第15話 かさ
私がまだ小学生の頃の話。
学校からの帰り道、雨が上がった通学路を一人で歩いていた。
その時私が持っていた傘は、傘の部分が骨に六等分されているもので、一ピースだけ透明になっていた。
体の前で傘をくるくると回し、水滴を飛ばしつつフラフラと前へ歩いていく。
くるくると回す傘の間にふと、人影が映った。
「あっ」
ぶつかると思い傘をどけると、目の前には誰も歩行者がいなかった。あの人影は、確かにこちらに向かってきていたはずなのに。
皆さんも、このタイプの傘を持っていませんでしたか? もし使ったことがあるなら、貴方も見たことがあるかもしれませんね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます