応援コメント

戦渦に散った親友たち「ふたりの友 Deux Amis」」への応援コメント

  • 罪なき人の命を奪う戦争は無慈悲で残酷ですね。現代の戦争、ウクライナ侵攻でもガザ紛争でも死者や犠牲者が増え続け、多くの子どもたちの命も危険にさらされ続けていることはほんとうに胸が痛みますし、悲しい気持ちになります…。

    作者からの返信

    中澤さん、コメントありがとうございます。
    その通りですね、国が勝手に決めたことで犠牲になるのは結局一番弱い立場の人間で、それはいつの時代でも同じですね。過去から何の教訓も得ずに今も同じことが繰り返される現実が辛いです。

  • 魚が大量に釣れて喜んでいるシーンで、きっと人の死体がたくさん沈んでいるからなんだろうな……と思ってしまいました。そんなことをすぐに考えてしまう自分がちょっと嫌です。
    市井の人の普通の生活が奪われる、これが戦争だということ、もっともっとたくさんの人の読んでもらいたい物語ですね。
    モーパッサン先生の多彩な作品、そしてそれをユーモアたっぷりに風刺も効かせて伝えてくださる柊さん。素晴らしい組み合わせに感謝です!

    作者からの返信

    鐘古さん、コメントありがとうございます。
    なるほど細部の方まで想像されたんですね。そしたらこの展開もきっと先にお分かりになったんじゃないかなと思います。
    庶民の生活が奪われる、という光景が今まさに繰り広げられている最中ですね。この状態をモーパッサンが知ったらどれだけ軽蔑するだろうと思います。先人が書いた物語はそういう意味でもたくさんの人に読んで欲しいですね。
    大作家の作品を紹介するのは畏れ多いことですが少しでも読んだ方の印象に残れば、と思います。こちらこそ有り難いお言葉に感謝です!

  • 柊さん、こんにちは。
    いやいや、このふたりはアブサンを飲んで、やっちゃいましたね。プロイセンの指揮官が、「これを生きてるうちにフライにしてくれ。きっと美味いだろうよ」というところが、ぞっとするけれど効いています。
    画家や詩人で、普仏戦争に参加した人は何人もいて、特にフレドリック・バージルの話は悲しい。彼は28歳で戦死してしまいましたが、生きていたら、モネやルノワールと肩を並べていたと考えられています。その作品はオルセーにありますよね。
    訃報がはいった時、父親がすぐに戦場に出かけていって息子の遺体を見つけたのですから、言葉がないです。
    そのこと、書いてみようかな。
    柊さんの評論やエッセイを読むたびに、書いてみようかなという気になるのはどういうわけでしょうかね。

    作者からの返信

    九月さん、コメントありがとうございます。
    モーパッサンの話を読んでいるとあちこちでアブサンが出てきますね。きっと安くて手っ取り早く酔える酒だったんだろうな、と思います。
    プロイセンの指揮官の最後のセリフは、戦争は人をここまで狂わせるんだなと思います。
    僕はその画家を知りませんでしたが、28歳で戦死なんて本当にもったいない。命も才能も。子どもに先に死なれる親も。ちょっと想像しただけでぎゅっときますね。
    九月さんはきっとたくさんの引き出しを持っておられるんでしょう。僕の書いたものが少しでもその引き出しを刺激できるんならとても光栄です!

  • エッセイを読んだだけなのに、悲しくなってしまいました。
    普通の人たちが釣りを楽しんでいただけなのに・・・

    昔はこういう話も読んでたのですが、年を取ってからはハッピーエンドしか読まなくなりました。
    現実が厳しいからですかね(^^;)

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます。この話は戦時下の不条理を感じて、本当にやるせないですね。
    現実が厳しいからフィクションにはハッピーエンドを求めるって気持ちはありますよね。年齢や時代も関係するかも知れません。今の時代にモーパッサンなんかはきっと好かれないのだろうなと思いますが、こうしてお付き合い頂けることに感謝です……m(__)m

  • 柊さん、こんにちは😊

    何気ない日常のささやかな幸せが、バッサリと切り捨てられる、そんな無常さが、ピチピチと跳ねる魚と対照的に描かれて心を抉られる思いです。
    戦争が、全てを変えてしまう。周りの景色や心までも。
    残酷すぎるほどの残酷さで迫ってきますね。
    戦争は、何のために?
    そう問いたくなります。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは😊コメントをありがとうございます。
    普仏戦争の話の中でも、庶民が犠牲になる物語ほどやるせなくて抉られる思いがします。
    仰るとおり、色んなところでの明暗のコントラストが冴えていますよね。最後の魚釣り、二人はさぞ幸せだったろうと思うと……これも涙腺にきます。
    戦争経験者の描く戦争には妥協がなくて説得力があると感じます。辛い話ですが、こうして残してくれるのはありがたいと思います。

  • この構成は何気に凄い!

    作者からの返信

    僕はつい中身の方ばかり読んじゃうんですけど、なるほど!と思いました。色んなシーンが活きてくるのも構成の良さがあるからですね!

  • まさかそのままお別れだとは……。:゚(;´∩`;)゚:。でもこれが戦争の姿なのよね。人の命を奪うことが勲章になる時代、敵の命も魚の命も、プロイセンの指揮官にとっては同じなのかもしれません。それぐらい麻痺しないと戦争なんてできないのかも。
    モリソーさんとソヴァージュさん。二人が天国で釣りをしているに違いないという言葉は、モーパッサン先生の言葉?それとも柊さんなのかな?
    二人はモーパッサン先生の創作の人物ですけれど、実際に戦争で犠牲になった市井の人々。その魂が安らかであるよう願ってしまいます。

    作者からの返信

    遊井さん、コメントありがとうございます。
    この話はちょっと堪えますよね...。敵の命も魚の命も同じ、本当にそういう感じだと思います。
    先生は兵隊の経験があるだけに人の感覚が麻痺した場面を沢山見てきたんじゃないでしょうか。
    天国で釣りをしているというのは僕の希望的な感想です。犠牲になった市井の人たちがせめて安らかに眠っていてくれたらと思いますね。

  • 伝えられる戦時の出来事は大きく注目されることばかり……。
    しかし、実際は市井の人間も日常を奪われ、命すら軽々しくもぎ取られている。
    モーパッサンの視点の広さ、深さ、描写の鋭さが際立つ作品ですね!

    作者からの返信

    サクヤさん、コメントありがとうございます。
    そうですね、戦争の記録は軍部や兵隊だけのものではないですよね。
    こういう普通の人たちの生活が犠牲になっていくところに目を向けて、淡々と書いてあるのがいいです。
    助けないところがまた、シビアでリアルだと思います。
    何とも言えないやるせなさが残る作品ですね。


  • 編集済

    戦争を語るとき、大義だとか国防だとか、そんな抽象的なものを取り上げると見えないものが多く出てくるように思います。おそらく実際的な戦争とは、大震災のようなものが『人為的』に毎日繰り返される、狂気の世界。さっき見ていた景色は一変し、昨日話した人はおらず、明日のことなど約束されない世界。この常軌を逸した世界でまともにいられるのは、ただ常軌を逸した者のみ。狂うことの出来ぬ者は、狂気のなかで怯えながらただ死を待つのみ・・
    モーパッサン先生がみせた二人の小市民の姿は、我々の姿。殆んど全ての人間が辿り得る姿。だから、ざわざわと心が動くのでしょう。
    素晴らしい解説を、ありがとうございました!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます! どんな風に書いたか読み直すたびに拙いなあと反省しきりなんですが、意図するところを的確に読み込んで頂けることに感謝です。

    昨日と今日とでは景色が違う、ということが人間の手によって行われる狂気。しかも一握りの人間が操るものでしかないのに、その狂気に命を落とすのは力のない庶民という、戦争の本質が描いてありますね。
    この話では回想のシーンも入れてあるだけに現在の状況がより無味乾燥に感じられ、そしてその中でいっときの喜びを味わってからの処刑という、明と暗が交錯しているところも非常に巧みです。プロイセンの指揮官が魚をフライにしろと命令するラストには冷たいものが走ります。
    登場人物に自らを重ねやすいだけに、こういう庶民視点の話はよりじわりと迫ってきますね。
    こちらこそ丁寧なご感想を本当にありがとうございます!

  • やりきれない……。ふたりが楽しく冗談を言いあったとおり、魚がフライにされるのがなんとも皮肉です。戦争って、こういう身近にいそうな人達があっけなく死んでいくものなんだという現実を突きつけられた気がしました。

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます。
    これはやりきれない話ですね。魚とかの小道具が悲しくも効果的で。二人が虫けらのように殺されるのが本当に残酷ですね。市井の人の目線で描く戦争はよりリアル感があるというか…やっぱりやり切れない読後感になりますね。

  • 悲惨な話ですね。
    市井の人々の話だから尚更辛い。
    つくづく戦争をしてはならないと感じます。
    そういう意味でも、こうした作品には充分に存在意義があると思います。

    作者からの返信

    レネさん、読み進めて下さりありがとうございます。
    そうですね、罪のない市井の人々が生活や命を奪われる残酷さを容赦なく書いてあると思います。
    普仏戦争の話はかなり多いですね。作者がどれだけトラウマを抱えたのかを思わせます。
    現代だからこそこういう作品が残っていって欲しいです。

  • 戦争のリアルな側ですね
    人間性を壊さないと戦争なんて出来ないですよね…それでも戦争したがる人が絶えないのが怖いです

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。市民の側から描かれる戦争の姿が一番堪えるなあと思います。本当の犠牲になるのはこういう人たちで。でも決める側の人達は一番遠い所にいるんですよね。感覚が狂っている不気味さをプロイセンの指揮官によく出させていると思います。

  • これは、なんとも冷徹なストーリーですね。戦争のさなか、一瞬の喜びを得たばかりに無残に殺されてしまう・・・なんの罪もない一般の人々が・・・容赦なく描くことで、戦争の理不尽さ、愚かさを訴えられますね。

    こういうやりきれない、ハッピーに終われないストーリーを量産できるモーパッサン先生、仕事人だなと感じます。

    作者からの返信

    残酷で、リアルですね。まさに冷徹な話だし、冷徹な視点を持っていないと書けない話ですね。経験していないことが書けないとは思わないけど、経験した人の持っているものは、やっぱり強いなと。

    それからたくさんの星、ありがとうございます。あたたかい応援頂いて、励みになります…! ^^

  • 太陽に照らされピチピチと跳ねる魚と対照的に、自分たちの死を感じて
    気が遠くなり……泣いてしまったのかなと思いました。同時に普通の暮らし、平和な毎日が失われた事への救いようのない哀しみも伝わります。
    二人の命を奪った後、フライを美味しそうに食べる指揮官の姿を想像したら何とも言えない気持ちになりました。腹立ちますね。
    モーパッサンが庶民の犠牲を悼んでくれたような作品でした。

    作者からの返信

    跳ねている魚の使われ方がすごく効果的で、これから殺される彼らの心が痛いほど伝わります。それぞれに人生があって生活があった人たちが虫けらのようにあっさりと殺される展開も、容赦がないけどこれが現実だと見せつけられます。戦争の話でも、こういう庶民の姿を描いたものはやるせなさをとても身近に感じさせますね。
    こうやって用意させた魚フライ、本当に美味しいんでしょうかね。味覚も狂ってしまうのかな。
    コメント、ありがとうございます。ペコリ。

  • セーヌ河に浮かぶ小さな島で、気の合う友人と一日じゅう魚釣り……理想的なスローライフでしたのに、心落ち着く幸福を戦争に壊される残酷さ。罪の無い人が争いに巻き込まれる光景が心に堪えます。
    「これが生きるということですよ」
    「いや、むしろこれが死ぬということですよ」
    ソヴァージュとモリソーの遣り取りが痛切でした。
    感覚を歪められたプロイセンの指揮官もまた戦争の餌食です。

    ところで、男装のサンドを御覧になられたのですね❤ ドレス姿も美人ですが、男装はオスカル様を彷彿とさせてカッコイイですよね!(^^)!

    作者からの返信

    コメントをありがとうございます。
    戦争が始まる前ののどかな描写が差し込まれているので、戦時中の重たく息のつまる生活の中で久しぶりに釣りをする二人の刹那的な喜びが伝わってきます。その後の展開を知らずに読んだ時はダメージが大きかったです。
    二人の会話に含みがありますね。何かが麻痺してしまっているプロイセンの指揮官も仰る通り戦争の餌食なのだと思います。

    サンドの男装は絵を見たんですよ。ベストとか、当時の服装が余計にかっこいいですね。すごく目立ちそうですけど(笑)

  • この話、とても印象的でした。
    救いようのない悲しみと憤りを感じます。
    たまたま大漁だった、けれどその代わり逃げる暇もなかった。
    人生最大の幸と不幸がいっぺんにやってきたようです。
    「釣りをしていても殺されない世界」が続くことを切に望みます。

    モーパッサンはジャンルが本当に幅広いですね。
    人間のあらゆる面を描き出す才を感じます。

    作者からの返信

    この話つらいですよね。
    戦争を題材にした話は特にそうですけど、釣りでもなんでも、普通のことが普通にできる世界って、当たり前のようで貴重なのかなと思ったり。いや、それが当り前じゃないといけないはずなのに、と思ったり。自分たちが知らないうちに変な方向に動いていく世の中は怖いです。
    戦争を取り上げるとモーパッサンはすこしだけ内容が感情的になるような気がします。人間ですもんね。
    コメント、ありがとうございます。