途中まで読んでのレビューです。
正直、スポーツに興味がなくて中継を見ない私は、スポーツ小説もほぼ読みません。
(少女漫画のスポーツものを、昔よんでいたくらい)
だから、この話も読めるかな?と少し不安に思いながら目にしてみたら、面白い!
話は、主人公がクセの強い仲間を集めていくところから。
これがみんな過去をもっていて、納得できる。商業小説(漫画の)のように、しっかりと背景が書かれている。
もちろん、主人公にも弱点があって、やりたい意思を育んだ理由もある。
読んでいくうちに、もしかして勝てるかも、とかこのチームでレースをどう進めるのか、勝てるのか、が気になっていきます。
架空のリンドブルムレース、どんなものか想像しながら読んでみませんか?
本作は、近未来スポーツ「リンドブルムレース」という鮮烈なアイデアを軸に、少女たちの成長と情熱を描き切った、非常に読み応えのあるロボットスポーツ活劇です。
意識のみを機体に送り込み、仮初の肉体で競うという設定はSF的でありながら、人間の身体感覚や精神性を巧みに物語へ落とし込んでおり、単なるガジェット説明に終わっていません。町中、水中、さらには宇宙までをもレースコースとする大胆さは、毎話ごとに舞台が更新される高揚感を生み、レース描写の迫力には自然と手に汗を握ります!
主人公・香月兎羽の描写も魅力的です。
幼少期に魅せられた競技へ真っ直ぐに向き合う姿勢は決して軽薄ではなく、勝敗や壁に直面する中で揺らぐ心情が丁寧に描かれているため、読者は彼女の熱意を「設定上の主人公補正」ではなく、等身大の感情として受け取ることができます。そのひたむきさが胸を打ち、いわゆる“胸熱”という言葉が自然に当てはまる展開でした。
また、仲間たちとの関係性も単なるチームワーク礼賛に留まらず、競技を通じて何を得て、何を学ぶのかという問いを物語全体に通奏低音として響かせています。
勝つこと、速くなること、それ以上に「なぜ最速を目指すのか」というテーマが、静かに、しかし確実に浮かび上がってくる点が印象的でした。
ロボット×スポーツ×青春という王道の組み合わせでありながら、世界観と感情描写の精度によって独自の輝きを放つ一作です。レースの興奮を求める読者にも、青春群像を味わいたい読者にも、どちらにも強く勧めたい作品!!
とにかく1話目を読んで欲しいんだ、私は。
意識のみを機体に送り込み、仮初の肉体を使ってレースを行う近未来スポーツ。幼い頃にこの【リンドブルムレース】に魅せられた香月兎羽は、高校入学と同時に自らもレースに挑む事を決める。
まずは部活の申請から!
意気揚々と先生の下に行くのたが、もちろん却下。部を立ち上げるのに必要な、部員と部室、そして顧問がそもそもそろっていなかった……。
部活を題材にした物語の王道と言ってもいい、出だしの試練を乗り越え、兎羽が集まった仲間たちと共に目標に向かっていく青春ストーリー。
近未来スポーツ、意識のみで機体を操るレースという発想もすごいですが、やはりこの作品の見どころは主人公である兎羽を中心に描かれるドラマにあります。
一度読み始めると、やめ時が難しいのでご注意を!! キャラクターもめちゃくちゃ動き回ってくれるので読んでいて楽しいです。トラブルメーカーでありつつも、やはり魅力的な主人公が最高です。引き続き、拝読させていただきます♪
ジャンル関係なく、万人にオススメの作品✨
意識を直結して機械を操る、そんなことは、近い未来に本当に起こるかもしれません。
そんな機械を操り、想像をはるかに超えた舞台を疾走するプロレース、主人公の少女はそれに魅せられます。
高校に入ってまずやるべきことは、そんなスポーツのための部活づくり。
けれどすぐには認めてもらえず、部室をかけて熱い戦いが始まります。
そんな中で相手の先輩も、無邪気に見える主人公の力を認めて行きます。
きっとここから始まる、ファンタジックな学園生活とスポーツの日々。
ここに来れば、近未来スポーツの世界を体験できますよ。
自らの目標に向かって走る少女たちの青春劇、ぜひご覧ください。