溺愛も世界もその天秤ごと奪っちゃえ! と読者の皆さまが思うであろう物語

ある精霊を宿したことがきっかけで、本人も納得して幽閉されてしまう主人公フィオナと、主人公との過去の約束やある種の呪い(のろいとも、まじないとも)によって主人公の前に現れる異国の王子ルシアン。


彼らが紡ぐ溺愛物語は、第1部ではほんのりとした甘さと、今後のさらなる溺愛感を想起させます。そう、フルスロットルにはまだ早い、というちょっとしたもどかしさもまた読んでいて続きを読みたくなる要素の1つになっている気がしますね。

精霊という要素がこの物語を彩る1つとしてあって、精霊にまつわる話もどのように展開されていくのかも気になります。

あと、(至極どうでもいいことなのですが……)個人的に蝶が好きです。
いいですね、漆黒の蝶。


コンテスト作品ということで字数の関係上、第1部までで公開なされているようですが、この先、第2部以降も楽しみですね。

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