ラリオン・バームクーヘン　～愉快な奴らと投げっぱなし異世界チックコメディライフ～

　もはや化石どころか変成岩になってそうな、そんな言葉
『やじきた道中』。弥次さん喜多さんの2人がボケ突っ込みしながら旅をする江戸時代の名作です。
　そんな雰囲気がばっしばし伝わってくるのが本作品です。独特の言葉による雰囲気が文章を輝かせています。

騒がしくて、にぎやかで、だけど妙に心が温かくなる旅がある。

小さな田舎町マルゲリータに降り立った鳥のポカと、無鉄砲な旅人ラリオン。
二人が辿る道は、どこまでもドタバタで、どこまでも優しい。

無銭飲食を防ぐために西洋甲冑を着て警備員に。
インチキ教会で出会った不思議な少年たちと対峙し、逃げるようにして新たな仲間・子豚のフコを得る。
降り止まぬ巻貝の雨に見舞われながら、ポンチョを求めて命懸けの買い物へ。
そして訪れる、タワーマンション化した無料食堂と、魔物「チニージョウ」との戦い。
どんな困難も、ふざけて、笑って、突き進む。

だが、賑やかな日々の裏には、互いを想う小さな気遣いが確かに存在す…続きを読む

キャラ同士の掛け合い生き生きしています！
テンポもすごく良くてギャグも上手い！！

​『ラリオン・バームクーヘン ～愉快な奴らと投げっぱなし異世界チックコメディライフ～』は、異世界を舞台にしたギャグ満載のコメディ作品です。​主人公ラリオンと、眼鏡をかけた鳥のポカとの掛け合いが絶妙で、読者を笑いの渦に巻き込みます。​テンポの良い会話と、予測不能な展開が魅力で、肩の力を抜いて楽しめる物語です。​明るく楽しい世界観が広がっており、読むたびに元気をもらえます。

序盤からテンションマックスで、元気な会話が繰り広げられて、読みながらにんまりとしてきます。
主人公のラリオン、ポカ、フコ、それぞれの個性が飛び跳ねて、読者の皆さんの心をわしづかみにしてしまうことでしょう。
私は個人的にフコの反応が好きなのですが、これからどんどん読み進めてゆくにつれ、もっと楽しい仲間が増えてゆくのでしょう。はい、まだ全部読み終えていないのです。。。
これは、皆さんに読んでいただきたい、心のビタミン剤のような作品です。
（一度書かせていただいたレビューが内容不十分だったため、書き直させていただきました、作者様、ごめんなさい）

一人と一羽の掛け合いが面白おかしくずっと見ていられる魅力に溢れています。
爆速の勢いでどこまでも突き進みますが、流れが滑らかで立板を滑る水のようです。
気がつくとスルスルと流されてしまうので注意が必要なほどです。作品に引き込まれます。
皆さんも是非一度、拝読してみてください。
オススメさせていただきます。

軽妙で明るい登場人物たちの交流とやり取りが魅力の異世界ファンタジー作品です。

全体として明るく楽しく、ギャグ＆コメディ満載の肩の力を抜いて読み進められる物語で、登場人物たちとの楽しい空気感を共有できるお話だと思います。