柳アトム

人類の栄華を瓦解させる厄災で人類が地上を追われ、宇宙と地下に分かれて生き延びる世界観が、すでにかっこいいです。 狂暴化した植物や昆虫をかいくぐり、生活の糧を得るサバイバル感も手に汗…続きを読む

主人公の長女さんの朗らかな人柄で多くの人から大切にされている様子がうかがえます。 非情に不可解な状況でもしっかりと地に足をつけ、家族を導く姿に応援したくなります。 テンプレに当…続きを読む

歯切れのよい噺家口調で語られる物語が旅の土産話や思い出話のようで肩ひじ張らずに読み進められます。 おとぎ話の中に深い含蓄があって読後に優しい豊かな気分にさせていただきました。 理屈…続きを読む

勝ちヒロイン改造計画を引き受けた先生役男子が生徒役女子を育成する姿が、傍目には完全に彼氏彼女の状態です。 これでお互いに芽生えなんて、そんなフラグクラッシャー展開があるのかないの…続きを読む

TPOに応じて猫かぶりを瞬時に使い分ける主人公の処世術に脱帽です。 だれもかれもが「きゅるん☆」とした目で訴えかけられるとコロッとやられてしまう進行がとても愉快です。 自分では…続きを読む

出だしから「紫オジサン」「切断君」など聞きなれないけど興味を惹くワードで作品にのめり込みます。 奇怪な事件に個性の強いキャラクターたちがズラリと並び、事件も物語も一筋縄ではいかな…続きを読む

序盤で登場する主要キャラの皆さんの個性がたっていて期待を裏切らない楽しさを享受できます。 ハードボイルドを地で生きながら、少しずっこけるユーモアも振り撒かれ、アクセントを感じる作…続きを読む

友人の愚痴に的確にツッコミを入れ、愛の暴走列車をギリギリでレールに戻す健気な姿に抱腹絶倒させられます。 大学生になり、そして一児の母になり、成長と共に落ち着くかと思いきや、過激さ…続きを読む

主人公は二人ですが、一人の二面性の落差が振り切っていて、主人公が三人いるかの如くです。 「これ、本当に同一人物ですよね……？」と心配になる程で、とにかく落差の激しさに興味を惹かれ…続きを読む

「話の面白い方」って言葉が面白いんじゃなくて「人間が面白い」と気づいて幾星霜。 お笑い芸人さんも噺家さんも、営業ビジネスパーソンも上司も先輩も友達も「人間が面白い」方は笑わせてく…続きを読む

自分の境遇と見飽きた地元に辟易し、助けを求めたくてもどう助けて欲しいのかわからない年頃の悩みがひしひしと伝わります。 静かに熱い思いを煮詰める日々の中、ちょっとしたきっかけで新し…続きを読む

仮想空間が普及した世界ならではの想像可能なリアルを感じる作品です。 目の前の母親に口で話しかけても返事がない───でも脳内の仮想空間でチャットでメッセージを送ると、母親から返事を…続きを読む

主人公に作者様ご自身、また作者様の思いが籠められ、彼女の考えや行動を文字で追うごとに作者様に近づくような、そんな思いで読み進められる作品です。 それでいて桜の花びらのように薄く淡…続きを読む

ゾンビ好きならホイホイにかかってしまう事、請け合いです。 大事な事なので2回言います。 　ゾンビなんて非科学的！　これはれっきとした病気！ 　ゾンビなんて非科学的！　これはれっ…続きを読む

出だしからギャルギャルしい華やかさと愉快さ、そして脱力があって作品に引き込まれます。
ゆるいノリでとんでもないことをやり始めるのでハラハラしながら読み進めるスリルも味わえます。

過去に戻った自分の世界は深い霧に覆われ、そこにはこれまでの常識が通用しない怪異と謎が満ちています。 しかも未来からは「世界崩壊前夜」という恐ろしいタイムリミッドが告げられ、そうした…続きを読む

行動力過激派の月歌の思い付きとも思える行動に、想像以上の「想い」がひそんでいて、その「想い」が薫に伝わると不協和音を奏でていた歯車がピタリと噛み合い、ラストの大団円に向かって物語が…続きを読む

恋心と友情、それに素直な気持ちが詰まった青春ラブストーリーです。 まだ大人になり切れない女の子と男の子の、そうした思春期だけに味わえる恋模様がたまりません。 読み終えると体が温まり…続きを読む

入学式から三菱重工の艦船での初の出向の様子までが事細かで、海洋関係の学校のご出身なら共感できることが多々あると拝察しました。 実体験に基づいたお話はリアリティと深み、そして重みが…続きを読む

まだ序盤ですがすでにメロメロにやられてしまいました。
完敗です。
学生時代の初々しくもちょっとえっちぃ思い出に浸れる作品でしたあること間違いなしです♪

始まりは可愛らしく、膝小僧を想像すると本当に仲良しなんだなと微笑ましかったのですが、ちょっとした違和感から衝撃の事実があらわになる展開に背筋が凍る思いでした。 表面上はキラキラして…続きを読む

冒頭から驚きの連続ですぐに作品に引き込まれます。 詩や唄、物語など文字が紡ぐ力の強さを信じる確固たる信念が弾丸となって読み手の心にも打ち込まれます。 是非ともこの弾丸に撃たれて見て…続きを読む

プロの脚本家がお戯れにラノベ風小説を書いてみせたチャラ書きを装っていますが、とんでもありません。 脚本・シナリオの基礎が詰まっていてセオリーを逆手にとった逆セオリーの連続です。 3…続きを読む

最初、誰が話してるのかが謎で、とても気になり読み進めると、瞬く間に物語が加速してジェットコースターのように上の下にと揺さぶられました。 最後の大団円と結末も最良で、とても嬉しくなる…続きを読む

SFというと科学知識や宇宙の法則など、少し敷居が高いと苦手意識がありましたが、順次立ててご説明いただき、うっすらと目が開きました。
ありがとうございました。

どこかおかしい素敵な狂人ばかりの学園はキラキラした貴石の詰まった宝石箱のようです。 毒を持って制した毒を、さらに毒が制して無毒になるのではなく、マイナスが無限に掛け合わさってどこま…続きを読む

ギフトは恵み、アートは努力といった世界で家事アートに特化した主人公が大成長を遂げる短編物語。
きっかけを掴んでからの豹変とのし上がりっぷりが痛快です。

昨今、テンプレが氾濫し、フラグが記号として当たり前ごととして軽んじられる中、フラグを重視し、フラグのさらなる活用法を示してくれる作品でした。 ネタバレになるので語れませんが、主人公…続きを読む

ラスボスの出自の不遇と孤独の渇きが奇跡的に同じ渇きを持つ少女を救います。 そして受け継がれる渇きは次なる愛の物語となって続いて行くでしょう。 物語は短くとも読後感は長く続くお話しで…続きを読む

子供の頃の純真そのままに優等生ルックに育った愛妹の尊いポンコツ具合に悶絶させられます。
誰もこの愛苦しさに抗えません。
断言します。

拝読時点で公開されている話数を全て熟読しました。 残酷な運命を宿した為に幽閉されたフィオナと、そんなフィオナを救うルシアン。 自らの宿命から相手を信じられないフィオナに最大限尽くす…続きを読む

プロローグが高密度で壮大な冒険と成長の物語が開幕したことを確信させるのに十分でした。 悲劇に見舞われた人間の少年と魔族の少女がたくましく成長した姿を見せてくれます。 敵対する種族同…続きを読む

まだ読み始めて少しですが、見た瞬間に察する「あ。これ面白いヤツだ」という予感が鮮やかなドロップキックで確信に変わりました。

歌を聴くほどに向日葵の姿が滲み、歌い手の意図する真の姿が見せそうで見えない迷路に迷い込みます。
最後に皆さんは向日葵がなんであったと感じるでしょうか？

ソラとユイのコンビの距離感が絶妙です。
物語を追いつつ、二人のやりとりも楽しめ、そして事件が解決される謎解き感も満喫できます。

店主の優しさでお客も品物もどんどん増えていきますが、増えるほどに優しい気持ちにさせていただける作品でした。
とても癒されました。ありがとうございました。

なんでもできてしまう万能メイドの月夜さんが素敵かっこいいです。 ワイバーンもワンパンでお星さまにしてしまう無双っぷり。 この後もかっこいい月夜さんの快進撃はどこまでも続くとは期待で…続きを読む

大宇宙を舞台にした本格的なSFでありながら、想像力に溢れたカフェのファンタジーが楽しめる作品です。 「重力波クレープ」や「量子もつれパスタ」など、ぜひ一度は食べてみたくなること請け…続きを読む

日記なのにレビュってすみません（汗
でも、雰囲気が優しく緩やかで心地良いのでオススメしたいと思った次第です。

核心の手前で途切れる140文字に翻弄される。
答えに疑いはない。
疑いはないが答えを知れないもどかしさに身が悶え苦しむ。

まだ2話を拝読しただけなのに、勇者様を慕うサキュバスコウモリのポミが可愛くて可愛くて、可愛くて可愛くて、可愛くて可愛くて……もうすっかり虜になってしまいました。 是非、皆様も可愛…続きを読む

純朴な27歳のサラリーマンが最高レベルのギャルに遭遇する冒頭は必見。別次元の住人が交差するこの衝撃は、まるでRPGの最初の拠点の村人が、いきなりラスボスの魔王に遭遇するかのよう。こ…続きを読む

少年漫画のセオリーを逆手にとった誰もがクスリと可笑しく思える作品。
しかもタイトルにある通り、それだけではすまない要素が初話から見え隠れし、期待がぐんぐん膨らみます。

PVや★をどうとらえ、どう付き合うか……。すべてのカクヨム作家が通る悩みを赤裸々に吐露してくださる貴重な本音。勇気をもって教示くださる先達に感謝いたします。

殺し屋が絶えず標的を殺す側ではない事実と、幽霊も相手を殺した際、相手が幽霊となったら殺されないわけではないという無情がとても面白いです。

140文字に込められた文字の密度が濃厚で、一文字一文字が美しいです。
短歌のように何度も読み返し、文字の味を噛みしめてしまいました。

都市伝説が「曰（いわく）」として日常的に在る『神隠市』で、少年と妖少女が都市の調査に身を投じます。
都市の全容が見えた時、失った姉へ想いが成就されるのか、とても気になる作品です。

碧空に浮かぶ王国の島々。そこに住まう翼人は風の精霊の力を借りて日々の生活をしています。
透明感のある情景と晴れ渡る青空の清々しさが心を清らかに洗い流してくれるような作品です。

関白な亭主に虐げられる忍耐強い母。
このむごい日常に1点の非日常が加わるだけで、これ程までに人が狂い、深みにはまっていくのかと空恐ろしく作品でした。

生き延びるために悪役令嬢が血塗られた岨道を直走ります。
暴力、血糊、性的描写の野趣が溢れる作品ですが、その豪悪に嫌悪はなく、これこそが作品の魅力であると気づかされます。