このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(373文字)
戦争真っ只中、価値観の揺らぎが起きつつある重い世界情勢ですが、精霊使いになった利点のほうを楽しんでいるフィオナと、彼女に数年越しの想いを炸裂させているルシアンのおかげで、ラブコメとして楽しめます。フィオナは、自身も含めて誰もが彼女を精霊使いとして見ている中、ルシアンだけがフィオナがほしいと想ってるんですよね…。それが報われる瞬間を見るためにも、第二部を切望します!
世界を滅ぼす力を持つ『災厄の精霊』を宿したアングレシア王国第三王女フィオナは幽閉生活を送っていた。しかし、本が読めるので特に不自由はしていなかった。しかし、そんな彼女はある日攫われてしまう。フィオナを攫ったのはラグナータ帝国第八皇子ルシアン。彼は六年前の約束を果たしにきたらしく……!?フィオナが抱える運命、そしてルシアンの重い気持ちが重なる物語です!世界を滅びしたくないフィオナ、フィオナ第一のルシアン、二人の気持ちは一体どこへ向かうのか、是非読んで確かめてみてください!
拝読時点で公開されている話数を全て熟読しました。残酷な運命を宿した為に幽閉されたフィオナと、そんなフィオナを救うルシアン。自らの宿命から相手を信じられないフィオナに最大限尽くすルシアンの誠実さが徹底しています。フィオナのささくれた心にルシアンの真心がはやく浸透して欲しい。そして幸せになって欲しいと思える作品です。