荒木将一の日記 その5


 以前の日記読み返してみたら「もしも真清の予感通りにセックスを強請られたら、俺は断る事が出来るんだろうか?」と書いてあった。


 結果は無理でした。


 何か物凄い罪悪感を感じてる。


 と言うか忘れていた。


 遂先日まで自分はただのオタクだった一般人に過ぎないって。


 ちょっとシリアスな空気に感化されて何か調子に乗り過ぎていたかもしれん。


 どうしようこれ。


 自覚の無い中二病患者かよ俺は。


 起きたしまった事はもう変えられないがそれでも後悔せずにはいられない。


 これ以上ハーレムの輪を最小限に止めれば――まだ二人だけどダメージは少なくて済む。


 てかこの状況下でバレたら社会的の前に物理的に死ぬ。       



 ・・・・・・考えるのは止めよう。



 もうあれこれ悩んでもどうにもならねえ。


 なるようにしかならねえ。



 取り合えずこれからの事を考えよう。


 今は夜に突入した頃だ。


 クーラー付けてメグミが持って来た夕食を食べながらこの日記を打っている。


 何かヒモになった気がするがたぶん気のせいだろう。



 さて気を取り直して・・・・・・


 心堂 昴の勢力はほぼ全滅だろう。


 メグミが言うには本人は取り逃したらしい。


 一人になったところで何が出来ると思いたいが木下の例もある。


 何をやらかすか分からない。


 探し出して引導を渡す必要があるだろう。



 そして木下だが・・・・・・


 正直今あいつに対する評価は複雑だ。


 前は即ブッコロだと思っていたが、先の戦いで結果的にメチャクチャ助けられたわけだし。


 もし木下が居なかったら学生寮はもっと大惨事になっていただろう。


 だからと言ってこれまでの奴の行動を許すかどうかはまた別問題だが・・・・・・



 さて、ちょっと外の空気に当たってくるか。


 明日の朝で残り二十四時間を切る。


 何が起きるか分からない。


 今日はもうしっかり休んで明日に備えておこう。      

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