概要
世界を救った「八英雄」は、人間関係がドロドロでした。
この世界を救った「八英雄」は、人間臭いを通り越した、狂人ばかりでした――王に、指導者に、教祖になっていった冒険者たちを、「九人目」の荷物持ちだった奴隷が回想する。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!作者の方の構成力が遺憾なく発揮された佳品
冒険パーティーの「荷物持ち」をしていた奴隷・デックの手記という体裁で、ファンタジーの骨組みを生かしつつ、かなり悪辣な人間関係を深いところまで書いています。
描写のディティールも鮮やかです。とくにドラゴンの「餌」のくだりは、あっさりと描かれているだけにすばらしく不気味で、作品世界の生と死の不条理をありありと感じさせるものでした。
奴隷から「執事」となったデックが同じ奴隷へと向ける視線と、それに対するデック自身の自省的な述懐も、作者の方の目配りのよさを感じさせます。
サーガもの、あるいはピカレスクロマンの構成を換骨奪胎している印象で、必然的に登場人物が多い・ストーリーの本筋が見えづら…続きを読む