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  • また、シビアな結末ですが、作家もお人よしな感じしますね。見知らぬ田舎のご婦人とカフェに行ったりお芝居へ行ったり夕食まで、そして泊まっていくし・・・笑 手は出さない冷静さがマダムに現実を知らしめますね。モーパッサン先生のお話のなかではどことなく温かみもあるような気もします・・・夢見る主婦をあざ笑う感じもしますけど^^

    作者からの返信

    神原さん、二話連続コメントを下さってありがとうございます。
    見ず知らずの女性に一日付き合うというのも確かにお人好しですね。それだけプレゼントが迷惑だったのか笑 あと、こういう状況を面白がる作家の特性なんでしょうね。
    素人には手を出さない、住む世界が違うんだってことを見せつけられますね。同時にフィルターがかかって見えなかった実態の描写が意地悪だなあと思います。ただのおっさんだし。
    夢見る方も、憧れの対象になる方もくだらないよと言ってるみたいです。苦いけど上手くコメディに包んでありますね。
    久しぶりの更新でしたがご感想いただけてとても嬉しいです。ありがとうございますm(__)m

  • 非常に面白かったです!たぶん、相も変わらず私の感想はずれているのかもしれませんが(全くもってすみません!)、実はこの奥さん、物語の入り口まできて引き返しちゃったように思うんですね。
    『背徳というものを知りたかった』
    なんとも可愛らしいし、素敵な想いです。でも、彼女は表層をなぞるだけでやめてしまった。本当の物語は、幻滅にみえたその先にあったのに。
    自分が求めた背徳の正体とは何だったのか?そこに至るチャンスが到来したにもかかわらず、詰めることなく終わってしまった。彼女の求めたAventureは定型化された模倣に過ぎなかったからかもしれません。
    やはり、成りきらなくては!…でも、成りきっちゃうと破滅もまたリアル化しますからね(^^; 難しいところで。
    面白かったです!ありがとうございました!

    作者からの返信

    呪文堂さん、二話ともお付き合い下さり、ご感想をありがとうございます。
    ずれているなんてとんでもない。別の角度から突っ込んだご意見を聞かせて頂けるのは嬉しいです。視界を広げてもらえるようで。
    幻滅を知ってからが本物というのは泥沼に本気で足を突っ込むことですよね。そうならなかったのは、所詮この奥さんの憧れがうわべでしかなかったから。まさにそうだなと思います。
    あと、そもそも作家の方では相手にすらしていなかった、住む世界が違い過ぎた、ということも強調してありますね。入り込む余地など奥さんには最初からなかった、ヒロインになる余地はなかったということですね。
    華やかな作家が決して色男ではなく、禿げ頭の小太りの男というのが上手いなと思います。あなたの夫と同じでしょ、という皮肉。
    痛い思いはしたけれども、本当に成り切れなくてよかったのだと思います。
    真摯で深いコメントにいつも感謝しています。ありがとうございますm(__)m

  • なんか、この女性のような思いを抱き実際に行動を起こせば、その先に待っていつのは期待したものと違う。
    あるあるすぎて、人ってのは愚かで愛おしいですね。

    実際には知らない人ですが、親友の知り合いに似たような人がいて、その結果を聞いて、ああと思ったものです。
    かわいそうだと友人は話してましたが、確かに悲しいけど、なんていうか、バカなのとも思ったものです。
    こういうことをする覚悟が足りないんでしょうね。
    その相手は人気作家じゃなく、息子より年下の男性にって、そりゃ、もう結果は見えてますよね。
    死にたいと泣いていたようです。
    私は、こういうことを小説に書きたくないのは、なぜなんでしょう。書くと、美化してしまって。でも、それを読み、私もと思われると、結果は違うと知っているのです。

    作者からの返信

    雨さん、二話ともお読みくださり、ありがとうございます。
    不倫願望の果ての惨敗、あるあるですね。モーパッサンはこの話をとても乾いた視点で書いてるなと思います。自分が作家だということもあって、この世界に対するひとの幻想を皮肉ってるようにも見えます。
    ご友人のお知り合いの話は相手が手の届きやすい立場だけに泥沼化しそうですね。この短編の奥さんはこの段階で失望できてよかったのかも知れません。
    雨さんが美化しない形で淡々と書かれたら面白そうだなと思います。だけど、こういう願望はきっと絶えないモノなんでしょうね。
    ご感想とても嬉しいです。ありがとうございますm(__)m

  • 柊さん、私、この話が一番共感できたかもしれません。

    田舎の平凡な主婦が好奇心もあって、アバンチュール願望を抱いてパリへ。
    現実はザ・幻滅。(ヴァラン先生の髪の毛20の哀愁に涙なしでは読めなかったです)
    ラストがモーパッサン先生ですね。家に帰って泣いたのは掃除夫を見た事ですもの。
    夢から醒めた時の落胆ぶりも分かります。私も泣く。きっと泣く。
    「何がしたかったんです?」の質問もキツいですね。(´ー`)

    柊さん、分かりやすくまとめて下さりありがとうございます。
    原作のテーマをブレずに紹介するって難しいでしょうに、さすがです。

    うん、布袋さん気になりますね。

    作者からの返信

    ハナスさん、二話ともお付き合い下さってありがとうございます。
    コミカルに描かれているけど苦いですよね。夢が美化されるほどに落胆も大きいですから。作家の家を出た後に掃除夫たちを登場させるのがすごいなと思います。箒で掃き捨てられる比喩が残酷ですね。
    作家の質問、考えたらこれも残酷なんですよね。

    どういう作品が興味を持ってもらえるか分からないので、いつも更新するのに不安があるんですが、こんなに読み取っていただけると本当に嬉しいです。

    布袋さんはちょっと不明ですね(笑)
    ご感想心より感謝です。ありがとうございますm(__)m

  • 今回も語り口がテンポ良くて、ちょっと待てーいで笑ってしまいました。

    アヴァンチュールに盲目。どうなるでしょう。
    モーパッサン先生の事ですから、オチが……。

    なぜか、柊さんが書いた小説? って錯覚しそうです。
    それほど読み込んでいるんですね(*´∇`*)

    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます。笑ってもらえてホッとします。モーパッサンのコメディ系を書くときはテンション最大ボリュームなんです(それでこれかと言わないでくださいね)ハナスさんの語りのセンスを分けて欲しいです。
    取り上げる作品は何回も原文をチェックします。訳すところと端折るところの配分が難しいですね。でも楽しいです( *´艸`)

    盲目になった女性は無敵のようですが、どうなるでしょうね。
    アヴァンチュールの行方を見守っていただけたら嬉しいです^^

  • お、奥様・・・イケイケなんですね笑 有名人ならルックスはタイプじゃなくてもアリなんですかね。アヴァンチュー ル願j望ハンパないですね・・・^^ モーパッサン先生のことですから、なんかろくでもないオチになりそうでこうご期待です・・・!

    作者からの返信

    こちらも読んで下さりありがとうございます。思い詰めた挙句の行動にはすごいパワーがあるもんですね。もう止まらないって感じです。このあとどんなアヴァンチュール(カタカナだと余計じわじわきますが)が待っているのか、先生が書く話ということも加味しておつきあい頂けたら幸いです^^

  • 流石の展開ですよね。
    アバンチュールを求める主婦で、免疫のない方って、たいてい実生活では悲劇的になることが多いんですが。

    彼女はどうなるのか、ものすごく興味深いです。

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます。この展開、強引ですよね(笑)
    免疫がない人がリアルにアヴァンチュールを求めると破綻するもんですが、この奥さんはどうなるでしょうか。
    後半もどうぞお付き合いくださいませ!m(__)m

  • 芸能人が結婚したり離婚したりすることを、どのように楽しんだらよいか未だ解らず日々苦しんでいる呪文堂です。今日は良い勉強になる!と、気合いをいれて参上致しました!
    なるほど、『成りきり能力』。
    世に浮かび上がる事象を自らに引き寄せて成りきってしまう能力!これだったんですね!
    ヒロインの強引なまでの舞台作り、そう、『舞台を造るものこそがヒロイン』との法則に従うならば、本作のヒロインは見事にその資格を得ているのです!

    そうか!芸能ゴシップは、日々ヒロインになるためのイメトレ促進ツールだったのですね!学びましたっ!

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます。ゴシップって、どうでもいい人にはほんとどうでもいいですよね。僕も待合室とかに置いてある雑誌はチンプンカンプンです。
    『成りきり能力』笑 なるほど、熱意のあまり自ら舞台を作り上げ、作家を引き寄せてしまったってことでしょうか。ヒロインの力は侮れませんね。
    彼女がどんなヒロインになるかはどうぞ後半でお確かめ頂きたく!ありがとうございます!

  • こんにちは。
    これは、極上の喜劇ですね。欲をかいたり、後ろめたく思いながらも引っ張られたり、演じたり冷ややかに見たり。
    なにより、柊さんの語り口が絶妙で、引きこまれました!

    作者からの返信

    久里さん、こんにちは。コメントありがとうございます!
    ザ・家族模様ですね。国や時代に関係なく、こういうのありそうだなあ~と思います。なんとか原作の軽妙で皮肉な感じをお伝えしたかったです。楽しんで頂けて嬉しいです!

  • 柊圭介様

    現代では動物愛護団体等が黙ってはいないお話かもしれませんね。
    「泥灰土に食わせる」なんて…残酷すぎます( ;∀;) 昔は命がこんなにも軽く扱われていたのですね。日本にも姥捨て山というものがあったと言いますから。否、現代も…。
    自分に必要でなくなれば、その命を絶つことに躊躇しない神経に怒りを通り越して恐怖すら覚えます。ルフェーヴル夫人、犬税を払うのが嫌ならピエロは犬ではないと言い張れば良かったのにと思いました。ピエロは犬ではなく狐です、と。したがって犬に非ざる狐ゆえ犬税を支払う義務は生じない、と。ピエロの見た目が狐っぽかったのなら、なおさら残念な気がします。
    それにしても、モーパッサンって、ほんと……(;´∀`)

    作者からの返信

    ブロッコリー食べましたさん、ご感想ありがとうございます。
    こういう話って今だったら出せないんでしょうかね。でもこの話の言いたいことは動物愛護団体の趣旨に反したものではないと思えますね。要は人間のエゴで命を失われる動物の話なので、外側のストーリーだけでこういう物語を排除して欲しくないなと思います。現代はちょっと外側にばかり気を取られすぎるような気もします。
    すみません、最近思っていたことなのでついこぼしました(^^ ;)
    本当に、狐と言い張ることができればよかったでしょうね。でもこの夫人のような人は金が絡むとその都度揺らぎそうな気がします。
    今フランスでは犬の店舗販売が消えて、飼育者のところへじかに買いに行かなければならないそうです。ルフェーブルのような人が減るといいのですが。
    モーパッサンは人間のエゴを描かせると素晴らしいですね。もちろんコメディも面白いですが、やっぱり皮肉や毒が入っていて、そこがとても好きです。

  • 柊圭介様

    ジュールという名前にハッとさせられます。
    『ジュールの森』を拝読中ですが、ジュールの運命があまりにも過酷で哀しすぎてこちらに逃げて(!?)来たというのに…モーパッサンが描くジュールも可哀想でした。
    学生時代に化学で習ったジュールの法則といい、ジュールというのはポピュラーな名前なのですね。
    ジュール、ジュール…と、この短い文にいったい私は何度ジュールの名前を連呼するのでしょうか(;´∀`) (ああっ、美しいジュール! 君の境遇に胸が痛む。でも、きっとムッシュ圭介が幸せにしてくれるからね)
    こちらのジュールおじさんも家族という柵に縛られることなく自由に生きて、ある意味幸せだったのだと思います。

    作者からの返信

    ブロッコリー食べましたさん、コメントありがとうございます。返事が遅くなってすみません💦
    「ジュールの森」も読み進めてくださりありがとうございます。本作と交互に読まれているのを見て納得していました(笑)実は以前にもそういう方がおられたのです。ブロッコリー食べましたさんも繊細な方なんですね。
    モーパッサンのジュールおじさん、皮肉で悲しい運命でしたね。仰るとおりこの時代はジュールって名前がとても多いです。長編のジュールがどんな運命をたどるか、どうぞ見守ってやってください(しかしムッシュ圭介とは……w)

  • 柊圭介様

    柊圭介様がお住まいのフランスの冬の厳しさや夏の暑さは、日本と比べてどのように違うのでしょうか?
    地域によっても、年齢、性別によっても感じる気温は個人差があると思います。
    男性と女性では特に夏のエアコンの設定温度はかなり差があるようです。自分は盛夏には16℃くらいが丁度良いです💦
    妻が身体を張ってまでも得たかったのはカロリフェールだけでなく「相手を思いやる心」という心の温かみだったのですね。それが夫にはなかった。悲し過ぎるお話です。
    モーパッサンのこのお話…高校の現国の教科書に載っていたんですよ。当時はあまり深く考えませんでした(;´∀`)
    柊圭介様のエッセイで初めて深い意味を学びました。
    ありがとうございました!

    作者からの返信

    読み進めて下さりありがとうございます。
    全体的にいうとヨーロッパは湿度が日本よりかなり低いですね。なので夏は日差しがきついですが過ごしやすいです。あと昼と夜の温度差もふり幅が大きいですね。
    秋から冬は寒さもそうですが天気がずっと悪いです。
    それから日照時間が夏と比べて5時間ぐらい減ります。なのでかなり暗いです。
    この話はノルマンディーが舞台ですが、寒さに加えてこの日照時間の短さや悪天候もこの妻の精神に大きく影響したんじゃないでしょうか。慣れない人間だと鬱っぽくなってしまうと思います。だからこそ夫の優しさが必要だったはずですが、分からない人には通じないという……。その象徴が暖房だったのかなと思います。
    教科書に載っていたんですね。大人になってから分かるって話、けっこうありますよね。
    こちらこそ、ご感想頂き嬉しいです。ありがとうございます!

  • こんにちは。
    モーパッサンって、こんな人だったんですね。かなりなリア充。
    でもその上を行くしたたかな偽未亡人。さすがパリ!

    作者からの返信

    久里さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
    こういう男が出てくると、どうしても本人の影がチラつくんですよね笑 実際女性にモテたのではないかと思いますが、そのぶん色々と痛い目に遭ってるかも知れませんね。この未亡人詐欺は男の面目が丸つぶれでどうしても笑ってしまいます。悔し紛れの最後のひと言が好きです。

  • こんにちは。
    モーパッサンがとても魅力的に思えてきました! もちろん偉大な作家だとは認識していましたが、、あらためて再発見した思いです。
    初めて読んだのがまさにこの『脂肪のかたまり』で、おおおーと思いながら読んだ覚えがあります。最高傑作だったんですね。幸運な出会いでした!
    また別の作品も手にとってみようと思います。

    作者からの返信

    久里さん、こちらにお越しくださりありがとうございます!モーパッサンが魅力的に思えてきた、とは一番嬉しいお言葉です。
    『脂肪のかたまり』は自分も初めて読んだモーパッサンの作品で、最高傑作といっていいか分かりませんが、自分の中では別格な感じがします。でも他の作品も素晴らしいのでずっと愛読しています。また別の作品を手に取られるきっかけになれば幸いです。ありがとうございます!


  • 編集済

    先日子供三人いるお母さんが、重いものを持てないっていうんです。なんでも踏ん張ると、子宮が出てきちゃうんですって。柊さん、想像できます⁉
    女性はいろいろと大変です。コウノトリが運んできたり、キャベツから赤ちゃんが生まれるなら楽でいいわぁ。

    と関係ない話をしたところで、神父さんの「1カ月間デザート禁止だ!」というのが、なんともかわいい(笑)
    男性は出産の痛みを経験しないので、女性がいかに大変な中出産するのか知ったほうがいいと思うな。
    三人の少年たちは将来、妻子に愛情深く接する男に育って欲しいものです。妊娠を告げた途端、逃げる男になっちゃ駄目よ!(そういう話もありましたね。父親という題名のフランソワですね)

    作者からの返信

    うーん、子宮が出てきちゃうとは衝撃的な表現ですね。これはその体を持っていないと分からない感覚ですよね。でもなんか強烈に伝わるものがありますよ。
    現代の女性からすればコウノトリだのキャベツだのって笑っちゃう、きれいごと言うな、みたいな感じでしょうね。

    「1カ月間デザート禁止」はよく使われる脅し文句で、ノートに反省文を50回ぐらい書かされるのも王道の罰ですね。これをこの状況で怒鳴っているところがコミカルです。

    この時代に比べたら、男の領分、女の領分(肉体的な違いでの)がずいぶん混ざってきたなとおもいますが、出産だけは無理ですね。痛みを知ることはできなくても(男は出産を経験したら死ぬと思うので)妻を尊敬し子どもを心から大事にする父になって欲しいですね。

    「父親」ありました、主人公の名前まで憶えていてくださり嬉しいです。モーパッサンはこういう男には冷たい仕打ちをしますね。この作家にとって父親像というのは大きいテーマのようです。あ、今度そういう話を探そうかと思います。

    編集済
  • シュナッフス氏の兵隊なんてガラじゃない。争いごとなんて大嫌い。家族を愛し、ゆっくり起きて早く寝て、のんびりと美味しいものを食べるのが好き。というのは、ごく普通のことで。そんな普通の感覚を奪われて人を殺すよう仕向けられるのは、悲劇以外のなにものでもないですね。
    モーパッサン先生は戦争を体験したからこそ、過去のものとして笑い飛ばしたい気持ちがあったのかな?って。
    でも残念ながら、歴史から戦争はいまだに消えることがないですね。
    日本では、ウクライナの一般市民がどれくらい犠牲になっているか報道されるのですが……。犠牲者は一般市民だけではなく、両国の兵士も犠牲者なのだと考えさせられます。

    作者からの返信

    そうですね、ごく普通の生活を送りたい普通の市民を主人公にした話は、読み手にもすごく近く感じられると思います。まるで自分がその場に放り込まれてシュナッフス氏と同じ体験をするような。敵兵であっても憎しみではなく哀れさを書いていると感じます。
    といっても、前に読んだときは敵兵を笑っている話としか捉えていなかったです。今の世界の状況にあって、ロシアの兵隊の話がほんの少しだけ見えた時に、この話もやっと分かった気がします。
    結局、一般の市民は一部の人間が決めることの犠牲者ですね。

  • お久しぶりのモーパッサンです!
    私ね、最後まで「いやいや、実は宝石は不貞などではなく、妻の優しさに感動したどこかの富豪があげたもので、妻は心から夫を愛していたんじゃないか。その愛に気付いた夫が、疑ってごめんよー!牛丼よりもおまえの塩おむすびのほうが最高だぜ!!と、お涙をハラハラ流すんじゃないか」
    なーんて、真実の愛に気付いた純愛物語を想像しておりました。
    えー……久しぶりすぎて、頭がどうにかしておりました。毒舌家モーパッサン先生がそんな純愛ラブロマンスを書くわけがないですね!しかも主人公は小役人ですし!!
    いつでも先生は愛に、胡椒と山椒と七味唐辛子とわさびを入れたピリリ風味に仕上げてきますね!そして柊さんはそこにあんこを入れたコミカル仕立てにしてくる。良きコンビですね。

    作者からの返信

    遊井さん、お忙しいところお越しいただきとても嬉しいです!
    ああ、素敵な純愛物語を想像されてたんですね、モーパッサンらしい感動的な塩むすびですね。

    ……いやいや、いやいやいや。
    絶対そうはならないですね(笑)期待を裏切ってごめんなさいと先生の代わりに謝っておきますm(__)m 仰るとおりまず主人公が小役人の時点でいじわる度が倍増します。
    ただまあこれはどうなんでしょう、下世話にハッピーエンドといってもいいかなあと思います。
    僕のあんこで若干マイルドになるでしょうか。皮がごわついて食感が悪いということがなければ幸いです笑

  • このお話、めっちゃ笑っちゃいました
    取り上げて下さって嬉しいです(#^^#)

    気取ったお母様方の思惑とは全く別方向で話が進んで行くw

    モーパッサンセンセって、本当に女性への目線が意地悪ですよねww
    性悪がデフォルトだと思ってる節が…
    反対に娼婦などの仕事に就く女性には意地悪じゃない気がします

    ちなみにセンセはカソリックなのでしょうか?
    神父様が出てきたので気になっちゃいまいした、お聞き流し下さい

    作者からの返信

    カナリヤさん、コメントありがとうございます!最近取り上げたいくつかの作品はカナリヤさんが読まれた短篇集に収められているものを意識的に集めました。ヒントを下さってありがとうございますm(__)m
    この話の滑稽さはいかにもモーパッサンですね。
    気取ったお母様方の思惑とは全く別方向で話が進んで行くw←まさにその通りw

    僕の印象では、男女にかかわらずブルジョワ系とか金に汚い人間とか鼻持ちならない人間をこき下ろすのが好きなんだなと思います。逆にいうと弱い者には優しいですね。それが決してハッピーエンドでなくても、目線に愛情が感じられますね。そういうところが好きです。
    時代的にがっつりカトリックの教育を受けていると思いますが、大人になってからそれをどう思うかはまた別なのでしょうね。色んな作品の司祭なんかを見ると、聖職者でも人間っぽく描かれているものが多い気がします。

  • 神父さん凄すぎ!
    赤ちゃん取り上げるだけでも大変なのに、少年たちを注意しながら(笑)
    でもクライマックスはきっと注意しきれなかったでしょうから、チラ見しちゃったかもしれませんね。
    自宅出産が普通だった時代は、子供たちが出産風景を見ることもあったかもしれません。
    命の神秘として、尊い場面なのだと認識してくれますように(^^)

    作者からの返信

    黒須さん、コメントをありがとうございます!
    神父さん頑張りましたね。本当に、あっちにもこっちにも神経を尖らせて(笑) でも無事に生まれることができて読んでる方もほっとします。
    出産って子どもは立ち入り禁止!って感じですが、柔軟な頃に教えてあげると意外とショックを受けずに勉強してくれるのかも知れませんね。

  • すごいお話ですね・・・^^ 昔から、世の大人の人々は性教育が苦手なのですね~ 

    神父さん助産師デビューとは激しい展開ですね。かっこいいです。普通の男の人だったらどうして良いかわからないでしょうし、私も女ですけど何かできる気がしませんね・・・神父さん、あっぱれです^^

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます!
    助産師デビューするのが普通の男性ではなく神父ってところがすごいですよね。それもベテランでなく若い人で。どうしていいか分からないけど助けなければいけないという、神父さんの実直な使命感が素敵です。貴重な経験をしていい司祭になりそうな気がしますね^^

  • 最高ですね。
    モーパッサンの短編。最高です。罰を与えながら、出産を手伝う神父様も最高で、クスって笑える部分も最高でした。

    以前、出産の短編を面白おかしく書いたことがあるんですが。夫がくるまで赤ちゃんを生まないっていう産婦に、助産婦が、ぜったいご主人がくるまで生ませませんなんていう作品でしたけど。

    神父さんに品行方正な男の子たち。さすがです。

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます!
    神父さんが連発している罰のセリフが現代と同じような内容なので、可笑しくてつい載せてしまいました。登場人物のポジションがはっきりしていて分かりやすいですね。
    夫が来るまで生まないって発想も面白いですね(笑)真面目になればなるほど笑いを誘うのって好きです。
    あらすじばかりですが、楽しんで頂けると載せ甲斐があります。ありがとうございます!

  • 洗礼の水って水筒の水でいいんですねw
    列車の個室を舞台にしたお話って多いですよね。知らない人同士が限られた時間個室で過ごすって、それだけで物語が生まれそう。自分は誰と一緒になるか分からなくて緊張するので苦手ですw

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます!
    列車の個室での話って多いんですね。確かにこのシチュエーションだと、登場人物によってすごく広がりそうですよね。
    このタイプの列車は同じ理由で僕も苦手です(笑)しかもちょっと狭いんですよね。。
    洗礼の水、原作では瓶に入ってるんですが、聖水を持ち歩いているのか飲み水なのか分からないんですよね。多分飲み水だと思ったので水筒にしてしまいましたm(__)m

    編集済
  • 最後の子の言葉がいいですね。悟ってる感じ。
    カトリックバリバリなママたちの行動は仕方ないですね。
    洗礼を施す神父さん、確かにカッコいいです。

    帝王切開の国もあった事を考えると、キャベツは神秘。
    そして立ち合い出産した殿方の中には、もう奥様と出来なくなる人もいるとか。
    出産って影響力大きいのですね。




    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます!
    悟ってますよね。色んなことがうすうす分かってくる歳なのか、パリの生活で何か覚えてくるのか(笑)
    原作では神父さんの生真面目な人柄がすごく出ていて、必死になればなるほど応援したくなります。赤ちゃんを取り上げたことに自分で感動して同時にショックを受けているのがなんとも純粋です。こんなあたふたな場面でもちゃんと洗礼を施すところはかっこいいです。
    今は神秘も薄れてきていますが、出産に立ち会うことはまた別の大きな覚悟が要りますよね。どの男でも出来ることではないと思います。


  • 編集済

    三人の男の子が窓から顔を出してソワソワしている、想像して笑っちゃいました!美しいご婦人の苦しげな叫び。気になるに決まってます!でも鬼気迫るような声で叱責する神父。男の子たちの困惑はますばかり。

    これは『鶴の恩返し』に通ずるものがあると思うのですが、つまり、禁忌の扱いについてですね。
    何故、禁忌があるのか?
    これは『神聖の保全』のためであり、ならば何故、神聖は保全すべきか?
    神聖なるものは生命の闇に打ち勝つ原動力なり得るものだから、だと思ってます。
    もしも性行為や生殖から神聖が剥奪されたら。単に欲求と増殖を行うルーティーン。ぞっとします。
    ならば神聖を保全したままに、禁忌への興味にどう答えるか?
    『物語』の起源はここにあるのだろうと。

    故に、コウノトリやキャベツでは納得できない少年たちに、新たな物語が必要になる。やがては、哲学という物語創作のツールを自身で手に入れてもらって。

    ラストの年長者少年の一言、見事に物語っておりました!すごい!
    実に面白かったですっ!!

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます。とても面白く拝読しました。
    なぜ神聖を守らなければいけないのか。
    「もしも性行為や生殖から神聖が剥奪されたら。単に欲求と増殖を行うルーティーン」そうですね、それだと動物みたいですよね。宗教にこの部分が外せないのは人間たる所以なんでしょうか。でも思春期の男の子はどうしても禁忌へを興味を向けますよね。そこから物語に繋がるのが興味深かったです。御作のテーマにも重なる気がします。
    ラストのひと言はモーパッサンの作品でも好きなセリフの一つです。思わず笑ってしまいますね^^


  • 編集済

    最後のセリフは見事で笑っちゃいますね。
    モーパッサン先生は、こんな小説も書かれているのですか。

    私は立ち会い出産しましたが、さすがに真横から見てました。
    映画のように、うまくキャベツが死角になるように。って、あれはちょっと怖いものがありました。妻が痛々しくてね。

    今だったら,烏丸さまが書かれているように、しっかり子供に手伝わせてもいいかもしれませんね。かえって生命の尊さを学べるかもしれません。
    この頃は、まだまだフランスもキャベツからなんて言ってたんですね。
    でもキャベツとは、あまり美しくないな。もうちょっとフランスらしい美しいものにたとえられなかったんでしょうか。
    残念。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます!
    オチのセリフは座布団一枚!って感じですよね。
    ところで今は立ち合いが主流なんでしょうか。すごく勇気がいるでしょうね。奥さんの苦しむ姿を見るのは辛そうで。そのおかげで生命の尊さが分かるのか、ハナスさんが書いておられるようにできなくなってしまうのか、分かれそうです。だから人を選ぶんじゃないかなと思います。そういう意味では子どもも同じかも知れませんね。
    しかしなんでキャベツなのか、僕にも分かりません(笑)子どものことを「モン・プチ・シュー(可愛いキャベツ)」って呼ぶのは、そこから来ているみたいです。

  • なるほど、そうきましたか。
    11歳から15歳って超多感な時期ですが、それをひとくくりにしないところが良いですね。家族でテレビ見てたら突然下ネタが飛び出して、笑いを堪えつつも気まずい空気が流れるような感じ(でも一番上のお姉ちゃんはなぜか達観している)。

    作者からの返信

    叶さん、コメントありがとうございます!
    11歳と15歳じゃ大きな開きがありますよね。原作だと子どもたちの性格も書いてるんですが、この15歳はマセガキ設定です。
    ラブシーンとか下ネタを家族で見てしまった時の空気感、何とも言えないですね。でもその反応によって子どもの成長の度合いも分かる、ということか。なるほどです。。

  • 昔、キャベツ人形ってありましたね。あんまり可愛いと思わなかった憶えがありますが……そうか、キャベツ畑から赤ちゃんが生まれるからキャベツだったんだ! 
    通路に個室の並ぶ機関車、コンパートメントってやつですね。あれ憧れます。あの個室でアガサ・クリスティを読みたい(ミーハーw)

    いきなり思わぬハプニングで神父さんは大変だったでしょうけれど、でもいっそのこと少年たちにしっかり見せて手伝わせればよかったのに、なんて思います。そしたらかえってピンク色の世界に染められない男に育ったかもとかw

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントありがとうございます!
    キャベツ人形って何?!と思って画像見ました。ちょっと怖いですw キャベツ畑説はフランスだけではないんですね。なるほど……
    コンパートメントっていうんですね(語彙力…)これ今でもあるんですよ。知らない人と個室になるのって変な感じです。独り占めしてアガサ・クリスティが読めたら世界にどっぷり入れそう。
    赤ちゃんを取り上げるのが神父というところがミソですよね。これが医者だったら仰るように少年たちに手伝わせてもよかったかも知れません。でも衝撃が強そうです。ピンクを通り越して薔薇に走るかも(オイ)

  • リアルタイムで戦争が起きている時期、そしてウクライナで「捕虜になりたい」ロシア兵がきっとたくさんいるんだろうな、というニュアンスを汲み取りながら読ませていただきました。そんな過去も結局は次第に風化して次の戦争が始まってしまうのかもしれませんが。。。

    柊さんもどうかご無事で。

    作者からの返信

    叶さん、コメントありがとうございます。
    今まで「過去の話」としてモーパッサンの戦争の作品を読んできましたが、こういう世界に陥ると感じ方が変わってきますね。プロイセン兵になぞらえてしまいましたが、プーチンのような元首を持ったロシア兵たちは何を思えばいいんでしょう。この現在もいつか過去になる日が来るのか……まったく読めないですね。

    こちらにまでお気遣いありがとうございます。それから、もう最新話までお読みくださり、沢山の星を頂いてすごく嬉しいです。
    早く穏やかな日々が戻りますよう。
    ありがとうございますm(__)m


  • 編集済

    さすがモーパッサン、いろんな角度から読めそうですね
    柊様の解説が秀逸です、また図書館で借りてこようと思います

    戦争になる前に個々の死について熟考する指導者が世界に増えれば世界は変わるのでしょうね
    ちゃんと選挙で選ばなければと思いました

    作者からの返信

    カナリヤさん、コメントありがとうございます。
    自分が感じることを自分の言葉で語るのは難しいですね。今回もモーパッサンの作品を借りただけといえばそれまでですが、現実のロシア兵の本音はなんだろうと考えるとどうしても取り上げたく。
    それぞれの立場で抗議の気持ちを表すことは間違ってないと思います。書くサイトであれば書けばいいと思います。
    この作家が執拗に戦争を描いてきた意味が、今の状況になってより身に染みます。
    カナリヤさんのお言葉、力強くて温かかったです。ありがとうございますm(_ _)m

  • 今はもう、書く気力はもちろん読む気力さえが減退してしまい、途方にくれるばかりの日を無為に過ごしております。
    人間て、一体何をしているのでしょう?
    世界はなんて、脆弱なのでしょう?
    ご紹介頂いた主人公の滑稽であまりにも悲しい姿は私自身の姿にすら見えます。突然理不尽な世界に放り込まれ、抗う術も解らずに這いつくばり。それでも無情に腹は減る。
    でも。そうですね。だからこそ我々は、見出ださねばならない。人間の愚行を知るからこそ、我々は生きるに足りる世界を見出ださねばならない。たとえ愚行が繰り返されても、だからこそ生きるに足りる世界を造っていかなければならない。ありがとうございますっ!取り敢えず寝ますっ!

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます。お気持ちが分かりすぎて……。自分がこの話を取り上げて何か意味があるのかと言われれば何の役にも立たないわけで、書くのを躊躇しました。でも無力な一般市民にも口と金だけは出せると思っています。少なくとも自分たちはこの兵隊のように意思を認められない国には生きていない、それは幸いなことだと思います。
    同じことを繰り返す21世紀の人間を、モーパッサンやほかの先人たちはどんな目で見ているでしょうね。歴史を逆行するような事態に呆れているかも知れません。でも生きるに足りる世界を見出すためには、愚行には愚行だと声を上げるのを諦めてはいけないと思っています。


  • 編集済

    コメディとはいえ、今は笑えませんよね。
    戦争が現実に起きているんですもん。

    きょうYouTubeで、アメリカ政府の首脳部で、プーチンの精神状態をまともじゃないと考える向きもあるようです。

    独裁者は精神が狂ったのか?
    だとしたらこんな恐ろしいことはないですね。
    まあそれはともかく、一刻も早い終結を望んで、ただ見守るしか出来ないのがもどかしいです。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます。
    この作品を前に読んだときは流してしまった部分も、現実に起きていることを重ねて見るとペーソスに満ちていると感じました。
    今前線にいる兵隊たちの本音はなんだろうと想像すると、独裁の恐ろしさを感じずにいられませんね。
    もどかしいというお気持ちすごく分かります。ひとりの権力者のために核という最終的な段階に向かわないことを祈っています。

  • コメディとは言っても、ありそうなことですよね。敵国の村に忍び込み、空腹でたまらず食事に手をつけてしまうなんて、けっこうあると思います。そもそもシュナッフスさん、支給される食事だけじゃ足りなさそう…

    戦争はなくなりませんね。過去の惨劇に学ぶことはできなかったのだろうかと…。辛いことです…。

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます。
    自分がこの状況に置かれたらきっと同じ思考回路になると思います。シュナッフスさんのキャラクターが万国共通であるだけ、コミカルに描かれるほど余計悲しさが増します。
    仰るとおり、過去から何も学ばない一部の権力者のために、犠牲になるのはいつも庶民ですね。

  • ほんとに、このプロイセン兵は名もない善良な人ですね。好きで戦争に参加しているわけではなく、多くの人が否応なく巻き込まれて命や家族を奪われたのですよね。

    いまだ戦争は起こるのはやりきれない事実です。この星の成熟はまだまだ未来のことのようです・・・

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます。
    シュナッフスは笑いものにするにはあまりにも善良な人で、かえって悲しさが勝ってしまうんですよね。前に読んだときより、今の状況で読み返すと複雑な気持ちが増します。
    一部の権力者のために犠牲になるのはいつも末端の人間ばかり...というのも、リアルな光景を見せつけられて改めて思い知らされるんですね...。

  • シュナッフス。非常に人間的で、あまりに人間的で、だからこそ感じるペーソス。コメディですけど、チャップリンの映画に流れる悲しみと似ていますよね。

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます。
    チャップリン、なるほど!すごくしっくりきました。
    モーパッサンがどういうつもりでこの主人公を書いたのか分かりませんが、笑いを取れば取るほど悲しさも倍増するところ、まさにチャップリンですね。

  • いつもならモーパッサン先生のユーモアも笑えますが、
    今は昔の話、遠い世界の話だとみられなくなってきました。
    世界情勢をリアルタイムで知る事が出来るからですね。

    いつの時代も血を流すのは、愛する家族を思う名もない兵士たちですね。
    捕虜になりたいっていうのも頷けます。
    ウクライナの大統領がヒゼキヤ王と被ります。祖国を守ろうと孤立無援の中
    必死になっている姿が( ; ; )

    六年くらい前に、訳あってプーチンさんに手紙を送った事があります。
    不当逮捕、監禁された仲間の釈放の嘆願書です。(世界中の仲間と一緒に)
    独裁者、独裁国家の権力は日本人には理解出来ないって思い知らされました。

    今はただ、誰もが美味しい物を食べ、温かくして安眠出来ることを願いますね。





    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます。
    戦争の話を読むときに、果たして自分がどこまで分かっていたのか...、今の状況を見せつけられて改めて考えました。現代と19世紀の戦争は違っても、誰が犠牲になるかといえば結局は同じですね。
    聖書でも、小説でも、先人が残したものから学べることはたくさんあるはずですが、繰り返さずにいられないのが人間なんでしょうか。
    プーチン氏や、彼のすることを非難するつもりのない国などを見ていると、仰るようにどうしても通じない、理解しあえないものがあると思い知らされます。
    コメディとして書かれた作品を取り上げるのに迷いましたが、コメント下さり、色んなお話を教えて頂けて嬉しいです。ありがとうございますm(_ _)m

  • 人間って本当に「滑稽」ですね。
    今も昔も。まさに笑えない滑稽さが身に沁みます。
    難しい戦争の話を、こんな風に語れるモーパッサンも柊さんも、やっぱり凄いです。

    作者からの返信

    ふうこさん、コメントありがとうございます。
    俯瞰で見れば本当に滑稽なことなんでしょうね。実際に戦争を経験した人の話には(コメディですら) 痛くて沁みるものがあると思います。
    モーパッサンが執拗に戦争の話を書いていることが、今こういう状況になってほんの少しだけですが分かったような気がします。
    デリケートなのは分かっていますが、先人の残したものを載せておきたく。お言葉痛み入りますm(_ _)m

  • いつものように、モーパッサン先生のブラックなユーモアに素直に笑えなくて残念です。日本にいて、TVやネットのニュースを視ているだけでもこれほど苦しいのに、国を二つしか隔てていない陸続きの地にいらっしゃる柊さんはどれほどのお気持ちでしょう。
    実は、偶々でしたが次の長篇のアイデアの中に「ウクライナ」という文字がありました。悩みましたが、つらいのと、扱いかねて消してしまいました。〈THE LAST TIME〉のなかにもウクライナからの留学生がいましたし、私は「ロシア料理と思われていたウクライナ料理」も大好きです。
    ロシアの兵たちも戦いたくなどないはずですよね。訓練だと騙されて来たというニュースも、真偽はわかりませんが読みました。ロシア軍の砲撃で、6歳の女の子が亡くなり、医師が「この状況をプーチンに見せろ!」とカメラに向かって叫んだというニュースも読みました。こうしてコメントを書いているだけでも本当にきついです。

    長々とすみません。一刻も早く、ニュースから「戦争」などという言葉を聞かない日が来てほしいと祈っています。このお話を紹介してくださって、ありがとうございました。

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントありがとうございます。
    戦争の話というのは、平常時に読むのと、こういう状況を見せられる中で読むのとでは、感覚が違ってくるんですね。これを書くにあたって読み直すと、可笑しさより悲しさの方が勝ってしまいました。
    もちろん普仏戦争と今回の戦争は別物ですが、自分にはこのプロイセン兵のおじさんが、おそらくちゃんとした情報も与えられず第一線に送られているロシア兵と重なります。
    仰るとおり、戦争という言葉を毎日聞かない日が早く来てほしいです。
    デリケートなのは承知ですし、今回自分がこれを取り上げていいのか本当は迷ったのですが、コメントを頂いて励みになりました。ありがとうございますm(_ _)m


  • 編集済

    お久しぶりです!読ませていただきました。

    相変わらず達者な語り口、しかも今回は軽妙で楽しくてとてもいいかんじですね。

    でも、ひとつ考えてしまいました。
    亡くなった奥さんが浮気をしてなかったとしたら、奥さんが生きてるのと、単に金があるのと、どちらが幸せなんだろうと。

    人によって違うでしょうが、妻が亡くなっても、金がある方がいいとしたら、しかもそれが貞淑な妻だったとしたら、なんか悲しい気もしますね。

    でも、奥さんは現に浮気をしていた!
    やっぱりそうなると、金があって万々歳なのかな。
    愛なんて、そんなものなのかな?
    考えちゃいました。

    作者からの返信

    レネさん、お忙しいところお読みくださりありがとうございます!お元気ですか?
    今回は笑い話になりました。日本語の短編集のラインアップが分かってきたので、そこに収録されている話を取り上げてみようかと思っています。

    奥さんが浮気してなかったら、慎ましくも不自由のない暮らしで満足できたと思うんですよね。でも手に入る金の桁が違いすぎると、感覚も狂ってしまうんでしょうね。
    主人公からするとリベンジみたいな感じでしょうが、虚しさを金でカバーできてしまうのがまたなんとも…。ずっと落ち込んでいるよりはパーッと大金にしてしまう方が精神衛生上もいいのかも知れません(笑)

  • 確かに「脂肪のかたまり」とは正反対ですね。
    だけどこれも「らしさ」がある。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    お話としては正反対だけど、ヒロイン像には愛国精神やプライドという意味で脂肪のかたまりと通じるものがありますね。これは作家自身のこだわりなのかな、と思います。

  • わ~~、今回も面白いですね!モーパッサン先生、小役人スキ過ぎますね・・・笑

    やりくり上手の奥さん、そんなに宝石を貢がれるならやりくりしなくても生活しやすかったのですかね。お金の力で心の傷も癒える主人公・・・モーパッサン先生らしいキャラクターです^^

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます。楽しんで頂けてよかったです!
    モーパッサンは勤め人時代の復讐みたいに小役人を出してきますよね(笑)
    奥さんは多分貢がれる分で家計をうまくやっていたんでしょうね。主人公の分かりやすいところがリアルで先生らしいキャラですね^^

  • わあ、『宝石』を取り上げて頂きありがとうございます!
    めっちゃ嬉しいです(#^^#)

    笑えるからでしょうね、このお話のほうが『首飾り』より好きです

    作者がどこまでも小ばかにする小役人のランタンさんへの底冷えするほど冷たい視線、さすがのモーパッサン節ですね
    『木っ端役人が!!』と宮内庁の伝書鳩役人に怒鳴った作家の某元知事でを思い出しますw
    まあ、いつの時代も役人はすべての階級から奪取する側で生産性がないととらえられているから仕方なしなのかな…面白いけど可哀そうにも思います
    聖書でも税の取り立てる役人がやたら嫌われてたのを思い出します

    作者からの返信

    カナリヤさん、コメントありがとうございます。前に読まれてましたよね。ちゃんと紹介できてるか緊張しますが、コメント頂けて嬉しいです(#^^#)
    そうですね、『首飾り』は脱力しますもんね。これは毒気が笑いに包まれてるので読みやすいですね。
    モーパッサン自身が小役人経験者だから色々見てきたんでしょうね。どんな人たちがいたんだろうと思います。一応ブルジョワなのに経済的にはかなり苦しいという表と裏も毎回出てきますね。皮肉と憐憫とが混ざってるような。
    聖書でも、というと本当に歴史が深いですよね。いつの時代もネタにするには一番人間くさいものが出てくる人たちなのかも知れません。

  • こういうの、大好きですねー。
    みんな楽しんでるw

    作者からの返信

    いいですよねこういう話。みんなでわちゃわちゃやってる感じがすごく面白いです!しかもド真剣なのがまた笑えますねw

  • 牛丼と円表記にめちゃくちゃ笑いましたww
    柊さんの小市民、わかりやすくていいですね♬
    それにしても…奥様はものすごい富豪と…??
    でも遺産のおかげでハッピーな読後感。
    ランタンさん、いいとこどりしましたね!^^

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます。
    小市民の感覚としてはやっぱり牛丼ですよね(安易)
    フランだともう面倒くさいので最初っから円にしちゃいました(笑)
    奥さんの相手、どんだけ富豪なんでしょうね。そしてしれっと隠したまま貢がれる方も大したもんだなと思いますw
    モヤっとしつつも大金を手に入れたからOK…なのかな(笑)

  • モーパッサン、更新お待ちしておりました(∩´∀`)∩
    牛丼、1本2万円のワインなど分かりやすい喩えありがとうございますw
    妻が浮気していた証拠はあったのでしょうか。もしかしたら、ランタンさんも想像つかなかった裏の顔があったりして。凄腕の殺し屋で、報酬で買ったアクセサリーだったとか。笑 読後のモヤモヤにしょうもない想像をかきたてられました。
    確かに宝くじがあたったらパートナーの浮気とかどうでもよくなりそうですよね、分かりますw

    作者からの返信

    橋本さん、久しぶりの更新にお付き合いくださりありがとうございます!
    牛丼って…我ながら何を書いてるんでしょうね…
    橋本さん、ミステリ側に引き込みますねw どんな妻?笑
    お金って価値観変えそうですよね。ハッピーエンドなんだけど何かモヤモヤが残る、このへんがやっぱりモーパッサンですね。

  • ひさしぶりのモーパッサン作品。
    楽しく読ませていただきました。やっぱり柊さんの書かれる、この紹介文、とても好きです。

    それにしても、モーパッサン。
    金額が、どんどん大きくなっていくところが、ほんとリアルで、小市民的なんですけど、不思議とほっこりします。

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます!
    久しぶりですね。どの作品にするか迷ってるうちに時間が経ってしまいました(笑)嬉しいお言葉ありがとうございます。
    この小市民な感覚、わかるわかるって感じですね。細かいところに目が届く、さすがモーパッサンです。


  • 編集済

    軽いタッチで、なんとなく収まりのよい終焉。しかし、どこか冷たい視線のようなものを感じてしまうのです・・
    最愛の妻。そこでいう『愛』とは、なんだったのか。
    美しくて賢い妻。その妻がどうやら自分以外の者と関係していたらしい。怒りと絶望に襲われるのは分かります。しかし、何故?何故そんな高価な貢ぎ物をされながら、自分の元に居てくれた?自分は、その事実を知って、何が変わった?
    彼は、ちゃんと悩むことが出来たのでしょうか?
    表層だけを見て翻弄される主人公。彼にもし、深淵と向き合う覚悟があったなら物語はどうなっただろう?なんて考えると面白いです。・・いや、我々凡人は表層を滑るだけの方が幸せなのですかね?

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます!
    そうですね、この妻にとってはブルジョワの家庭におさまることで安定を得ていたところもあると思います。愛人のもとへ走るにはリスクがあるし離婚も簡単ではないので、高価な貢物とアヴァンチュールを両方楽しんでいたように見えますね。原作の妻の態度を読んでいると、どこまでが本心なのか分からないんですよね。
    ランタンさんは逆にうぶというか、妻を信じて疑わなかったために、反動がすごかったのではないでしょうか。
    表層的なコメディの裏側を掘っていくと重たい心理が現れそうですね。いつもながら深い考察、ご感想、ありがとうございます!

  • これはつらい。
    今は動物は飼っていないのですが、自分が将来働けなくなったら介護などできない奥様に捨てられるんじゃないかと思ってつらいです。。。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。この作品以外にも動物が出てくる話はいくつかあるんですが、どれも人間のエゴの犠牲になる姿がつらいです。動物を飼っている(飼っていた)方には特につらい話だと思います。
    人間同士だと…ああ、また返しづらい。。。

  • 『首飾り』と違って、微笑ましい(?)お話です。
    奥さん、浮気して貢がれて本物身につけて観劇。
    その裏(表)で慎ましい生活してたんですね。

    ランタンさんの変わりっぷりも面白いですが、
    私、奥さんの生活に興味持ってしまいました。

    ランタンさんを愛していたと信じたいです。

    柊さんの語り口、面白いです♡
    寝取られ男、復讐心を燃やす!
    NTR リベンジャーズ!ですね。

    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます!
    原作の中ではけっこう奥さんは甘え上手で夫を愛している感じが出てるんですけどね。宝石を見ながらうっとりするような場面もあって…。やりくり上手なのもおそらくポケットマネーがあったのかな、と勘繰ってしまいます。
    『首飾り』は脱力しちゃいますけど、こちらは金が解決するので、まあいいか、って感じですね(笑)
    NTR! そうか、こういう時に使うのか!
    勉強になりました!


  • 編集済

    牛丼(笑)
    妻がそんなに高価な宝石をたくさん貢がれていたなんて、びっくりですね。そりゃあ先立たれた悲しみもどっかに飛んでいっても無理ないかもw
    でも、そんな相手が(ひとりじゃないかもしれないけど)いても、ランタンさんのもとに帰ってきていたってことは、やっぱり夫がいちばんだったんでしょうね。ひょっとしたら、きっかけはやりくりをなんとかしようと思ってのことだったのかも。宝石売って舞いあがっちゃったランタンさんと、まあ似た者同士だったってことかもしれませんね(^^;
    ……キャバクラ……?w

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントありがとうございます!
    とっさに思いついたのが牛丼で、申し訳ございません(笑)
    この時代だとよっぽどでないと離婚はないので、妻は家庭と愛人と両方の美味しいとこどりをしてたのかな、と、原作を読むと感じます。仰るとおり家計の足しにしていたとも考えられますね。
    しかし亡くなってから知るってモヤモヤの消しようがないですね。金にして晴らすしかない、って感じでしょうか。
    おかげで夜のデビューもしちゃったわけですし(柔らかめにキャバクラにしておきましたw)お金って、ほんと、すごいですね(笑)

  • 別のジュールですよね。ちょっとだけドキッとしました。

    作者からの返信

    あっちのジュールとは別の人ですね(笑) この時代はジュールって名前が特に多いみたいです。この話は小説を書いた後にタイトルを知って、僕もドキッとしました(^_^;)


  • 編集済

    当たり屋といえば、私の故郷の広島には達川さんという有名な方がいらっしゃるのでついそっちを思い出したのですが全然違う話でしたw

    そしてうちの奥様も200まで生きそうだなと思いました。

    作者からの返信

    調べてしまいましたw 野球の方ですね。そちらが本来の当たり屋ですね(^_^;)
    奥様......それはなんというか、答えづらい...(笑)

  • この構成は何気に凄い!

    作者からの返信

    僕はつい中身の方ばかり読んじゃうんですけど、なるほど!と思いました。色んなシーンが活きてくるのも構成の良さがあるからですね!

  • これ絶対半分くらいは本人の体験ですよね?
    そしてきっと、自分のヤンチャを正当化するために苦笑いしながら書いてたに違いない!

    作者からの返信

    自分のヤンチャを正当化(笑)
    先生はモテ男だったようですが、いいことばかりじゃないですよね。絶対痛い目にも遭ってると思います!

  • 確かにかゆい会話だw

    作者からの返信

    かゆいですよねw わざとらしい日本語にするとかゆさ倍増です。

  • なるほど、勉強になります💦

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    いやいや、なるほどってw
    実践には若干のリスクが伴いそうです...

  • こんばんは。続きが気になる上手な書き方ですね。勉強になります。

    フナクイムシ。なかなかグロテクスですね。
    シールド工法の発明に関わっているらしいですが。

    フランス人にとって大晦日がどういう感じの日なのか気になって、ちょっと調べましたが、クリスマス休暇の末日ぐらいの認識でよいのでしょうか?

    作者からの返信

    青切さん、お読みくださりありがとうございます。
    ちょうどサスペンスのところで切ることができました。
    骨になった船に寄生虫みたいに棲みつく生物が不気味さを醸し出していますね。
    大晦日は、仰るとおりバカンスの終わりっていう感覚がありますね。日本のような厳かな雰囲気はなく、お祭りっぽいですし。元日が過ぎればもとどおりの生活なので、日本の正月を知っている者にはなんだか物足りないです(笑)

  • キンドル・アンリミテッドでダウンロードしました。読んでみます。

    作者からの返信

    興味を持っていただけてよかったです。お好みに合えば幸いです。

  • 自主企画ご参加ありがとうございます。

    非常に興味深い内容でした。

    作者からの返信

    椎名さま、
    こちらこそ、お越し下さりありがとうございます。
    連載初期はかなり粗削りかと思いますが、興味深いとのお言葉、嬉しいです。

  • なんだか不思議とモーパッサン先生の優しさを感じます。ココ売りと関わると必ず悪いことが起こる……だったら、人生の最期にまでココ売り登場したよ、死後地獄に落ちたりして(涙)ってなっちゃいますけれど、良いことも起こったというのがいいですよねぇ。
    ココ売りの声を聞いて、オリヴィエおじさんは喜びの中で息を引き取ることができた。僕にもいいことが起こるかも?って、読後感が爽やかですね。

    モーパッサン先生って意地悪な見方をするとか毒が強い人とかじゃなくて、人の中にある毒といやらしさと強かさと温かさを書くことに躊躇しなかった人なんだと思う今日この頃。

    ココ売りときいて、ココナッツ売りではなく、コケコッコー売りかと思った人いますかね?きっと五人ぐらいはいると思う。私はその中の一人ですけども!

    作者からの返信

    遊井さん、コメントありがとうございます!そうですね、呪われてる、じゃなくて不思議な縁がある、って関係に書いてあるのが絶妙だと思います。失敗談すらそれで良かったのかも、なんて思えてきて。おじさんの最期が幸せそうなのが、こちらの気分もあたたかくしますね。

    モーパッサンとかの自然主義の作家は社会のありのままを描くので、どうしてもシビアな部分が印象づけられると思います。かなり皮肉に人間の裏側も見せますし。でも全く冷たいのでなく、正直に生きる者や弱者に対する慈愛とかあたたかい目が感じられるのが個人的に好きです。清濁あわせ飲むって感じでしょうか。

    鶏は初めて聞きました!(笑)

  • 思い込みって怖いですよね。なにもやってもなにを言っても、色眼鏡のまま見られてしまう。オーシュコルヌおじいさんは死ぬまで誤解されたままで気の毒ですけれど、でも真実が歪められて悪くとられている人って、世の中に多いように思います。
    たちが悪いって思うのが、思い込みで人を見ている人がそれに気づいていない。思い込みを本当だと信じきっているのって怖いと思います。

    この物語が教科書に載っているのは、教訓的な感じなのでしょうか?討論するにはいい題材ですよね。

    作者からの返信

    遊井さん、ご感想ありがとうございます!
    いったん黒と決められたら本人がなんと言おうが黒になってしまう、多勢に無勢ですね。狡いところのない人間なんているだろうかと思うけれど、叩くときに限ってはそれは棚に上げて正論をかますという(笑)憶測でしかないものが真実になってしまう世間とは怖いですね。結局思い込みを覆すことが一番難しいのではないでしょうか。
    今教科書に載っているかは分かりませんが、こういう話を中学生あたりが読んだらどう思うのかな。ちょっと興味がありますね。


  • 編集済

    まさに、私がこの世で一番恐ろしいと思うのがこれですね。『群集心理』というのか、いや『体の良い生け贄を吊し上げ鬱憤を晴らしたくて、いつもうずうずしてる民衆』というのか。
    合理的検証、理論的な帰結などどうでもよく、鬱憤を晴らせればと飛び付いてしまう。歴史的に幾度となく繰り返されてきた愚行であり、しかも犯人は特別な極悪人ではなく『我々民衆』なんですね。
    かつて日本が戦略的にあり得ない戦争に突入していく原動力となったのもこれだと思ってます。閉塞感から鬱憤が溜まり、他国を反対者を糾弾しながら盛り上がってしまう。
    なにより、吊し上げが正義の行いだと思っているのが恐ろしくて堪らない。
    コロナ禍の今、各地で起こっている現象なのかもしれません・・
    人間なんかみんな間違ってて変態で、だから謝りながら許し合いながら生きていくべきなんじゃないの?と思ったりしてます。誰だって紐くらい、拾っているもんですから。

    作者からの返信

    呪文堂さん、コメントありがとうございます!そうですね、この構造ってまさに現代に通じるものですよね。集団心理とは、いつからかそれが真実になって正義にまで発展する、怖いものだと思います。
    仰るとおり、ひとなんてみんなどこかで紐を拾っているもので。後ろ暗いところのない清廉潔白な人間なんていないはずなんですけどね。こういう心理においてはそこが置き去りになってしまうようです。あることないことがネットであっという間に広まる現代の社会は、この物語の社会よりもっと陰険で危ういと思います。

  • 紐、紐なんてどうするんだろうと思うけど、今より物が貴重な当時は何でも取っておいて役立てていたのかも知れない。ケチ根性と言うけれど国が違えば人も違いますね。僕の友人が今ニューカレドニアに住んでるんですが(そこもフランス語圏です)、落とし物をしたら絶対帰って来ないそうです。ニューカレドニアに住んでいる人たちは拾い物は神様の贈り物と言うそうで、拾ったものはその人に所有権が移るとか。落とした人は最後、神様に送ってしまったと思ってあきらめるしかないそうです。落とす神あれば拾う神あり、また物は巡っていくという事らしいので、文化の違いってすごいですね。このおじさん、生れた場所と時代が悪かったですねw

    作者からの返信

    りくさん、コメントありがとうございます!そうですね、紐といえど何に役立つか分からない、ケチというより貧しい農民の節約術みたいにも見えますが。でもやっぱりせこい感じがするんでしょうかね。
    しかし神様の贈り物ってw その発想すごいですね、ニューカレドニアでは絶対落し物はできないということですね(^^;) 大金だったら本気で神様を恨みそうです。でももし倍になって巡ってくるならいいのかな…巡ってくれば、の話ですが(笑)

  • 否定しようと必死になって弁明したせいで、かえって怪しまれたのでしょうか。爺さんが鼻で笑ってどーんと構えていればこの結末にはならなかったようにも思えました。似たようなことは現代人にもあるし、柊さんの仰る通り、ほんと普遍的ですね。紐を拾ったのを見られて気まずくなり、他のものを捜しているふりをするのも凄くリアルです。

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます!
    自分が当事者だとすると、無実の泥棒疑惑はやっぱり必死で弁明したくなるかな…。でもそのせいで逆に村人との溝が深くなるのが皮肉で。どーんと構えれば構えたで「開き直った」とか言われそうですよね。じいさんがもっと神経の太い人なら違ったかもしれませんが…。
    嫌いな人に恥ずかしいところを見られたときのリアクションはリアルですね。これも裏目に出てしまうのですが、それも含めてうまいですね。

  • うわぁ~~最初の前置きがききますね。落ち込む用意を万全にとは・・・💦

    本当にモーパッサン先生は冷徹ですね。紐を拾った老人をこうも苛め抜くストーリーを考えられるというのは。何気なく紐を拾った行為と、普段からの老人のキャラクターも相まってでしょうが、財布が見つかった後も泥棒扱いして話を聞こうとしない人々を描けることも。

    モーパッサン作品に限らず、コロナ以降、他人に対する思いやりにかける風潮は感じることがありました。コロナ初期の頃、罹患することが非常な罪であるかのように責めたり非難する風潮が強かったと思います。自粛警察や差別など。そういうことをする人が、罹ればいいのに・・・と思いました。立場の弱い個人を多くが断罪するような風潮も確かにあるように思います。怖いですね。

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます!ちょっと重たかったですね。
    普段からケチで狡猾なところがある、という人物設定があるから「あの人はああだからこんなことをしても当然だ」という人々の思い込みに繋がるわけですよね。客観的に見れば無実なのにそれでもまだ泥棒扱いされるのも、そういう思い込みによるものですね。こじつけのような憶測がまことしやかに語られるのもありそうだなあと思います。

    そういえば自粛警察って、まさに見張ってる感が満載の言葉ですね。この話の人々もだけど、事情をすっ飛ばして結論にいたる、しかもそれが正義である、ということですよね。この風潮は世の中の常なんでしょうか…。

  • ラストの紐。
    胸が痛い。たしかに、これは後味が悪いですよね。
    あらすじだけで、うわってなりました。柊さまの書き方も上手いのでしょうが。

    作者からの返信

    雨さん、コメントありがとうございます!
    噂は人をここまで追い詰めることができるんですね。死に際でさえ無実を訴えるこのラストは重たいです。
    あらすじはいつも悩んでしまうのでお言葉に励まされます。ありがとうございますm(__)m

  • おっしゃる通り、モーパッサンがこの物語を現代を舞台に書いたらどれほど恐ろしいことになっていたか、想像するとゾッとしますね。
    この時代でもこうだったのですからね。
    確かに、人間というものはそうそう変わらないのかもしれませんね。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます! これが現代の話だったら…一層救いがない、怖い話になるかもしれませんね。この話でも充分ですが。無実が晴らせないまま死ぬほど悔しいことはないでしょう。ちょっとした評判から簡単に火がつく、これは世の中の常なんでしょうね。

  • おお、ラストは落ち込みますね。
    まず「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」ということわざを思い出しました。
    疑われるような行動を本人は全くとっていなくても、世間は怖いですね。

    自己弁護しすぎるとかえってウザがられてしまう風潮ってありますね。
    人間って怖いです。ネットでの中傷や嘘を否定しても聞かれない時のようです。
    無念だったでしょうね。

    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます!
    死の床でまで必死で弁明を…ラストはがっつり落としてきますね。
    ことわざを知らなかったのでなるほどと思いました。それでもこうなってしまうという……。ケチで狡猾なじいさんという評判だけで犯人になるには充分だったんでしょう。世間の目の持つ力を思い知らされます。
    いったんこうと決めつけられると、本人が言えば言うほど墓穴を掘っていく。多数に無勢の怖さですね。

  • ほんとに後味悪い〜(゚o゚;;
    私は田舎には住みたくないんです…人間関係にものすごく苦労しそうなので。
    実際、こういうあることないこと吹聴する人いますしね。そっちの方が人望あったらお手上げですね…。

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます! 今回ほんとに救いがなくて…すみません。
    人間関係や人望、そうですね。この話でもなぜみんな馬具屋の言うことを鵜呑みにするのかちょっと不明でした。お互いを見張っているような雰囲気やすぐに噂が広まって身動き取れなくなるところ、怖いですね…


  • 編集済

    いやあ、面白かったです!
    どきどきしつつ『予想しうる望む結末』を最後にほいと与えられて、手放しに喜んでしまって。そんな自分にハっと気がつき、なんともいえない気恥ずかしさを感じさせられ。

    本当に望むべきものは、何だったのか。

    そうさ、そのとおり。しかしお前さん、ホントにそれを望んでいたかね?遺産を取得できる条件が揃った一点で、胸を撫で下ろしてはいなかったかね?

    モーパッサン先生の声が聞こえそうです。しかもこの作品を『ホームドラマ』に仕立てた柊さんの手腕たるや!
    実にお見事!流石でございますっ!!

    作者からの返信

    全三話にお付き合いくださりありがとうございますm(__)m
    読者的にもやっぱり与えられる結末を望んでしまうところですよね。そこに至るまでの家族の感覚の麻痺に笑いながらも自分もしっかりと乗せられているような気がします。彼らに呆れつつも冷笑しきれない、もしかしたら自分だって同じような思考回路に陥らないか?と…。なんというか、身の丈に合ったものが一番ですね(笑)
    今回ボリュームにやられてまして、ちょっと難しかったです。ホームドラマ仕立ては苦しかったと思いますが、あたたかいお言葉に感謝です!ありがとうございます! 

    編集済

  • 編集済

    器を遥かに超える力は、器をぶち壊してしまうんですね。ベクトルがプラスでもマイナスでも。
    巨額の負債をおっ被されることは怖れるくせに、莫大な「い・さ・ん♡」にはうずうずしてしまう。そんな浅はかな人間をみて、モーパッサン先生はにやりと嗤うのですねえ…
    巨額の負債なら悲劇になるのに、莫大な遺産だから喜劇になる。そして、その結末はより哀しく滑稽で。
    我が身を映すこの物語、怖怖と読ませて頂きますっ

    作者からの返信

    呪文堂さん、ホームドラマにもお越しくださりありがとうございます!
    自分の器を超えるものを与えられたときに人間は運命を狂わされるんでしょうね。確かにマイナスのベクトルでも同じことで。そういえば「首飾り」のような巨額の負債の話もありましたね。
    今回は遺産ということで喜劇になりますが、その中身は……。
    あっ、もうすべてお見通しのような気がします!(笑)

  • 今も、吊り橋は揺れていて。
    過去の一点が煌めき、現在を色褪せたものとする。しかし、その景色を評価するのは現在の自分で。過去の光を想い、セピア色の現在をやり過ごしていくのか。
    今の光を取り戻すために行動するのか。
    ・・それを簡単には選択できないのが、人間というものなんでしょうね。

    作者からの返信

    呪文堂さん、こちらもお読みくださってありがとうございます!m(__)m
    この主人公はずっとセピア色の人生をやり過ごしていくんでしょうね。年に一度届く手紙に苦しむことが、たったひとつ煌めき続けるものを味わえることなのかも知れません。不幸であり幸せであるような。これが正しかった、と一概に言えないところが人間の機微なんでしょうね。

  • ホームドラマ面白かったです!にしても遺産のために自分の子供でない事を知りながら育てていくってのは辛いだろうな。でも11億ともなれば致し方ないのかも笑 人間とは現金なものだからw

    作者からの返信

    りくさん、コメントありがとうございます^^ 楽しんでもらえてよかったです。
    コラリーにとっては自分の子だけど、ルサーブルはねえ。おそらく分かってるとは思いますが、もともとこの人も遺産に目がくらんでますから、相続できて万事OKじゃないでしょうか (笑)

  • 隅をつつくように意地悪な向田邦子とモーパッサン
    人間観察力があり過ぎのお二人ですね
    時代を超えて出会っていたら仲良しになっていたかもしれません

    三部作お疲れさまでした、面白かったです(#^^#)
    次も楽しみに待ってます!

    作者からの返信

    僕は向田邦子の短編とエッセイが好きなんですが、特に短編は人間観察が鋭いなと思います。短い中にすごく人間味が凝縮されていますね。読後も苦い感じがあって、なんとなくモーパッサンと似ている感じがします。(モーパッサンほどえぐくはないですがw)
    無理やりホームドラマにしてしまいましたが、面白かったと言って頂けてほっとしました。
    いつもおつきあい頂き感謝です。ありがとうございます!

  • フレンチカンカン……笑笑笑。
    ところどころで出てくる柊さんのユーモアがたまりませんね!

    私はルサーブルっていいヤツだなって思う。夫婦でも、絶対に言ってはいけない言葉っていうのがあって、特に子供ができない問題ってナーバス。ルサーブルはコラリーを傷つけることを言わずに、自分が背負ったから良かったんだろうなって。
    もしルサーブルがコラリーを傷つける発言をしたら、コラリーはマーズのほうにいってしまったかもしれませんね。

    読む人によって、受け止め方っていろいろですよね!
    遺産を巡るブラックユーモアな物語なんだけれど、不妊を巡る夫婦の在り方みたいにも受け取れて、他の男性の子供だとしても、望まれた者としてデジレちゃんが両親から愛されたなら幸せですよね。

    マーズに関しては、めげずに頑張れとしか言いようがないけれど^^;

    作者からの返信

    遊井さん、連続ドラマにおつきあいくださりコメントもありがとうございます^^ 
    フレンチカンカンは原作に書いてあるんですよ(笑)いい歳のおっさんが足を上げて踊ってる図はかなりですよね。そんなに嬉しいのかww
    夫婦でお互いに疑心暗鬼になっているので、ルサーブルがコラリーのせいで子どもができないんじゃないかと言う部分もあるんです。でもコラリーにキレられます。
    自分が原因とはいえ、ここまでの扱いを受けるルサーブルがなんとも気の毒ですね。
    不妊のテーマは深刻になりがちですが、この話ではそこを乾いた感じで書いているのがいいと思います。マーズは使われ損ですねえ。くじけずに金持ちの令嬢を見つけてほしいものです(笑)

  • あ~、やっぱりこうきましたか。ハッピーエンド……と言ってもいいんでしょうか。人間の悲喜こもごもが描かれているのにカラッとした味わいで凄く好きです、このお話。柊さんの語りが上手なんですよね。マーズ、ちょっと気の毒だと思っちゃいました。

    作者からの返信

    マーズはおもいっきり使い捨てですよね。気の毒です。こうなったらぜひどこかの金持ちを相手に逆玉を狙って欲しいです(笑)
    内容はけっこうブラックですが、そこを重たくせずカラッと書いてあるのがいいんですよね。端折るのが勿体ないところが沢山あったんですが、そう言って頂けたら紹介した甲斐があります。ありがとうございます!

  • なるほと、今からすると案外凡庸な終盤でしたが、人間というものがしっかり描かれているという点において、さすがモーパッサンということなのでしょうね。

    凡庸などと、大先生には失礼なことを書きましたが、柊さんの語りもあってとても楽しめた3回でした。

    作者からの返信

    レネさん、3回にわたってお付き合い下さりコメントありがとうございます。オチとしてはそこまで驚きの展開ではないですよね。読者は多分途中で勘づきます。でもそこへ行くまでの細かい皮肉な文章が面白いんだなあと再読して感じました。
    楽しんで頂けて何よりです。いつもありがとうございます!

  • もう、この「わかりやすい手のひら返し」っぽさ、モーパッサンですよね〜。
    マーズは種か!
    みんながドタバタしながら人間の醜い部分を出したり引っ込めたりするさまを、一番楽しんでたのはシャルロット(どこかから見てそう)かもしれませんね。

    作者からの返信

    黒須さん、結末までお付き合い下さりありがとうございます。
    「マーズは種か!」←(笑)種です。
    遺産のためには何でもできるという気概ですよね(ちがう)
    この3年間を見てたらシャルロットはどう思ったでしょうね。やきもきしながら笑ってたかも知れません。コラリーの子なら誰でもいいのかも…ああ、黒いです。

  • おお~読みごたえがありました!マーズ氏の「俺なら5分で・・・」もやはり伏線でしたか^^ 5分早!って感じですけど、間男ですから悠長にやっていられませんね^^

    そして、妊娠した途端お払い箱とか・・・モーパッサン先生の描くキャラ像炸裂ですね!ほんとにこういう人々を描くのがうまいですね・・・^^

    ミニ・マーズちゃん笑 そして物語の引き際もお見事です!今回も面白くて、さすがのクォリティーです✨いつもありがとうございます♡

    作者からの返信

    神原さん、嬉しいお言葉ありがとうございます^^ 決闘騒ぎはさりげなく伏線でしたね。カシュランパパもたいがいですが、コラリーもつわものですよね。妊娠した途端お払い箱。原作を読む限りルサーブルも「本当は分かってる」っぽい感じなのがまた黒いです。
    ミニ・マーズにそれ以上言及しないでハッピーな雰囲気のまま終わらせるところも上手いですね。
    楽しんで頂けてよかったです。こちらこそいつもお付き合い下さりありがとうございます!

  • モーパッサンって、こういう切羽詰まったときの人間の描き方が、本当にうまいですよね。
    ラスト、なるほどって、納得してしまいました。
    たしかに、おっしゃる通り「人って」。
    向田邦子さんも、短編の名手でしたね。素晴らしい作家でした。

    作者からの返信

    ひとつのことに縛られて追い詰められたときの人間ってこうなっていくんでしょうね。リアルですごく納得できますよね。
    向田邦子の短編、僕もとても好きです。この方の作品も苦みがありますね。繰り返し読んでしまいます。
    雨さん、いつもコメントをくださってありがとうございます。励みになりますm(__)m

  • ああああ、まさか本当にそういうオチだったとは。。。ごめんなさい、私、お返事のしづらいコメントをしてしまいましたね(^^;
    でも、オチというにははっきりマーズの子と騒ぎになったわけでもないようだし、この妙にひっかかるような後に残るような感じがモーパッサンらしいのかなと思いました。
    しかしお金は怖いですね。ちょっとしたお金が絡んだだけで、それまで想像もしなかったような人の本性を垣間見ることが……。。。
    ところで、柊さんホームドラマとか視るんですね、意外(笑) 向田作品というのがなにかわからず検索しましたが、私ひとつも知らなかったです(^^;

    作者からの返信

    フフフ、烏丸さん読まれてましたね(笑)
    この微妙にモヤモヤしたものを残すのがモーパッサンらしいですね。遺産の話ってどこの国でも家族を狂わせるのでしょうか。
    向田邦子は短編やエッセイから入ったんですが、そこから図書館で脚本集を読んだりしました。ドラマをリアルタイムで見てみたかったですね。動画はちょっとだけ見たことありますけど、昭和っぽくて。ホームドラマ好きですよ。ちゃぶ台とか、家族がわちゃわちゃしてる感じとか、憧れます^^
    いつもお付き合いくださってありがとうございます!

  • 「期限ですよ!」に笑ってしまいました。
    ああ、なんとなくこうなる予想もしていましたが、本当になるとは!
    人間の本質が現れていますね。
    遺言の絶対的な権威に翻弄されて、本当に大切な事を失って、罪を犯すなんて。
    生まれてきたデジレちゃんがこの事を知ったら……恐ろしいです。
    深い、深い話でした。向田ホームドラマに出来た柊さん、すごいですね。

    作者からの返信

    ハナスさん、いつもコメントをくださりありがとうございます。
    やっぱり予想されてましたか。
    最初にお金ありきで物事を考えるから、感覚が麻痺してしまうんでしょうかね。罪を犯したという認識がこの家族にどこまであるのか不明です。
    皮肉たっぷりに描かれていてとても面白い話ですが、けっこう難しかったです(^^;) コメント励みになりました。ありがとうございます!

  • 遺産劇場すごいですね。修羅場あり、決闘あり、(じゃなかった示談^^)笑いあり涙あり・・・ どこもかしこもフニャフニャって笑 ←というかここ、リアクションしちゃだめですね・・・釣られてしまいました^^

    作者からの返信

    遺産劇場はかなりドロ沼です。家庭だけでなく職場の人間もやっかみ半分で絡んでくるんですよね。フニャフニャに正直に反応いただきありがとうございます(笑)書いた甲斐があります ^^


  • 編集済

    これは気の毒な話ですね^^;
    子供ができたとしても、違う意味で喜ばれるなんて、それこそ子供が可哀想な展開に。
    これで、みんな少しは目が覚めた…のでしょうか?
    ストレスから解放されてリラックスした方が、子作りもうまく行くと思うんですが…果たして…??

    作者からの返信

    この状況はほんとに精神に悪いですね。こうなると子どもがお金を運ぶ道具みたいな認識になっちゃうのかも知れませんね。
    最悪の雰囲気からちょっと冷静になれたのかな…。だといいのですが…。この後ももうひとひねりあります。どうぞ見届けてやってくださいm(__)m

  • 小役人の嫉妬w
    意地悪なセンセイの大好物ですね( *´艸`)

    『遺産』の解説、とても嬉しいです
    柊様の解説で自分で読むより面白さが2倍に!

    最終話、楽しみにしております

    作者からの返信

    カナリヤさん、コメントありがとうございます。
    男の嫉妬、見苦しいですね。そしてやっぱり先生は上手いですね。

    こちらこそ読んで下さってありがとうございます! 色々悩んでホームドラマにしてしまいました (^^;) そう言って頂けると安心します~。
    どうか最終話もよろしくお付き合いくださいm(_ _)m

  • ちょいちょい下ネタが笑えます。ルサーブル、真面目ですよね。マーズに「じゃ、頼む」って言ってもよさそうな状況でしょうに(笑)最終話楽しみです。

    作者からの返信

    どうしても下ネタが入り込んできますね (笑) それも言葉に毒気があります。さすが先生です。
    ルサーブルが生真面目すぎですよね。こういう神経だから余計ヤられてしまうんでしょうね。

  • 思わず笑っちゃいますね。

    でも、私も子供ができないようにするのに細心の注意を払ったほうなので、尚更なんか、周りの人も理解できるというか・・・。

    それにしても、これで騒ぎは収まるんでしょうか?子供はできるんでしょうか?遺産はどうなるのでしょう?

    顛末が楽しみです。

    作者からの返信

    子どもが欲しくても出来ない人もいれば、逆に増えないように気を遣う人もいたり。こればかりはなかなか思うように行かないものですね。
    いったいどこへ落ち着くでしょうか。後ほど最終話をアップします!

  • 相変わらず巧みな語り口に引き込まれます。
    しかしいつの時代も小姑というのは厄介な存在で、、、遺産がなかったらとても我慢できなかったでしょうね。
    でも、おーっと、なんだ、どした?

    作者からの返信

    レネさん、コメントをありがとうございます。登場人物も多めなのでちゃんと説明できてるといいんですが。そう言って頂けると安心します。
    干渉してくる小姑ってほんとに厄介ですねえ。でもあっさりお亡くなりです。ここからが本番ですね。

  • 遺言の内容に何ですと!ですね。
    お姉さん、罪つくりです。
    みんな精神的に追い込まれるわけです。
    遺産相続って妬みも買いますから、周りの人間が冷たくなるの分かります。
    夫婦仲が戻ったのが救いですね。
    このあと、どうなるんでしょう。楽しみです。

    作者からの返信

    本当にお姉さんは罪つくりですよね。特にルサーブルは追い詰められてます。お金は家族もバラバラにしてしまうんですね。
    役所の人たちの嫉妬も大きいですね。マーズたちが意地悪をしてくるのも遺産に対する妬みがあるからで。
    夫婦仲、家族仲はいったいどうなるでしょう。どうか見守ってやってください!m(__)m

  • なんと、まだ続く。
    最終話、首を長くしてまっております。

    しかし、どうなるの。モーパッサンだものね、最後のひねりがまたあるんでしょうね。

    作者からの返信

    はい、まだ続きます。
    ご想像のとおり、このあともひねってきます(笑)
    最終話での展開、どうか見守ってやってくださいませ!m(__)m

  • マーズ、5分で済むのをドヤ顔で自慢してどこが色男なんですか。インク色男?(笑)
    なんだか大変なことになってますが、意外とぎりぎりセーフとかで子供はできるような気がしますね……でも、もしそうでもそのまま一件落着ーとはいかない気も。。。これ、もしも期限内に子供ができても、ルサーブルの子じゃなかったらどうなるんでしょう(ぉぃ

    作者からの返信

    烏丸さん、突っ込みをありがとうございます。笑いました。仕事の早さがマーズの自慢でしょうか(笑)伊達男がインクをぶっかけられるシーンはちょっと小気味いいです。が、まだ何も解決してませんね…。家族がどうなるのか、最終回まで見届けてやってくださいませ!m(__)m

  • これ絶対、大きな大きな落とし穴が待ち構えてるパターンですね!
    シャルロットという人物が謎過ぎて強烈~!

    ……え、孫??(笑)

    作者からの返信

    黒須さん、ありがとうございます。ええもう仰る通りでございます。
    シャルロットは説明がほとんどない人で、謎のまま大金を残してお亡くなりです。
    すみません(笑)どうしてもタイトルにかけたくて孫と言ってますが、姪の子どもですよね。これ、日本語でなんていうんだろう???

  • ドロドロ、ギスギスの香り♡ 登場人物が多いのに状況がスッと頭に入ってくるあらすじ、さすがですね。次回を楽しみに待ちます。

    作者からの返信

    橋本さん、ありがとうございます。登場人物多いんですよね~、どう整理したものかと……。かなり端折っていますが、頭に入ってくるということで安心しました。
    ここからドロ劇が始まります ^^

  • 良いですね、ドロドロぷんぷんなタイトル笑 「い・さ・ん♡」←名言すぎますよ!

    モーパッサン先生のことですから、簡単には手に入らないのでしょうね~わくわく・・・^^

    作者からの返信

    神原さん、コメントをありがとうございます。
    タイトルからしてドロ沼気味の連続ドラマです。ちょっとふざけてますけどすみません。
    そう簡単には...ねえ...笑

  • 遺産相続が遺産争族になりそうな展開です。
    モーパッサン先生ですから、黒いだけではない終わり方でしょうか。
    続きが楽しみです。

    向田邦子賞をどうぞ。面白いです。

    作者からの返信

    ハナスさん、コメントありがとうございます。
    ハナスさんの読み通り、ここから黒くなっていきますよ。
    どういう風に書こうか悩んだ挙句、またホームドラマにしてしまいました(^^;) 畏れ多い賞をありがとうございます。ほんとに畏れ多いですm(__)m

  • うわ、いいところで終わりましたね。
    いかにもモーパッサン風の人生には波風があって当たり前の内容。それがまた面白いので、ついつい読んでしまいます。

    でも、これって、柊さまのあらすじの書き方が、すごく面白いからってのがありますよね。

    作者からの返信

    雨さん、コメントをありがとうございます。
    遺産をめぐる人間模様。いかにもモーパッサンの得意なテーマですよね。この作品は長いので実はあらすじに苦労しました。面白いと感じていただけるとすごく励みになります。ありがとうございます!

  • 映画とかで、凄い危機に陥っている時に登場人物がユーモア満載の言葉を投げかけるシーンがよくありますよね。
    この父親の新年の挨拶みたいに。
    粋というか、"生き"というか。
    普通なら死んじゃうシーンでも生きられる秘訣かな? と思ったりして。

    ここで追い付きました!
    一話一話、本当に深くて考えさせられます。
    本文だけでは自分では気づけない事も、ここに書かれているみなさんのコメントを通して学ばせていただく事が多いです。
    同じ話を聞いても、様々な捉え方がありますよね。
    一人で読書するだけじゃ、そういう物は得られないから、カクヨムならではの楽しみ方が出来ています!
    暗い話や深い話も、一話一話をとっても楽しく読めるので、これからも楽しみにしています!

    作者からの返信

    最新話まで追いつかれてしまいました!たくさんお読みくださってありがとうございますm(_ _)m
    この新年の挨拶のシーンは粋ですね。こういう場面でのユーモアとかゆとりがあるってすごくかっこいいです。
    マニアックな連載ではありますが、ご感想を頂けるとモーパッサンの作品を共有しているようで僕としてもとても嬉しいです。人によって捉え方も違うし、色んな感想を聞かせてもらえるのは本当にこのサイトならではですね。
    一つ書くのに時間がかかってしまうのでゆっくりですが、また引き続きお付き合いくださいませ!m(_ _)m

  • 恐怖とその対比にあるものを愛しても、恐怖がなければ対比されていたものは輝きを失って見える。非日常下で結ばれた愛は日常に戻ると消えゆくといいますから、主人公は一緒になれなくて良かったのかも。
    一生手に入れられない大切なものを持てて実は幸せなのかも知れませんね。

    彼女が夫の事を書かないのは、主人公に気を遣ってとか、好意の表れではなく、ただ夫の愚痴塗れになるからかも知れないw モーパッサン先生だし笑 

    作者からの返信

    極限の恐怖にあるからその反対側にある恋も極限に美しくなってしまったんでしょうね。こういう状況下で結ばれても続かないというのは、どこかでこの心理状態を保っていたいと思ってしまうからですよね。それは日常の中では無理なことだし、その先へ進まないということでもありますよねきっと。

    ただ夫の愚痴塗れ(笑)リアルすぎて笑えますが。そこまで書けたら立派な信頼の証(?)

  • 柊さんの口調が…なぬっ…笑w
    難破船の話なのに楽しそうw

    作者からの返信

    りくさん、こちらにもありがとうございます!
    なんか古っぽい口調じゃないですか?笑 大丈夫かな。
    全体的に重いので隙を見つけては何かやりたくなります(^^;)

  • 僕この作品短編集で読んだの思い出しました。
    不思議な家具の行列、そして戻ってきた奇怪。先生の見た幻覚の一部を垣間見たような感覚ですね。恐怖はその人にしかわからないものだから精神病棟に入ってしまった不安な気持ち分からなくもないけれど、病院に入ったからと言って不安は取れなかっただろうな…

    作者からの返信

    りくさん、コメントありがとうございます!
    怪奇集に入ってるのかな。僕はふざけた書き方しましたけど、全体的にはひっ迫した雰囲気が流れてますよね。この作品は晩年に近いものなのでかなり本人の感覚が投影されているんじゃないかと思います。モーパッサンの場合は持病の先天性梅毒が進行して体に不調をきたして、そこから精神も蝕まれたということですが、自分の意に反して外側から来る脅威を書くのが上手いのはそういうことなのかなとも思ったりします。本当は健康でいて船に乗ったりしたかっただろうな、なんて……本当はもっと書けたでしょうにね……。
    この主人公は自分からシェルターに入ったようなものですが、何かが追ってくるような不安はどこへ逃げようと消えない、というのが最後の行まで書いてありますね。
    ご感想くれて嬉しいです、ありがとうございます ^^

  • この男の語り口(日本語)が絶妙過ぎて笑えます。
    とんだクリスマスになってしまったようですが、今日の私はレビュープレゼントを頂いて素敵なクリスマス気分です!

    今日は満月で(こちらは曇ってますがぼんやり見えてます)、私は和暦手帳を使っているのですが、【終わりの始まり。読み終わった本を閉じて、心の眼をひらく】って書いてあります。私も今日、本を読み終えた気分だったので、ハッとしました。このメッセージを柊さんにも届けたくなりました!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。一人称にちょっとおふざけが入ってますけど、笑って頂けて嬉しいです。予想外のクリスマスになってしまいました。レビューでクリスマス気分なんてこちらこそ有難いお言葉です!

    今日は青い満月だそうですね。見られるか分かりませんが…。和暦手帳の言葉がちょうどいいタイミングでしっくりきました。シェアしてくださり、ありがとうございます。