概要
少女の目に映るのは、幽世(かくりよ)の影。
日々強まる巫者の力。しかし彼女は頑なに怪異を否定する。
拒絶の裏に隠された真実とは……。
カクヨムコンテスト10に、ホラー部門で参加しています!
面白かったら、評価していただけると励みになります!
参考文献
朝里 樹『日本現代怪異事典』笠間書院、2018年
池上良正『民族宗教と救い――津軽・沖縄の民間巫者』淡交社、1992年
石井 裕之『コールドリーディング ニセ占い師に学ぶ!信頼させる「話し方」の技術』FOREST MINI BOOK、2008年
折口信夫『琉球の宗教』1923年
青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/000933/files/18391_223
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!怖いけど安心して読める怪異ホラー小説
トラディショナルな心霊遊びと似ていますが、ちょっとした要素で非なる新しさが怖さを引き立ててくれます。
文章の運びが巧みで、行為が進むにつれ背筋がゾワゾワしてきます。
怖いと思ってしまうセオリーを、ある意味で期待通りに運んで下さるのでいよいよ緊張がはじけんばかりに膨らみますが、その矢先に、スッと緊張が過ぎ去ります。
こんなに怖くて緊張するのに、気持ちいいという不思議なお話を体験できました。
ホラーものが苦手な方も安心して(?)読めると思います。
オススメです。
もちろんホラー好きの方には間違いなくオススメです。
是非一度拝読してみてください。 - ★★★ Excellent!!!この先、絶対に怖い何かが起こる。そんな緊張感でゾワゾワします
少女たちの心理描写と、そこに迫ってくるであろう「何か」の感じが、強烈に心に響いてくる作品です。
ある日、学校で「ミマヨイサマ」という、こっくりさんに似た儀式を行った灯里、凛、一千歌、葉月の四人。
ミマヨイサマの儀式が本物かどうか疑う中、そこではある不吉な予言が出てくる。
四人の中にある「ある人物」が近く命を落とすという。
本作の特徴は、四人の少女の抱えるそれぞれの事情や普段の日常がとても丁寧に描かれて行く点です。
明らかに怪異が隣にあり、何かきっと起こるだろうことが予感される。そんな中で、それぞれの内面がしっかりと掘り下げられることにより、「これから起こること」への緊張感がど…続きを読む - ★★★ Excellent!!!リアリティを感じるホラー小説
ホラー作品として非常に完成度の高いお話です。
登場人物がそれぞれ抱える悩みや価値観がしっかりと表現されているのはもちろん、非日常に切り替わる際の緊張感や悍ましさをとても丁寧に言葉だけで表現しています。漫画化されたらかなり映えそうな場面も多く、ホラー好きさんは必見かもしれません。
入念に下調べも行われているため、怪異現象やそれに対する解説なども説得力があり、それが更に場の緊迫感を高めています。
恐怖以外の登場人物の心情も描くことで没入感を深め、話に奥行きが出きており、楽しく読むことができました。
ホラー小説が好きな方、怪異が好きな方はぜひ読んでみてください。
期待以上の作品に出会えるはずで…続きを読む