第24話 川
山の中腹のとある村に住んでいるという、Pさんが語ってくれた。
実家の近くに川があるんですよ。あまり大きな川ではないです。そこに、毎年八月中旬くらいになると、誰かが落としたであろう帽子や靴が流れ着くんですよ。でも、一度として同じものは流れてこないんですよ。靴、ズボン、上着、帽子という感じで。
今年辺り、丁度一人分の衣服が揃うんですけどね。来年は何が流れてくるんでしょうかね。
Pさんの住んでいる村より上流に、他の村は無いという。
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