柊圭介様、こんにちは。
近況ノートへのご来訪、誠にありがとうございます。
コメント欄の皆様のようにモーパッサン先生のご著作への感想を語れる自信はございませんでしたので感想をお伝えできずにおりましたが、こちらならば、と最も爽やかでいらした作品に伺いました。
逞しい腕に息子をかかえ、もう片方の腕には愛しい人を優しく抱きしめる。
もしかしたら、その人のお腹は微妙に膨らんでいて。
そして、「きっと、優しくて強いお兄ちゃんになるからね!」「おお、そうだ!お前ならなれるさ!」と語る父子。
二人を、そして自分の腹部を見る母の笑顔は慈しみに溢れている。
こんな光景を想像いたしました。
柊圭介様、本当にありがとうございます。
現在は少しずつ、ジュールのところに伺わせて頂いております。
これからもご著作を拝読できますことがたいへんに嬉しいです。
作者からの返信
豆ははこさん、コメントをありがとうございます。
フランス文学を扱ってるとお堅く思われそうですが、中身はただの読書感想文エッセイなので、もしお気づきのことがあったら気軽にご感想頂けたら嬉しいです。自分も勉強になります。
やはり「シモンのパパ」の爽やかさは特別ですね。モーパッサンの作品で報われる話は希少価値なので(笑)
あとフィリップのような男も当時ですら希少価値なのかなと思います。無骨でまっすぐで。
想像されたその後の光景がとても優しくて胸があたたかくなりました。
ジュールは初めて書いた小説なので思い入れが違います。なので読んで頂けるのがとても嬉しいです。長いし拙いかも知れませんが、ご無理のない範囲でお付き合いください。
優しいお言葉、ありがとうございます。m(__)m
ご紹介文だけで涙腺ゆるゆるです。モーパッサン先生、そんな純真なお話も書かれるんですね! 皮肉の効いた作風の後にこんなお話がきたら、そりゃ涙の海です。寡黙な男たちの描写が、柊さんの文章を通してよく伝わってきます。本当に力強く優しく、そして敬虔な魂って、こういうところに宿っているのだと思います。
よいお話のご紹介をありがとうございました!
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます!
この話すごく短いのに、3回に分けて書いてるんだから完全に肩入れですね(笑)ハッピーエンドなので読者も溜飲が下がるし、力づけられると思います。
話自体はバッドエンドでも、モーパッサンは基本的に弱い者とか立場の低い者に優しい目を向けているので、そこが好きです。自然主義ですから、救ってしまうとファンタジーになってしまうので、きつい話が多いですが。これなんかは例外でしょうね。でも素直に泣けます。こちらこそあたたかいご感想ありがとうございます!
柊さん、こんにちは😊
文句なしのハッピーエンド、感動的ですね。
フィリップって清々しいくらいに男らしくてカッコいいですね。
柊さんの仰るようにモーパッサンの理想の男、願望だったのかもしれませんね。
私も常々、思っていました。
離婚したら母親の方が悪者、不倫したら女の方が悪者、世間はそんな風に受け止めます。そんな肩身の狭いレッテルを張られるって!
この物語で、フィリップのような救世主が現れてくれてこの母子を救ってくれてスカッとしました。
私も柊さんの紹介文だけで泣きました。
作者からの返信
この美のこさん、こんにちは。コメントありがとうございます😊
モーパッサンには珍しいハッピーエンドで、こういう弱い立場の子どもが報われるのって嬉しいです。フィリップのセリフがかっこよすぎて、どうしても涙腺が崩壊してしまうんですよね……😭
なぜか女性の方が悪者にされやすく、責められるのが世間の現実。今もそれは変わらないんでしょうか。
でも、この鍛冶場の男たちのようにちゃんと分かっている人達もいて、フィリップを後押ししてくれたのがすごくいいなと思います。
感情をこめて読んで下さり、ありがとうございます!
編集済
ᕦ⊙෴⊙ᕤけーすけくん。わしじゃよ、わし。モーパッサンじゃ。髭がはえておるじゃろ。此度はわしの作品で涙を流してくれたとは、嬉しいかぎりじゃ。わしの作品を紹介してくれるだけじゃなく、気持ちを汲み取ってくれたことに感謝するぞ。わしのファンを名乗ることを許可する。あっぱれじゃ。
ゆいさん?ああ、彼女はブラックなオチが待っていると思っていたらしいぞ。が、まさかの感動的な結末に、自分の心がいかに薄汚れているのか気づきショックを受けておる。さらにはようやく、わしに文才があることに気づいたらしいぞ。アホなおなごじゃ。鍛冶場とフィリップが初めて家の中に入ったところが、ゆいさんも気に入ったらしいぞ。
ゆいさんはわしを、ブラックユーモア好きなエロオヤジだと思い込んでいるところがある。けーすけくんのほうから、モーパッサンはお髭の素敵なお洒落でかっこいい知性的で精力的な素晴らしくイケている紳士だと、言ってくだされ。
それではこれにて失礼するよ。遠くから執筆を応援しておるぞ。
ᕦ⊙෴⊙ᕤモーパッサンより。
作者からの返信
笑笑笑
ᕦ⊙෴⊙ᕤ これ、作品タイトルの横に付けたいです。いいですか? めっちゃやりたい。
でもシリアスな話の時にこれじゃちょっとね。そうだ、一日だけやって外そうかな。勇気ないな。笑
ていうかなんで先生そんな仙人みたいな喋り方なんですか?
亡くなったの40代なんでもうちょっと若くしてあげてください。
ブラックな落ちを予想するのは、それだけゆいさんが先生の作風に慣れたということですよね。素晴らしいと思います。こんなストレートなハッピーエンドが待っているとは、100人中2人ぐらいしか思わないですよ。
この話激短なんですけど、それを3回にまで分けて喋るけーすけの気の入れようが阿保ですよね。でもゆいさんにも気に入って頂けたならその甲斐もありました。
ゆいさんの先生への評価は間違っていないと思いますよ。でも自分で精力的とか言っちゃったらまずいんじゃないですか(笑)あ、そういう意味じゃないのかな。
あーなんか誰に向かって返信してるのか分かんなくなりました。
ᕦ⊙෴⊙ᕤ ←しかしこれやばいです(笑)嫌なことがあったらこの顔を思い出すようにします。ありがとうございます。
シモンの真っ直ぐな要望を正面から受け止めるフィリップ。
本当に男気があって、カッコイイです。
彼と同様に素敵だと感じたのはブランショット。
辛い時間を過ごす中で、疑い深く荒んでしまっていてもおかしくないと思いますが、ちゃんと真剣なフィリップの気持ちをそのままの熱量で受け止める彼女は、強さある純心なのだと思いました。
心が洗われるような物語で、世の中捨てたものじゃない、そう感じました!^-^
作者からの返信
コメントをありがとうございます!
フィリップは男気があって本当にかっこいいですね。
ブランショットにも注目されたんですね。確かに、彼女のような生き方をしてくれば心が荒んでしまっても無理もないことですね。最初は距離を保って警戒していた彼女ですが、きっとフィリップの人柄に触れて何かが解けていったのではないかと思います。思いをまっすぐに受け入れるところは純粋さが残っていなければできないことですね。
おっしゃる通り、心の洗濯になる話だと思います。
拙い紹介でいっぱい汲み取ってくださりとても嬉しいです。
ありがとうございますm(__)m
失敗しました・・
電車の中で読んでしまいました・・
もう涙が溢れて洟まででちゃいます・・
子供と動物はだめですっ
無情や不合理は最も弱いところへ。
自分は見て見ぬふりしてないか。反省です。
もう、花粉症のふりしながら。鼻啜りながら、反省します。泣けます。
作者からの返信
ああっ、電車の中でしたか、それは危険ですっ
というかそんなに響かれたのですね、感激です。取り上げた甲斐があります。
子どもが主人公ではありながら、僕はこのフィリップという男が真の主役に見えるんですね。作者の考えるかっこいい男が体現してあるようで。
ラストの展開と彼のセリフには涙腺が崩壊します。こういう物語に素直に涙が流せる大人でいたいなと思います。
ご通勤の途中にも関わらずコメントを残して下さり大変感謝です!
ありがとうございますm(__)m
編集済
これは文句なくいい話ですね。
柊さまの語りで色々な情景が目に浮かぶようです。
耳をつねってやる、なんて言い方も、どことなくフランス的な感じがするのですがどうでしょう?
私にも、涙腺崩壊映画No. 1があるように、柊さまにもやっぱりそういう作品があるんですね。
追伸
私の涙腺崩壊映画は「鉄道員」という古いイタリア映画です。レビューでもだいぶ前に取り上げたことがあります。
いい映画です。
作者からの返信
こういう話はブラックな話が多いモーパッサンにしては珍しいですね。普段意地悪な人が優しくしてくれると余計優しく思えるような感じでしょうか。でも弱者にあたたかい目を向けるという姿勢がこの物語には如実に出ていて、何が一番かっこいいのかを見せつけられる気がします。やっぱりモーパッサンはいいです(笑)
レネさんの涙腺崩壊映画は何でしょうか…?
あ、そういえば「耳をつねってやる」はよく使います。
編集済
シモンは子どもなのに人を見る目がありますね♪
そしてシモンが懐くフィリップ、母ちゃんが嫌いになれるわけないですよね(むしろ好印象!)
お母様、一人で頑張ってきましたね。本編読んでみたくなりました。
今エッセイ読んできました。ラベンダーいいですねぇ♡ 生のラベンダーの香り私も嗅ぎたいです♡
作者からの返信
シェリーさん、コメントありがとうございます!
そうですね、子どもなのに…いや、もしかしたら子どもだからこそ、先入観なしで人の本質を見抜けるのかも知れないですよね。母ちゃんがフィリップと幸せになれたことも、そういう意味ではシモンのおかげとも言えますね。
エッセイの方もダブルでありがとうございます。ラベンダー、香料のイメージが強かったのですが、本物の花をみて色々考えが改まりました(笑)
本物の男。こういう男が、そして誇りをもって仕事をする男の姿、あるのでしょうが、見えない現代に、いい物語ですよね。
職人の親父のセリフには、私も惚れました。
作者からの返信
こちらも目を通して下さりありがとうございます。
モーパッサンは男に対しての好き嫌いが激しいと思います。女に対しては全部好きみたいですが(笑)
こういう誠実で愚直な男が評価される世の中であって欲しいです。
このお話も憶えています。お父さんが居ない・シングルマザーという境遇が、現在よりも異質に見られて迫害に遭った時代背景の中で、より引き立つ幸福劇ですね。
社会が自分をどう見ているか。それを初めて思い知ったこどもの気持ち、つらかったでしょう。川に身を投げようと決意するぐらいに。しかし、ヘラクレスのように強い鍛冶職人の父に恵まれて本当に良かった! 「移り気で実体のない父親」ではない強固な父親像。この物語はモーパッサン先生の理想を結集させたものだったでしょうか。純粋に涙腺のゆるむお話です。
「部屋の暗がりの中で女の体が力を失う音を聞いた」……この一文、意味深ですね。「もう苦しむ必要はない、お前は幸せになっていい」と、張り詰めていた心が許されたような気持ちの抜け方が伝わるように思います。
ところで柊さん、モン・サン・ミシェルに初めて足を運ばれたのですね! すてき❤私も行ってみたい。でも嗅覚過敏なので、つらいでしょうか!?
作者からの返信
母子家庭というのが「過ちを犯した」と見なされる女だけでなく、その子どもにも重たくのしかかることがよく分かる話で、社会の色んなものが透けて見えますね。そんな中で、おとぎ話のようなハッピーエンドを迎えるのは溜飲が下がるし、純粋によかったと感動してしまいます。モーパッサンは気取った色男とかおまぬけな男なんかを描くのが得意ですが、このフィリップは愛情と理想を込めて描いているように見えます。こういう男(父親)が好きなんだろうなというのが滲み出ています。ブランショットの張りつめた心の糸が切れる描写も、たった一言だけど、すごく伝わります。
そうそう、モン・サン・ミシェルよかったです。においにおいってうるさかったですね(笑)ひいなさん嗅覚過敏なんですか?偏頭痛といい、本当に繊細ですね…。多少動物っぽい匂いが平気であれば、ぜひお勧めしたいです。でもひいなさんにはファレーズが似合いそうです。
今回はYoutubeの朗読を見つけたので、拝聴しました。
いじめられ、思い詰めて泣いていたシモンにあたたかな手を差し伸べ、話しかけてくれた鍛治職人のフィリップは、シモンとブランシェットのそれまでの人生の苦しみを包み込んでくれて、心優しく実直で男らしいと思いました。辛い境遇を我慢し、周囲の嘲笑に屈せず、真面目に辛抱強く生きてきたシモンとブランシェットにとって、それまでの忍耐が報われ、光が射した瞬間だったと思います。フィリップがシモンのほんとうのお父さんになってくれて、これからは家族三人、胸を張って暮らしていけることがほんとうに誇らしかったと思います。
当時の人々の暮らしを鋭く映し出したモーパッサンの作品群の中でもあたたかなまなざしが光る一作ですね。
作者からの返信
中澤さん、こちらもコメントありがとうございます。
朗読を聴くという手もありましたね。きれいな朗読を聴くと話もすっと入ってきそうです。
モーパッサンには珍しい(笑)気持ちのよいハッピーエンドで、この話だけでもファンがいるでしょうね。
時代背景を考えると、この母子は本当に理不尽な目に遭ってきたはずで、そういういじめのような構図に加担せず、自分の気持ちを貫くフィリップがかっこいいですよね。あと鍛冶場の男たちがまたいい脇役で。プロポーズからシモンを抱きかかえるシーンは目が熱くなります……
僕の感想としてはモーパッサンが自分の理想の父を描いたような気がしてなりません。