アンデルセン=ヘラクレナ(十)

「うぐああああああああああああああ」

アンデルセンは左肩を押さえ悶え苦しんでいた。

焼けるような痛みだ。それもマッチを肩に投げ込まれたとかそんなちゃちな痛みじゃない。肩に溶解炉を直接流し込まれたという方が正しい。

周りの兵士達は今までが夢であったかように消えている、

カミカジは気絶していた。

それはそうだ魔術における応用技である婉曲を使ったのだ(婉曲とは魔術により現実ではあり得ないことをすることである。 etc 槍をミサイルのように発射するなど)

相当の魔力を使ったはずだ。

「ふっはははは! 最後は魔力切れで終わりとは何とも情けないのだあ、カミカーー

そして、気づくのだ。

もう片方の小さい方はどこ行ったと。

さっきまで兵士達を堰き止めていた奴はどこへ行った?と。

「ここだよ」

と言われた時にはアンデルセンは左肩にナイフを押し当てられ、

「うがああああああああああアアアアアアア」

腕を切断されていた。

血が溢れている傷跡を押さえまたも悶え苦しみ、気絶した。

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