The Gazer 《 ゲイザー》

作者 流川夕

722

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★★★ Excellent!!!

なぜか災厄が続く地で、邪悪な存在と戦える力を手に入れた少年。
粗暴なイメージの女師匠や気高き狼、幼馴染や兄弟姉妹とともに、災厄の核心に近づいていくお話。

他の多くの方のレビューにあるので説明不要かとは思いますが、文章力や語彙力が無料投稿小説とは思えないほど飛び抜けています。まるで映像や音が頭の中に流れてくるような、どっぷりと世界観に浸かることができる作品です。
難しい言葉もぽつぽつ出てきますが、前後の文章の丁寧な表現によって自然な感じで読むことができる親切設計。さらに、何か法則があるのかもしれませんがフリガナの振り方がとても上手く、邪魔になることも、物足りないこともなく、これはもうプロのレベルだと思いながら勉強になりました。

小説の内容としては、初めはどこか陽が当たらないような重苦しい雰囲気を受けつつ読んでいましたが、お話ごとに新しく登場する女性がひたすら可愛いです。近所の子供や幼馴染、姉や妹、果てには老婆までもが可愛く思えるように表現されていて、いつのまにか重苦しかったはずの雰囲気が知らず知らずのうちに軽快なものに変わっていました。
中でも、表情がなく物言わぬ白狼のヒロインぢからには『ちょっと狼を飼ってみよっかな?』とまで思わされてしまいます。

女の子が可愛くて軽快な雰囲気……とはいえ、重厚感のある世界観はきちんと守られており、百年千年単位で語られる歴史にはとても深みがあり、各話でスポットが当てられている謎の生物の設定や説明も実に秀逸。また、強すぎない主人公の少年にまだまだ成長の余地がありそうな部分など、次話が楽しみで待ち遠しくなる要素が満載です。


長くなってしまいましたが、とにかく腰を据えてじっくり読むことができる超オススメ秀作だと思います。

★★★ Excellent!!!

文章、世界観、キャラクター、全てにおいて、クオリティが高いです。
舞台ブリギットの緻密な描写は本当に素晴らしく、読んでいくうちに作品世界に迷い込んだような気分に!
押しのキャラは主人公ユウリスの師匠、ウルカですね。二人の師弟関係は人間ドラマとして読み応えがあります。
戦闘描写もしっかり描かれていて、迫力があります。
ル・グウィンや上橋菜穂子のような本格的なファンタジーを読み慣れた読者にも、満足出来る事請け合いです。

★★★ Excellent!!!

このレビューは『7話妖猫の花嫁 前編 07傷痕』まで読んだ段階で書きました。

『0話白狼の森』の頭の少しを読んだ時点で魅入られました。
レビューの前にせっかくだからもう少し先まで読もう、
を繰り返していたら、
ずっと後になってしまいました。

 大ボリュームなので夜な夜な少しずつ読み進めています。
ウルカおねえさんがかっこよすぎる。
私はこういう、強い女がすきです。

 そのウルカおねえさんが、
本編で師匠として関わるうちに、
ユウリスくんの魅力も研ぎ澄まされていきます。
私はこういう、確固たる意思を持つ子もすきです。

 新たな登場人物が追加されるたびに、
その魅力を引き出すまでの期間を、
既知の人物が手助けしてくれる。
読み心地がよいので、私もぱくります。

 最後まで追っかけます。
同時に当分は、
「私のより『ゲイザー』を読め」
を言い続けます。

★★★ Excellent!!!

古代の風習が儀式となり、それが宗教として信仰される。
その信仰が廃れ、過去となった神々は神話や伝説として語り継がれる。
それすらも過ぎ去り僅かに残る一滴が人々の間で伝えられ、御伽話や昔話が生まれる。

この物語は、御伽話や昔話が生成されるプロセスの間で、確かに息づいていた少年の英雄譚。
夜の闇が幻想を孕んでいた時代に少年と白狼が駆け抜けた残り香。
後の世に語り継がれ、何時しか童話や抒情詩にその名を刻むであろう伝奇の始まりである。

★★★ Excellent!!!

独自の世界観、幻想的かつ繊細な設定の数々、それを彩る緻密かつ大胆な文体がこれでもかと言うほどよく練られたファンタジーの世界を表現してきます。

まだ途中ですが伝説の白狼と邪を払うゲイザー達の設定がとても心を熱くさせます!

一度のめり込んでしまえば最新話まで一気読み間違いなしの作品です♪

★★★ Excellent!!!

この物語は――少年が、闇祓いとして、そして一人の男として、成長していく物語です。読者もまた、少年の成長を見守り、あるいは共に成長を実感できる物語でもあると思います。

ところは、中世あるいは近代ヨーロッパにも似た世界、そしてその都市国家にも似た街、ブリギット。
その街を治めるレイン公爵家の庶子・ユウリスは、友人たちの呪いじみた遊びに端を発する、『闇』の顕現に出くわす。
そして出会う、美しくも強き白狼と、闇祓い《ゲイザー》の女・ウルカ。
白狼、そしてウルカと共に、ユウリスは『闇』と対峙し、そして以後、ブリギットを舞台に繰り広げられる、『闇』との戦いに身を投じることになる――。

これ以上は、物語をご覧くださいとしか言えません。ここで触るよりも、その方がきっと楽しいです。
また、ブリギットを軸に構成される作品世界、その紡がれた歴史、文化などに思いを馳せるのも、この物語の魅力です。

長い物語ですが、それだけ長く楽しめる、そういう物語です。
再度、改めて申し上げますが――物語をご覧ください。
面白いですよ!

★★★ Excellent!!!

まず導入部から、重厚感溢れる文章によって描かれる情景描写に圧倒されます。
かっこいい!

そして魅力的なキャラクター達。
…と言いつつわたくし、主人公が出てくる直前のプロローグまでしかまだ読み終えられておりませんが…

アネさん肌でかっこいいウルカ姐さん、普通の女の子だけど責任感が強くて頑張る姿がかっこいいセリーヌちゃん、あと空気読んでくれるポチ()。

みんな、性格も、セリフも、戦闘描写も、全部かっこいい!


あと時代背景に併せて描かれる村人達…は特にカッコよくない…いや、明らかに強者であるウルカ姐さんにケンカ売るスタイルはかっこいいと言えなくも…
無理ですイラッときますフォローできませんドナドナしたい。←


と、(文章力不足と頭のアレなわたくしには)ヘンテコなレビューしか書けず失礼だと存じておりますが…

他の皆様方がレビューしていらっしゃる通りに、思わず引き込まれるようなとても素敵なハイ・ファンタジーであり、神作の一つと思います。


ようこそ、ゲイザーの世界へ。

★★★ Excellent!!!

物語の中で生きる人々や白狼の気高さ、心の強さ、芯の強さを、硬質な文章が見事に表現していて、素晴らしいです。

厳しくも合理的に責務を果たそうとする「ゲイザー」ウルカのかっこよさ、
獣でありながら気高さを感じさせる白狼の様子など、
この文章でなければ描けないであろうと思える魅力ばかりで、感銘を受けました。

しかし、一番惹き付けられたのは、町や知人が窮地に立たされた時、自我に目覚める主人公の少年、ユリウスです。
彼の心情吐露が、激しい戦いの中で描かれるシーンは圧巻でした。
その出自から「忌み子」と疎まれ、「みんないなくなればいい」という気持ちを抱いた彼が、しかし、そういう自分を「惨めったらしい」と思う誇りを、確かに胸に秘めていたというのが、とても心に来ます。
そういう誇りが花開く瞬間は、たいへん鮮やかで、「誰かを助けるためではなく、自分がそうしたいからするのだ」という自己の発見が大きな決意とともに描かれていました。
少年が踏み出す大きな一歩と運命の歯車が動く瞬間が見事に折り重なって、読んでいてとても心が躍動しました。

上記のユリウスのシーンが描かれるのは01話の「10 遠い未来の分岐点」。
とにかく、魅力が詰まった場面なので、多くの方に読んでいただきたいです。

戦闘シーンの臨場感、雄大な世界観などファンタジーらしい魅力も満載で、読んでいて物語にどんどん引き込まれていく、素敵な作品です。

★★★ Excellent!!!

ファンタジーという言葉ほど、定義が難しい言葉はないでしょう。
人によっては剣と魔法。人によってはドラゴンと姫。人によっては妖精と森。

しかし本作はそのどれも包括します。きっと、あなたの中の「ファンタジー」にぴったり適合するはず。

ぼやけている……訳ではありません。重厚かつ繊細な語り口。丁寧な描写。これはきっと『The Gazer《ゲイザー》』色としか表現できない色合いです。

当方、ミステリー畑でファンタジーはハッキリ言って専門外。ですが飲み込まれました。作品の世界観に。

いつか、神話になるでしょう。そんな作品でした。

★★★ Excellent!!!

 まるで、幼い頃に読んだことのある怪物退治の冒険物語を見ているかのような、高揚感を覚えます。
 実在したのではないかと思わせるほど、緻密に練られた世界に入り込んでしまうことでしょう。

 物語は、摩獣の白狼とゲイザーのウルカが出会うところから始まっていきます。
 ウルカの痺れる程のかっこよさに惚れてしまい、白狼の人間味溢れる表情に愛着を持ち、少年ユリウスの危なっかしくも奮闘する勇気に応援したくなり……個性溢れる登場人物が登場しています。

 特筆すべきは、戦闘描写の鮮やかさ。ゲイザーの身のこなし、おぞましい怪物の形相に、作者様の語彙力と描写力に息つく間もなく圧倒されます。

 是非、ご一読ください。気がついたら、ゲイザーの世界に引き込まれていることでしょう。

★★★ Excellent!!!

書籍で読みたい。何度でも読みたい。
文庫本、上中下巻セットで3900円で発売されないかな?笑

少しずつ広がるゲイザーの世界。決して情報量過多とならないのは、読み手を最大限に考えて緻密に練られたプロットの賜物だ。

うねりやハネを利用して、キャラクターを生き生きと動かし、伏線をさり気なく蒔くと、気持ちいいほど最後は爽快にストーリーに花を咲かせる。

飛び抜けた言葉選びのセンスは、冷静に分析する気持ちさえも持っていかれ、いつしか文字の羅列に夢中になっている自分がいる。

文字だけで五感が揺さぶられる。
地の文、会話、描写の三要素を、場面に合わせてバランスよく組み合わせ、時には白熱させ、時には幻想的に、時には面白おかしく、話を紡いでいく。

話は王道だ。なのに、目新しさを感じる。
出てくるキャラクターに目新しい要素はないのに。なのに。

それは、執筆者の頭の中に無数の世界が広がっているからだと僕は確信している。言葉以上に膨大な設定がゲイザーの下地を支えている。

もし、つまらないと思うなら、夜更けにじっくり読むことをオススメする。
いつしか、ゲイザーの世界に溶け込み、主人公の成長を肌で感じ、心から応援している自分に気づくはずだ。

★★★ Excellent!!!

 王道ファンタジーを描く……。これがいかに困難な事であるか、経験者は骨身に染みて解っている事だろう。今回読者諸兄に紹介させて頂くのは、この難題を見事に克服した作品である。


 この作品にはどぎつい暴力・残虐・性描写が見られない。独特の癖や無駄な修飾もなく、滑らかで丁寧な万人受けする文体である。

 又、「!」や「――」等の約物の使い方もこなれていて、文章の流れに変化を加えている事が判るはずだ。

 しかし舌(目)の肥えた読者諸兄ならば、入念な原材料の選定に似た言葉選びと、丹念な発酵過程を思わせる字配りに心底唸らされるだろう。

 加えて、ドラマやアニメを彷彿とさせるエピソード分割も作品の没入度を高めるのに一役買っており、ライトな読者層にも味わって貰いたいとの作者の配慮が伝わってくる。


 ケルト神話をベースとした設定は壮大であり、市井の人々の細かい描写と相まって、「実在した歴史」と錯覚してしまう程だ。飲(読)み口がマイルドな分、その熟成された世界観には驚きを禁じ得ない。

 因みに、作中に登場するモンスターの名前が記憶にない場合は一度調べてみることをお勧めする。作者の茶目っ気に出会えるかも知れない。


 北国の厳然たる風土で紡がれる少年と「師」の成長の物語は、まさに穏やかで力強いグレーンウヰスキーを想起させる。

 読者諸兄も良質な本格王道ファンタジー作品を味わって頂きたい。


     吟遊詩人の詩と調べに思いを馳せながら、乾杯――

★★★ Excellent!!!

読み始めたときにまず驚愕してしまいました。
圧倒的文章力、というのはこういうことか、と。
実を言うと知らない単語が多く、調べつつ読ませていただきました。
なので、とても勉強になりました。
そして作者様はどこでボキャブラリーを身に着けられたのかと興味がわきました。
おそらく浴びるように良い作品をインプットし続けているからだと推測しています。膨大な知識量から生まれたのが本作なのだと思うと納得です。

「作品」としての完成度がずば抜けています。

グッとくるシーンもあり、遊び心を感じさせるところもあり、とても器用に表現されています。

ウルカさんにトキメキました。素敵っ!

他の方も仰られていますが、「☆10」レベルの作品だと思います。

読み応えのある作品を求めている方にオススメです!

★★★ Excellent!!!

 次々現れる怪物や神秘的な存在。張り巡らされた陰謀。魅力的なキャラクター。しっかり構築された世界観。それらが大きな渦を作り、読者を吸い寄せ、飲み込んでしまう。そんな抗い難い魅力を持った物語です。ライトな作品より読み応えのある作品を求めているなら大変おすすめ。
 特に強い女性が好きなら是非。なんだかもう女傑ばかりに囲まれて、どんな人生を歩んだとしても主人公のユウリス君は尻に敷かれる運命な気がします。

★★★ Excellent!!!

 妖精や怪物、そしてドワーフや竜が存在する世界。
 その世界で、怪物と対峙する「闇祓い」のウルカ。

 彼女と白狼の出会いの序章を経て、いよいよその白狼と少年ユウリスが出会うところから本格的に物語が始まります。

 「忌み子」と呼ばれ、辛い日々を送りながらも強さと優しさを失わない彼が、やがてウルカとも出会い、彼の住む街の脅威を振り払い「闇祓い」の弟子となる——。

 硬質な文章と緻密に練りこまれた世界観は圧倒的で、どこまでも深く本当にその世界が存在するかのように広がっていきます。
 その世界観だけでなく、ユウリスを支えるちょっと自由奔放でお茶目なカーミラ、厳しくも美しい姉イライザ、典型的ないじめっこなのにどこか憎めないアルフレド、厳格で謎の多い父公爵を始めとして、多くの登場人物が魅力的に物語を彩ります。
 クールなはずのウルカでさえ、時には弟子をからかったりほんのり嫉妬をして見せたりと可愛らしい一面も。

 硬質な世界描写や迫真の戦闘シーンは言うまでもなく、やわらかい人の心に触れる暖かな人間模様もこの物語の魅力の一つです。

 すでに100話を超える大作ですが、物語が進むにつれて、登場人物の過去や想いが明らかになり、それとともにどんどん惹きこまれていきました。
ぜひ、じっくりとこの世界に浸ってみて欲しい一作です。

★★★ Excellent!!!

骨太なダークファンタジーです。
仄暗い世界観で登場人物は魅力的な人物ばかりです。

特にユリウスとウルカの掛け合いには「くすっ」と笑ってしまいますが、仲間のような兄弟のような愛情を感じて、見ていて爽快です。


表現力が凄まじく特に手に汗握るような戦闘シーンは必見です。僕は戦闘シーンで思わず唸ってしまいました!!


★★★ Excellent!!!

 まだ、0話までしか読んでいないですが、凄いの一言です。
 
 昔、自分が読んだ小説ロードス島戦記を何故か思い出しました。
 
 勿論内容や方向性はまるで違うのですが、キャラや世界観が生き生きしてて、読んでてまるで映画を見ているような、そんな感覚を思い出せました。

 この物語は予告まで作られており、読者に対する思いやり、筆者の作品に対する愛情とこだわりが、ひしひしと伝わってきます。

 音や情景のイメージが伝わってくる繊細な文章は読んでいるととても心地よく、まるでリズムに合わせてキャラが舞を舞っているような感覚を受けました。

 一度に読むのは勿体ないので、ゆっくりじっくりと読まさせていただきます。

★★ Very Good!!

タイトルにもなっているゲイザー。意味はみるもの、だったと思います。本作では見守る者として活躍する女の子が主人公みたいです。彼女の旅が見所です。
話数ごとに区切られているので、読みやすく、レビューもしやすいです。
とりあえずの評価ですが、白狼がかっこいいです。少女を助け、忌み嫌われても、少女に尽くすのは見ていてかっこよかったです。
そんな彼らに歩み寄る少女と、ゲイザー。二人の行く末が気になり、その結果が良いものになったと思いたいです。

★★★ Excellent!!!

作品を応援していただいたご縁で、この物語に出会いました。

重厚なファンタジー世界の中で起こる人間模様がしっかりと描かれており、読み応えがありました。特に父親と言い合うシーンは、迫力満点で印象に残っています。
物語ごとに入る次回予告や時折入る吟遊詩人の詩も作者様のセンスが光り、次はどんな表現がされるのだろうと楽しみにしながら読むことができました。

舞台背景の整った世界観が人間模様と交差するハイファンタジーの傑作。
他の皆様も、是非読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

物語の描写がとても緻密でよく練られています。
この作品の中にある独自の歴史ともいうべきものがしっかりと描かれています。

それでいてどこか懐かしい王道的ともいえるファンタジーの要素が含まれています。

設定を重視したい方にも、王道ファンタジーを読みたい方にも、お勧めできる作品です。是非とも読んでみて下さい!

★★★ Excellent!!!

政治、経済や宗教の設定がおろそかになっておらず、きちんと考慮されています。
キャラクターも手が行き届いていて、主人公の成長も魅力的で、他キャラもきちんと活きています。
戦闘シーンの描写も丁寧で躍動感があります。

是非見ていただきたい作品です。

★★★ Excellent!!!

この作品は間違いありません。
作り込まれた世界観、立体的な登場人物、それらを語る文章力。
どれもが一級だと思うのですよ。
全てにプロフェッショナル魂を感じますが、特に人物の作り込みが素晴らしく。
ちょっとだけ登場する人物であっても(モブキャラのような人物がこの作品にいるかどうかはわかりませんが)当たり前のように特徴が言動に昇華されているので、多くのキャラクターが魅力を持ちつつ呼吸をしています。

細部まで堪能できる上質なハイファンタジーです。

★★★ Excellent!!!

 北欧の伝承をベースに緻密に練られた、人と魔獣と妖精たちの物語。ケルト神話とか好きな方は、作中の名称にニヤリとできるかもしれません。  

 物語は、怪物狩りの専門家である女性ウルカが村人たちの依頼を受けて事件を解決するところから始まります。
 背景となる世界の雰囲気や、白狼の存在など、ちょっとダークな雰囲気で描かれる00話は比較的短く読みやすいのですが、この作品が持つ面白さは01話から味わえるように思いました。というのも、主人公である少年ユリウスが登場するのがそこから、だからです。

 彼は傷ついた魔獣を匿って世話する心優しい少年なのですが、しっとりと始まる物語は中盤以降から、彼の勇気に彩られた熱い展開を見せてくれます。
 迫力あるバトルも見所ですし、ユリウスが「何のために戦うか」を自分に問いかけるくだりなど心の変化も丁寧に描かれており、次のお話への期待感を高める造りになっています。

 出自に恵まれずつらい思いをしてきた少年が、力を得て、成長していく叙事詩風ファンタジー。物語世界にどっぷり浸かれる長編連載作品でもあります。まずは01話まで、ぜひご一読ください。

★★★ Excellent!!!

光と闇のはざまで闇を祓う者『The Gazer 《 ゲイザー》』

忌子と疎まれた少年は、闇祓いの力を手に、魔獣と心を通わせる。

重厚な世界観と緻密な文章が織り成す極上のハイファンタジー。

読み始めれば、一文一文ごとに深く広がっていく作品世界に、
時間を忘れて没頭することは間違いない。

ここに極上の読書体験がある。

ようこそ、ゲイザーの世界へ!

★★★ Excellent!!!

ファンタジーとは空想世界です。
現実でない以上、文字だけですべてを伝えるには、およそ膨大な情報量を持つことになります。そのため、どこまで何をどうやって描写するか、ということが肝要である。と、私は思うのですが、本作はそれを上手に表現なさっていると思いました。
また、時に会話文を主体に、時に語りを主体に、「物語を読む」という動作を中座させない表現の巧みさを併せ持つとも感じました。
私はまだ途中までしか読み進めてはいませんが、先の気になる展開を、ゆっくりと追いかけさせてもらおうと思う次第です。

★★★ Excellent!!!

世界観がとても深く、良い意味で稀有な作品です。最近ブームになっているテンプレートチックなファンタジーでは無く、しっかりとした作り込みを感じる、とても堅実で硬派なファンタジーです。なろうブームでファンタジー作品が乱立し、
なかなか良いファンタジーに出会うのは難しく、
この作品に出会えた事をとても嬉しく思います。

★★★ Excellent!!!

この作者さんは、日本語文、単語、文字の使い方がマジック級。
読み返す度になんかを新たに気付けるかも?それは読み手の力量次第。

他の作品も、”枯れ荻の彼方に”から先に読まれると良いと思います。


なんでプロじゃないの?
日本の小説出版社の編集たちって、「月刊少女野崎くん」の主人公の前担当とか、「かくしごと」の担当みたいな人ばかりなの?

★★★ Excellent!!!

まず、作者様の表現力のレベルがすこぶる高いです。
一話の中で起承転結がきちんと存在し、その一話は章を構成するための起承転結となる。
語彙や表現力、そして構成力のレベルが高い。正直、web小説とは思えないレベルの高さだと思います。

各話完結なので、ふらっと立ち寄って一話だけ読む、という読み方でも充分魅力が感じられる作品だと思います。
重厚なハイファンタジー小説です。

拙いレビューですが、1人でも多くの方の目に留まってほしいです。素敵な作品をありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

魔を祓う狩人を主役とした、これぞ幻想文学という本格派のハイファンタジー。

昨今の流行りから外れた古典的な王道さは、一瞬回って今や個性的。

自然に寄り添うようなリアリティある世界観と、堅実な文体がマッチおり、深い幻想の世界へと誘われる。

昔、学校の図書館で表紙に惹かれ開いたハイファンタジー小説を思い出し、懐かしい気分になった。

★★★ Excellent!!!

本作はトゥア・ハーデ・ダナーンという架空の世界を舞台に、怪物や魔神の勢力と戦う闇祓いの少年の活躍を描いた物語です。
タイトルであるゲイザーからは、ファンタジーの世界では割りと定番な一つ目で宙に浮いた化け物が連想されますが、本作ではgaze(じっと見る)の見守るという意味合いが強いようで、光と闇の狭間で命を見守る存在となっています。

昨今のファンタジーとは少し趣が異なり、異世界転移やチートなどはなく、昔ながらのハイファンタジーの流れを汲む作品です。
また、文体は落ち着いており、各篇ともに読みやすい長さにまとめられており、すらすらと読み進めていくことが出来ると思います。
さあ、あなたもゲイザーの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

★★★ Excellent!!!

粋でカッコイイファンタジー作品ですね……!

作り込まれた設定、キャラクター同士の掛け合い、とても魅力的です。感服致しました。

『独特の設定や世界観を文章化して伝える』
とても難しいと思われますが、この作品はそれらを見事に完成させることが出来ています。
細やかな設定と、それを十分に伝える筆力。

二つを兼ね備えた本当に面白い作品です。
これからも応援しております!