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  • これは酷い。「緋文字」という作品を思い出しました。
    モーパッサンのこの作品、読んだことがないのですが。容赦のない救いのない物語で、人というのは、本当に残酷ですね。

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます。
    そうですね、この物語に関しては容赦なく真っ向から書かれていると思います。
    女性の苦しみも群衆の様子も淡々と描写されるところが堪えます。
    「緋文字」は知りませんでしたが、タイトルは烙印のようなイメージでしょうか。だとしたらこの話とも共通する部分がありますね。
    このような重たい話にもお付き合いくださり、本当にありがとうございます。


  • 編集済

    他人の噂話や人伝いに聞いた事を信じて、人を馬鹿にするのって全世界共通ですね。

    傷口に塩を塗って反応を見て楽しむ。人間の残虐性って恐ろしいなと改めて思います。そして妬心は本当に厄介ですね。

    作者からの返信

    りくさん、コメントありがとうございます。
    19世紀のフランスの話ですが、時代も国も関係ない「習性」という気がします。
    感情を持っている動物の負の部分ですね。

    色々思うところはありますけど、思い切って公開してりくさんにコメントもらえて、嬉しくて心強かったです。
    ありがとうございます。

  • 柊圭介さん、おはようございます😊

    何の罪もない子供の時に受けた過酷な体験により、周囲から好奇な目で見られながらも生き延び、一時は幸せを掴んだようにみえた彼女。
    やっと良き人に巡り合えたと思っていたのに、結末で結局、破滅してしまう……。
    彼女を執拗に迫害し、ついには死へといたらせる群衆の恐ろしさに驚愕しました。

    柊さんの仰るように、現代でもどの国でも共通する群集心理の恐ろしさであり、モーパッサンらしい群衆心理のエグイ部分を徹底的に追求した作品であると思いました。
    色々と考えさせられます。

    今では日本でモーパッサンの本を目にすることもなくなってきているので、こうして柊さんからモーパッサンの作品を紹介して頂けるのはとっても貴重な事だと思います。ありがとうございます✨✨

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは😊 コメントありがとうございます。
    ここまでストレートに苦しい物語もあまりないかも知れませんね。いつもは皮肉なユーモアが入っていたりしますが、この話は生々しく淡々と描写してあるので。ここで優しさで緩めることをせずに徹底的に描けるって勇気が要ることだと思います。作家本人はそんな思いではないかも知れませんが、オブラートに包まない自然主義の魅力であり、苦手な人には嫌われる部分でもあると思います。なので、読者にぐさりと刺さってこそ真価があるという気がします。今の時代は嫌がられそうですが……
    丁寧なご感想ありがとうございます。いつもじっくりと読み取ってくださり、こちらこそ本当に感謝です✨✨


  • 編集済

    現代のネット社会はもっと容易に集団いじめが可能だと思います。
    恣意あるひとり(周囲のだれか)が何気なく発信しただけで……。

    小心な人間の嫉妬心ほど厄介なものはありませんね。
    負の出来事の裏には必ずひそんでいると思われます。

    なるべく目立たないようにしているのが最善の予防策かもです。💦
    現役時代にいろいろな体験をし、そういう哲学(笑)に到達しました。

    人間の暗愚を見事に描く短編をご紹介いただき、ありがとうございます。
    柊圭介さんという名ナビゲーターを得て、泉下の作家もお喜びでしょう。

    作者からの返信

    上月さん、コメントありがとうございます。
    ネットの中は範囲も人数も桁が違いますよね。そしてあまりにも簡単すぎて。易々とモラルの壁を破ることができるのは便利さの裏返しの危うさだと思います。
    どんな感情が導火線になるかも分かりません。この女性もそっと生きて行けたはずなのに。
    上月さんご自身が体験されたことは想像に尽きませんが、御作の中に一本筋の通った信念を感じるのはそれを乗り越えられた賜物なんだろうとも思います。
    重たい物語にもコメントを下さり、こちらこそありがとうございます。

  • 「すでにもうパンツ一丁」で噴き出しました。原作通りなのでしょうか!?
    柊さんのゆったりお洒落でとぼけた語り口に、すっかり嵌ってしまいました(*´▽`*)

    作者からの返信

    すみません、パンツ一丁はちょっと誇張しました(^^; 原作は半分脱ぎかけた、ってぐらいです。原作はシニカルな笑いがたくさん出てきますね。
    昔のフランスの小説ですが、今でもどこにでも共通する物語が多いので、ちょっとでも親しみを感じて頂けたら嬉しいです。
    たくさんの星も頂戴して光栄です。
    ありがとうございます!

  • 漫画『ジョジョの奇妙な冒険』を思い出しました。切り落とされた女性の手を偏愛する男が出てきてですね……このサイコ具合、ぞっとする感じがおんなじです!
    モーパッサン、こんなに濃ゆいお話を次々と生み出して、一体ご本人はどういう人だろうと興味が湧いてしまいます。
    それにしても、誰かを傷つける性癖ってわけでもなし、髪の毛と一緒に病院に入れてあげてほしかったですねぇ。

    作者からの返信

    鐘古さん、コメントありがとうございます!
    その漫画は知りませんでした。切り落とされた手、ですか。女性の体の一部を偏愛する心理は似通っているのかも。ちなみに少し後に「手」というホラーも紹介しています。偶然ですね。
    モーパッサンの作品はとても守備範囲が広くて、しかも全部濃いですね。スポーツマンでモテ男の反面、すごく人嫌いだったりとか、短編みたいに色んな面を持っていたんだろうなと……

  • はー……ちょっと圧倒されて、すぐにコメントが思い付きません。
    柊圭介様の紹介文の巧みさにより、モーパッサンの原作が持つ深み、厚み、凄みがダイレクトに伝わってきました。
    原作を読みます。

    申し遅れましたが、ブロッコリー食べました様と星都ハナス様のエッセイを経由してこちらに辿り着いた者です。

    脂肪のかたまりの顛末は、「戦争は女の顔をしていない」でも描かれていた、犠牲による犠牲を彷彿させます。人間は変わっていないのが悲しいですね。

    ゆっくりですが、続きも読ませていただきます。ありがとうございました。

    作者からの返信

    鐘古さん、
    はじめまして。このマニアな連載にお越し下さりありがとうございます。ブロッコリーさんとハナスさんには感謝ですね。興味を持って頂けるだけでも光栄です。
    「脂肪のかたまり」はそこそこボリュームがあって、今になるとこの紹介は端折り過ぎたかなと思ってはいるのですが、言いたいことを感じ取って下さって本当に嬉しいです。
    「戦争は女の顔をしていない」というのは知りませんでしたがノンフィクションなんですね。犠牲による犠牲という言葉が終わらない連鎖を感じさせますね。
    モーパッサンは19世紀後期の人ですが、人間の中身は21世紀でも変わらないと色んな作品を通じて思います。
    こちらこそコメントをありがとうございます。どうぞお時間のあるときにゆっくりお付き合いくださいませ。

  • モーパッサンを全く知らず、最初パンの名前かと思っていました。
    で、早速読んでまいりました。
    最初の方は、昔の海外文学らしい冗長さがありますが、馬車が動き出した途端に物語も動きますね。なんというか、エグかったです。
    人間の内面の汚さって、どんなに時を経ても変わらないんだろうなぁとすら思ってしまいました。
    あと、西洋人らしい潜在的差別意識や選民意識も存在するのかなと。
    はー…すごい物語でした。

    作者からの返信

    ユトさん、こちらにもお越しくださり、フォローもありがとうございます!モーパッサン、なんかクロワッサンみたいに聞こえるかもですね(笑)

    しかし驚きました、早速「脂肪のかたまり」を読んでこられたとは!
    僕が書いた文章はだいぶ端折っているのですが、原作を読まれたらもっと登場人物それぞれの思惑を感じられたんじゃないかと思います。
    >西洋人らしい潜在的差別意識や選民意識
    きっとヨーロッパ独特のそれは根底に流れているでしょうね。

    これを読んでモーパッサンが苦手になる人もいると思います。でもバッドエンドでも筆者が何を見せたいのか伝わる作品って自分は好きなので、逆にハマりました。現在でも充分通じるというか、人間が存在する限りきっと変わらない普遍的なお話だと思います。
    ご感想を届けてくださりとても嬉しかったです。ありがとうございます!

  • 柊さん、こんにちは😊

    ガスパールを探すことを最優先しなかった自責の念と閉ざされた雪山の中で、どんどんぬかるみにはまってしまったウルリッヒ。
    孤独と恐怖がこんなにも心を壊してしまうものなんですね。
    一緒にいるサムが救いになればと思いましたが、それさえも心が及ばないほど限界に達していたなんて。
    外に飛び出したサムが外から鳴きながら壁をひっかく音が、更に追い打ちをかけるとは。
    村にいた家族がまた山小屋へ戻って扉を開けた時、廃人となったウルリッヒの姿に衝撃を受けました。
    凄まじいほどの物語でした。
    モーパッサン凄いです。

    ついに最新話まで到達しました。
    幅広いジャンルでモーパッサンの魅力を堪能させて頂きました。
    すっごく面白かったです。
    先日、大型店舗の本屋さんに行ったのでモーパッサンの本を探したんですが(店員さんにも聞いて)無いんですよ。えぇっ!無いんだとビックリするやらガッカリするやらです。
    なので、これからも柊さんのユーモアを交えた解説でモーパッサンの魅力を味わいたいと思います。
    ありがとうございます✨✨

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは。コメントをありがとうございます😊
    本当に、モーパッサンが書く精神が追い詰められる描写は凄まじいものがありますね。原作を読むと、読み手がガスパールの心理を追体験するような心地になります。さもありなんという気持ちがしてくるのです。そこが本当にすごいです。
    後ろ髪を引かれる思いで切り離された生活に入ったところから、この状況で生きるのは彼には酷だったんだろうな、と思いますね。終わりも残酷で、悲恋の要素も入っていて、やるせないです。。

    そしてついに最新話まで読んで下さって感激です!🎊 拙い紹介でも味わって読んで下さり、たくさんコメントも頂き、感謝に尽きません。
    しかし大型の本屋にもない、とは意外&残念ですね。うーん、フランス文学は下火なのかな……
    こちらはゆっくり更新ですが、またあたたかい目でお付き合いいただけたら嬉しいです。
    こちらこそ本当にありがとうございます✨✨


  • 編集済

    柊さん、こんにちは😊

    たまたま最後尾の車両に乗り合わせた若い男女。

    甘く柔らかな香りが車両いっぱいに流れ込み漂う中。
    女性が胸のボタンを外し始め、同郷と分かり二人が打ち解けるあたりから、怪しい雰囲気が流れて、これはひょっとしてひと夏のアバンチュールのお話し?なんて思っていましたが、意外な着地点に、ホッとするというか、美しいと感じました。
    この時二人はお互いになくてはならない存在でしたね。

    胸が張ってきて放っておくと痛くなって熱さえ出るんですよね。
    赤ちゃんが飲んでくれるとほんと楽になるんです。
    赤ちゃんを抱っこして母乳を飲ませる時って、凄く満たされた気持ちになるんですよね。
    一生懸命飲む姿も愛おしくて。

    この母性愛というか、こんなところにも(男の人には分かりにくいと思うのですが)モーパッサンは目を向けてこんなストーリーに仕上げていることが、凄いって思いました。
    「Idylle」というタイトルにふさわしいお話でした。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは。コメントをありがとうございます😊
    ドキッとするような展開かと思いきや、なんともほのぼのとした後味ですね。オチのセリフも笑ってしまいます。乳を飲ませるシーンは男が赤ん坊にかえったようで、女が母のようで、どこか美しくもありますね。
    男にはこの母乳の感覚はどうしても分からない、というか、そもそもこういう話を思いつくって発想が出てこないと思うんですが、それをここまで牧歌的なお話に仕立てるのがすごいと思います。男性側から見ると母に対する帰還願望みたいにも感じますし、そこにほのかな花と恋愛の香りが漂うのもいいですね。二重の意味のタイトルも注目して下さりありがとうございます^^

  • 僕がほんの悪戯心から言った言葉で、結ばれた先生と女性。
    先生は自分の思い込み(ラテン語しかできない)に縛られて自分の可能性を潰していましたが、彼女と出会ったことによりその呪縛から解放されて新たな道に進むことが出来て、結果、成功していますね。
    妙な所からハッピーエンドに繋がりほのぼのしました。
    僕自身も自分の悪戯が二人にこんな幸運をもたらせたことに驚いたでしょうね。
    楽しいお話でした。

    柊さん、ありがとうございます✨✨

    作者からの返信

    ラテン語は先生にとって誇りでもあると同時に大きな足かせだったんだなと思いますね。でも一人の女性との出会いで人生まで変わるとは。思い込みと呪縛から解放してくれるのはやっぱり恋なんでしょうか?
    この話は登場人物みんな人間の可愛さがあって、気持ちのいいラストで好きです。
    こんな素敵な結末を迎えるんならむしろ悪戯に感謝ですよね!
    こちらこそ、たくさんお読みくださって、ご感想もありがとうございます!✨✨


  • 編集済

    柊さん、こんにちは😊

    田舎に住んでいると都会に憧れたり、平凡すぎる毎日に辟易したり、誰もが一度や二度、自分の境遇に不満を思い、憧れる気持ちはあると思いますが、この主婦は思い切った行動に出ましたね。
    たまたま有名な作家が見つかり流行りのレストランでお食事のあとは芝居見物など、いい感じに進んでいきましたが、やがて行き着いたのは……。
    ザ・幻滅。
    これには笑ってしまいました。
    所詮、現実はこんなものですよね。
    気づいて良かったです。
    通りに出ると掃除夫の一団が箒で道を掃除をしているシーン。
    このシーンが何か物悲しく彼女の気持ちを象徴しているようにも見えました。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは。コメントをありがとうございます😊
    週刊誌の世界に自分も飛び込んじゃったって感じですね。
    平凡な生活に飽き飽きするって気持ちは分かりますが、なかなか行動的で(^^;
    憧れフィルターがかかっている間はどんどん見えなくなっていたんですね。ザ・幻滅に笑って頂けてよかったです(笑)
    清掃夫の一団を出すところが上手いですよね。浮ついた夢が溝に掃き捨てられていくような。ちょっと残酷ですが、彼女の心を表していてとても印象に残ります。

  • 柊さん、こんにちは😊

    モーパッサンって、人間の両極端な浮き沈みを鮮やかに切り込んできますね。
    ランタンさん、美しく性格もよく賢い、理想の奥さんと暮らせていたんですもの。
    観劇好きなことや、アクセサリーのコレクションくらい許してあげなくっちゃね。
    しかし、先立たれたら、落ち込んじゃいます。
    安物ジュエリーさえ憎く思えます。う~ん、ランタンさんに同情しちゃいます。

    ところがどうでしょう!これで終わらせないのがモーパッサンですね。
    いよいよここからモーパッサンの本領が発揮されます。(段々モーパッサンの手口?が分かってきました 笑)
    安いと思っていたジュエリーはびっくりするほど高額。そうなると奥さんの不貞も疑いたくなる。あんなに泣いてたのに怒りに変わっていき、挙句はお金に目がくらんで有頂天でやりたい放題。大金を手にすると人間ってこんなに変わっちゃうんですね。最後の極め付きにキツイ奥さんと再婚して苦労する。
    どうよ!参ったか!
    私にはモーパッサンのどや顔が見えました( ´艸`)
    この徹底的ともいえる人間心理の抉り取り方が、さすがモーパッサンだなと感じました。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは😊 コメントありがとうございます!
    最高の妻なんだけどこれだけは合わないな…って部分は夫婦ならきっとありますよね。亡くなってしまうと、そういうものが妻を奪っていったように感じてしまうかも知れませんよね。
    妻の不貞を知ってさんざん落ち込んだあとのランタンさんの開き直りっぷりが、いかにも人間くさい!と笑えてきますね。
    ここまで読んで頂くとすっかりモーパッサンの作風をお分かりで……。先に展開を読まれてしまいそうです(笑)
    コメディでも人間心理を抉ってくるところ、先生の真骨頂ですね。

    編集済
  • 柊さん、こんにちは😊

    圧巻のホームドラマ仕立ての構成力に拍手を送りたいです。
    向田邦子作品のタイトルを巧くもじっているのも、さすがです。
    遺産を手に入れるための人間心理の悲喜こもごもは半ば呆れてしまうほどですが、そこをユーモラスにも描かれていて、最終的に遺産を手にしたことにはあっぱれと思ってしまいました。
    みんなの期待を一身に背負ったヒラヒラの衣装に包まれたデジレちゃん、どんな子に育っちゃうんでしょうね。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは。コメントありがとうございます😊
    前にも「家庭」でホームドラマにしてしまいましたが、考えれば家族の話ってドラマ仕立てになりやすい題材ですね。ひとつの家に住みながらそれぞれの考えや感情が交差して、時には泥沼化して……。この展開の末に生まれたデジレちゃん、ちょっと先が不安ではありますね(^^;
    タイトルもじりが実は楽しかったりして、今回も遊んでしまいました。連続ドラマにもおつきあいくださり、ありがとうございました^^

  • 柊さん、こんにちは😊

    前半を読ませて頂いた時は、家具の行列が、あたかも「おもちゃのチャチャチャ」を思わせ、夜になると待ってましたとばかりに動き出すおもちゃを想像し、家具にも意思があって自由を求めているのかと思いました。
    しかし、この作品を書いたその3年後にモーパッサンが精神病院で亡くなったことを思えば、彼の中で見えていた幻覚だったのかとも思えます。
    恐怖に怯える毎日だったのかもしれないと思うと、「誰ぞ知る」は彼の苦悩の叫びとも受け取れます。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは😊 コメントをありがとうございます。
    家具の行列のくだりにしろ、古道具屋の男の描写にしろ、この辺だけ見るとシュールな可笑しみを感じるんですが、物語全体としては主人公の錯乱して弱り切った精神状態が強く印象に残ります。
    モーパッサンの怪奇譚は現象そのものよりも、追い詰められる心理の書き方が凄まじいんですよね。
    色んな物語を生み出す裏側には不安や苦悩を抱えた孤独な男が見え隠れするようです。

  • 柊さん、こんにちは😊

    この人々が持つ常識(何が常識なのかわかりませんが)以外の社会での「生きにくさ」が重たくのしかかってくる何ともやるせない物語ですね。
    でも、どこにでもあり得ることかもしれません。
    誰が悪いというわけではないのでしょうがアントワーヌにとっても、彼女にとっても深い傷が残ったことだけは確かです。
    モーパッサンの作品は、鋭いところをついて色々考えさせられますね。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは。コメントありがとうございます😊
    現代よりももっと「人種」について無理解な時代(しかも植民地の時代)で、こういう男女が成立することは無理だったのかと見せつけられますね。
    哀しいのは、両親も本当は彼女の人柄をちゃんと理解している、なのに周囲の目に堪えられないことですね。
    周囲の目は、テーマが変わったとしても常につきまとうものだと思います。現代でも。
    こんなテーマをこの時代に書くモーパッサンはすごいと思います。

  • 恐怖が雪のようにしんしんと積もってくるお話でした。最初の捜索で山ではなく峠に行ってしまったことにずっと罪の意識を感じてたんでしょうか。個人的に山岳遭難ものが好き(と言ったら不謹慎だけど)なので、興味深く読ませていただきました。ガスパールもサムも、みんなかわいそう。

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます!
    そうですね、最初の捜索ではつい峠に足が向いてしまって、ガスパールが辿ったルートと違うルートで探しに行って、それが間違いになった可能性もありますね。未練に引きずられて捜索を後回しにした自責があったのだと思います。でもそもそもこういう仕事に向いている性格じゃなかったようにも見えます。
    山岳遭難でたくましく帰還する話ならいいですが、こういう展開はつらいですね。。
    今度はなにか明るい話を……あっ、見当たらない💧

  • 柊さん、こんにちは😊

    絶妙な面白さですね。
    ふくよかに太った女性が好みだったのが裏目に出ましたね。
    まさか妊婦さんだったとは……。
    だから彼女は浮かない顔をしてたんですね。
    ディナーの後のお楽しみがとんでもないことになっちゃいましたね。
    すっかり惚れこまれたみたいな主人公さん、一度は可愛いと思って連れてきたんだから子供と一緒に仲良く暮らしたらいいのにねって、他人事だから思っちゃいました。
    うふふ、当の本人は、だからクリスマスが大嫌いなんだよって言ってますが、そこまでの悲壮感は感じられない憎めないお話しですね。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは😊 たくさん読み進めてくださりありがとうございますm(__)m 
    全体的にただよう主人公の上から目線と欲望まる出しの一人称が伝わったら幸いです。しかも想定していたことが全部こなごなに砕け散るというこの展開がかっこ悪すぎていいですよね。
    なんだかんだ言って色々お世話しちゃってるのがまた人が好いというか(笑)
    独身プレーボーイの作者をちょっと連想してしまいます。


  • 編集済

    柊さん、こんにちは😊

    トワーヌの熱量で鶏のヒナを孵すなんて、まるで漫画か童話のようなお話ですね。
    母性が目覚めたトワーヌが可愛いです。
    小さい頃、子供心に毎日卵を温めたらヒナが孵るのかなって思ったことがあります。
    そんなことを思い出しました( ´艸`)
    最後のオチはさすがモーパッサンと思いましたが、こんなお話しもモーパッサンは書いているんですね。

    そう言えば、エトルタ、ググってみました。
    石灰質の断崖が続く海辺は美しくて圧巻ですね。
    有名画家たちが魅了するのも頷けます。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは。コメントありがとうございます😊
    この話はただただ馬鹿馬鹿しくって好きです(笑)大の大人が卵を温めるって……なんでこんなシチュエーションを思いつくんでしょうね。ほんと漫画みたいです。でも子どもの頃って確かにそういうこと考えるかも知れないですね。どうしても毒っぽいオチにはなりますけど、この話は罪がなくていいです。

    エトルタの画像ご覧になったんですね!真っ白な海岸線、絶景って言葉がぴったりです。画家が惚れる風景というのも分かりますよね!

  • 美しい自然の中で、静かに育まれた二人の関係性のほんの僅かなすれ違いから、ハリエットは自ら死を選んでしまった。
    美しくも切ない物語ですね。
    最後の画家の行動にも感動しました。

    他の方のコメントの中で分かったことですが、柊さんはフランス語で書かれた本作を和訳されているのですね。
    その翻訳がとても美しくて分かりやすくて、感動すらしています。
    言葉の選び方で感じ方が違ってくると思うんです。
    自然の描写は、もちろんモーパッサンの描写の上手さなのでしょうが、とても鮮やかに日本語で表現されてると唸ってしまうほどです。
    物語の素晴らしさはもちろんの事ですが、この解説の素晴らしさがまた、心に響きます。

    作者からの返信

    この作品はたくさん引用したので4回に分けて長くなりましたが、お付き合いくださりありがとうございます。
    美しくて雄大な自然と、そこで繰り広げられる切なく繊細な物語がぐっときますね。ハリエットさんの少女のような人物像が好きです。画家の心の動きも最後の行動も泣けてきますね。飛行機で読んでて泣きました笑

    翻訳本を持っていないので自分で訳しています。これも端折りながらですので、日本語版のちゃんとした訳には程遠いかと思いますが、このように褒めていただけて本当に嬉しいです!
    なるべく忠実に、かつ文章から感じるニュアンスも込めて書いていけたらと思います。
    励みになるお言葉にいつも感謝しています。ありがとうございますm(__)m

  • 柊さん、こんにちは😊

    何というどんでん返し。
    この間の咄嗟の行動に人間の本質の全てが現れてますね。
    おばあさんが生きていたと知った時の切り替えも面白いです。
    ホラーともいえるドタバタ痛快コメディーですね。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは😊 コメントをありがとうございます!
    まさかの展開に思わず笑ってしまいますね。こういう状況って人間の本音が出てしまうものなんでしょうが、どんでん返しでまたそれを包み隠そうとするところがさらに面白いです。
    このブラックさはある意味ホラーですけど、やっぱり笑ってしまいます。

  • こんにちは。
    極限の世界で独りというのは、想像を絶する過酷さなんでしょうね。それを乗り切るには特別な能力を要するような気がします。
    『シャイニング』と『2001年宇宙の旅』を思いだしました。そういえば、両方同じ監督。。

    作者からの返信

    久里さん、こんにちは。コメントありがとうございます!
    知恵や体力もだけど、最後は精神力なのかなと思いますね。特にこんな極限の世界で生き延びることはこの青年には苛酷すぎたのかも知れません。
    『シャイニング』思い出されましたか。『2001年』の方は見ていませんが、やはりこういう世界なのでしょうか。ほんとだ、同じ監督ですね!


  • 編集済

    柊さん。

    椅子直しの女性は、間違いなく幸せだったと思います。
    彼の事を一途に思う気持ちが彼女の生き甲斐で、お金を貯めて彼を喜ばすことだけが頑張る原動力になっていたと思います。
    見返りなど考えてもいなかったでしょう。
    まるで、無償の親の愛と一緒ですね。
    一方、薬屋の夫婦は本当に幸せを感じていたでしょうか?
    何もかも手に入れて地位もあったと思いますが、そこに満足して感謝の気持ちがなければ決して幸せと感じていたとは思えません。
    ここに正解はないかもしれませんが、人間の本質や価値観には色々な形があると思いました。

    作者からの返信

    見返りなど考えていない、無償の親の愛と同じものを感じられたんですね。生き甲斐と頑張る原動力というのもそこに共通しますね。
    薬屋はもうなんというか……((-_-;)
    多少大袈裟なものの、これぞ人間だなと思ってしまうのです。自分がこういう人間を責められるかといえばどうだろう、気づかずに同じような思考回路になっているかも知れないと。
    拙い紹介なのにとても丁寧に汲み取って下さりありがとうございます。取り上げてよかったです。

  • 柊さん、こんにちは😊

    何気ない日常のささやかな幸せが、バッサリと切り捨てられる、そんな無常さが、ピチピチと跳ねる魚と対照的に描かれて心を抉られる思いです。
    戦争が、全てを変えてしまう。周りの景色や心までも。
    残酷すぎるほどの残酷さで迫ってきますね。
    戦争は、何のために?
    そう問いたくなります。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは😊コメントをありがとうございます。
    普仏戦争の話の中でも、庶民が犠牲になる物語ほどやるせなくて抉られる思いがします。
    仰るとおり、色んなところでの明暗のコントラストが冴えていますよね。最後の魚釣り、二人はさぞ幸せだったろうと思うと……これも涙腺にきます。
    戦争経験者の描く戦争には妥協がなくて説得力があると感じます。辛い話ですが、こうして残してくれるのはありがたいと思います。

  • 残酷な話ですね・・・ウルリッヒ青年は彼なりに一生懸命、命がけでガスパール爺さんを探して助けようとしたのにかなわず、それを自分で責めながら狂気に陥ってしまったのですね。哀れです。モーパッサン先生、こちらのお話も冷徹でしたね。救いのないお話、いくらでも書けちゃう才能なんですね・・・^^

    作者からの返信

    そうですよね、残酷で哀しい話です。誰も責めていないのに、自分の中で膨らむ感情ほど手強いものはないのかも知れません。他の怪奇譚もですが、孤独とかその先の妄想や狂気って共通しているなと思います。モーパッサン自身の内面も感じてしまうので、この人だから書ける話だとも思えますね。。

  • うわ~、すごい状況ですね!続きが気になります💦 雪山の恐怖も描いてしまうモーパッサン先生は何者でしょう・・・? ウルリッヒとガスパール爺さんはどうなってしまうのか?コメントしている場合じゃないので続きへ行きます~!

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます!アルプスの雪山まで舞台にしてしまう先生、登ってきたのかと思うほどの描写です。ここにもコメントをくださって嬉しいです^^

  • モーパッサンっていろんなテーマで訴えかけてきますね。
    これは三角関係ではありますが、マドレーヌの相手が女性であったということが、ポールにとっては耐え難いことだったんですね。
    確かに誰かが悪いわけじゃない、価値観の違いが生んだ悲劇ですね。
    う~ん、なんか色々考えさせられて面白いです。

    そういえば、前々回でしたか、図書館で『女の一生』を借りたと言いましたが、これは長編なんでまだ読み終えていないのですが、文学の森全集の中に、色んな方の短編が納められていて、その中に、モーパッサンの『首飾り』と『未亡人』ってのが載っていたのです。
    それで、『首飾り』をまず読みました。
    当然ですが最後が例のあのオチで終わっていました。
    大体のあらすじは柊さんから聞いてわかってはいましたが、最後の親友の言葉に唖然としました。
    10年の死に物狂いの返済の日々が音を立てて崩れていくようでした。
    柊さんがクセになる優秀作品だと仰る意味が分かる気がしました。

    作者からの返信

    本当に色んなテーマで、色んなことを考えさせますよね。この短編の好きなところは、モーパッサンが誰の味方をするでもなく冷静に(ある意味突き放して)書いている部分です。だから読者が自由に捉えることができるのかなと思います。

    それから、実際に原作を手に取られたというお話を聞くと嬉しくなります^^ 短篇を見つけられてよかった!やっぱり原作を読まれると細部の描写まで味わえるんじゃないでしょうか。だからこそオチの言葉がグッサリくるんですが……
    「未亡人」はこちらではまだ取り上げていないです。リストに入れておきたいと思います。
    丁寧なコメントくださり、ありがとうございます!

  • 柊さん、こんにちは😊

    文句なしのハッピーエンド、感動的ですね。
    フィリップって清々しいくらいに男らしくてカッコいいですね。
    柊さんの仰るようにモーパッサンの理想の男、願望だったのかもしれませんね。

    私も常々、思っていました。
    離婚したら母親の方が悪者、不倫したら女の方が悪者、世間はそんな風に受け止めます。そんな肩身の狭いレッテルを張られるって!
    この物語で、フィリップのような救世主が現れてくれてこの母子を救ってくれてスカッとしました。
    私も柊さんの紹介文だけで泣きました。


    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは。コメントありがとうございます😊

    モーパッサンには珍しいハッピーエンドで、こういう弱い立場の子どもが報われるのって嬉しいです。フィリップのセリフがかっこよすぎて、どうしても涙腺が崩壊してしまうんですよね……😭
    なぜか女性の方が悪者にされやすく、責められるのが世間の現実。今もそれは変わらないんでしょうか。
    でも、この鍛冶場の男たちのようにちゃんと分かっている人達もいて、フィリップを後押ししてくれたのがすごくいいなと思います。
    感情をこめて読んで下さり、ありがとうございます!

  • どうしようもない孤独を感じますね…。
    何かあっても誰にも頼れないという状況は、雪山でなくても簡単に精神を侵してしまうのかもしれません。
    はい、今日もお風呂でしっかり暖まりますー♨️

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます!
    そうですね、この話は物理的な隔離状態が大きかったですが、誰にも頼れないという孤独感は雪山でなくても人の心を追い詰めるものですよね。
    今回はちょっと救いのない話になりました。ああ~温泉であったまりたいです~♨

  • わぁ、悲しいかな、やはり罪悪感と孤独と環境で
    精神を病み廃人になってしまったんですね。

    何か自分にやましいことがあると、恐怖が頭の中がを支配しますね。
    サムが可哀想です。
    モーパッサン先生、色んなジャンルを書かれて、どれも面白いです。
    母乳からサイコスリラーまでの振り幅がすごい。

    柊さん、いつも分かりやすくまとめて下さりありがとうございます。

    作者からの返信

    やはりこういう展開になりましたね。ハナスさんの「恨んでいたりして」というコメントが鋭くてひやひやしました。ただそれがウルリッヒの罪悪感から来たものなんですね。自分の頭の中で育つ妄想ほどしつこく手強いものはないんでしょうね。犠牲になった犬も含めて、怖い話だけどなんか悲しいですね。

    前回がちょっと甘味のある話だったので、大きくジャンルを変えてみました。先生の振り幅にはいつも驚かされますね。

    こちらこそ、いつもお付き合い下さり、コメントを残して下さってとても嬉しいです。ありがとうございます!m(__)m

  • 望まない孤独、しかもこうした状況下での孤独は,こんなにも人を追い詰めてしまうということですね。
    そして娘さんの哀れさ。
    読み始めるまでの、前回のお花畑を走る列車の中の乳房の余韻が、すっ飛んだ気がします。
    モーパッサンは、本当に色んなのを書かれているんですね。

    作者からの返信

    ひと口に孤独といっても、最初から一人か、一緒にいた誰かを失って一人になるかも大きいですよね。しかも自分に過失があると思わせるような状況で失ったら。彼のようにどんどん追い詰められてしまうかも知れません。
    さりげなく悲しい恋が描かれているのが、怖い話で収まらない肉づきがありますね。
    前回から雰囲気を変えてみようと思ったらちょっと変わりすぎてしまいました(^^;
    今回もご感想を頂戴して嬉しいです。いつもありがとうございます!

  • 小説って、自由に話を作れるのに、こういう悲しい結末の物ってどういう意図なんだろう?って考えてしまいます。
    でも全ての小説がハッピーエンドだって分かっていたら、小説を読むドキドキワクワク感が半減してしまいそうですね。
    小説にも明と暗があるのは、やっぱりこの世がそういう風に作られているからなのかな。だからきっと奥深いんでしょうね。

    作者からの返信

    ふうこさんの持たれる疑問はなんで自然主義があるのかって話に繋がりますね。これは時代背景とかそれまでの文学や創作物がどういうものだったかに大きく関係があると思います。

    昔はやっぱり創作物って夢と希望と勧善懲悪みたいなものが求められていて、現実と切り離されたところにあるというか、ちょっと理想化、美化しているところがあって。
    それが近代になって「本当はそんなんじゃないよね」ってところから、社会の現実をそのまま描き出す流れが生まれた、ということですね。今まで見ないふりをしていた暗部をクローズアップするような。
    最初は人間の内面を描く時代があって、そのあとゾラやモーパッサンのように感情を極力排して、社会の(主に労働者層の)ありのままをあぶりだすような動きが自然主義ということですね。だから今までの「お話ってハッピーエンドでなきゃいけない」からの脱却みたいな感じでしょうか。

    >小説にも明と暗があるのは、やっぱりこの世がそういう風に作られているから

    端的にいうとそうですねよね。自然主義はその「暗」の部分が際立つので、悲しい、すっきりしないお話が多いのかなと思います。

    その時の社会の雰囲気も関係してるかも知れませんね。経済が上向きとか、社会がイケイケの時に逆に暗い物語が流行ったり、逆に社会が暗いと明るい話が求められたり。
    創作の世界も社会の状況によって「夢と理想」と「現実の暗部」をリバイバルしながら繰り返しているのかもしれません。

    わー、べらべらと長くなりました、すみません。
    どちらかというとシニカルな話が多いモーパッサンですが、こういう人もいるな、という感じでお付き合い頂けたら嬉しいです。コメントくださりありがとうございます!m(__)m

  • こんな最後。
    村人が山小屋のドアを開くシーンに鳥肌が立ちました。

    こういうのが文学というのだと、改めて思っています。

    作者からの返信

    扉を開けた先に立っていたのは……
    変わり果てた青年の姿。
    衝撃ですね。そして悲しい。
    ご感想、とても嬉しいです。いつもありがとうございます!

  • ありがとうございました。いやあ、やはり雪山恐怖譚はぞくぞくきますね。この恐ろしさは、『閉ざされた人間の恐怖』ですね。雪により外界から遮断された人間が、強制的に自身の闇と対峙させられてしまうことの恐怖。疑心暗鬼から始まっていき、安寧を求める故に狂気へと堕ちていく。その実、我々の日常にも潜む恐怖がクローズアップされているに過ぎないことを、読後思い起こして身震いするんですね…
    とってもおもしろかったですっ!ありがとうございましたっ!

    作者からの返信

    物理的に閉ざされたことが心も閉ざしてしまう相乗効果ですね。そして自分の闇に陥るという。。ウルリッヒのような経験の乏しい繊細な青年には酷だったのかも知れません。
    この舞台は雪山で特別ですけど、疑心暗鬼からエスカレートして狂気へ、って、まさに日常に潜む心理だと思います。
    今回も深く読み解いて下さりありがとうございます。こちらこそ感謝です!

  • サムとばっちり! 孤独と恐怖に苛まれていたのに、なんで犬がいなくなったことに気づかないんだウルリッヒ!
    もうサムが引っ掻いてるんだってわからないほどパニクってたんですね。でも想像よりましかな……私、読みながら、ドアを開けたら自力で戻ってきたガスパールが扉の前で凍ってるんじゃないかとか思ってました。(^^;

    今回、読んだのは朝でした。お風呂は昨夜入っちゃったよ……(笑) おもしろかったです、また次も楽しみにしています。

    作者からの返信

    本当ですよね。多分、もうこの段階では犬の存在って意識になかったんじゃないかと……完全な神経衰弱でどんな音にも震え上がる様子が原作には感じるんですよね。吠えながら家をひっかかれたらもうガスパールの怨霊としか思えなかったんでしょうね。

    >ドアを開けたら自力で戻ってきたガスパールが扉の前で凍ってる

    それはインパクト強すぎw 心臓に悪いやつですw

    怖い話って朝読むとさわやかな怖さになっちゃいますね。今度は時間を工夫して更新したいなあ……
    2話ともにコメント下さり、ありがとうございました。またよろしくお願いしますm(__)m

  • 閉ざされた世界。
    そこに2人きり。1人戻って来なかったら,残されたものの心理は……。
    この先の展開によっては,本当に恐ろしいことになりそうですね。
    「シャイニング」のスティーブン・キングも多分この作品を読んでいるのでしょうね。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます!怖い話が苦手と仰っていたのでどうかな~と思っていたんですが、読んで下さって感謝です。
    この特殊で厳しい環境にあるのがミソですね。
    シャイニングは映画しか見ていませんが、相当怖かったですね。こちらはどうだろう......
    今ジャック ニコルソンの顔しか頭に浮かんで来ません。困りました笑

  • 私、学生時代にこの話読んでモーパッサンの短編集買っちゃったんですよね。
    ええっ、こんな小説ってアリなの?! ってショック受けました。
    でも何というか、そういうところがクセになるんですよね!

    作者からの返信

    上杉さん、コメントをありがとうございます!
    なるほどこの短編から入られたんですね。最後のオチはなんとも残酷ですが、これがモーパッサンの味ですよね。確かにクセになってしまいます。

    本作をお読みくださり、たくさんの星も頂戴して光栄です。ありがとうございます!

  • モーパッサン,こんなラブコメも書かれるんですね。
    いつも重たいイメージでした。
    ナンパしたつもりが、逆にナンパされてたんですね。
    柊さんの「かゆい」って表現がなかなか的を得てるようで面白いです。
    時々入るツッコミもハマります。

    作者からの返信

    軽妙なタッチで描かれるラブコメも面白いです。最初に「脂肪のかたまり」とかを紹介したので重たいイメージがついてしまったかも知れませんね。コメディに関しては「首飾り」のようにかなり毒っぽいのですが、これは単純に笑えますね。
    かゆさの先にどんでん返しでツッコミ甲斐があります笑


  • 編集済

    ハナスちゃんの乗り出しましたのコメントに私、乗り出しました( ´艸`)
    だって、ハンスちゃんご夫婦、凄く仲がいいから。
    私の周りには仲のいいご夫婦がいっぱいなんですよぉ。
    ちょっと焼けちゃいます(笑)
    あっ!関係ない話しでしたね。
    失礼しました。

    モーパッサン流「更年期の乗り越え方」
    そっかぁ、そういうことですね。

    作者からの返信

    そうなんです、ハナスさん乗り出しました🤣 コメント見て吹きました。
    いつまでも仲のいいご夫婦って素敵ですね。フランスに住んでいると、知り合いの両親はほとんど離婚しているという現実……カップルが続くのはなかなか難しいようです。
    この秘訣でもって更年期が幸年期になるといいですね。あ、つい受け売りをしてしまいましたm(__)m

  • 柊さん、こんにちは😊

    これは、なんか笑えますね。
    愚かな気はしますがわかる気もします。
    有名人には、ついていきたい。
    どんな生活をしてるのか覗いてみたい。
    そんな好奇心はありますね。
    サヴァル氏は結果、散々な目にあってしまって気の毒な気がします。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは。コメントありがとうございます😊
    ミーハー心って誰にもちょっとあるものですよね。サヴァルさんの気持ちは分からなくもないですが若干見栄が勝っちゃった感じもします。
    過剰な憧れの先の幻滅というのも残酷ですけど、軽いタッチで描いてあるのが笑いを誘いますね。

  • 雪山、それが美しいだけに、恐怖も感じる、そんな人の心理をたくみに使っていますよね。
    雪って音を吸収するから、それが暗につかわれて、モーパッサンってさすがだなって思います。

    作者からの返信

    雨さん、前半からコメントありがとうございます!
    世の中から遮断するような雪山は、美しさを通り越してその場にいる人間には孤独と恐怖をあおるものに変わってしまうんですね。その辺の心理がどう展開してくか…
    雪の効果にもしっかり目をつけられて、雨さんもさすがです。


  • 編集済

    うわああっ!雪山!美しき死の世界。狂気と恍惚が包み込む景色。雪山恐怖譚、大好きです!
    スティーヴン・キングの『シャイニング』はサイコ・ホラーの傑作ですが、やっぱり雪山で。
    雪山の美しいまでの恐怖は、人間が求めずにはいられない怪異の真髄をみせてくれるように思いますね。

    信頼する大先輩は消えてしまい。愛する人とは雪山により引き裂かれ。
    彼の耳に届く声は。切り裂くように泣き叫ぶ風の音は。
    色々と想像しちゃいますっ!!

    作者からの返信

    呪文堂さん、雪山です!コメントありがとうございます!
    美しき死の世界ですね。全部埋めつくしてしまう自然の驚異…そういえば「シャイニング」も雪山でした!映画しか見てないんですが…閉ざされた環境での人間の心理がやっぱり恐ろしくて。
    もしかしたらこの話にも通じるかもしれません。
    どうか後半もおつきあい頂きたく!
    いつもありがとうございます!

  • やはり犬のサムを連れて行ったのは正解ですね。
    暖をとれますもの。いやそこではなくて、続きが気になります。

    ガスパールさんは生きているのか? それとも……。
    ウルリッヒがすぐに山に探しに行かなかったのを恨んでいたりして。
    サイコスリラーですものね。あーもう、モヤモヤ。

    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます!山小屋と言えば番犬?ですよね。あたため合うことができたのはいいですが、さすがの犬もガスパールを見つけられなかったようで……
    あっ、鋭いご指摘がありました。どうしよう、もうバレているかも(^^;) つづきは後半でどうぞお確かめくださいませm(__)m

  • サイコスリラー! 大好物です♪ わくわくしながら読んでいて……ええええっ、ここで続くんですか、鬼ですか(泣)
    どういう展開になるのか想像もつきません。しかも読んだのがこの時間……。(23時過ぎ、床につく前)
    夢の中であらゆる可能性を体験(?)して、次回をお待ちします!

    作者からの返信

    烏丸さん、さっそく読んで下さってありがとうございます!
    モーパッサンの怖い話って心理に迫る系ですよね。お休み前のひとときをモヤモヤさせてすみません💦
    明日後半を更新します。続きがどうなるか、どうぞお付き合い下さいませ m(_ _)m


  • 編集済

    柊さん、こんにちは😊

    古いものに魅力を感じ、髪の毛にここまで執着する、極端なほどの男性像に、モーパッサンのこだわりというか人間の極限の心理状態を見せつけられた気がします。
    なんか凄いですね。
    人間ってここまで妄想で生きられるのでしょうか?
    最後に彼が捕まって病院に送られたのは、切ないです。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは。コメントありがとうございます😊
    自分の好きなものに愛情をかけて大事にするところまではよくあることだと思うんですが、そこから膨れ上がっていく妄想がすごいですよね。それを書いてしまうところも。
    モーパッサンのホラーは怪奇現象よりも極限の心理描写の方が多くて、そこが面白いと思います。
    犯罪でもなし、彼には髪の毛とひっそり幸せに暮らしていてほしかったですね……

  • 何とも笑うに笑えないようなオチですが、高額で豪華な首飾りだと思い込んでいたあたりが、この物語のカギですね。
    人間の心理とか愚かさみたいなところを感じました。
    柊さんのお話の進め方がお上手なので、実際にこの物語を読んだくらいに、時代背景も分かり堪能できています。
    ありがとうございます✨✨

    作者からの返信

    笑うに笑えない後味が残りますよね。
    お金持ちの友達が持っているものだから自動的に高いものと思い込んでしまうのは読者も騙されるところですね。
    主人公は可哀そうですが、人間の見栄とか欲とかを皮肉っているなあと思います。
    時代背景、当時の風俗などは自分も勉強になります。伝わっていてとても嬉しいです^^ 優しいお言葉、こちらこそありがとうございます!

  • 柊さん、こんにちは😊

    イルマの痛切な叫びが、私の耳にいつまでも残るほど迫ってきました。
    身体を張って戦い続けたイルマ。
    勲章を手に悦にいるエピヴァン。
    背景にある戦争の惨たらしさ。
    壮絶感が伝わります。
    またタイトルの「寝台29号」に言い知れぬもの悲しさを感じます。

    余談ですが、今日、図書館の近くに用があったので、ついでに寄ってモーパッサンの本を探したのですが、残念ながらないので、図書職員に調べてもらいましたが、倉庫に1冊あっただけでした。
    「女の一生」というタイトルです。
    これはなかなかの長編ですぐに読めないかもしれません( ´艸`)
    その本の最後に、柊さんが最初に解説されていた短編小説「脂肪の塊」他に長編小説「ベラミ」「ピエールとジャン」「死のごとし強し」紀行文「氷の上」の本も紹介されていました。
    これから、柊さんの解説で出てくる作品もあるかもしてませんが、ちょっとここに書かせて頂きました。
    長々とすみません。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
    かたや体裁と名誉、かたや絶望を逆手に取ったレジスタンス。対照的な生き方(あるいは死に方)がくっきりと表れた話ですね。戦争は人の本質を如実にさらけ出すのかも知れません。
    タイトルにも注目して下さるとは嬉しいです。29という番号だけがついたベッド、これも何とも言えない冷たさ、哀しさが出ていますよね。

    図書館で探されたんですね! そういうお話を聞くと嬉しくなります^^ あーでも短篇集はないんですね……

    「女の一生」はモーパッサンの代名詞みたいな作品ですよね。長編ではありますが、ジェットコースタードラマみたいで、読んだらハマりますよ(笑)特に主人公の夫と息子がもう……。実は、今拝読しているこの美のこさんのエッセイに重なるものがあります……。もしご興味があればぜひ。
    挙げられたモーパッサンの長編小説はどれも面白いです。「べラミ」は悪い男がのし上がるアンチヒーローみたいな面白さ、「ピエールとジャン」は兄弟の確執、「死のごとく強し」は老境の恋、みんなテーマが違いますが、人間の描写が深く、しかも読みやすいです。

    でもモーパッサンの短編はそれがもっと凝縮されている気がします。そこら辺を紹介していけたらと思っています。
    こちらこそ長くなりました。終わらなくなってしまうのでこの辺で(^^;

  • モーパッサンが男性なのか女性なのかも分かっていないほど無知な私でした。
    少し、いやかなり構えて読み始めました。
    フランス文学ですもの。
    難しいに決まってます!
    そう思っていましたが、柊さん(どこかのコメントで様付けで呼ばれるのは苦手と書かれていたような気がしたので、今回から、柊さんと呼ばせて頂きます)の文章の進め方が分かりやすくくだけているので、スーッと入り込むことができました。

    >人間の感情のドロドロしたものがぎっしり凝縮されています。外側の美しさと内側の陰険さがくっきりと描かれています。

    ここに興味が湧いてきました。
    モーパッサンの入り口として「脂肪のかたまり」読んでみたくなりました。

    柊さん、ありがとうございます✨✨

    作者からの返信

    「ナントカ文学」なんて呼ばれるとかしこまって小難しく響きますよね。この連載でそういうイメージを払拭できればと思っています。
    紹介分かりやすかったですか?ああよかった。連載の最初の方は割と端折りがちで、文章も拙いかと思います。どうか温かい目で見てやってください。

    引用してくださった部分は、モーパッサンの作品に共通するところでもあります。特にこの「脂肪のかたまり」はこの特色がくっきりと表れていますね。中編ぐらいの長さですが、どんな作家かを知るのにはぴったりの作品だと思います。
    こちらこそ、興味を持って頂けて光栄です。ありがとうございます✨✨

  • はじめにへの応援コメント

    うふふ、今度はこちらにお邪魔しました。

    『ジュールの森』
    あまりにも感動したので、それを最初に紹介して下さったハナスちゃん(私は星都ハナス様をこう呼ばせていただいています)に、10回泣きましたとお礼かたがた訪ねましたら、今度はこちらを紹介して頂きました。

    ごめんなさい🙇
    モーパッサン、名前くらいしか存じていません。
    なので、新たな世界が広がるようでワクワクしてます。
    楽しみです(^^♪

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは。うふふ、このマニアな連載にお越し下さるとは嬉しいですね。
    ハナスさんにお話しして下さったとはなんとご丁寧な!

    モーパッサンの小説は『ジュールの森』の時代考証にも役立ちました。色んな短編から参考になることがありました。

    日本での知名度がどれぐらいかは分かりませんが、フランス文学といってもモーパッサンは特に読みやすいです。
    少しでも楽しんで頂ければ何よりです。ありがとうございます!

  • エロかと思いきや、お互いに体調や命に関わる一大事だった!
    需要と供給がバッチリ噛み合いましたね(笑)
    今だったら搾乳機があるのに…ないとこんなに大変なんですね。
    レモンやバラの香りにミルクの香りが混ざり合いました。香りで攻める作品ですね(^^)

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます。この流れはなんだ?と思わせつつ、最後のひと言できれいに落としてきました(笑)まさに完璧な需要と供給のバランスでしたね!これも便利じゃない時代ならではのふれあいというやつでしょうか。
    花の香りにミルクの香り、甘い空気が全開ですよね。牧歌ってタイトルがぴったりはまるお話でした^^

  • こんにちは。
    こんな際どいエピソードを、牧歌的なエロスに昇華させてしまうのがモーパッサンのすごさなんでしょうね。
    嗅覚の効果に思い至るほど深く読まれたら、モーパッサン先生も本望だろうなと思いました。

    作者からの返信

    久里さん、コメントありがとうございます。
    そうですね、えっ!と思うような際どい展開ながら、ほのぼのした優しさがありますね。
    母乳を飲んでもらった女がようやく花の香りに気づくゆとりが出るところが好きです。
    短いお話でも色んな発見があるものですね。

  • ありがとうございます!これはまた素晴らしいテーマを取り上げて頂きました!
    『母乳』。母と子に介在するこの『母乳』というものは、実に神聖にして官能的です。母は自らの肉体を犠牲にしながら母乳を造りだし愛児に与え、児は全てを慈母に委ねながら母乳を要求する。
    生殺与奪を司る母はその児に全てを捧げ、暴君のように欲求の限りをぶつける児は母無しでは生きられない。この不思議な関係を繋ぐものが『母乳』で。生命の根元的な形を顕すようにも思えます。
    それが男女の中に介在してくると、実に柔らかくもエロチックな香りを醸す。
    甘く柔らかな香りに包まれながら尖った乳首を吸う男は、何を思い何を感じたのだろうか。
    いつもとは異なるがさつな唇を乳房に感じた女は、どんな疼きを知ったのか。

    単なる性欲に収斂するだけでは収めきることのできない、愛というものの複雑な形とその美しさ。
    私が探し求めるものの一端を示しているようにも思えました。

    ご教授っ!ありがとうございましたっ!

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます。確かに母乳って子どもが食べ物を口にするまで母と子を繋ぐものですよね。お腹の中ではへそで繋がって、生まれた後もこうして母の体から養分をもらう、そういう意味では父親とは比べものにならない結びつきを感じます。
    今は粉ミルクもあるし、この時代は乳母がやるものだし、色々と違いはあっても、授乳という基本的な部分が変わることはないんですよね。
    これが他人の男性というところにエロチシズムと、同時に大人が赤ん坊に帰ったような純真さの両方を感じられるような気がします。
    あと、両方がそれぞれ危機的な状況にあったのが、邪念(あるいは性欲)の入る余地がない上手い設定ですね。そして相手のおかげでお互いに満たされる、つかの間の恍惚も、やっぱりエロスと純粋の両方が混ざっているという。恋ともいえないようなほのかな感触を牧歌というタイトルにまとめてあるのも素敵だなと思います。
    こちらこそ、いつも真髄を探るようなお言葉、ありがとうございます!

  • 今の電車は冷暖房をバッチリ完備していて、窓を開けるってことがないように思います。だから列車の外に広がる風景が、香りと共に感じられるっていいな〜と羨ましくなりました。新幹線は快適だけれど、その土地の香りを感じながらの列車の旅って贅沢な気がしますね。

    この先会うこともないひとときの出会い、というのがポイントかもしれませんね。
    最後はめでたしめでたしの、ほのぼのとした終わり方。モーパッサン先生って幅広いですね。

    作者からの返信

    遊井さん、コメントありがとうございます。
    そうですよね、車内が快適になって速くなったのは便利ですけど、それといっしょに情緒が減ってしまったかもですね。
    こんな風に五感を刺激してくる旅には憧れます。

    >この先会うこともないひとときの出会い、というのがポイント

    ですよね。汽車を降りたら二人には別の人生が待っていて、もう会うこともない、そこにほんのりした気持ちが残ります。
    こんなお話を書くところ、モーパッサンも母性に憧れるのかなあなんてふと思いますね。

  • これは……! 捉え方によってはエロティックなのでしょうが、それを通り越して神々しささえ感じるワンシーンですね。挿絵描きたくなってしまいました(自粛)
    牧歌や田園詩を意味する語が純情な恋という意味ももつとは、面白いです。
    母乳ってお腹いっぱいになるんでしょうか。栄養はたっぷりありそうですよね……

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます。
    神々しさ、そうそうそういう言葉を探してました!このシーン、男が女のまえにひざまずいて腰に手を回して、女が男の背中を抱いている、って絵もなんかきれいなんですよね。ぜひイラスト見たいけど……ナントカ陳列罪になっちゃうんでしょうか(涙
    牧歌的って純情なイメージに繋がってくるんでしょうかね。隠れた意味も含めて上手いタイトルですよね。母乳って栄養たっぷりだし、意外と腹持ちするかも……?

  • 柊圭介様

    ちょっと出遅れましたm(__)m💦
    久しぶりにカクヨムを開いたら……
    うわぁーっ、柊圭介様が更新されておられる‼!
    しかも『モーパッサンはお好き』の方が。もはや懐かしい( ;∀;)
    今回はどんなお話を紹介して下さるのかと思い……
    鉄道 (・_・D フムフム 国をまたいで繋がる鉄道って、どういう形で工事が進んで行くんだろ? ……などと考えながら拝読させていただいていたわけですよ。そしたら、
    ……Σ(・□・;)! 途中で珈琲を噴きそうになりました。
    モーパッサン先生、なんちゅう話を書いとるんじゃ!? こっ、これは所謂、官能小説というものでは……? と、俗物のブロッコリーは焦り(?)ましたが(;´∀`)
    いやはや、官能小説さえも
    われらが柊圭介様の筆にかかれば、たちどころに崇高な文学に昇華されてしまうということを改めて思い知らされました。
    すごい! やはり、すごい! 唯一無二。
    柊圭介様という御方は。楽しかったです!
    今回も、読ませていただきありがとうございました!

    作者からの返信

    ブロッコリーさん、コメントありがとうございます。
    出遅れたなんてどうかお気遣いなく!この連載も自分の気が向いたペースで更新してますので、思い出したときにでも「あ、何か書いてるな」ぐらいの感じでお付き合い頂ければ嬉しいです。
    そういえば国をまたいだ線路の建設ってどういう風に進めるんでしょうね。二カ国間の鉄道会社が協力するんでしょうか。さすが細かいところにも目をつけられますね。
    それにしてもせっかくの珈琲を……大変失礼しました。でも官能小説とは!🤣それを言ったらおしまいだわ!ストレートな表現にこちらが吹いてしまいました。花の香りでごまかしてもだめでしたね。
    まあでもどっちかというと素朴なほのぼの系のお話かなと思います。まさに赤ん坊が母親に抱かれてるような……
    ああダメだ、官能小説の連呼がツボに入って何を言っても空回りしそうなのでやめときます。楽しいコメントこちらこそありがとうございます!

  • 読んでいて五感が喜ぶような、楽しいお話でした!
    おいおい!って感じですが、イヤらしくなくて、ハッピーな気持ちにさせてくれますね^ ^

    作者からの返信

    ふうこさん、コメントありがとうございます。
    五感が喜ぶなんて素敵なご感想、嬉しいです。なかなかのビックリ展開ですけど、いやらしさがなくて微笑ましいですよね。まさに牧歌って感じで。ハッピーな気分をお届けできてよかったです^^

  • おお、これはなんと弾けたお話でしょう・・・!大人の男の人がおっぱいを飲むとか、それも人助け的に・・・たしかにたまりすぎると、困るとかあり得るかもですが・・・?しかも彼は腹ペコで、ちょうど良かった的な・・・?笑

    お互いイタリア人だからと話し始めるとか、ジェノバからマルセイユへの列車・・・というのもヨーロッパらしい光景ですね。会話するまで、相手が何語を話すかわからないのですね。

    自分の子は家族に預け、出稼ぎへ・・・当時のよくある文化なのかもですが、現代の感覚からすると不思議な感じはします。でも確かに昔のお話を読むと、お母さんが子育てをせずに、奉公人とかに任せて母はもっと身軽に動いていたり、時代によっていろいろですよね。興味深いです!

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます。
    弾けたお話(笑)なんというか、なかなか書く勇気が出ない話ではありますよね。先生けっこう大胆だな~と思います。これをまた花の香りで上手く包んであるのが憎いです。
    列車に乗ってるだけではどこの人かは分かりませんよね。同郷で少し似た境遇なのもお話のミソだったかも。
    乳母の出稼ぎのところにも注目してもらえて嬉しいです。これは今の感覚とは違いますよね。こういうのがさりげなく入ってると、当時の文化とか生活習慣とかも垣間見られて面白いですね^^

  • モーパッサン。風景描写に、視覚より嗅覚で。すごいなあって、思わず感動しています。

    そして、そこに着目する柊さまの感性も素敵です。

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます。
    視覚の描写よりも香りで攻めてくるんですよ。それがこの物語にすごくあってるなと思いました。シーンごとにちょいちょい入ってくるので読む側にも印象に残ります。五感って色々使えるんですね。。

  • あーびっくりしました。
    まさかの母乳。からの授乳。そしてご馳走様のオチ。
    モーパッサン先生、女性の母性愛とエロスのバランスが上手いのでしょうね。
    日本では何かのプレイになりそうなのですが、柊さんの語りに品があるので
    いやらしく、低俗に感じませんでした。
    乳が張ると熱が出るほどに痛く、飲んで貰うとスッキリするんですね。
    分かります。遠い昔に……。
    私は夫に……。聞いてませんね。失礼致しました。

    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます。
    率直なご感想嬉しいです。授乳(笑)たしかにそのとおりだ。大人まで救えるなんて、母乳って偉大ですね!
    これをプレイにして喜ぶ人がいるか分かりませんが(いるのかな)エロのつもりが赤ちゃんに戻って泣いてしまいそうですね👶 何のセラピーかな?
    乳が張るって感覚は経験しないと分からないものでしょうね。この女性もすっきりしてよかった。
    ハナス家のご事情はまたゆっくり聞かせて下さい……!

  • こんなお話、初めてです。
    女が胸のボタンをはずし始めたあたりから、ちょっと花の香りだけでなく、そっちのほうに行きそうな気配も感じましたが、まず乳を吸うという展開がちょっと意外で、さらにはオチのひと言には吹き出しました。
    でも、花の香りや景色もあってか、とても美しい印象を持ちました。
    相変わらず、柊さんの語りが上手で,とっても好きなお話のひとつになりました。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます。
    意表をついてきますよね。最初に読んだとき、「そうなるのか?!」とかなり衝撃でした(笑)オチのひと言は最高です。コメディと純朴さが混ざってるような味ですね。
    短くすると原作の細かい描写まで拾いきれないのですが、雰囲気を感じ取っていただけたなら光栄です^^


  • 編集済

    ジェノヴァからマルセイユ、初夏の海岸線を走る汽車……想像してうっとりしてしまいました。が。
    “オレンジやレモンの花の甘く柔らかな香りがいっぱいに流れ込む~~砂糖菓子のように甘く、ワインのように酔わせるかぐわしさ――”のくだり、原作にこういう描写があるんですよね? とっても素敵で……あ、これもう絶対このいい雰囲気をばっさり切ってくる系の話だぞと身構えました(笑) でも、ちょっと予想とは違っていましたね。
    でもこれ、女性のほうがもっと色気をだして期待してたら、いつものモーパッサン先生らしいオチにもなりますよね。タイトルや花の香りから、柊さんの解釈通りひとときの純情な恋のお話なのでしょうが……これもある意味「ひねってある」ということかしら(笑)

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントありがとうございます。
    地中海沿いの列車の旅なんて素敵ですよね。今は列車が走ってなくて全部道路なんですが(-_-)
    花の香りのくだりは原作を要約した文章ですが、シーンごとに効果的に入ってくるんですよね。しかしここで身構えるのがモーパッサンをよくご存じというか。耐性ができた?みたいな(笑)
    二人がブルジョワではなく素朴なイタリアの労働者ってところがより純粋な感じを出すのかもですね。
    読者の予想を裏切る点では「ひねってある」のかな……笑

  • なんともリアリティあふれる場面ですね~。
    わたしは乳が出なくて困りましたが(笑)出過ぎる方も難儀なようで。💦
    人体の不思議と敬虔とも言える行為……柊圭介さんの筆に圧倒されました。

    作者からの返信

    上月さん、コメントありがとうございます。
    母乳が出るかどうかって、女性によって違うんでしょうね。乳母をするような人は困るほど出るのかも。それも大変そうです💦
    大人の男にまで養分を与えられるとは、日常の営みなのに崇高な感じすらしちゃいますね。

  • 福島原発で家族ひとりに対していくらの補償金が出ると決まったとき。生命維持装置をつけさせてでも親を長生きさせてくださいと言った家族がいるとの話を、友達の介護職員から聞いたことを思い出しました。
    いつの時代も、人はお金を前にすると計算しちゃうのかも!
    愛情とか家族と過ごした時間とか、そういうものでは割り切れないものがあるのでしょうね。
    セット料金を思いついた農夫と、悪魔を演じるお婆さんという濃いキャラを書いたモーパッサン先生の発想がすごいです!

    作者からの返信

    おお、その家族はこの話とは逆方向を行くパターンですね。そうか、でももしお金がもらえなかったら、決してそんな話にはならなかったのかな。と思うと、やっぱり命も金次第ですね。
    これは舞台も19世紀のノルマンディーだし、多少極端に書いているところはあると思いますが、死期が近い人の後ろで家族がお金の計算をしているなんていくらでもありそうですよね。農夫も婆さんもたいがいですが、人間の本音を分かりやすく見せてくれてるなあと思うとチクチクしますね。

  • わー!モーパッサン先生、いい話を書きますねぇ。ピックダン先生のように、一つのことを極めるあまりに不器用な生き方をしている人が報われるっていいですね。おまけに若くて美しい女性を妻にするなんて、最高ではないですか!
    役に立つ学問もいいですけれど、ラテン語や漢文などの生活の役に立たない学問って昔の財産のような感じがして、失くすのはもったいない感じがしますね。
    ラテン語で飯は食えなくても、若い奥さんは瞳をキラキラさせて「うちの旦那、ラテン語できるの。インテリでしょ。うふふ」ぐらいは思っているかも!

    作者からの返信

    遊井さん、コメントありがとうございます。
    モーパッサンにしてはずいぶんと気持ちのいい終わり方でびっくりしちゃいますね(笑)なんかでも、努力してきたのに社会的に認められないとか報われないって人にもあたたかい目を向けるのが先生っぽい気もします。世間でバカにされてきた者がこうして幸せになる話はやっぱり嬉しいものですね。ラテン語の鬼ぶりと恋愛への不器用さのアンバランスもいいです。
    確かに、実践的な勉強ばかりでは人生まで潤いに欠ける感じがしますね。役に立たなくても知識や教養は人間の肥やしになると思うし、まさに仰るとおりの財産として残って欲しいものです。(ヨーロッパでラテン語が消えることはまずないと思いますが…笑)

  • モーパッサン、気になります。私は今ロシア文学集とシェイクスピアをこつこつ読んでるところです。読み終わったら買ってみようかなと思います。

    作者からの返信

    斉藤さん、お越しくださりありがとうございます。
    外国の文学がお好きなのでしょうか。フランス文学でもモーパッサンはかなり読みやすい部類だと思います。お時間ができたらぜひお読みになってみて下さい。
    また、あたたかい☆も頂戴してとても嬉しいです。重ねてお礼申し上げます!m(__)m

  • 都会に住んでいると田舎暮らしってのどかなものだと想像しがちですが、この短編では農村の厳しい暮らしが浮き彫りになってますね。過酷な農作業に追われていると肉親の死も日々の1ページとして淡々と過ぎていくのでしょうか。それにしても農夫も婆さんもしたたかですね(笑)

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます。
    そうですね、都会の人間は田舎の暮らしを美化しがちですが、この話を読むと現実のシビアさが伝わってきますね。
    仰るとおり、こういう暮らしの中では死も日常に組み込まれているものって感じがしますね。農夫と婆さんのやり取りがケチ丸出しで生々しいです...(笑)

  • うーん・・・最初から最後までしょっぱい人々のっしょっぱいお話ですね・・・貧しさとか余裕のなさとは心まで貧しくしてしまうものでしょうか。農夫もラぺ婆さんも、命に対してうわぁ~って思いますが、農夫に関しては肉親でしょうに、でもそれなりの育てられ方をした結果なのでしょうか。

    こういうのノリノリで描いてしまうモーパッサン先生にあらためてうわぁ~・・・と思いました^^

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます。
    久しぶりに神原さんのしょっぱいが出ましたね。世知辛いですよね。
    >貧しさとか余裕のなさとは心まで貧しくしてしまう
    実際そういうものだと思います。先立つものがないと肉親の死を悲しむ余裕などないのかな、とか。あああ、やっぱりギスギスしてきますね。。ラぺ婆さんはできればこういう仕事をして欲しくない人物ですけど。。
    うわぁ~、ノリノリって僕が勝手に書いたのでどうか流して下さいm(__)m
    でも農民の生活を知っている人ならではの話だなあと思います。
    今度はもうちょっとラブコメみたいなのにしますね^^

  • こんにちは。
    人の死を描いて、涙が流れるでもなく、人の情に欠けた人たちに憤るのでもなく、ただ涸れた笑いが洩れるような。。そんな物語にリアルを感じるのは、モーパッサンならではという気がしますね。

    作者からの返信

    久里さん、コメントありがとうございます。
    モーパッサンってこういう話を偏った視点で書かないところが好きです。
    善悪とか何が正しいとか割り切れないのが、リアルな人間の生だなと思いますね。

  • この時代の92歳はかなり長生きでしょうね。
    看取るのにお金がかかるとは、貧しい農夫にはきつい話です。お金があったらあったで、遺産問題などで騒ぎになるでしょうし…人の死とお金の問題は切り離せないような気がしてきました。
    産まれるにも生きるにも死ぬにもお金がかかる。人間の厳しい業ですね(・・;)

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます。
    お母さん、この歳までよく働いてきましたよね。
    たしかに『遺産』とか、お金があるからこその家族のぐちゃぐちゃもありますね。
    >産まれるにも生きるにも死ぬにもお金がかかる
    本当は自然なことなのに、どうしてもお金が絡んでくるって、仰るとおり、人間の世界の業なんでしょうね。

  • そうですね。
    命の価値…
    考えさせられますね。

    ノルマンディーについての前置きがあったから、冷酷に見える物語も、乾いた現実として受け止められるような気もします。

    92歳まで頑張ったお母さん。
    最後の場面だけ見ると、息子もラペ婆さんも冷酷に見えますが、最期の看取りよりも、そこまでを大切に過ごしてきたと思いたいです。
    最期は、せめて悪魔👿じゃなくて、天使👼が迎えに来てくれてたら、お母さんも安らかな気持ちで逝けたんじゃないかな? と思ってしまいます。

    作者からの返信

    ふうこさん、コメントありがとうございます。
    後味の悪い物語ですよね。最初に読んだときはひどいなと思ったんですが、これは現代の人間の「常識的な」価値観を通して見たからかも知れません。この時代のこの場所での人生観はもっとシビアなものだったんだろうなと思います。みんなただ自分の役割をこなして死んでいく、みたいな。
    ただ、👿に変装した婆さんではなくて、本当の👼が迎えに来るまでもう少し待ってほしかった、という気持ちはありますよね。こういうストーリー展開はやっぱり先生だなあと思います。


  • 編集済

    笑えない話ですね。
    滑稽だけど、人間の悲しさも強く感じます。

    死を前にして、息子にさえ惜しまれないのは一見哀れですが、惜しまれないのは自分の責任でもあるのでしょう。
    息子について言えば、死んでゆく母を前にしても金のことばかりというのは、案外、現実でも情より金のことを考えざるを得ない人は多いのかもしれません。
    そうだとすれば、ムルソーなどは少しもおかしいところはなく、むしろ母が亡くなることは息子にとって非常に悲しいことだ、という常識的な理屈を振り回す社会は、やはりあくまで人間の表向きの姿を押し付けているだけかもしれませんね。
    現実に私も介護をしながら……いや、これ以上はやめときましょう。自分でも悲しくなりますので。
    とにかく鋭く、グッとくる短編でした。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます。
    この話は情に訴えかけるようなところがないですね。乾いて淡々としている感じがします。だから滑稽さや残酷さが際立ってくるのかもしれません。
    原文に書いてあるのですが、母親の方も田舎の農民の暮らしというのを分かっているから、息子が自分より畑を心配するのもちゃんと理解しているようです。哀しみとかよりも目の前のこと(お金)を最優先させなければ生きていけない、って、非常に現実的だなと思います。
    ここでムルソーのことを思い出されるのがおお、と思いました。この作品を読んだ人が農夫をどう捉えるかは、ムルソーをどう捉えるかにも繋がってくるんですね。それは考えなかった。色々と端折った紹介ですが、こんなに読み解いて下さってとても嬉しいです。ありがとうございます。

  • 胸を抉られるようなお話ですね。ずきずきですっ
    命とお金。そうですよね、これ、簡単に天秤に掛けられるような話ではないのですね。コロナ禍で『人命か経済か』などと散々議論もされましたが、お金には命を繋ぐ糧という一面があり、お金が無くなれば命を失いかねない。
    しかし。皆それを承知しつつも、本作の結末に苦いものを感じてしまいます。

    『孝行息子が仕事も放り出し、明日をもしれぬ年老いた母を懸命に介護する。お陰で母は持ち直すが、家にはひと掬いの麦もない。ある冬の朝、近所の者が訪ねると、火の気もない暖炉の側で二人が抱き合ったまま亡くなっていた。しかしその顔は、まるで満ち足りた赤子の寝顔のように柔らかかった。』

    本作の裏側には、例えばこんな物語も成立し得るわけですね。そして、こんな物語だと、なんだか『いい話』だと思ってしまう。
    それは、何故か?

    『日常に流されることの愚劣さ』といったものを感じてしまう、とか?
    大きな出来事に遭遇したとき、非日常的な選択をすることでひとは希望を見いだし得る?その結末が悲惨なものであったとしても、その行動の意味を汲み取りたいと願ってしまう?
    …それが、『生命の戦略』だから?
    違うよな?
    すみません、相変わらずの呪文堂ぶしでっ!長文失礼致しました!

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます。いつも哲学的なご意見をくださり、このような紹介文にも幅をつけて頂き感謝です。
    コロナも言ってみれば同じ種類のことなんですね。先立つものがないと総倒れする、それでは建設的ではなくなってしまう、しかし切ることに対して罪悪感を覚える。これも堂々巡りですね。
    それにしてもコメントに差し込まれた短編が切なすぎるんですが。泣かせるつもりですかっ アンデルセンですかっ

    いや、でもそういう結末を「いい話」とするのは、そういった愚かさを人々が愛しているからなんだろうと思います。日常に流されるのはむしろ賢い選択で、愛情に流されて金や暮らしを続けられなくするのは現実的には愚かだとみなされるというか。でもそこに人々は美しさを感じるんじゃないかな、と思うのです。だからこの「悪魔」は美しさのかけらもないですね(笑)
    呪文堂節はとても貴重なご感想です。いつも本当にありがとうございます!

    編集済

  • 編集済

    ああ、モーパッサンですねえ(笑) ……と、原作は未だほとんど読んでいないにも拘らず、ずっかり癖のようなものをわかった気になっちゃっててスミマセン(^^;
    でも実際、人の死と向かい合うときは……特に身内の場合はいろいろと悲しんでばかりもいられないことが多いですね。銀行やら名義関係の始末やら……最近では仮想通貨やサブスクなど、家族がよくわからず処理に困ることがあるそうで。あと、たいして遺されたものがなくても、そういうときに人の本性や暗部が見えていや~な気持ちになったりとか。。。

    お話は、画を思い浮かべるとなんだかコメディっぽい感じもしますが、どうせ近々死ぬとわかっていたってこれは殺人なわけで……わずかなお金のためにそれを平気でしちゃう、否、させちゃうっていうのが、悪魔=お金ってことかなあと思いました。

    話はやや変わりますが、ゴダールが亡くなりましたね。自ら望んでの安楽死だったそうですが、病に苦しんでおられたそうで、年齢も91歳……心残りのないよう準備をして、家族に看取られて穏やかに逝けるっていいなあ、と感じました。宗教的なこともあって、それが可能な国はまだ少ないようですが、病院で管だらけになってなんとか生命維持だけしているような状態は厭だし、家族にもまだ死なんのか、病院代もばかにならないとか思われたりしたらやだなあと、このお話を読んでふと思いました(^^;
    わ、長くなっちゃってすみません……、いつも楽しませていただきありがとうございます。また他のお話も楽しみにしています。

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントをありがとうございます。
    モーパッサンですよねえ(笑)いや、ここまでお付き合い頂けたら作風はすっかりご存じだと思いますよ。
    そうか、最近だと家族がどうしていいか分からないようなものも多そうですよね。そういう実務的なことに追われると、なんだか故人への気持ちが霞んでしまいそうですが、それが現実なんでしょうね。
    悪魔ってタイトルはたったひと言だけど色々感じさせますね。悪魔=お金、確かにそう理解することができますね。
    ふたりのケチなやり取りが笑いを誘いますが、シニカルで引き笑いみたいな感じで。これも先生の通常運転ですねw

    ゴダールのニュースご存じだったんですね。自分の命ぐらい自分で決めさせろ、みたいなところが最後までゴダールっぽいな、と思ってしまいました。これが叶う国は少ないし手続きも大変だそうですが、烏丸さんが仰る気持ち、意外と多くの人が思ってるんじゃないかな…と。自分もそう思います。
    こちらこそ、ご感想とても嬉しいです。いつもお付き合いくださりありがとうございます^^

  • モーパッサンって、本当に一作一作にかける思いが深いですよね。
    そこにリアルな情景描写。すべてに無駄がなくて。
    この作品、読んだことがなかったので、悪魔が現れるって、最高でした。ラぺ婆さん

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます。
    この話も短いサイズなんですが、登場人物の思考や行動のひとつひとつが考えさせますよね。風景や母親の手などの描写も効果的だなと思います。まさに無駄がない。ラぺ婆さんのキャラが立ちまくってすごいです。
    この作品は日本の短編集にも入っているようです。ぜひ原文をお勧めします。

  • 柊さん、更新ありがとうございます。
    しかも強烈なお話ですね。わ、笑えない。
    ここまで来ると長生きするのはやめようって自分に当てはめてしまいました。笑

    大事な親の命をセット割りにする提案、さらに賭け。
    ラペ婆さんの発想も恐ろしいですね。証拠のない殺人並みです。
    時代背景を考慮したら、モーパッサン先生はお見事です。

    日本の口減らしや姥捨てより、明るいテンポが救いです。
    今回も紹介文が分かりやすくて原作を楽しめたお得感があります。
    ありがとうございます😊

    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます。
    かなり毒気の強いお話ですよね。長生きするだけがいいことではないのかなあと思ってしまいます。
    息子はどっぷり現実の生活の中にいるんでしょうね。親への愛情とか観念的なものの前にお金が来るって、いかにもリアルでなんか責められないです。ラぺ婆さんも死にゆく人への尊厳とかよりも日々の稼ぎ。やることは罪ですが、これも本音なんでしょうね。
    本文では書けなかったですけど、麦畑の風景や夏の日差しなどの描写があって、全体的に乾いた感じがします。それもこの話の雰囲気を作っているのかも知れません。
    分かりやすいと言ってくださってほっとしました。こちらこそいつもありがとうございます😊

  • 柊さんのもう一つのエッセイからフランスに興味を持ち、最近は自分でも本を読んで調べたりしていたなかで、これまであまり読んだことがなかったフランス文学も気になってきて、こちらにもお邪魔させていただきました。
    時間を忘れるほど面白くて、一気にここまで読ませていただきました! 読みやすい文章にモーパッサン愛が濃縮されていて、時に情け容赦なく、時に微かな希望を感じさせる物語の魅力が伝わってきました。まだまだ続きがあることがとても嬉しく、引き続き楽しみに拝読します!

    作者からの返信

    一初さん、こちらにもおいでくださり、たくさん読んで頂いてありがとうございます。時間を忘れるほど面白いとは、なんと嬉しいお言葉!この連載を続けてよかった!
    モーパッサンの作品は辛辣で苦い味わいのものが多いのですが、その中でも時にユーモアや愛情が感じられるところが好きです。
    拙い紹介ですが少しでも魅力を感じて頂けたらこんなに嬉しいことはありません。どうぞお時間の許す限りおつきあいくださいませm(__)m

  • 滑稽でありながらも、しんみりとしてしまいますね。女性も男性も、情熱を追い求めて理想化してしまうところがあって。でも冷静になると、理想とは程遠い現実だったりするんですよね。
    いびときとかよだれとか、毛の本数とか、リアルです。ただのおっさんじゃーん!と思わずつっこんでしまいました。

    そういえば!私の友達がまさにこの彼女で、作家先生の家に押しかけて関係をもったんです。多分数年続いたと思うんですけど。
    私から見たら「お爺ちゃんじゃん⁉」って感じで、友達もその人が好きというよりは名のしれた人であることが魅力だったみたい。ちなみにその友達、結婚してたし。
    アヴァンチュールって、文中の言葉のように「浮ついた夢」なのかしら?

    作者からの返信

    さんざん浮かれたあとのベッドのシーンはなんとも残酷ですよね。舞い上がっていたものがすとーんと落とされたような感じ。作家が寝ているところの描写は翻訳ですが、これも男にとっては一種の残酷描写ですね。
    ところでお友達、強者ですね。この話を地で行く人がいるとは。名の知れた人だったから魅力を感じた、というのがまさにこの作品の女性と同じですね。数年続いたとのことですが、アヴァンチュールって結局は一過性のものじゃないかなと思います。
    この話は浮ついた夢がはじけておしまいですが、この奥さんにとってはこれでよかったという気持ちにもなりますね。
    二話続けて楽しいコメント下さりありがとうございました!

    編集済
  • ちょちょちょっとぉーーー!!女性イレブンって……爆笑!!!
    なぜ誰も突っ込まないの⁉
    やはりここは遊井そわ香がツッコミを入れるしかないようね。

    おいおい、なんでやねん!圭子、イレブンちゃう。セブンや!!サッカーちゃうねんぞ!バシッ( *゚∇)/☆(ノ゚⊿゚)ノ

    相変わらず、小ネタを挟んできますね。
    おまけにハルキ・ムラ〇ミって……。お金はありますけどビジュアルが……。イケメン作家の名前じゃないところが、なんとも微妙な気持ちにさせます。
    そういえば私、道尾秀介さんに会ったことがあります。昔勤めていたマッサージ店に来たんです。柊さん、誤解してないと思いますけれど、健全なマッサージ店です。
    この作品の彼女だったら「先生のファンなんです!家に行ってマッサージしてあげますわ♡」って押しかけたでしょうね。
    でも当時の私は道尾秀介さんが作家だと知らなかったので、アヴァンチュールしそこねてしまいました。でもちゃんとお触りはしました(マッサージなんで)

    おっとっと!久しぶりに柊さんの作品に遊びにきたというのに、おしゃべりしてしまいました。次のコメント欄には高尚な感想を書くわよ!

    作者からの返信

    遊井さん、コメントありがとうございます。早々から派手なツッコミを入れて下さり嬉しいです。やっぱりセブンと来たらイレブンと続けたくなりますよね。みなさん小ネタのレベルの低さにお怒りにもならず、あたたかい目で素通りして下さるのですが、あえて拾って頂きありがたいです。
    ハルキ・ムラ〇ミは、ぱっと思いついた名前を入れてしまいました。考えたら失礼ですねこれ。でもビジュアルがどうのとは申してませんよ。なんかハルキってイケメンな名前ですよね。僕は本名が五郎左エ門なので羨ましいです。
    道尾さんという作家は存じませんでした。僕はあまり生きてる作家さんを知らないのです。しかしマッサージと聞いてもいきなりいかがわしい想像はしないですよ。自滅の刃ですね。遊井さん面白いです。あとお触りって言うな。
    ごめんなさい。僕も久しぶりにお越しいただいたのでもてなしすぎてしまいました。次のコメント欄は死角四面にお答えしようと思います。

  • こんにちは。
    愛すべき二人+悪戯者ですね! 本家のキューピッドも悪戯者だったから、恋と悪戯は相性がいいのかもしれませんね。
    実はこの紹介エッセイを読み始めてから、モーパッサンの短編集を買って読んでみました。ここで紹介されたお話が出てきたり、逆に短編集で読んでからこちらの紹介に出てきたり。どちらのパターンでも面白くって、あらためて柊さんの料理の手際よさに感じ入っていました。
    続きも楽しみにしています!

    作者からの返信

    久里さん、こんにちは。コメントをありがとうございます。
    あっ、なるほど、本家のキューピッドも悪戯者でしたか! でもこんなハッピーエンドになるなら悪くないですね。

    >モーパッサンの短編集を買って読んでみました。

    この連載でちょっとでもモーパッサンの作品に興味を持ってもらえたら、と思っているので、そういうお話を聞くとすごく嬉しいです! 
    やっぱり原作は偉大ですよね。いざ紹介するとなるとなかなか難しいものですが、光栄なお言葉をいただき感謝です。とても励みになりました。
    たくさんの星も頂戴し、お礼申し上げます。ゆっくりペースですが頑張って続けたいと思います!

  • 自分にはラテン語しかない、と思い込んでいた男性がキューピッドの仕掛けた恋で解き放たれる!
    愛は偉大ですね、僕、(*^ー゚)b グッジョブ!!

    最後のラテン語なんかじゃ飯は喰えないよ、と笑って言いながらもラテン語への情熱は彼の自信の根元となっている気がします

    ラテン語に支配されていた人生から支配する人生へ
    むっちゃええ話…子供の夏休みの勉強に付き合って一緒に読みたいですね

    いつも面白いお話をありがとうございます(*^^*)

    作者からの返信

    ぴゅうさん、コメントありがとうございます。とんだキューピッドですけど、ピックダン氏を呪縛から解き放つきっかけになってくれましたね。
    ラテン語ではメシは食えないでしょうが、仰るとおり、何かをひとすじに続けたことって強みになると思います。
    このお話は喜劇ですけど、さりげなく生き方についても考えさせますね。確か日本語訳もあるはずなので、お子さんと読むのも面白そうです。
    こちらこそお付き合いいただいてすごく嬉しいです。ありがとうございます (*^^*)

  • おお~、意外にもハッピーエンドだった! めっちゃ可愛いお話だ~。私も烏丸さんと同じく、ラテン語の研究は続けてほしいな。彼女を感動させる手紙を書けたのはその教養のおかげですよね。

    たまたまTwitterで知ったのですが、昨日はモーパッサン先生の誕生日だったそうですね。1日遅れですが、ご生誕おめでとうございます(*´∪`*)

    作者からの返信

    僕も同じですが、やはり皆さん「意外」と思われるようで(笑) ここまでお付き合い頂いてる方にはモーパッサンのイメージが定着しているのだなあとしみじみ感じます。
    今は商売が楽しそうですが、ラテン語はずっと大事にしてほしいですね。これもある意味キューピッドかも。

    ところでモーパッサンの誕生日だったんですね。覚えてなかった!(^_^;) 教えていただけてよかったです。ということはハナスさんも誕生日ですね🎂 (それはなぜか覚えている)
    二話ともお付き合いいただき、コメントくださりありがとうございます!

  • うわ~~、良いお話ですね!まるでモーパッサン先生じゃないかと思いました笑 「僕」のいたずらがトントン拍子に良い方向へ進んで行ってそのまま突き進んだのですね。お相手の女性も素敵な方で良かった~!!ちなみに「肉づきが良くなった」が「美しい」の類義語なんですね笑 やっぱりモーパッサン先生^^

    ビックダン先生は安月給の中、きちんとお金を貯めていたのは立派でしたね。そういう準備があってこそ、ここぞというチャンスをものにできたんですね~食品店も繁盛しているようでなにより^^ ラブリーなお話でした!

    作者からの返信

    思いがけないハッピーエンドでしたね。モーパッサンに慣れておられる方にはハッピーすぎるぐらいでしょうか(笑) たまにこういうお話があるのが先生の侮れないところですね。
    ふっくらした女性は幸せそうでより美しく見えるのかも。ピックダン先生だけじゃなく彼女にとってもハッピーエンドですよね。
    使うあてもなくお金を貯めていたのかも知れませんが、ここ一番のときに有効活用できたのもよかったですね。
    コメントありがとうございます!

  • 「参加しまーす」が個人的ヒット(笑)
    こっぴどく振られて世にも残酷な話になるかと思いきや…いいことしましたね僕!
    別人のように肉づきがよくなった彼女も幸せそうではありませんか。
    ラテン語、昔は学問に必須だったんですよね。日常の役には立たなくても、日本でいえば古文のように、教養として身につけられたらいいなーという憧れがあります。

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます。
    話が面白いので僕がふざける必要はあまりなかったんですけどね(笑)
    モーパッサンに慣れている方はきっと悪い方向を想像されると思うんですが、いい意味で裏切られましたね。彼女の肉づきがよくなったってひと言で、先生も含めての豊かさや幸せが伝わってきますよね。
    日常とは直接関係ない教養としての学問は人を豊かにするのだろうなと思います。まあ、社会生活ができたうえで、というところがポイントですけどね。。

  • こういうお話、大好きです!
    非常に示唆に富んだお話ですね。『学問は身を助く』とは云いますが、本当の学問って忘れないとダメなんですね。意識下にあるうちは、身に付いていない。
    おそらく、ピックダン先生はヒロインと結婚してお店を始めて、より魅力的な人物になっただろうと想像します。日々の仕事に翻弄されつつ、時たま見せる眼差し。無意識でありつつも、虚学で身に付けた洞察や思考。奥さんはそんな彼に惚れちゃったのかな?なんて思うと面白いです。
    明日から夏休みを頂きますが、なんとも清々しい心地で休みに入れそうです!ありがとうございましたっ!

    作者からの返信

    確かに、学問って離れてこそ沁みこんでいるかが分かる、ということですね。
    学位を持っていないとはいえ、曲がりなりにもひとつの学問を貫いてきた人は、きっと蓄えてきたものがあるのでしょうね。今までラテン語にとらわれた井の中の蛙だったのが、転身や結婚で世界が広がり、自由になったのだろうなと思います。培ってきたものは無駄にはならないはずで、苦労した分、幸せになって欲しいですね。
    夏休みの前に楽しい話が紹介できてよかったです。どうぞゆっくりお過ごしください。こちらこそいつもありがとうございます!

  • なんて言うんでしょう。平凡な幸せを得て、ラテン語がどうでもよくなった先生。さすがモーパッサン。人への観察眼が秀逸ですよね

    作者からの返信

    自習監督や洗濯女のようないわゆる「社会の負け組」や「弱い者」にこういうハッピーエンドを用意するところ、モーパッサンの隠れた人間味が出ていると思うんです。人への観察眼とともに優しさも感じますね。
    今回もお付き合い下さり、感謝です。

    編集済
  • ええええっ、そっちのオチでしたか! これは意外でした。キューピッドの悪戯、めっちゃグッジョブではないですか(笑)
    別人のように肉づきがよくなった、というところでカカア天下気味だけどとてもうまくいってる夫婦の姿が浮かびました。ラテン語なんかじゃメシは食えないよ! って、自分がそう何度も云われたんだろうなあ……。w すっかり影響されている様子もまた幸せそうでいいですね。でも、お店が繁盛して人を雇うくらい大きくなって時間ができたら、また趣味としてでもラテン語をやってほしいなと思ったり。
    他の作品とはちょっと違う、こんなほのぼのと笑えるお話もいいですね。楽しませていただきました(*^^*)

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントありがとうございます。こっちのオチでした! ちょっと意外ですよね笑 いかにも若い子の考えそうな悪戯にまんまとひっかかって幸せになってしまうという。
    この時代はやっぱり肉づきがいいって豊かって思われるので、彼女も幸せだってことがちゃんと伝わりますよね。
    ラテン語しか知らなかった先生が思い切って転職?したのは正解でしたね。意外と商売に向いていたのかも。今はラテン語を笑ってますが、また懐かしくなるかも…ですね。
    自分でも読んでみて期待をいい意味で裏切られたので載せてみました。楽しんで頂けてよかったです(*^^*)

  • いやー、面白かった。笑いましたよ。笑いっぱなし。
    こういう楽しい話も本当いいですね。
    店は成功するわ、2人もうまく行ってるのでしょう、そしてラテン語なんかじゃ、メシが食えないよ!という最後のセリフもいい!
    でも、考えてみればビックダン先生がコツコツ貯金していたからこそ,成功を招いたんですもんね。やっぱり地道な努力が実ったという面もありますね。
    実は明日は母がショートステイというお泊まりに行くんです。
    ちょっと解放されます。きょうは楽しい夜になりました。
    ほんと、柊さん、ありがとうね。

    作者からの返信

    わー早速読んで下さってありがとうございます。こんなに楽しんで頂けるなんてすごく嬉しいです。
    前半の先生像があるからこそ最後のオチのセリフが決まりますね。こんなハッピーエンドはモーパッサンには珍しいので、ちょっと貴重ですね。
    今まで人生を楽しむこともなく貯めていたお金が役にたったようで。コツコツって大事なんですねえ……
    レネさんも明日はオフですね。少し気分転換ができるでしょうか。こちらこそ、いつもありがとうございます。

  • 「小さな恋のメロディ」という映画の中で、マーク・レスターが、ラテン語なんて使わないし、と先生にくってかかったような記憶があります。
    アメさんが書いてるけど、ちょうど日本の学校の漢文みたいですね。あるいは古文か。
    しかしこの不幸な境遇の先生と、洗濯女子がどうなるのか、僕の悪戯が楽しみです。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます。
    そんなシーンがあるんですね。ということはラテン語の授業が必須だったんですね。
    漢文って中国でも古文あつかいなんでしょうか。古い言葉だから日本はおろか中国でも使わないかもですね。
    僕の悪戯、たぶん想像されてると思いますけど、どうぞ見守ってやってくださいませ。

  • うーん、ラテン語の先生、良い感じのこじらせ具合ですね・・・笑 「僕」に自分の境遇を語り出してしまったり、一緒にタバコをふかしてみたり、人間臭さも良いですね~続きが楽しみです!

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます。
    ずっと自習監督の生活を続けてるうちにぬかるみにはまった感がありますね。
    先生、煙草にはびっくりしたようですが、こっそり一緒に吸っちゃうところがかわいいです。
    後半の展開もどうぞおつきあいくださいませ!


  • 編集済

    うわあ……なんか高学歴プア問題を彷彿とさせて生々しいですね。先生は学位がないわけですが、学があって社会経験のない人の居場所のなさって今のヨーロッパでも変わらない気がします。しかも現代は文系だと博士号もってても就職口がない……

    ラテン語は読めるようになりたくて名刺の格変化だけは全部覚えましたが、動詞で挫折した思い出。話者がいない言語はやる気の維持が難しいです。辞書もテキストも買ったんですけどね~´ω`

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます。
    そうそう、まさに高学歴プアを体現した人ですね。でも仰るとおり、学位があっても仕事がない現代の方がもっとシビアだと思います。今はバカロレア受験の段階から文系は損という認識がありますよね。とりあえず科学で受けないと後々の融通がきかないという常識になっていて。
    中世を研究されてたらラテン語はやっぱり必要なんでしょうか。でも話し相手がいない言葉はたしかに手応えが感じにくいでしょうね……´ω`


  • 編集済

    僕と、僕の周辺の人たちが、いかにもいそうで、そこがモーパッサンの作品の素晴らしいところですよね。
    相変わらず、とても面白くて、すごくタメにもなりますよね。

    ラテン語って、日本の漢文みたいな勉強なのかもしれませんね。わたしの知っているラテン語は、聖書の言葉かな?

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます。
    ちょっと時代背景や職業の説明に文字を割いてしまいましたが、こんな感じと分かっていただけたら幸いです。
    ラテン語ってかなり特殊で例えるの難しいですね。日本で習う漢文はもう中国でも古い言葉なんでしょうか。
    ラテン語はなんか重厚なイメージがあるので、標語とかでも使われてますね。読めませんけど(笑)

    編集済
  • わあっ!続きが非常に気になりますっ!
    何のために学ぶのか?
    私も社会適格性の低い人間で『実生活の役に立つから学ぶのではない、世を問い自らを問い、生きる活力とするため楽しむために学ぶのだ』と思うタイプですから、ピックダン先生に親近感が湧きそうです。しかし、ピックダン先生が活路を見出だすには、そう、今の安住の枠組から飛び出すしかないんですね。未知の世界に飛び込んだとき、初めて知識は血肉となり、学びは生きることそのものになる。
    …その誘因は、やはりヒロインで。
    偉大です(#^.^#)

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます。
    実生活の役に立つことを学んだうえでさらに楽しむための勉強をするのなら理想的なんだろうなと思います。この時代は労働者かインテリかの溝が特に顕著ですが、生活の役に立たない学問を選んだものの目的に到達できなかったインテリの悲哀がピックダン先生に表されていますね。殻を破るというのはとても勇気が要りそうですが、きっかけになるのはいつもヒロイン登場ですね。ヒロインの存在は大きいです(#^.^#)

  • こんにちは。
    一対多の戦いは、精神を消耗しますよね。読み進めるほど主人公といっしょにストレスを溜めていってしまう構成に、カフカを想い起こしました。

    作者からの返信

    久里さん、こんにちは。コメントをありがとうございます。
    ひとりであがくほどに泥沼にはまって消耗していくのがリアルで……読み手も追体験するような感じでしょうか。
    カフカ、確かに、この話も理不尽が描かれてますね。

  • こんにちは。
    とても考えさせられますね。
    そしてそんな話を、だれを責めるでもなく、だれかに感情移入することもなく書き上げるモーパッサンの姿勢があらためて、すごいなと思います。

    作者からの返信

    久里さん、こんにちは。
    お読み下さってありがとうございます!
    仰るとおりですね。現実を淡々と、そしてそれぞれの心情もしっかり描かれていて、読者に考えさせますね。モーパッサンのこういう冷静な観察眼が好きです。

  • 頭が薄くてお腹が出てるヴァラン先生が布袋さんとダブってちょっと笑いました。でもわきまえた人なんですね。一線越えなくて良かった……(* ´ω`)

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます。
    原文の中に、「同じ母親から生まれたみたいにそっくりだった」ってくだりがあります。完全に重ねてますね(笑)
    言い寄って来る女性を誰でもOKじゃないってところは逆に好感が持てるかも。
    久々の更新でしたがお付き合い下さってありがとうございます!m(_ _)m

  • いびきや髪の描写が秀逸すぎて、笑いが止まりませんww
    色々やらかしちゃいましたが、最後の一線越えずに済んでよかったんじゃないでしょうか。
    最後に残る、布袋さんの置き物の余韻がまたたまりません(笑)

    作者からの返信

    寝ている男の描写があまりにも真に迫りすぎたので、まるまる引用させていただきました(笑)
    そうですよね、デートの思い出も掃除夫に消し去られてしまいましたが、何事もなくてよかったんだと思います。
    蛇足ですが、布袋さんの処理がどうなのかなとちょっと疑問に思ったんですよ。
    二話連続コメント下さり、ありがとうございます!m(__)m

  • もう既に背徳(彼女が考えるのとは違う)だらけのような…(笑)
    行動力が凄すぎます!さすが主人公〜!

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます。
    まあ既にこの時点で片足突っ込んでますよね……
    さすがヒロインです!笑

  • 質問です✋
    原文に
    「へ?」
    「ドキドキ展開♡」
    「ザ・幻滅。」
    なんて書いてあるのですか〜?
    言葉が絶妙過ぎて面白い!

    世の中、夢は夢のまま深掘りしない方が賢明な事が多そうですね。
    ぎゃふん。

    作者からの返信

    ふうこさん、二話ともお付き合い下さってありがとうございます。
    あっ、痛いところを突かれました。先生の許可なしに勝手なフレーズをつけ足してすみません(笑)楽しんで頂けてよかったです(^^;)
    遠い世界ほど憧れを抱く気持ちは分かりますが、盲目になるのは危険ですね。ぎゃふん。
    コメント寄せて下さりとても嬉しいです。ありがとうございますm(__)m

  • うーん、やっぱり夢は夢、幻想は幻想、人間が享受できる快楽も、幸せも、やっぱりどうしても限界があって、これはどうしようもないですよね。
    でも何となく、私もこういう風に女性に夢や幻想を抱き、幻滅した経験が、もっと些細なことならいくらでもあって、この女性の落胆、気持ちがわかる気がします。
    そして他の人は分かりませんが、私は未だに夢を抱いて、あくまでも夢と割り切りながらもそれを楽しんでおります。
    夢と割り切れば,それはそれで楽しいものです。

    作者からの返信

    夢や憧れであった方がよかったのを、なまじ近づくことができてしまったために打ち砕かれてしまいましたね。
    アヴァンチュールの大小の差はあれど、人は何かしらこういう思いを経験することがあるかもしれませんね。
    割り切れるのは大人であることでしょうね。この奥さんも、淋しいけどひとつ大人になってしまったんでしょうね。
    続けてコメントもくださり、とても嬉しいです。ありがとうございますm(__)m


  • 編集済

    うまいなあ、相変わらず。
    語り口というのか、読者を楽しく話の中に連れていくのがほんと、じょうずなんですよね。
    続けて、遅ればせながらですけど第二話も読ませていただきます。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます。
    なんと有り難いお言葉を(ノД`)・゜・。
    エッセイもこの連載も、いつ飽きられるかななんて思いながら書いてますから。
    ほんとに嬉しいですm(__)m