一話一話が非常に短く、とても読みやすいのですが、だというのにこの凝縮された恐怖。 多くを語らず、まどろっこしくも無く、洗練された文章は確実にこちらの恐怖心を妖しく撫でてくるもので、珠玉の短編集です。”簡単な怖い”という言葉に潜む、だからこその普遍的な恐怖。中には、垣根を越えてこちらを侵食してきそうなものも。おすすめのホラーです。
少ない文章の中に凝縮された恐怖があります。無駄が無いけれど要所は押さえているため、想像力をかきたてられます。作者さんの「空いた隙間にすぐ読める。空いた隙間に気付かれる」という紹介文は絶妙です。これからも楽しみにしていますね。
本文はとても短く、また構成も簡単だ。だが簡単ですぐに読めるからこそ、オチのインパクトに持っていかれることが多い。寝る前に1話、電車の中で1話と、どこでも読める気軽さも本作の素晴らしい点だ。まずは五分、いや、たった一息でいい。それだけであなたの背筋もぞっと……
題名通り、多種多様なテーマを基に描かれた幾多ものホラー作品が、まるで美術館に展示された絵画のように並ぶ短編集。日常からほんの少しだけ世界を狂わせただけで、あっという間に常識は消え、残るのはずっと心に残る恐ろしい思いだけ…皆様も是非、物語の中で身も心も震え上がってみませんか?
ゾクゾクしますね。こういうの好きなんですけど。なぜって?喜んでくれるからです。後ろにいる「彼ら」が。たまーに「これ俺のことじゃん!」とか言ってますよ。とにかく楽しいです。おふざけはここまでにして、普通に感想を言いましょう。お話自体も読みやすく入りやすいです。どちらかというとモヤっとした、怪談としてはいい終わり方ですよ。ゾッとさせる感じじゃないのがまたいいとこです。
語り口調で短編で読みやすかったです。ひとつひとつの話に、ふわっとした恐怖の残り香があり、良いと思いました。あれはなんだったんだろう? と思い起こして、震えるような……
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