概要
「……ああ、お前が居たから俺は、安心して無茶もできたんだ。――すまん」
八帝の一・炎瀞帝君を祖と仰ぐ皇族・琅家。皇の傍らには常に、雷鳴帝君を祖と仰ぐ飄家の姿があった。ーー「暗黒時代」と呼ばれた珱代、「剣聖」と謳われた冷伯、隻眼の女将軍・婀禮、稀代の毒婦・明珠……。
「不忠」と謗られた彼らは、如何に生きたのか――。
『碧血双傳』三部作の第一。
――――――――――――
先皇から玉座を簒奪した脩軌とその皇后・明珠の暴政に民は喘ぎ、世は乱れていた。
その頃、世間では二人の若者が、その武芸を以て知られていた。
彼らの名は、琅芝蘭・飄冷伯。
先皇の遺子である芝蘭は、兄弟のように育った冷伯や各地の仲間と共に、打倒・脩軌を決意し、立ち上がるが……。
「不忠」と謗られた彼らは、如何に生きたのか――。
『碧血双傳』三部作の第一。
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先皇から玉座を簒奪した脩軌とその皇后・明珠の暴政に民は喘ぎ、世は乱れていた。
その頃、世間では二人の若者が、その武芸を以て知られていた。
彼らの名は、琅芝蘭・飄冷伯。
先皇の遺子である芝蘭は、兄弟のように育った冷伯や各地の仲間と共に、打倒・脩軌を決意し、立ち上がるが……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!バトル要素がいっぱいの熱い中華ファンタジー!
小説概要に『三部作の第一』とありますが、キリの良いところまで読めます!
本作だけで「1つの物語を読み切った!」という満足感を得られました☆
物語の舞台は、市井の人々は権力者に虐げられ、多くの人が今の治世に不満を持つ社会。
冷伯と芝蘭は武勇にすぐれ「武龍の双侠」と人々に呼ばれていた。
あるとき、ふたりは比武大宴という武術の各派を統括する盟主を決める大会に参加した。しかし、官軍が突然あらわれて……
家族の関係や社会的な立ち位置など、登場人物の設定が古代中国らしさにあふれてます。
最近、中国時代ドラマ沼にどっぷりハマってる私としては、嬉しいかぎり!
武侠ドラマにでてきそうなキャラが魅力的なのは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これぞ、中華ファンタジーの王道!
『楊明臣序』と『飄冷光自序』を読み終えて、その仕掛けに、これから面白い物語の世界が待っているのだと、ワクワクした。それで、私は立ち上がり、メモ用紙とペンを用意した。
飄州(ひょうしゅう)と隆州(りゅうしゅう)と書き、その下に、登場人物の名前とその関係を書き込んでいく。5分もかからない作業だ。これからドキドキワクワクの異世界に入っていく準備として、惜しんでなるものか。読みなれない言葉の羅列が続くが、2度3度と読み直す手間も、これまた惜しんではならない。
そのうちに、登場人物の名前とその関係はメモを見なくても理解できるようになるし、読みなれない言葉の羅列が、異世界に流れるここちよいBGMとし…続きを読む