応援コメント

赤ちゃんはどこからやって来るの?「車中にて En Wagon」 」への応援コメント

  • 柊さん、こんにちは。
    病院に行く前に赤ちゃんが生まれてしまったという現実のニュースを聞いたことがありますが、先生はそういうストーリーに「若い神父さん」と「少年3人」を付け加えてました。ここが短編の天才のスゴ技。
    若い神父さんの汗まみれの大活躍、大笑いです。

    ワゴンとあるので馬車かと思いましたが、機関車でした。オーベルニュからパリまでは1日がかり。でも、この線には品の悪いお姉さんが乗っているので、上品なママ三人は不安。パリの寄宿舎にはいっている子供達が、夏休みに帰ってくるからです。そこで、若い神父さん(家庭教師ですよね)に連れて帰ってくれるように頼みます。
    さて、汽車の個室の中では若い女性が同室です。神父は女性には慣れていないから、彼女がどんな女性なのかわかりませんが、ご立派な両親に見送られていたので、彼女は大丈夫と思います。
    ところがこの彼女が到着2時間前に、顔が真っ白(キャベツみたい)になって、出産しそうと言います。神父さん、大パニック。でも、自分が取り上げないと命があぶない状態。子供には窓から首を出して外をみていなさいと命令。
    神父は悪戦苦闘の末、赤ちゃんを取り上げて、水筒の水で洗礼まで(笑)。
    その夜、3人の家族はディナーをともにしますが、11歳は突然出現した赤ちゃんはキャベツから生まれた信じます。も、15歳は、何が起きたか知っていますよね。では13歳の反応はどうだったのかしら。
    このディナーに神父は招かれていないのかしら。招かれたとしても、来られなかったでしょう。きっと熱を出して寝ていることでしょう。刺激の強すぎる日でしたからね。

    ところで、小説ですから何でもありですが、女性のことを全然知らない若い神父でも、赤ちゃんを取り上げられたのですね。これは神のご加護があったとしか考えられません(笑)
    そこで思ったことは、キリストが生まれた時、父親のヨセフが取り上げたのでしょうか。ほかに誰もいませんから。そんなこと、これまで考えたことがなかったです。




    作者からの返信

    九月さん、コメントありがとうございます。
    若い神父と妊婦を同じワゴンに乗せてしまうところが面白い発想ですね。好奇心旺盛な中学生の少年たちまで付け加えて(笑)ここではあまり書いていませんが、中学生のお母さんたちはちょっとハイソな感じの、子どもを無菌培養したいタイプの(ちょっとスノッブな)人たちなので、息子が娼婦と同じ列車に乗るのが汚らしいと言ってるんですよね。だから余計に出産というシーンを持ってくるのがすごく皮肉でいいなと思います。
    神父さんがどこまで女性の体を知っているかはなんとも微妙ですが、なんの知識もない男が赤ちゃんを取り上げるってシーン、たまに創作物にありますね。こういうの書くの男の方が多いかも。自分が関われない出産に対して架空で関わってみたいというヒロイズムが隠れているのかも知れませんね。
    もうすぐクリスマスですが、マリア様はどのようにイエスを産んだのか。。ここもリアルに考えない方がいいのかな……笑

  • え、これモーパッサンなんですか?
    ちょっと意外な感じがします。

    確かに配役が絶妙!
    映像化しても面白そうですね。
    もちろん、キャベツの部分は映せませんが(笑)

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます。
    取り上げてもいいのかなあと実はちょっと躊躇したんですが、意外とあたたかく受け入れてもらえてほっとしています。やはり配役の妙に尽きますね。これをキャベツ抜きで(笑)センス良く映像化できたら面白くなりそうです。

  •  生真面目な若い神父さんが、一番大変そうでしたね(笑)

     突然の出産に立ち会うことになり、それも一人で対応するだけで大変なのに、好奇心いっぱいの少年たちが振り向かないようにさせるなんて、すごすぎます。

     コメディな感じでも楽しめましたが、一方で性教育はどの時代も、どの国でも難しいのだろうなと、話を読んでいて思いました。

     性教育に関しては蓋をして隠しすぎると、逆によくないというのも聞きますが、どこまで教えるのかも難しいようです。

     三人の子どもたちが背中で感じたものが、「神秘的なものであった」と将来理解してくれたらなと思いました。

    作者からの返信

    彩霞さん、たくさん読んでくださり、コメントもありがとうございます!
    この話は設定からすでに面白いですね。神父さんの必死な様子に生真面目な人柄があふれ出てますよね。こういう題材だと眉をしかめる人もいそうですが、キャベツ教育の馬鹿馬鹿しさがチクリと皮肉ってあるのが好きです。
    男の子たちはきっと将来自分が父親になった時に感慨深く思い出すのでしょうかね。


  • 編集済

    先日子供三人いるお母さんが、重いものを持てないっていうんです。なんでも踏ん張ると、子宮が出てきちゃうんですって。柊さん、想像できます⁉
    女性はいろいろと大変です。コウノトリが運んできたり、キャベツから赤ちゃんが生まれるなら楽でいいわぁ。

    と関係ない話をしたところで、神父さんの「1カ月間デザート禁止だ!」というのが、なんともかわいい(笑)
    男性は出産の痛みを経験しないので、女性がいかに大変な中出産するのか知ったほうがいいと思うな。
    三人の少年たちは将来、妻子に愛情深く接する男に育って欲しいものです。妊娠を告げた途端、逃げる男になっちゃ駄目よ!(そういう話もありましたね。父親という題名のフランソワですね)

    作者からの返信

    うーん、子宮が出てきちゃうとは衝撃的な表現ですね。これはその体を持っていないと分からない感覚ですよね。でもなんか強烈に伝わるものがありますよ。
    現代の女性からすればコウノトリだのキャベツだのって笑っちゃう、きれいごと言うな、みたいな感じでしょうね。

    「1カ月間デザート禁止」はよく使われる脅し文句で、ノートに反省文を50回ぐらい書かされるのも王道の罰ですね。これをこの状況で怒鳴っているところがコミカルです。

    この時代に比べたら、男の領分、女の領分(肉体的な違いでの)がずいぶん混ざってきたなとおもいますが、出産だけは無理ですね。痛みを知ることはできなくても(男は出産を経験したら死ぬと思うので)妻を尊敬し子どもを心から大事にする父になって欲しいですね。

    「父親」ありました、主人公の名前まで憶えていてくださり嬉しいです。モーパッサンはこういう男には冷たい仕打ちをしますね。この作家にとって父親像というのは大きいテーマのようです。あ、今度そういう話を探そうかと思います。

    編集済
  • このお話、めっちゃ笑っちゃいました
    取り上げて下さって嬉しいです(#^^#)

    気取ったお母様方の思惑とは全く別方向で話が進んで行くw

    モーパッサンセンセって、本当に女性への目線が意地悪ですよねww
    性悪がデフォルトだと思ってる節が…
    反対に娼婦などの仕事に就く女性には意地悪じゃない気がします

    ちなみにセンセはカソリックなのでしょうか?
    神父様が出てきたので気になっちゃいまいした、お聞き流し下さい

    作者からの返信

    カナリヤさん、コメントありがとうございます!最近取り上げたいくつかの作品はカナリヤさんが読まれた短篇集に収められているものを意識的に集めました。ヒントを下さってありがとうございますm(__)m
    この話の滑稽さはいかにもモーパッサンですね。
    気取ったお母様方の思惑とは全く別方向で話が進んで行くw←まさにその通りw

    僕の印象では、男女にかかわらずブルジョワ系とか金に汚い人間とか鼻持ちならない人間をこき下ろすのが好きなんだなと思います。逆にいうと弱い者には優しいですね。それが決してハッピーエンドでなくても、目線に愛情が感じられますね。そういうところが好きです。
    時代的にがっつりカトリックの教育を受けていると思いますが、大人になってからそれをどう思うかはまた別なのでしょうね。色んな作品の司祭なんかを見ると、聖職者でも人間っぽく描かれているものが多い気がします。

  • 神父さん凄すぎ!
    赤ちゃん取り上げるだけでも大変なのに、少年たちを注意しながら(笑)
    でもクライマックスはきっと注意しきれなかったでしょうから、チラ見しちゃったかもしれませんね。
    自宅出産が普通だった時代は、子供たちが出産風景を見ることもあったかもしれません。
    命の神秘として、尊い場面なのだと認識してくれますように(^^)

    作者からの返信

    黒須さん、コメントをありがとうございます!
    神父さん頑張りましたね。本当に、あっちにもこっちにも神経を尖らせて(笑) でも無事に生まれることができて読んでる方もほっとします。
    出産って子どもは立ち入り禁止!って感じですが、柔軟な頃に教えてあげると意外とショックを受けずに勉強してくれるのかも知れませんね。

  • すごいお話ですね・・・^^ 昔から、世の大人の人々は性教育が苦手なのですね~ 

    神父さん助産師デビューとは激しい展開ですね。かっこいいです。普通の男の人だったらどうして良いかわからないでしょうし、私も女ですけど何かできる気がしませんね・・・神父さん、あっぱれです^^

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます!
    助産師デビューするのが普通の男性ではなく神父ってところがすごいですよね。それもベテランでなく若い人で。どうしていいか分からないけど助けなければいけないという、神父さんの実直な使命感が素敵です。貴重な経験をしていい司祭になりそうな気がしますね^^

  • 最高ですね。
    モーパッサンの短編。最高です。罰を与えながら、出産を手伝う神父様も最高で、クスって笑える部分も最高でした。

    以前、出産の短編を面白おかしく書いたことがあるんですが。夫がくるまで赤ちゃんを生まないっていう産婦に、助産婦が、ぜったいご主人がくるまで生ませませんなんていう作品でしたけど。

    神父さんに品行方正な男の子たち。さすがです。

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます!
    神父さんが連発している罰のセリフが現代と同じような内容なので、可笑しくてつい載せてしまいました。登場人物のポジションがはっきりしていて分かりやすいですね。
    夫が来るまで生まないって発想も面白いですね(笑)真面目になればなるほど笑いを誘うのって好きです。
    あらすじばかりですが、楽しんで頂けると載せ甲斐があります。ありがとうございます!

  • 洗礼の水って水筒の水でいいんですねw
    列車の個室を舞台にしたお話って多いですよね。知らない人同士が限られた時間個室で過ごすって、それだけで物語が生まれそう。自分は誰と一緒になるか分からなくて緊張するので苦手ですw

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます!
    列車の個室での話って多いんですね。確かにこのシチュエーションだと、登場人物によってすごく広がりそうですよね。
    このタイプの列車は同じ理由で僕も苦手です(笑)しかもちょっと狭いんですよね。。
    洗礼の水、原作では瓶に入ってるんですが、聖水を持ち歩いているのか飲み水なのか分からないんですよね。多分飲み水だと思ったので水筒にしてしまいましたm(__)m

    編集済
  • 最後の子の言葉がいいですね。悟ってる感じ。
    カトリックバリバリなママたちの行動は仕方ないですね。
    洗礼を施す神父さん、確かにカッコいいです。

    帝王切開の国もあった事を考えると、キャベツは神秘。
    そして立ち合い出産した殿方の中には、もう奥様と出来なくなる人もいるとか。
    出産って影響力大きいのですね。




    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます!
    悟ってますよね。色んなことがうすうす分かってくる歳なのか、パリの生活で何か覚えてくるのか(笑)
    原作では神父さんの生真面目な人柄がすごく出ていて、必死になればなるほど応援したくなります。赤ちゃんを取り上げたことに自分で感動して同時にショックを受けているのがなんとも純粋です。こんなあたふたな場面でもちゃんと洗礼を施すところはかっこいいです。
    今は神秘も薄れてきていますが、出産に立ち会うことはまた別の大きな覚悟が要りますよね。どの男でも出来ることではないと思います。


  • 編集済

    三人の男の子が窓から顔を出してソワソワしている、想像して笑っちゃいました!美しいご婦人の苦しげな叫び。気になるに決まってます!でも鬼気迫るような声で叱責する神父。男の子たちの困惑はますばかり。

    これは『鶴の恩返し』に通ずるものがあると思うのですが、つまり、禁忌の扱いについてですね。
    何故、禁忌があるのか?
    これは『神聖の保全』のためであり、ならば何故、神聖は保全すべきか?
    神聖なるものは生命の闇に打ち勝つ原動力なり得るものだから、だと思ってます。
    もしも性行為や生殖から神聖が剥奪されたら。単に欲求と増殖を行うルーティーン。ぞっとします。
    ならば神聖を保全したままに、禁忌への興味にどう答えるか?
    『物語』の起源はここにあるのだろうと。

    故に、コウノトリやキャベツでは納得できない少年たちに、新たな物語が必要になる。やがては、哲学という物語創作のツールを自身で手に入れてもらって。

    ラストの年長者少年の一言、見事に物語っておりました!すごい!
    実に面白かったですっ!!

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます。とても面白く拝読しました。
    なぜ神聖を守らなければいけないのか。
    「もしも性行為や生殖から神聖が剥奪されたら。単に欲求と増殖を行うルーティーン」そうですね、それだと動物みたいですよね。宗教にこの部分が外せないのは人間たる所以なんでしょうか。でも思春期の男の子はどうしても禁忌へを興味を向けますよね。そこから物語に繋がるのが興味深かったです。御作のテーマにも重なる気がします。
    ラストのひと言はモーパッサンの作品でも好きなセリフの一つです。思わず笑ってしまいますね^^


  • 編集済

    最後のセリフは見事で笑っちゃいますね。
    モーパッサン先生は、こんな小説も書かれているのですか。

    私は立ち会い出産しましたが、さすがに真横から見てました。
    映画のように、うまくキャベツが死角になるように。って、あれはちょっと怖いものがありました。妻が痛々しくてね。

    今だったら,烏丸さまが書かれているように、しっかり子供に手伝わせてもいいかもしれませんね。かえって生命の尊さを学べるかもしれません。
    この頃は、まだまだフランスもキャベツからなんて言ってたんですね。
    でもキャベツとは、あまり美しくないな。もうちょっとフランスらしい美しいものにたとえられなかったんでしょうか。
    残念。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます!
    オチのセリフは座布団一枚!って感じですよね。
    ところで今は立ち合いが主流なんでしょうか。すごく勇気がいるでしょうね。奥さんの苦しむ姿を見るのは辛そうで。そのおかげで生命の尊さが分かるのか、ハナスさんが書いておられるようにできなくなってしまうのか、分かれそうです。だから人を選ぶんじゃないかなと思います。そういう意味では子どもも同じかも知れませんね。
    しかしなんでキャベツなのか、僕にも分かりません(笑)子どものことを「モン・プチ・シュー(可愛いキャベツ)」って呼ぶのは、そこから来ているみたいです。

  • なるほど、そうきましたか。
    11歳から15歳って超多感な時期ですが、それをひとくくりにしないところが良いですね。家族でテレビ見てたら突然下ネタが飛び出して、笑いを堪えつつも気まずい空気が流れるような感じ(でも一番上のお姉ちゃんはなぜか達観している)。

    作者からの返信

    叶さん、コメントありがとうございます!
    11歳と15歳じゃ大きな開きがありますよね。原作だと子どもたちの性格も書いてるんですが、この15歳はマセガキ設定です。
    ラブシーンとか下ネタを家族で見てしまった時の空気感、何とも言えないですね。でもその反応によって子どもの成長の度合いも分かる、ということか。なるほどです。。

  • 昔、キャベツ人形ってありましたね。あんまり可愛いと思わなかった憶えがありますが……そうか、キャベツ畑から赤ちゃんが生まれるからキャベツだったんだ! 
    通路に個室の並ぶ機関車、コンパートメントってやつですね。あれ憧れます。あの個室でアガサ・クリスティを読みたい(ミーハーw)

    いきなり思わぬハプニングで神父さんは大変だったでしょうけれど、でもいっそのこと少年たちにしっかり見せて手伝わせればよかったのに、なんて思います。そしたらかえってピンク色の世界に染められない男に育ったかもとかw

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントありがとうございます!
    キャベツ人形って何?!と思って画像見ました。ちょっと怖いですw キャベツ畑説はフランスだけではないんですね。なるほど……
    コンパートメントっていうんですね(語彙力…)これ今でもあるんですよ。知らない人と個室になるのって変な感じです。独り占めしてアガサ・クリスティが読めたら世界にどっぷり入れそう。
    赤ちゃんを取り上げるのが神父というところがミソですよね。これが医者だったら仰るように少年たちに手伝わせてもよかったかも知れません。でも衝撃が強そうです。ピンクを通り越して薔薇に走るかも(オイ)