転生世界はディストピア

主人公は、何不自由のない日々を過ごしていたにもかかわらず、なんの変哲もない日々に飽きてしまっていた。
異世界でなら冒険者になって活躍し、人々からもてはやされたり、女の子からもちやほやされたり……
そんな人生を送れるのでは、と期待し、

「いっそ異世界に転生して、人生をやり直せたら……」

そんなことを呟いてしまったある日、原因不明の心臓発作により死亡し、本当に異世界に転生することとなってしまった。

しかし、転生の際に女神に死なない体を与えてもらうが、それ以外になんの能力もたない主人公は、異世界で苦しみだけを味わうこととなってしまう。
異世界で出会った恩人や愛しい人との別れ。
やがて遭遇するドラゴンやヴァンパイアなどの魔物の正体。
そこに待っていたのは漫画やアニメで見た理想的な異世界ではなく…続きを読む