人生脱落者と二つの禁書

異世界に行きたいと願ってエレベーター式の異世界転移を試みる上鍛治　銀。
そこで上鍛治　銀は自称天使さんと出会い、上鍛治は最強武器やチート能力を欲しがっていたが天使の気まぐれでそれらを貰わずに異世界に飛ばされてしまった。
上鍛治が向かった場所はグリモア王国の首都ーーオリン。
一見ごく普通の幸せな街に見えるその街は狂気に満ちていていた。

この世界は魔法に満ち溢れている。その中で生まれた発明こそ『魔導書』だ。
それは小さな世界を形作り、読者を魅了し、魔法の数倍の火力を持つ兵器である。
しかし、魔導書は詠唱に時間がかかる代物で、使い勝手が悪かった。
そのため世の中の研究者はこう考えた。
ーーならば、腕に憑依させればいいのでは？と。