第19話 トイレ
職場から帰る人気のない一本道。昔、その傍らには公園と公衆トイレがあった。
そのトイレにはセンサー式のライトがあり、中に入るとライトがつくようなシステムになっている。
場所のせいなのか、利用者は少なく変な噂も流れていた。
「つけたライトが消えない」
人がいなくなったトイレは暫くの間ライトに照らされ、その内暗くなる。にも関わらずライトが消えないのだ。
気味が悪かった。
あれから公園にはアパートが建ち、噂は聞かなくなった。ただ時折、居住者と管理人がアパートの前で口論しているのを見る。盗み聞きをすると、こうだ。
「枕元に誰か立っている」
新しい建物だからって、何も出ないとは限らないんですよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます