応援コメント

最愛の妻が遺したものとは「宝石 Les Bijoux」」への応援コメント

  • すみません、宝石まで飛んできてしまいました😅
    そうですね、読んだのがちょっと前なので詳細は忘れてしまいましたがこんな話でしたね。
    ただ個人的にはまだ信じたいのです、奥さんは不倫はしてなかったと! 何らかのパトロンがいたか(これは不倫か……)親族に内緒の金持ちがいたか、宝くじ当たったか、人に言えない仕事でボロ儲けしていたか、ことが落ち着いたら旦那さんにも話すつもりだったと!(信じたいです) ただ、モーパッサンさんをよくご存知の方からすると、きっとそんなことはない、ということがわかってしまうのかもしれませんね😅
    個人的にはその辺(何故大金持っていたのか)がわからない、というところが想像力をかき立てられるうまい展開だなと思いました。死んでしまったというところですね。そしてお金が見つかる、ではなくて安物と思ってたアクセサリーがものすごい高価だったというギャップもいいです。そしてチラっとみせる謎の観劇趣味というヒントも絶妙です。とても勉強になる作品です。

    作者からの返信

    こちら見つけて下さってありがとうございます!目次が折りたたみになってて探しにくかったですよね。
    19世紀のフランスなので不倫はどうしても当然のように出てきますね……すみません(^^; 夫婦がお互いを騙し騙されるのは、特にパリを中心にした都会篇でブルジョワ系の登場人物の話に多いです。
    観劇趣味→劇場に通う→出会い、みたいな構図でしょうか。説明を加えないで読者に想像させる余地を残すのがいいですよね。


  • 編集済

    柊さん、こんにちは、
    この短編には大爆笑です。
    ランタンさんの妻は趣味と実益(?)を兼ねて、夜遅くまでオーバーワーク、だから早死にしてしまったのではないかしらね。
    それにしても、残したお金が一億円以上。百万でも驚きなのに、億ですよ、億!
    どうしてこんな数字が。
    先生はこういうお友達が多かったようですから、相場がよくおわかりなので、こういう額が出てくるのでしようね。

    もしかして先生はある夜、そのお友達が結婚していて、夫が小役人だということがわかります。
    「ご主人がいるのに、毎晩出かけて大丈夫なのかね」
    「主人は観劇はきらいですから、友達と出かけてきなさいと言っています」
    「きみが何をしているのか、何も気づいていないのかね」
    「全然ですわ。高いワインを飲ませても、キャビアを食べさせても、私がうまくやりくりしていると思っていますし、この宝石だって安物だと信じていますわ」

    そんな会話から、先生は短編をひとつ作りあげたのでしないでしょうか。

    ランタンさんはだんだん気が大きくなり、口から出る遺産の額も増えていきます。
    これは心配だわ、きっとぼったくられるわと思っていたら、再婚の相手はしっかり妻で、ほっとしました。
    時にこういうコメディをはさんでくる先生、いろんな技をお持ちですよね。

    作者からの返信

    九月さん、コメントありがとうございます。
    これも都会派の滑稽で皮肉なコメディですね。なるほど奥さんは趣味と実益を兼ねたオーバーワークでした(笑)
    こういう宝石の相場は素人には分かりませんが、先生にはきっとこの界隈では幅広い知識と経験があったんでしょうね。
    最初はびくびくしていたランタンがだんだん気が大きくなるのもリアルで、原作にはここには書いていない小者っぷりがちょこちょこ描写してあるのが面白いです。
    田舎篇とか戦争篇とかホラーとか色々ありますが、個人的にはこういう都会篇のブラックコメディが好みです。

  • 死ぬまでダンナを騙し通した奥さん、凄い!
    堂々とつけてたからまさか本物の宝石だとは思わなかったんですね~

    作者からの返信

    陽咲乃さん、コメントありがとうございます!
    本物の宝石だとだと悟らせない奥さんは役者ですよね。何の疑いもなく妻を信じていた夫が哀れというか呑気というか......
    まあお金がすべて解決して何よりです(笑)

  • 「私みたいな美人でやりくり上手な奥さんもらっといて、何が二つだけ欠点、よ。冗談じゃないっつーの。安月給のくせに、ほんと偉そう。観劇ぐらい、喜んで行かせられないわけ? 安いジュエリーぐらい、気前よく買わせてくれないわけ? 財布も気持ちも寂しい男。だから私、浮気したのよ。
     私の不貞を怒るんじゃなくて自分の小ささを反省したら? あんな安月給でもいい生活させてやったのよ。私に対する感謝もないわけ? あんたには不釣り合いなくらいの遺産を残してやったのに。
     これだから貧乏人の小役人は嫌なのよ。それに比べて私の恋人ったら、とても優しかったわ。私が人妻だって知ってても惜しげもなく高価なジュエリー、プレゼントしてくれたんだから。

     ダンナに未練はないけど……恋人にはもう一度会いたい……」


    ……と、天国で奥さんがおっしゃってました。

     

    作者からの返信

    月森さん、コメントありがとうございます。これはまた辛辣な女心ですね(笑)奥さんの心中が書かれていない分、色々と想像できそうです。
    僕はこの奥さんは決して夫が嫌いだったわけではないと思うんです。ただつまらない男なのは事実。一応小役人の妻という、貧しいながらも安定した座をキープしつつ、金持ちの男とのアヴァンチュールもこなす私、という状況を楽しんでいたのでは。いいものを食べられたのも彼女のお小遣いで、夫に疑われない程度に自分のしたいプチ贅沢をしていたのかな、と。この人は本当はクルティザンヌあたりが似合っていたのかも知れませんね。

  • 柊さん、こんにちは😊

    モーパッサンって、人間の両極端な浮き沈みを鮮やかに切り込んできますね。
    ランタンさん、美しく性格もよく賢い、理想の奥さんと暮らせていたんですもの。
    観劇好きなことや、アクセサリーのコレクションくらい許してあげなくっちゃね。
    しかし、先立たれたら、落ち込んじゃいます。
    安物ジュエリーさえ憎く思えます。う~ん、ランタンさんに同情しちゃいます。

    ところがどうでしょう!これで終わらせないのがモーパッサンですね。
    いよいよここからモーパッサンの本領が発揮されます。(段々モーパッサンの手口?が分かってきました 笑)
    安いと思っていたジュエリーはびっくりするほど高額。そうなると奥さんの不貞も疑いたくなる。あんなに泣いてたのに怒りに変わっていき、挙句はお金に目がくらんで有頂天でやりたい放題。大金を手にすると人間ってこんなに変わっちゃうんですね。最後の極め付きにキツイ奥さんと再婚して苦労する。
    どうよ!参ったか!
    私にはモーパッサンのどや顔が見えました( ´艸`)
    この徹底的ともいえる人間心理の抉り取り方が、さすがモーパッサンだなと感じました。

    作者からの返信

    この美のこさん、こんにちは😊 コメントありがとうございます!
    最高の妻なんだけどこれだけは合わないな…って部分は夫婦ならきっとありますよね。亡くなってしまうと、そういうものが妻を奪っていったように感じてしまうかも知れませんよね。
    妻の不貞を知ってさんざん落ち込んだあとのランタンさんの開き直りっぷりが、いかにも人間くさい!と笑えてきますね。
    ここまで読んで頂くとすっかりモーパッサンの作風をお分かりで……。先に展開を読まれてしまいそうです(笑)
    コメディでも人間心理を抉ってくるところ、先生の真骨頂ですね。

    編集済
  • お久しぶりのモーパッサンです!
    私ね、最後まで「いやいや、実は宝石は不貞などではなく、妻の優しさに感動したどこかの富豪があげたもので、妻は心から夫を愛していたんじゃないか。その愛に気付いた夫が、疑ってごめんよー!牛丼よりもおまえの塩おむすびのほうが最高だぜ!!と、お涙をハラハラ流すんじゃないか」
    なーんて、真実の愛に気付いた純愛物語を想像しておりました。
    えー……久しぶりすぎて、頭がどうにかしておりました。毒舌家モーパッサン先生がそんな純愛ラブロマンスを書くわけがないですね!しかも主人公は小役人ですし!!
    いつでも先生は愛に、胡椒と山椒と七味唐辛子とわさびを入れたピリリ風味に仕上げてきますね!そして柊さんはそこにあんこを入れたコミカル仕立てにしてくる。良きコンビですね。

    作者からの返信

    遊井さん、お忙しいところお越しいただきとても嬉しいです!
    ああ、素敵な純愛物語を想像されてたんですね、モーパッサンらしい感動的な塩むすびですね。

    ……いやいや、いやいやいや。
    絶対そうはならないですね(笑)期待を裏切ってごめんなさいと先生の代わりに謝っておきますm(__)m 仰るとおりまず主人公が小役人の時点でいじわる度が倍増します。
    ただまあこれはどうなんでしょう、下世話にハッピーエンドといってもいいかなあと思います。
    僕のあんこで若干マイルドになるでしょうか。皮がごわついて食感が悪いということがなければ幸いです笑


  • 編集済

    お久しぶりです!読ませていただきました。

    相変わらず達者な語り口、しかも今回は軽妙で楽しくてとてもいいかんじですね。

    でも、ひとつ考えてしまいました。
    亡くなった奥さんが浮気をしてなかったとしたら、奥さんが生きてるのと、単に金があるのと、どちらが幸せなんだろうと。

    人によって違うでしょうが、妻が亡くなっても、金がある方がいいとしたら、しかもそれが貞淑な妻だったとしたら、なんか悲しい気もしますね。

    でも、奥さんは現に浮気をしていた!
    やっぱりそうなると、金があって万々歳なのかな。
    愛なんて、そんなものなのかな?
    考えちゃいました。

    作者からの返信

    レネさん、お忙しいところお読みくださりありがとうございます!お元気ですか?
    今回は笑い話になりました。日本語の短編集のラインアップが分かってきたので、そこに収録されている話を取り上げてみようかと思っています。

    奥さんが浮気してなかったら、慎ましくも不自由のない暮らしで満足できたと思うんですよね。でも手に入る金の桁が違いすぎると、感覚も狂ってしまうんでしょうね。
    主人公からするとリベンジみたいな感じでしょうが、虚しさを金でカバーできてしまうのがまたなんとも…。ずっと落ち込んでいるよりはパーッと大金にしてしまう方が精神衛生上もいいのかも知れません(笑)

  • わ~~、今回も面白いですね!モーパッサン先生、小役人スキ過ぎますね・・・笑

    やりくり上手の奥さん、そんなに宝石を貢がれるならやりくりしなくても生活しやすかったのですかね。お金の力で心の傷も癒える主人公・・・モーパッサン先生らしいキャラクターです^^

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます。楽しんで頂けてよかったです!
    モーパッサンは勤め人時代の復讐みたいに小役人を出してきますよね(笑)
    奥さんは多分貢がれる分で家計をうまくやっていたんでしょうね。主人公の分かりやすいところがリアルで先生らしいキャラですね^^

  • わあ、『宝石』を取り上げて頂きありがとうございます!
    めっちゃ嬉しいです(#^^#)

    笑えるからでしょうね、このお話のほうが『首飾り』より好きです

    作者がどこまでも小ばかにする小役人のランタンさんへの底冷えするほど冷たい視線、さすがのモーパッサン節ですね
    『木っ端役人が!!』と宮内庁の伝書鳩役人に怒鳴った作家の某元知事でを思い出しますw
    まあ、いつの時代も役人はすべての階級から奪取する側で生産性がないととらえられているから仕方なしなのかな…面白いけど可哀そうにも思います
    聖書でも税の取り立てる役人がやたら嫌われてたのを思い出します

    作者からの返信

    カナリヤさん、コメントありがとうございます。前に読まれてましたよね。ちゃんと紹介できてるか緊張しますが、コメント頂けて嬉しいです(#^^#)
    そうですね、『首飾り』は脱力しますもんね。これは毒気が笑いに包まれてるので読みやすいですね。
    モーパッサン自身が小役人経験者だから色々見てきたんでしょうね。どんな人たちがいたんだろうと思います。一応ブルジョワなのに経済的にはかなり苦しいという表と裏も毎回出てきますね。皮肉と憐憫とが混ざってるような。
    聖書でも、というと本当に歴史が深いですよね。いつの時代もネタにするには一番人間くさいものが出てくる人たちなのかも知れません。

  • 牛丼と円表記にめちゃくちゃ笑いましたww
    柊さんの小市民、わかりやすくていいですね♬
    それにしても…奥様はものすごい富豪と…??
    でも遺産のおかげでハッピーな読後感。
    ランタンさん、いいとこどりしましたね!^^

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます。
    小市民の感覚としてはやっぱり牛丼ですよね(安易)
    フランだともう面倒くさいので最初っから円にしちゃいました(笑)
    奥さんの相手、どんだけ富豪なんでしょうね。そしてしれっと隠したまま貢がれる方も大したもんだなと思いますw
    モヤっとしつつも大金を手に入れたからOK…なのかな(笑)

  • モーパッサン、更新お待ちしておりました(∩´∀`)∩
    牛丼、1本2万円のワインなど分かりやすい喩えありがとうございますw
    妻が浮気していた証拠はあったのでしょうか。もしかしたら、ランタンさんも想像つかなかった裏の顔があったりして。凄腕の殺し屋で、報酬で買ったアクセサリーだったとか。笑 読後のモヤモヤにしょうもない想像をかきたてられました。
    確かに宝くじがあたったらパートナーの浮気とかどうでもよくなりそうですよね、分かりますw

    作者からの返信

    橋本さん、久しぶりの更新にお付き合いくださりありがとうございます!
    牛丼って…我ながら何を書いてるんでしょうね…
    橋本さん、ミステリ側に引き込みますねw どんな妻?笑
    お金って価値観変えそうですよね。ハッピーエンドなんだけど何かモヤモヤが残る、このへんがやっぱりモーパッサンですね。

  • ひさしぶりのモーパッサン作品。
    楽しく読ませていただきました。やっぱり柊さんの書かれる、この紹介文、とても好きです。

    それにしても、モーパッサン。
    金額が、どんどん大きくなっていくところが、ほんとリアルで、小市民的なんですけど、不思議とほっこりします。

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます!
    久しぶりですね。どの作品にするか迷ってるうちに時間が経ってしまいました(笑)嬉しいお言葉ありがとうございます。
    この小市民な感覚、わかるわかるって感じですね。細かいところに目が届く、さすがモーパッサンです。


  • 編集済

    軽いタッチで、なんとなく収まりのよい終焉。しかし、どこか冷たい視線のようなものを感じてしまうのです・・
    最愛の妻。そこでいう『愛』とは、なんだったのか。
    美しくて賢い妻。その妻がどうやら自分以外の者と関係していたらしい。怒りと絶望に襲われるのは分かります。しかし、何故?何故そんな高価な貢ぎ物をされながら、自分の元に居てくれた?自分は、その事実を知って、何が変わった?
    彼は、ちゃんと悩むことが出来たのでしょうか?
    表層だけを見て翻弄される主人公。彼にもし、深淵と向き合う覚悟があったなら物語はどうなっただろう?なんて考えると面白いです。・・いや、我々凡人は表層を滑るだけの方が幸せなのですかね?

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます!
    そうですね、この妻にとってはブルジョワの家庭におさまることで安定を得ていたところもあると思います。愛人のもとへ走るにはリスクがあるし離婚も簡単ではないので、高価な貢物とアヴァンチュールを両方楽しんでいたように見えますね。原作の妻の態度を読んでいると、どこまでが本心なのか分からないんですよね。
    ランタンさんは逆にうぶというか、妻を信じて疑わなかったために、反動がすごかったのではないでしょうか。
    表層的なコメディの裏側を掘っていくと重たい心理が現れそうですね。いつもながら深い考察、ご感想、ありがとうございます!

  • 『首飾り』と違って、微笑ましい(?)お話です。
    奥さん、浮気して貢がれて本物身につけて観劇。
    その裏(表)で慎ましい生活してたんですね。

    ランタンさんの変わりっぷりも面白いですが、
    私、奥さんの生活に興味持ってしまいました。

    ランタンさんを愛していたと信じたいです。

    柊さんの語り口、面白いです♡
    寝取られ男、復讐心を燃やす!
    NTR リベンジャーズ!ですね。

    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます!
    原作の中ではけっこう奥さんは甘え上手で夫を愛している感じが出てるんですけどね。宝石を見ながらうっとりするような場面もあって…。やりくり上手なのもおそらくポケットマネーがあったのかな、と勘繰ってしまいます。
    『首飾り』は脱力しちゃいますけど、こちらは金が解決するので、まあいいか、って感じですね(笑)
    NTR! そうか、こういう時に使うのか!
    勉強になりました!


  • 編集済

    牛丼(笑)
    妻がそんなに高価な宝石をたくさん貢がれていたなんて、びっくりですね。そりゃあ先立たれた悲しみもどっかに飛んでいっても無理ないかもw
    でも、そんな相手が(ひとりじゃないかもしれないけど)いても、ランタンさんのもとに帰ってきていたってことは、やっぱり夫がいちばんだったんでしょうね。ひょっとしたら、きっかけはやりくりをなんとかしようと思ってのことだったのかも。宝石売って舞いあがっちゃったランタンさんと、まあ似た者同士だったってことかもしれませんね(^^;
    ……キャバクラ……?w

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントありがとうございます!
    とっさに思いついたのが牛丼で、申し訳ございません(笑)
    この時代だとよっぽどでないと離婚はないので、妻は家庭と愛人と両方の美味しいとこどりをしてたのかな、と、原作を読むと感じます。仰るとおり家計の足しにしていたとも考えられますね。
    しかし亡くなってから知るってモヤモヤの消しようがないですね。金にして晴らすしかない、って感じでしょうか。
    おかげで夜のデビューもしちゃったわけですし(柔らかめにキャバクラにしておきましたw)お金って、ほんと、すごいですね(笑)