概要
毎度毎度、プロポーズが重すぎて、断り切れません……!
精霊信仰の聖地――アングレシア王国の第三王女のフィオナは、十歳の時に世界を滅ぼす力を持つ『災厄の精霊』をその身に宿した。
以降、フィオナは災厄の精霊使いとして、その力を使わないように、使わせないように神殿に幽閉されることになる。
王女としての面倒な公務もなし、政略結婚もなし。本好きなフィオナは、読書三昧の幽閉生活を楽しんでいたのだが――
ある夜、麗しい青年がフィオナの部屋を訪れ、そのまま国外にさらわれてしまう。
犯人はラグナータ帝国の第八皇子ルシアン。
フィオナが幽閉される前、一度会ったことのある病弱な少年だった。
『では六年後、もしも僕が生きていたら、お迎えに上がってもよろしいですか?』
『はい。お待ちしております』
ルシアンはその約束を守って迎えに来たと言うが、そもそも外見から
以降、フィオナは災厄の精霊使いとして、その力を使わないように、使わせないように神殿に幽閉されることになる。
王女としての面倒な公務もなし、政略結婚もなし。本好きなフィオナは、読書三昧の幽閉生活を楽しんでいたのだが――
ある夜、麗しい青年がフィオナの部屋を訪れ、そのまま国外にさらわれてしまう。
犯人はラグナータ帝国の第八皇子ルシアン。
フィオナが幽閉される前、一度会ったことのある病弱な少年だった。
『では六年後、もしも僕が生きていたら、お迎えに上がってもよろしいですか?』
『はい。お待ちしております』
ルシアンはその約束を守って迎えに来たと言うが、そもそも外見から