでしょう。下手したら19世紀よりも後退しているかも知れませんね。

  • 閉ざされた世界って孤独を駆り立てますけれど、孤島の嵐とか、連絡手段のない山奥とかと違って、雪山ってちょっと独特ですよね。雪の恐怖の中にも幻想的な美しさがあるというか、狂気でさえも魅了するものがありますよね。

    山小屋。
    みんなが不幸になってしまいました。
    でもそれは、ウルリッヒがもたらしたもの。ウルリッヒが図太かかったり、割り切りがよかったら、違う結末になっていたでしょうね。
    雪山は、自分の身を守る防衛反応の強い人のほうが向いているのかも。

    作者からの返信

    遊井さん、コメントありがとうございます!
    雪山って標高の高さも手伝って下界と隔たれた感じがしますよね。作品にも書いてある通り、そこに雪が何もかも覆って隠してしまうと余計に孤独感を募らせるものがあると思います。
    ウルリッヒはこの場所にとどまるには繊細すぎて、あまりにも下界に未練を残しすぎたようです。
    ホラーのジャンルではありますが、内面から生まれる狂気が前面に出ていてその怖さが際立っていますね。

  • 柊さんこんばんは。
    今夜は「初雪」で分かり合えない寂しさをしみじみと感じ、「夜会」の漫画的コメディ展開でニヤニヤし、「温室」の更年期愛の劇場で女中の賃金値上げにほのぼのして……ときて、最後にこれ! なんて恐ろしいホラーでしょう!

    ミステリだとしたら伏線になりそうな手紙のくだりとか、下男の聞いていた誰かと言い争う声などなど、全部投げっぱなしにされてしまって、これまでのモーパッサンの緻密に事実を積み重ねるような構成とはまた全然別物で、おお!となりました。
    この、第三者には何もわからないまま事件が終わる感じ、かえって実録なのではないかという気すらします。
    モーパッサン先生と呼ばせていただきたいです。

    作者からの返信

    鐘古さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    この話は視覚的にもなかなか衝撃的なホラーですが、確かに「あれは何だった?」という伏線のモヤモヤ感がなんとも言えませんね。事実のかけらだけ散らかして一切の説明なしでねじ伏せるのもありなんだなあと(笑)

    各話へのご感想もありがとうございます。なるべくバリエーション広く取り上げたいと思っています。

  • 重いテーマですね。
    けれど紹介して下さりありがとうございます。
    個人としては被害者を思いやるのに、群衆になると牙を剥く。
    人間の本質って19世紀も現代も変わらないんですね。
    ベースにあるのは腹の底にある妬みや僻み、不満なんでしょうか?

    もし、被害者が裕福なブルジョワの子女ではなかったらどうだったんだろうって
    考えます。彼女が幸せであることが許せないのも怖しい群衆心理。

    成功した芸能人、政治家の黒歴史、不幸な部分を晒すマスコミと
    可哀想だと言いながらその記事を読んでほくそ笑む群衆と重なりました。

    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます。
    >個人としては被害者を思いやるのに、群衆になると牙を剥く。
    モーパッサンが警鐘を鳴らす部分はそこにあると思います。なんかこれが本音なのかなと思ってしまいますよね。大勢であることで守られていると感じるのか。特に嫉妬や不満の感情が絡むとそのはけ口になるのでしょう。
    ブルジョワの子女というのは作品のポイントでもあると思います。有名人とかの話もそうですね。人間の中には成功したり幸せに見える他人を落としたい願望みたいなのがあるのかも知れません。
    現代でも変わらない本質で、きっと自分の中にも潜んでいる怖さですね。
    こちらこそ、重いテーマですが読んで下さり、コメントもありがとうございます。

  • こんにちは。
    この世には美談もあれば、救いのないお話もある。そんな残酷な現実から目を逸らさないところに、モーパッサンの魅力のひとつがあるのだと思いますね。(こんなこと私が柊さんに言うのもおこがましいですが)
    集団になったときの暴力が、一人で立ち向かうにはあまりに凄まじいことを思い知らされますね。

    作者からの返信

    久里さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
    読む側としては心が明るくなるような話を求めるものでしょうが、シビアな現実を切り取ったような小説があってもいいと思いますし、必要だとも思います。苦手な人もいるでしょうけど、これこそがモーパッサンの腕の見せどころであり、魅力だと自分も思います。
    辛い話を紹介して恐縮ではありますが、こういったテーマを正面から描いてくれるところも、やっぱり好きな作家である理由なんですよね。

  • 群衆になると責任が希薄になり恐ろしいですね
    フランス革命で幽閉されてみじめに死んだルイ十六世の息子を思い出しました

    被害者がブルジョアの家庭の娘だったのも、キリスト教の倫理観から外れて汚く金儲けをする人間をさげずみたい群衆には都合が良かったのでしょうか…
    弱いものを助けるはずの宗教が全く機能してないのも皮肉です

    ただ、群衆にも画期的な革命を起こすなどのプラス面があり、そこは埋葬に立ち会った男や、夫で表しているのかと思いました

    なんせ原作を読まねはですね!
    興味深いテキストをありがとうございます!

    作者からの返信

    ぴゅうさん、コメントありがとうございます。
    ルイ16世の息子は完全な虐待ですね。今でいう私刑でしょうか。いい大人が。
    ブルジョワの娘というところは嫉妬を買う立場として関係があると思いますよ。そういう立場の人間が貶められることに残酷な快感を覚えるんでしょう。そして仰るとおり臭いものには蓋をする宗教もきっちり描かれていますね。
    結局都合のよいことばかり。

    人が集まることには一人ではできないことを実現する力ももちろんあるでしょうが、ともすればヒステリックになりやすい、煽られやすいという側面もあると思います。
    立ち会った男や夫のように自分の良心や信念を持てる人もいる、というのが唯一の救いに見えます。
    こちらこそ、読んで頂きコメントもありがとうございます!

  • ただただ怒りを覚えるばかりです…。日本でも度々話題になりますが、なぜ被害者側がいつまでも苦しめられなければならないのか。事件でこれ以上ないくらいに苦しんだ人を、周囲はどうすれば救えるのか考えなければならないはずなのに…。
    読みながら、私も現代のSNSなどの誹謗中傷について考えていました。好き勝手に人を傷つける人たち。人間って、技術ばかり進歩しても性根は進歩しないんだな…と、つくづく悲しくなります。
    モーパッサン先生、相変わらず鋭すぎますね。

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます。
    SNSなんかはこの「群衆」の巣窟ですね。人の苦しみを侮辱のネタにしか捉えられない人、そこに便乗してストレス解消の矛先にしているだけの人。実際こういうことは自分がその立場にならないと皮膚感覚で分からないものだと思っています。だからと言って「お前も同じ目に遭えばいい」とは考えてはいけないですが…技術ばかり進歩しても性根は変わりませんね。むしろ悪化しやすい状況を作っているようにも思えます。

  • これはあまりにも酷い話ですね。
    あまりにも残酷で、レイプ、ということに目がいきがちですが、同時に私たちがよく噛み締めなければならないのは、柊さんのおっしゃる「集団になった時に人がふるうとてつもない暴力」ですよね。
    いまはまさにSNSなどで、簡単に右にもいけば左にもいく、恐ろしい時代なのだと思います。
    自分の目で物事をしっかり見て、自分で物事をしっかり判断する、今ほどそれが求められる時代はないのでしょう。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます。
    そうですね、もとをただせば下男の罪なのですが、人々がしたことはタイトルに使った言葉そのものだと思っています。
    ひとりひとりはいい人だったりするのに、集団になると残酷な高揚感を覚えるのではないでしょうか。
    そして自分にもその危険性はあるということですね。
    >自分の目で物事をしっかり見て、自分で物事をしっかり判断する
    今の時代は本当に、常にそれを意識していないといけなくなりましたね。

  • うわぁ~、これもえぐい話ですね・・・もっとエグイのは、この類の話が現実にあるだろう、と感じられることです。理不尽ですが・・・落ち度のない、弱い立場の者が追い詰められて命を落としてしまう、そんな話すら描くことのできるモーパッサン先生は容赦ない人ですね。すごいです。

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます。
    とても後味が悪かっただろうと思いますが、それは多分今の時代でも同じ現実味を感じるからですね。
    社会的に一番優位にある19世紀のフランスの男性がこういう話を書くって、色んな人間の心の隅々に目をやらないとできないのでは、とも思うんですよ。だからそれも含めてすごい作家だと思います。

  • 「警鐘」ですね。本当に。肝に銘じておかないと、人間って気づかないうちに恐ろしい方に流れてしまう事がある。束になると特に。

    最後に夫が通りがかりの見ず知らずの男に声を掛けてもらったのは幸いだったように思えます。

    チクリッと考えてさせられるようなお話の御紹介をありがとうございました!

    作者からの返信

    風羽さん、コメントありがとうございます。
    この話がよく出来ているなと思うのは、旅の男という「よその人」が登場するところだと思います。そして話を聞いた彼が埋葬に同行し、夫へ声をかけるところです。ここにほんの少し人間の良心が描かれているというか。
    モーパッサンのほかのエッセイに人が束になった時の流れの怖さみたいなことが書かれていて、それを思い出しました。

    こちらこそ、辛い物語にもかかわらず読んでくださり、コメント頂いて励みになりました。ありがとうございます!

  • 『群衆』という言葉を使っちゃいけないんじゃないか、と僕は常々思うわけなんです。大衆とか群衆とかいった顔の見えないものではなく、明らかに、今そこにいる『僕ら』。
    妬み嫉み憎悪吝嗇無責任。息を吐くとともに瘴気を撒き散らし、醜い姿を晒す存在が『僕ら』です。巨悪など、そんな都合のよいものは存在しない。

    だから、僕らは常々自分を見詰めなくてはならないのだと思うのです。汚濁を取り除くことなど出来ないかもしれない。でも、少しでも清浄なる息を吐くにはどうしたらよいのだろう?悩み苦しみ、自分の欲求や理想とする景色と向き合いながら、それでも進まなければならない。

    ありがとうございます。原点のような問題であるのに、楽天的で阿呆な呪文堂はすぐ忘れてしまいます。噛み締めたく。

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます。
    仰ることがとてもよく分かります。「誰か」や「第三者」という見方はある意味無責任というか、あくまでも「自分たちである」ということですね。匿名の向こうには生きている自分たちがいる、というのがずしりときます。
    この話はどの視点で見るかによっても違うと思います。この物語に関しては「対女性」という関係性で群衆が描かれていますが、見方を変えればその群衆の中に自分を見つけ出すこともできるわけですね。
    呪文堂さんのような(自身の内面に問いかける)考え方をする人であれば、この物語の群衆の中に入ることはないだろうと思います。ただそれは簡単ではないだろうとも思います。

    いつもながら多角的で真摯なコメントに感謝です。こちらこそありがとうございます!