荒木 将一の日記 その8


 こうして暇を見つけては日記付けるあたり、何だかんだで死ぬのが恐いのかも知れないな。

 もうそろそろ昼だ。

 早朝からずっと戦い通しだ。



 正直寝てしまいたいがそうもいかないんだよな。


 まあ心堂 昴一派と決着を付けたられたのは大きい。


 救世主とか支配とかどうとか言ってたが・・・・・・異世界成り上がり物じゃあるまいし、考えが甘かったな。


 少なくとも俺がいなくても瞬や、真田先生、如月先生――後、アンナとかがケリを付けてたかもしれない。



 梨子も・・・・・・復讐を達成出来たが、正直復讐させて良かったのだろうかと今この日記を付けている時も思っている。


 だがもう心堂 昴とは分かり合えなかった。


 これ以上何かをしでかす前に誰かが殺さなければいけなかった。


 それがただ梨子になったって話しだ。 


 そう思いたい。



 そして・・・・・・木下は例えどんな事情があろうとも次で決着になると思う。


 そんな予感がする。


 木下とは随分長い付き合いの様に感じるが、最初の出会いは一日目だ。


 まだ一週間も経ってない。


 最初に殺し合って。


 そして次は場の流れで共闘して。


 翌日にまた殺し合って。


 その戦いの中で本音を聞いた。


 彼の意見には思わず頷いてしまう点もあったが、次に殺し合うだろう。


 他の可能性も考えたが、何かしらの理由で木下がくたばる事も考えたが何故かそんな考えは起きなかった。


 不思議なもんだと思う。


  

 そしてとうとう特別校舎だ。


 もう自分が脱出すると言う選択肢はない。


 またエクスキューショナーとか言う化け物を送りつけられても困る。


 あんな化け物と何度も戦って勝利できる自信などない。


 まあどちらにしろそう言う化け物とまた戦う事になるんだろうが・・・・・・そう思うと気が重たくなる。


 人間と殺し合うのがマシなのか。


 化け物と殺し合うのがマシなのか。


 どっちがいいのやら・・・・・・



 何か気が滅入って来たからこれ以上書くのはやめよう・・・・・・


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