応援コメント

わたしを飾ってください!「勲章! Décoré!」」への応援コメント

  • 柊さん、こんにちは。
    ははん、先生はこの設定でこられましたか。だから、(新聞の)読者が、今日は何だろうと楽しみに待っているわけですよね。
    主人公は中産階級のサクルマン氏。上流階級ではないけれど、お金はある。だから、野心はなくて、バカロレア入試には失敗。でも、お金があるから、きれいな奥さんがいる。彼の夢は生まれた時から勲章をもらうこと。町を歩いていても、人の胸についている勲章を数えている。どうしても、もらいたいから、奥さんをロスラン代議士に会いに行かせる。自分で行けばいいのにね(笑)
    そこで奥さんは(夫よりは)頼りがいのある代議士に惚れちゃうのはわかる。代議士もかわいい奥さんをかわいそうと思いふたりは恋人関係に。サクルマン氏に地方に行く課題を与えて、ふたりはベッドイン。でも、彼が予定より早くかえってきちやって。でも、浮気だとはばれず、代議士はがんばって一週間ほどで、本当にレジオンドヌール勲章を取ってくれるので、めでたしめでたし。

    先生、この中産階級のサクルマン氏は働かないで、きれいな奥さんをもらって、勲章までもらっちゃいましたよ。浮気はされましたけど。
    こんなことでよいのですか。もっとオチがありますよね、と待っても、先生は知らん顔。
    ははは。そんなわけで、今回も楽しませていただきました。

    私も予想を裏切るような短編を書いてみたい。できないけれどね。
    柊さん、今朝も、ありがとうございました。

    作者からの返信

    九月さん、コメントありがとうございます。
    この話はモーパッサンお得意の皮肉たっぷりコメディで、そこまで意地悪ではないのでいいですね。ひょっとしたらこういうタイプの人が近くにいたのかな、なんて思います。
    お金があって何も困らない、でも学歴がない、とわざわざ書いているのは、努力を惜しむ人という風に理解できます。努力とか全部飛ばして自己顕示欲を満たすものがほしい。これは恵まれている人あるあるなのでしょうか。しかも色々と他人頼みで、彼の言動の細かいところまで含めてキャラクターが描きこんであるのがさすがですよね。
    代議士に回された仕事はよく分からない仕事ですが、勲章のためにはじめて努力をする彼がちょっと健気で笑えます。アクシデントとはいえ、勲章はご褒美ってことでいいのかな(奥さんは取られてますけど)
    モーパッサンの短編でも都会編は軽快で皮肉で個人的に好きなので、楽しんで頂けて嬉しいです。こちらこそありがとうございます!

  • 滑稽で面白いお話ですね!
    あそこまで欲しかったんだから、まあ良かったんじゃないでしょうか。
    (^^;)
    妻を寝取られたことに一生気付かなければ。

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます!
    これも一応ハッピーエンドってことになるんでしょうかね(^^;
    見ぬこと清し、夢が叶ってよかった?です(笑)

  • 柊さん!

    昨日のコメント、女性を蔑んでた、というのは「モーパッサンが」ではないです。他の男性たちが、ということです。

     でも、柊さんの解説を聞いたら、見え方が変わってきました。やっと、みんながよく言う「皮肉がきいてる」とか「滑稽」とかいう意味がわかった。

    なるほど、モーパッサンはただ見てるだけ、というポジションなのね。私の感覚だと、モーパッサン本人も第三者的な顔してるけど、「しょせんあんたもそっち側でしょ」って思ってた。だから今までイマイチフランス映画も文学も楽しめなかったんだ。

    やっと、その感覚を自分から剥がせた、って感じかな。

    目からうろこ、ってこういうこと言うのね。

    まだちょっと混乱してる。

    作者からの返信

    月森さん、
    そうですね、当時の社会はゴリゴリにマッチョですよね。
    モーパッサンは貴族とかブルジョワが嫌いだからその辺は男女関係なく意地悪な書き方してるかも知れません。逆に社会的弱者に優しさ(上から目線ではない)を感じます(それでもハッピーエンドにはしない笑)
    「脂肪のかたまり」などはどういうものを書く人か如実に出てると思います。
    文学は僕は詳しくはないですが、フランス映画なんかは、よく出来ている作品は他人の滑稽さが全部自分に返ってくるように見えます。
    この「勲章!」もかなり皮肉で面白いです。


  • 編集済

    シャーロック・ホームズの『赤毛連盟』を思い浮かべてしまいました。
    勲章って、とある行為を顕彰されることであって、鉄のバッチみたいのだけ貰っても意味ないと思うんですけどね。更にいえば、大切なのはその行為であって、顕彰されようがされまいが、自分自身がやり抜いた!と思えるかどうかに掛かっているんじゃないかなあ、と彼に言っても無駄ですね!やり抜かれちゃいましたしっ!あ、お下品をっ!失礼致しましたっ!

    作者からの返信

    そうなんですよね。勲章はあくまで結果であって、最初からそれに照準を合わせるからおかしな思考回路になってしまうんですよね。でもさっきの男と女じゃないですが、こういう名誉的なことに弱いのは圧倒的に男かなと思います。奥さんのしたたかさがこういう男を小馬鹿にしたようで一番こたえますね。

  •  モーパッサンなので何かあるとは思いましたが、奥さんが不倫していていて、しかも相手がロスラン氏となんて……(笑)
     サクルマン氏が欲しがっていた勲章は、やっぱり持っているとその人の格が上がるんでしょうか?

    作者からの返信

    これは皮肉たっぷりのコメディですね。自分の名誉ばっかり考えてると寝取られるよ、みたいな。
    勲章って多分かなりステータスのあるものだったと思います。もしかしたら今も。この時代の小説を読むと、この「レジオンドヌール」という名誉勲章は、どれも成功の証のように書かれますね。だから余計皮肉なんだと思います。

  • サクルマン氏、勲章に目がくらみすぎですね・・・^^ 生まれた瞬間からの執着なら仕方ないですね笑 めでたし風なのもすごい皮肉です・・・^^

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます!
    生まれた時からの念願ですからね。叶ってよかったです (笑) そうそう、めでたし風な終わり方。皮肉で可笑しみがありますね。これでいいんでしょうか。いいんでしょうね (^^;)

  • 柊さん、このたびは色々お疲れさまでcнϋ(*˘ ³(_*˘꒳˘*)💛
    更新ありがとうございますm(__)m
    「羨望と嫉妬は背中合わせ」ですよね。無いものねだりをするのが人間かしら? だけど、勲章で頭がいっぱいで妻の浮気に気付かないなんて、或る意味お幸せかもしれませんね。「自分が飾られることに夢中になるあまり周りの状況さえ見えなくなってしまう男の姿」が見えてきます。勲章に目がくらみ大切なものを見失ったとしても、見失っている自分に気付かない。そういう人は実際に居ると思えるのです。
    『ピエールとジャン』は長編かしら。ご紹介の日が来ますこと、楽しみにしております(^^♪

    ところで私も橋の上から河を眺めるのが好きです。柊さんの御返信を拝読して、まさに「天と水の両方が橋を挟んで共存するような感じ」が好きなのだと思いました。何処まで続くのだろう、何処まで流れるのだろう、天と水が合わさる場所はあるのかしら。そんなことを漠然と思って見ています。

    作者からの返信

    ひいなさん、コメントありがとうございます!
    お気遣い感謝です。
    憧れが執着になって嫉妬に変わるってまあよくあることでしょうね。あんまり深刻に書いちゃうとドロドロになりそうですが、このお話はコミカルなので重たくないところがいいです。
    『ピエールとジャン』は長編です。長編の紹介は本当に時間のある時にとっておくしか今はなさそうですね……。この『勲章!』も有名なのに今ごろ取り上げてますし。まだ短編にいいのが色々あるはずなのでもうちょっと探そうかなと思います。

    こっちは規制緩和が始まって物理的には自由になってくるはずなんですが、ちょっと気持ちの方が追いついていません。あんまり閉じこもってはいけないなと思うのですが……。そういうときこそ水の流れや空を眺めに行くのは必要ですね。

  • 人はいつの時も欲を手放せませんね。嫉妬と虚栄の執着ですから簡単に盲目になったのでしょう。奥さんも食えない人ですけど大切なものを失うかも知れないのに、本当に…(ー ー;さすがモーパッサン。読ませて頂きありがとうございました

    作者からの返信

    奥さんも食えない人…(笑)勲章勲章と繰り返してる夫に相槌をうちながらも内心うんざりしてたんじゃないかなあと思います。お金持ちだから結婚はしても、こういう男には魅力は感じないですよねえ。これからもだまし通せるでしょうか?(^^;)
    こちらこそ読んでくださってコメントも嬉しいです。ありがとうございます!


  • 編集済

    勲章は、欲、の対象として、色々なものに置き換えることもできそうですね。単に地位とか名誉とかだけでなく、たとえば金が欲しい、あの女が欲しい、車が欲しい、というように。

    人間って、欲とか執着をなくすことはできないけど、そういう人間の姿を揶揄しているようにも感じられました。

    それと、地元に帰ってきた「ロスラン氏」と、寝室に入った「ロスラン氏」が、サクルマン氏とこんがらがって、イマイチ分かりにくかったですよ。ロスラン氏→サクルマン氏、ではないわけですか?
    理解力がなくてすみません。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます!
    仰る通り書き間違えてました!二か所もやっちゃいました。ぼうっとしてますね。教えて下さって助かりました!すぐ直しました。ありがとうございます!

    勲章はこの人にとっての欲の象徴ですけど、みんなそれぞれ違うものに執着がありますよね、きっと。
    あと持ってる人に対する嫉妬や、自分が持っていないことに対する怒りが他所に向いたりとか。短い話の中で的確な心理描写が入ってます。
    勲章は特に名誉を象徴するので、モーパッサンはそこに固執する人を皮肉りたかったのかなと思います。

  • タイトルが、タイトルがかわいい! (*゚∀゚)=3 3人のせいで図書館で文献捜しに貢献すれば勲章が与えられるという前例ができちゃいましたねw

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます!
    タイトル可愛くなっちゃいましたね。というか面白くなってしまいました。渋くしようとしたんですが(嘘ですw)

    ああ、なるほど、変な前例ができてしまったら困りますね。でも授与の理由って微妙に眉唾なのかも知れません。ここには書いてないですが、本文には代議士のメダルもなんで与えられたのか誰も知らない、みたいに書いてあります(笑)

  • モーパッサンの中で私の一番好きな話です!
    くすっと笑えるけれど、微妙な空気が漂うところが秀逸だと思います。

    作者からの返信

    明弓さん、コメントありがとうございます!
    これが一番お好きな話なんですね!短いけど一文一文に面白さが凝縮している感じがします。皮肉な可笑しみが漂うところがくすっと笑えるんでしょうね。

  • 妻が一世一代の嘘をついて、バレなかったのも、
    夫が勲章に執着したからですね。
    丸くおさまってよかったね、と思う反面、
    滑稽だわと笑ってしまいました。

    ん?! お髭のモーパッサン先生?を見つけました。

    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます!
    簡単にバレそうな嘘だと思うんですけど、勲章のことで頭がいっぱいだからごまかせてしまいましたね。妙な一件落着といいますか(笑)
    サクルマン氏の必死さが最初から最後まで滑稽ですね。なにかに固執することって、傍から見るとこうなのかも知れませんね。

    はい、先生の顔です。笑
    秘密ですが遊井さんです。笑

  • カクヨムで言えば、ラブコメみたいな内容ですよね。

    でも、なんか微笑ましい。浮気する妻も嘘を信じる夫も、浮気相手も。
    いい物語をご紹介いただいてありがとうございます。

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます!
    ラブの要素がちょっとうすいラブコメですかね。自分のことにばかり夢中になっていると寝取られるぞ、ということかしら(笑)
    ブラックだけどエグくない話なのでちょうどいい感じに笑えますね。こちらこそいつも読んでくださって、ありがとうございます。

  • デコる、と言うと一気に可愛くなりますね♬
    実態は可愛くないけど…ただの承認要求…
    カクヨム風に言うと、☆の数や受賞に躍起になってる人みたい(笑)
    もう、このまま気づかないでいた方が幸せかもしれませんね(^^;;

    ところで今気づいたのですが(遅い?)
    タイトルが、めっちゃ可愛くなってる…!いつからですか?(//∇//)

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます!
    デコるって言葉あるんですか? 知らなかった! 可愛くなっちゃいますね(笑)
    簡単に言えば承認欲求ということでしょうね。カクヨム風の例えも仰る通りでw サクルマンさんも一つ勲章をもらったらもっと欲しくなっちゃうんじゃないでしょうか…。

    タイトル見つかっちゃいましたね(当たり前か(^^;)
    読者様が先生の顔文字を作ってくださったのです。面白すぎるのでつけてしまいました。笑

  • 〈ジュールの森〉の改稿、お疲れさまでした。そして早速こちらの更新とは嬉しい驚きです、待ってました!

    いや上着のサイズは!? 仕立てたばかりか誰かさっきまで着てたかわからんか!? 「ほら、言った通りでしょう!」って、妻ええ根性しとんな!(笑)

    笑えない話のようだけど笑えばいいのか、ブラックというか皮肉というか……このなんともいえない、辛辣なんだけどゆる~いユーモアのある感じ、これこれ、これぞモーパッサン♪ って感じました。まだ短篇をちゃんと読んだことないのに(笑)

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントありがとうございます!
    それから改稿にもお気遣いくださり、ありがとうございますm(__)m

    そうなんですよ、サイズとか、すでに着た感じとか、分からないですかね(笑)僕もチラッと思いました。勲章にしか目が行ってないからごまかせたのかな。

    この話はかなり短いんですけど、サクルマンさんの勲章に対する執着が笑えますw 妻もちゃっかりしてますね。きつい冗談みたいな短編でモーパッサンらしい秀作だと思います ^^