メイラスと〇〇〇

メイラスは憤慨して飛び出して白い廊下を歩いていた後に怪しい人物に出会う。

「やあ、アンタがメイラス? 」

白い廊下のど真ん中。

フード付きの黒いローブを身につけ、女の声色をしている奴は、メイラスに気楽に手を振って話しかけてくる。

「そうですが? あなたですか? 今襲っているのは」

「さあ、アタシは知らないわよ 」

彼女は肩をすくめて他人事のように言う。

「じゃあ、あなたはなぜここに? 」

「頼まれたのよ、友達に、あなたを止めるようにね」

メイラスは眉間の皺を寄せる。

「どこの馬の骨かは存じませんが、 道を塞ぐというのなら仕方がありません、然るべき処分を下すまでです」

「構わないわよ、というか早くして欲しいのよね、飽きちゃいそう」

彼女はそう言ってため息をついた。

「安心してください、退屈はしませんよ、勝負は一瞬ですから」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る