The Gazer 《 ゲイザー》

作者 流川夕

1,044

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★★★ Excellent!!!

読み始めた当初はとっつきにくいタイプの小説だなと思いましたが、読み進めていくうちに作品の世界観や文体、ストーリーに引き込まれていました。
非常にクオリティの高い小説ですが、面白さを理解するのに世界観や設定をきちんと飲み込めないとつらいかもしれません。
自分的には面白いかなと思う作品はそれなりにあるけど、その中で人に勧められる作品は存外少ないのですが珍しく人に勧められる小説です。

★★★ Excellent!!!

最高のハイファンタジーだと思います。チートなし、ご都合主義なし、少年主人公の成長と冒険が魅力の物語です。主人公より強い敵もわんさか出てくるけど、それを乗り越えるカタルシスもあるし、周りの大人たちがちゃんと大人しててかっこいいのと、個人的に一章ラストの伏線回収が気持ち良すぎでした。ウィッチャー3やタニス・リーみたいなダークな世界観も好きです。そして未だにend of prologueにたどり着いたときの衝撃が忘れられません。古き良きファンタジー小説が好きな人、ぜひ読んでみてください!

★★★ Excellent!!!

遂に、一つの区切りを迎えました。


自分の言葉ではとても言い表せないほどの、醜く、だから美しい物語。

構成、ストーリー、キャラクター、設定、伏線。
何を取っても至高、劣るものなどありません。断言出来ます。

長いので尻込みしてる方、いましたら一言。
読んで得しかありません。
今読む気にならないのなら、絶対フォローだけでもしておくべきです。

自分の浅薄な言葉では、この作品の魅力など語れたものではありません。
まずは一話でも読むことをお勧めします。
すぐに作品があなたを呼び込むでしょう。


白狼と少年、その師匠、そして全ての人々に。



闇祓いの作法に従い――!

★★★ Excellent!!!

まだ序盤でレビューが早い気はしますが、素晴らしいですね。
他の方も書かれていると思いますが、秀逸な文章と表現。おそらく、最初の話でよほど受け付けないという方以外は、スムーズに次の話、次の話と進んでいくとおもわれますね・


かなり書きなれている感じが文章に現れていて、巧みな表現や言葉などもあるので書き手からしても、結構参考になるのではないでしょうか。

★★★ Excellent!!!

文章、世界観、キャラクター、全てにおいて、クオリティが高いです。
舞台ブリギットの緻密な描写は本当に素晴らしく、読んでいくうちに作品世界に迷い込んだような気分に!
押しのキャラは主人公ユウリスの師匠、ウルカですね。二人の師弟関係は人間ドラマとして読み応えがあります。
戦闘描写もしっかり描かれていて、迫力があります。
ル・グウィンや上橋菜穂子のような本格的なファンタジーを読み慣れた読者にも、満足出来る事請け合いです。

★★★ Excellent!!!

このレビューは『7話妖猫の花嫁 前編 07傷痕』まで読んだ段階で書きました。

『0話白狼の森』の頭の少しを読んだ時点で魅入られました。
レビューの前にせっかくだからもう少し先まで読もう、
を繰り返していたら、
ずっと後になってしまいました。

 大ボリュームなので夜な夜な少しずつ読み進めています。
ウルカおねえさんがかっこよすぎる。
私はこういう、強い女がすきです。

 そのウルカおねえさんが、
本編で師匠として関わるうちに、
ユウリスくんの魅力も研ぎ澄まされていきます。
私はこういう、確固たる意思を持つ子もすきです。

 新たな登場人物が追加されるたびに、
その魅力を引き出すまでの期間を、
既知の人物が手助けしてくれる。
読み心地がよいので、私もぱくります。

 最後まで追っかけます。
同時に当分は、
「私のより『ゲイザー』を読め」
を言い続けます。

★★★ Excellent!!!

古代の風習が儀式となり、それが宗教として信仰される。
その信仰が廃れ、過去となった神々は神話や伝説として語り継がれる。
それすらも過ぎ去り僅かに残る一滴が人々の間で伝えられ、御伽話や昔話が生まれる。

この物語は、御伽話や昔話が生成されるプロセスの間で、確かに息づいていた少年の英雄譚。
夜の闇が幻想を孕んでいた時代に少年と白狼が駆け抜けた残り香。
後の世に語り継がれ、何時しか童話や抒情詩にその名を刻むであろう伝奇の始まりである。

★★★ Excellent!!!

独自の世界観、幻想的かつ繊細な設定の数々、それを彩る緻密かつ大胆な文体がこれでもかと言うほどよく練られたファンタジーの世界を表現してきます。

まだ途中ですが伝説の白狼と邪を払うゲイザー達の設定がとても心を熱くさせます!

一度のめり込んでしまえば最新話まで一気読み間違いなしの作品です♪

★★★ Excellent!!!

この物語は――少年が、闇祓いとして、そして一人の男として、成長していく物語です。読者もまた、少年の成長を見守り、あるいは共に成長を実感できる物語でもあると思います。

ところは、中世あるいは近代ヨーロッパにも似た世界、そしてその都市国家にも似た街、ブリギット。
その街を治めるレイン公爵家の庶子・ユウリスは、友人たちの呪いじみた遊びに端を発する、『闇』の顕現に出くわす。
そして出会う、美しくも強き白狼と、闇祓い《ゲイザー》の女・ウルカ。
白狼、そしてウルカと共に、ユウリスは『闇』と対峙し、そして以後、ブリギットを舞台に繰り広げられる、『闇』との戦いに身を投じることになる――。

これ以上は、物語をご覧くださいとしか言えません。ここで触るよりも、その方がきっと楽しいです。
また、ブリギットを軸に構成される作品世界、その紡がれた歴史、文化などに思いを馳せるのも、この物語の魅力です。

長い物語ですが、それだけ長く楽しめる、そういう物語です。
再度、改めて申し上げますが――物語をご覧ください。
面白いですよ!

★★★ Excellent!!!

書籍で読みたい。何度でも読みたい。
文庫本、上中下巻セットで3900円で発売されないかな?笑

少しずつ広がるゲイザーの世界。決して情報量過多とならないのは、読み手を最大限に考えて緻密に練られたプロットの賜物だ。

うねりやハネを利用して、キャラクターを生き生きと動かし、伏線をさり気なく蒔くと、気持ちいいほど最後は爽快にストーリーに花を咲かせる。

飛び抜けた言葉選びのセンスは、冷静に分析する気持ちさえも持っていかれ、いつしか文字の羅列に夢中になっている自分がいる。

文字だけで五感が揺さぶられる。
地の文、会話、描写の三要素を、場面に合わせてバランスよく組み合わせ、時には白熱させ、時には幻想的に、時には面白おかしく、話を紡いでいく。

話は王道だ。なのに、目新しさを感じる。
出てくるキャラクターに目新しい要素はないのに。なのに。

それは、執筆者の頭の中に無数の世界が広がっているからだと僕は確信している。言葉以上に膨大な設定がゲイザーの下地を支えている。

もし、つまらないと思うなら、夜更けにじっくり読むことをオススメする。
いつしか、ゲイザーの世界に溶け込み、主人公の成長を肌で感じ、心から応援している自分に気づくはずだ。

★★★ Excellent!!!

 王道ファンタジーを描く……。これがいかに困難な事であるか、経験者は骨身に染みて解っている事だろう。今回読者諸兄に紹介させて頂くのは、この難題を見事に克服した作品である。


 この作品にはどぎつい暴力・残虐・性描写が見られない。独特の癖や無駄な修飾もなく、滑らかで丁寧な万人受けする文体である。

 又、「!」や「――」等の約物の使い方もこなれていて、文章の流れに変化を加えている事が判るはずだ。

 しかし舌(目)の肥えた読者諸兄ならば、入念な原材料の選定に似た言葉選びと、丹念な発酵過程を思わせる字配りに心底唸らされるだろう。

 加えて、ドラマやアニメを彷彿とさせるエピソード分割も作品の没入度を高めるのに一役買っており、ライトな読者層にも味わって貰いたいとの作者の配慮が伝わってくる。


 ケルト神話をベースとした設定は壮大であり、市井の人々の細かい描写と相まって、「実在した歴史」と錯覚してしまう程だ。飲(読)み口がマイルドな分、その熟成された世界観には驚きを禁じ得ない。

 因みに、作中に登場するモンスターの名前が記憶にない場合は一度調べてみることをお勧めする。作者の茶目っ気に出会えるかも知れない。


 北国の厳然たる風土で紡がれる少年と「師」の成長の物語は、まさに穏やかで力強いグレーンウヰスキーを想起させる。

 読者諸兄も良質な本格王道ファンタジー作品を味わって頂きたい。


     吟遊詩人の詩と調べに思いを馳せながら、乾杯――

★★★ Excellent!!!

読み始めたときにまず驚愕してしまいました。
圧倒的文章力、というのはこういうことか、と。
実を言うと知らない単語が多く、調べつつ読ませていただきました。
なので、とても勉強になりました。
そして作者様はどこでボキャブラリーを身に着けられたのかと興味がわきました。
おそらく浴びるように良い作品をインプットし続けているからだと推測しています。膨大な知識量から生まれたのが本作なのだと思うと納得です。

「作品」としての完成度がずば抜けています。

グッとくるシーンもあり、遊び心を感じさせるところもあり、とても器用に表現されています。

ウルカさんにトキメキました。素敵っ!

他の方も仰られていますが、「☆10」レベルの作品だと思います。

読み応えのある作品を求めている方にオススメです!

★★★ Excellent!!!

 次々現れる怪物や神秘的な存在。張り巡らされた陰謀。魅力的なキャラクター。しっかり構築された世界観。それらが大きな渦を作り、読者を吸い寄せ、飲み込んでしまう。そんな抗い難い魅力を持った物語です。ライトな作品より読み応えのある作品を求めているなら大変おすすめ。
 特に強い女性が好きなら是非。なんだかもう女傑ばかりに囲まれて、どんな人生を歩んだとしても主人公のユウリス君は尻に敷かれる運命な気がします。

★★★ Excellent!!!

この作品は間違いありません。
作り込まれた世界観、立体的な登場人物、それらを語る文章力。
どれもが一級だと思うのですよ。
全てにプロフェッショナル魂を感じますが、特に人物の作り込みが素晴らしく。
ちょっとだけ登場する人物であっても(モブキャラのような人物がこの作品にいるかどうかはわかりませんが)当たり前のように特徴が言動に昇華されているので、多くのキャラクターが魅力を持ちつつ呼吸をしています。

細部まで堪能できる上質なハイファンタジーです。

★★★ Excellent!!!

光と闇のはざまで闇を祓う者『The Gazer 《 ゲイザー》』

忌子と疎まれた少年は、闇祓いの力を手に、魔獣と心を通わせる。

重厚な世界観と緻密な文章が織り成す極上のハイファンタジー。

読み始めれば、一文一文ごとに深く広がっていく作品世界に、
時間を忘れて没頭することは間違いない。

ここに極上の読書体験がある。

ようこそ、ゲイザーの世界へ!

★★★ Excellent!!!

ファンタジーとは空想世界です。
現実でない以上、文字だけですべてを伝えるには、およそ膨大な情報量を持つことになります。そのため、どこまで何をどうやって描写するか、ということが肝要である。と、私は思うのですが、本作はそれを上手に表現なさっていると思いました。
また、時に会話文を主体に、時に語りを主体に、「物語を読む」という動作を中座させない表現の巧みさを併せ持つとも感じました。
私はまだ途中までしか読み進めてはいませんが、先の気になる展開を、ゆっくりと追いかけさせてもらおうと思う次第です。

★★★ Excellent!!!

世界観がとても深く、良い意味で稀有な作品です。最近ブームになっているテンプレートチックなファンタジーでは無く、しっかりとした作り込みを感じる、とても堅実で硬派なファンタジーです。なろうブームでファンタジー作品が乱立し、
なかなか良いファンタジーに出会うのは難しく、
この作品に出会えた事をとても嬉しく思います。

★★★ Excellent!!!

この作者さんは、日本語文、単語、文字の使い方がマジック級。
読み返す度になんかを新たに気付けるかも?それは読み手の力量次第。

他の作品も、”枯れ荻の彼方に”から先に読まれると良いと思います。


なんでプロじゃないの?
日本の小説出版社の編集たちって、「月刊少女野崎くん」の主人公の前担当とか、「かくしごと」の担当みたいな人ばかりなの?

★★★ Excellent!!!

まず、作者様の表現力のレベルがすこぶる高いです。
一話の中で起承転結がきちんと存在し、その一話は章を構成するための起承転結となる。
語彙や表現力、そして構成力のレベルが高い。正直、web小説とは思えないレベルの高さだと思います。

各話完結なので、ふらっと立ち寄って一話だけ読む、という読み方でも充分魅力が感じられる作品だと思います。
重厚なハイファンタジー小説です。

拙いレビューですが、1人でも多くの方の目に留まってほしいです。素敵な作品をありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

本作はトゥア・ハーデ・ダナーンという架空の世界を舞台に、怪物や魔神の勢力と戦う闇祓いの少年の活躍を描いた物語です。
タイトルであるゲイザーからは、ファンタジーの世界では割りと定番な一つ目で宙に浮いた化け物が連想されますが、本作ではgaze(じっと見る)の見守るという意味合いが強いようで、光と闇の狭間で命を見守る存在となっています。

昨今のファンタジーとは少し趣が異なり、異世界転移やチートなどはなく、昔ながらのハイファンタジーの流れを汲む作品です。
また、文体は落ち着いており、各篇ともに読みやすい長さにまとめられており、すらすらと読み進めていくことが出来ると思います。
さあ、あなたもゲイザーの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

★★★ Excellent!!!

粋でカッコイイファンタジー作品ですね……!

作り込まれた設定、キャラクター同士の掛け合い、とても魅力的です。感服致しました。

『独特の設定や世界観を文章化して伝える』
とても難しいと思われますが、この作品はそれらを見事に完成させることが出来ています。
細やかな設定と、それを十分に伝える筆力。

二つを兼ね備えた本当に面白い作品です。
これからも応援しております!

★★★ Excellent!!!

最近多い転生したら的なものも正直好きなんですが、
あの懐かしのロードス島やソードワールドを彷彿とするような
本格ファンタジーでした。
世界観の世界設定の作りこみの詳細さも魅力。
トールキンの指輪物語なんかは、一巻の上は設定情報が多すぎて、
読みずらかったんですが、このお話はちゃんとお話を進めながら
読めるから入り込みやすい!!
でも、いきなり読まずに、重厚な序章をちゃんと読んでから本編を
読むことをお勧めします。

★★★ Excellent!!!

主人公の少年が可愛くて、白狼様とウルカ様かっこいい!

異世界で繰り広げられる剣と魔法のダークファンタジーです。
シリアスな内容ですが、女性のウルカがカッコよく、少年主人公も可愛いので、これは女性も楽しめる稀有な作品かと!
登場人物が素敵すぎます!

ユウリス君、主人公です。
忌み子なんて呼ばれながらも、懸命に自分の生きる意味を探す姿に胸を打たれる!
師匠のウルカ様と出会ってから、成長がステキすぎます!
白狼様とのコンビが、もう、もう!

白狼様、賢くて強い狼さんです。
ユウリス君の相棒。
ユウリス君にしかデレない孤高のツンさん。
はあ、めっちゃかっこいいんですけど!
女の子らしいので、わたしてきには白狼様がメインヒロイン!

ウルカ様、タイトルにもなっているゲイザーです。
ゲーザーじゃなくて、ゲイザー。
やべーです、やべーです、エモさ半端ねーです。
もお、言葉にならないステキさ!
年上のお姉さんとユウリス君の禁断の恋愛とか見たい!
マジかっこいいです、お説教も戦いも魅力しかない。

セリーヌもお気に入りです、いつか再登場を熱望します!

あと文章もやばいです。
歌とか詩とか、世界を肌で感じられる小説としておすすめです!

★★★ Excellent!!!

≪ゲイザー≫、女神によって能力を受けた人々であり、唯一魔物と対峙し倒す能力を持つ。
この物語は、ウルカという一人のゲイザーの女性の活躍を描く所から始まります。

ウルカ。一見、人を馬鹿にしたような、突っぱねるような口調と態度の女性。
しかしその奥には、彼女なりの流儀と優しさが隠れている。
彼女が仕事で訪れた先で、ユウリスと出会う。
忌み子と蔑まれ、扱われてきた少年。
白狼とウルカが出会い、彼の眠れる力が呼び覚まされた時、物語は動き出す。

戦闘シーンの描写が細かく、脳内で映像として再生させることが出来ます。
そして、わたしは勝手に勉強させていただいています。
ダークファンタジーに分類されるであろう作品ですが、きっとそれが苦手だという方にも入り込みやすい物語だと思います。

これから、ユウリスが何と出会い、どう成長を遂げていくのか?
ウルカとの師弟関係にも注目です。

★★★ Excellent!!!

初めて本作品を読んだ際の感想は、何故か「懐かしい」でした。
文庫本がまだライトノベルとは呼ばれていなかった時代。
図書券握りしめて文庫本を買い漁り、徹夜して読んだあの頃。
あの雰囲気。
それは本作品が持つ、しっかりした世界観、登場人物、生き物に対しての設定が生み出しているもの。

硬派です。

と、堅苦しい話はここまでにして。

白狼のもふもふっぷりがッッッ(;´Д`)ハァハァ
犬好きな私には堪りませんッッッ!

ようこそ!
もふもふとゲイザーの世界へ!

★★★ Excellent!!!

ダークファンタジーと聞くと、どうも鬱展開に遠慮がちになってしまう自分なんですが、話が進むにつれてキャラにもストーリーにも引き込まれてしまいました。

そして、それらを支える世界観もとても丁寧に作り込まれていて、けど、無駄な部分が全く無いと感じてしまうほどの筆力は羨ましい限り。

あと当然なのかもしれないんですが『構成力』が非常に高くて、展開への納得感が桁違いです。

シンプルなタイトルから想像できない、いや、逆ですかね。タイトルのシンプル差からにじみ出る凄さを是非読んでもらえたらと思います。

★★★ Excellent!!!

厳格な導入から始まります。
見る人によっては「難しい……」と物怖じされるかもしれませんが、なんと、とても気軽に読めてしまう文字数です。
雪山で駆け回る真っ白なモフモフを想像しながらお読み頂けます。

0話冒頭からは早くもキャラ達が動き、自身もその場で話を聞いているかのように、没入してしまいます。
厚みのある文体でありながら、なんと、こちらもすぐに読めてしまう文字数です。
閉鎖的で退廃的な村人に苛々しながら読み進めていきましょう。
心配いりません、スッキリする展開はすぐに訪れます。

0話主役となる妙齢の女性、ウルカ。
魔獣狩りを乞われる程の力を有し、皆が目を背けたくなるものを前にしても理知的に検分する度胸。……加えて、洒落のきいた皮肉。
強い女性が好きな方には堪らない魅力が全面に出ており、一気に引き込まれることでしょう。

そして、その小屋から一歩外に出れば、まるで海外のオープンワールドアクションRPGの世界に飛び込んだかのように想像力が刺激されます。
ひとえに、作者様の多彩な描写がなせるわざです。
物書きならば誰もが羨むであろう文章力、言葉の引き出しの多さが随所に見られ、わたくしもう「森、すごい」としか言えなくなりました。

1話からは主役変わって、少年ユウリスの物語となります。(※ユリ“ウ”スではありません。ユ“ウ”リスです)
「港町の活気」とだけ書いて読者に丸投げしないほど如実に港の様子が描写されており、まるで埠頭に立って、漁師達の猛々しさと潮の香りを感じるようでした。

あらすじの通り、物語は少年の成長と共にあります。
忌子と蔑まれながらも己を見失わず強く生き、力に目覚める瞬間はとても高揚します。
要となる妖精の存在も、不気味さと愛らしさが相まって、憎めない存在トップ5でした(第01話公開現在)

伏線の張り方も目を見張るものがあります。
思わず笑みが溢れてしまう… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

無駄がない話の展開と、雰囲気に合った言葉選びがとても好みです。キャラの雰囲気と、その容姿が明記されていてまるでアニメか漫画を読んでいるようにスラスラと絵が浮かんできました。
狼、個人的に大好きなのでそれも読み進めたくなる要素の一つでした。
何より本当に無駄がない……ただ、私には言葉が難しいと感じたので、また勉強にもなりました!早く続きが読みたいです。

★★★ Excellent!!!

世界観にこだわりをもった重厚な印象の物語です。
怪物の血を焼き、人心の影を払う術を用いて、光と闇の狭間で命の調和を見守る存在。

彼らは、ゲイザーと呼ばれているのですが、とても作り込まれている様々な設定に、まずは読者が間違いなく脱帽するでしょう。

会話のやりとりさえも、無駄なやりとりがなく、つい伏線なのかな?など、いい意味でドキドキが止まらない作品でした!

次回は夏の更新日をドキドキまってます!
とても楽しみに待っています!
ありがとうございました!
 

★★★ Excellent!!!

 怪物や魔獣が住む世界で生きる人々。それらを狩る者に、それらに怯える者。その全てが重厚かつ美しく描かれていて、素晴らしいと思いました!月並みな言葉かも知れませんが重厚かつ読み応えのある、本格的ファンタジーだと思います!

★★★ Excellent!!!

 魔物や怪物が存在し、それらに怯えながら共存する人々がいる。
 そんな怪物に恐れる人々の感情や、それに立ち向かう人の気組みなど、その世界観だからこそのリアリティが感じられました。
 芯のあるしっかりとした舞台が構築されていると思います。

 作者がこだわりを持って作った世界観が魅力のこの作品。
 ファンタジー好きなら夢中で読める物語です。