※読み合い企画からのレビューです
ぼっちな主人公・正也は、新学年最初のホームルームで、隣席の少女に話し掛けられる
「……別にアンタのこと好きじゃないんだからっ!」
金髪ツインテツンデレヒロイン・沙奈との恋物語がここから始まる──という導入の本作品は、まさに王道のラブコメだ
本作品は一人称だが、時折視点が変わる
正也と沙奈、二人の胸中がしっかりと描写されるため、ヒロインである沙奈の不可解な言動にもしっかりと理由があることが示される
安心して読み進むことができるのだ
また、ぼっちでありながらも、なんだかんだと男前な正也に対し、読者が好感を抱くように書かれているのもポイントだ
やはり、視点たる主人公がカッコいいか否かで、その作品の評価は大きく変わる
その点、正也は十二分に主人公の資格があると言えるだろう
王道進行、しかしそれだけではない魅力を持つ本作品
読みやすいので、是非一度手に取ってみてほしい