★★★ Excellent!!!
凶器!上品なる爆笑FT!!! 月船みゆ
初めてこの作品に出会った時、「まずいな」と思ってしまいました。
次々と現れるパワーワード。溢れ出るニューワールドの数々。
しかも、語り口はあくまで上品。敬体を崩さない美しい言葉の数々。
これハマったら抜けられないな……あ〜……でも、うわ、うわぁぁぁ(ごぽごぽ)(沼にハマる音)
まさに読ませる凶器でございます。もうね、いちいち一話ごとどっかに笑いの要素があるので毎話読むたびに腹筋崩壊でございます。
特に良かったのがジジイ。最高です。ジジイ。アロハジジイ……
お話はまさに王道、主人公とヒロインのラブコメ的側面があり、最後はヒロインの危機に主人公が立ち向かっていくのですが。
その過程があまりに切ないうえ、深く頭に染みいる、考えさせられるもので、ここは結構見どころかと感じています。
主人公とヒロインの思い合う気持ちもさることながら、同居している妖怪が人を思う気持ち、親友関係、きょうだい関係など、様々な関係全体に漂う、大きい温かさが心地よい作品でした。