荒木 将一の日記 その7
前も書いたが、なんかもう暇さえあれば日記付けてるな。
今回ばかりは本当に死ぬかと思った。
でもこうしてスマフォに日記を書いてる。
今回の一件で武器の威力が不足しているのである程度破壊力がある物に変更したいが扱いきれるだろうかと言う問題点がある。
大量に武器を持っても体の限界と言う奴がある。
その辺り木下とかは今更ながら凄いなと思う。何処にあんな重火力運搬するスタミナやら力があるんだか・・・・・・
で、まあ今後の段取りだが、当初の予定通り再び特別校舎に突入する準備を始めた。
装甲車か戦車に武器弾薬を詰め込んで突入。
一方で力尽くでの脱出の準備を進める。
戦車砲を使って学校の周辺を囲っている防護壁を破壊するかC4爆弾で吹っ飛ばした後に脱出するつもりだそうだ。
だが迎撃システムで対空ミサイルとかある様な学園だ。
他にどんな迎撃システムがあるか分からない以上、正直これは最終手段である。
(あれ? 何か重要な事を忘れてる気が・・・・・・)
ふと重要な事を忘れてる気がしてきた。それが何か思い出せない。
「うん? メール?」
差出人不明のメールが来た。
確かスマフォは繋がらない筈だが・・・・・・と思いながらもメールを開いた。
内容はこうだ。
君の戦闘は見させて貰った。
君は何者だ?
リザード。
プラント・ウォーカー。
プラント変異種。
そしてエクスキューショナーまで退けた。
特にエクスキューショナーは我々の傑作と言っていい。
幾ら武器に恵まれていてもあれとマトモにやり合える存在がいるとは思わなかった。
それもただの高校生がだ。
だから興味が沸いた
それ達との戦いの記録はきっと新しい秩序の礎となるだろう。
「・・・・・・え?」
書いている事は理解できた。
だが顔が真っ青になった。
たぶんこのメールの送信者は事件の中枢に深い関わりを持つ人物だろう。
それに新しい秩序と言うのも気になる。
そう言えば心堂 昴は「自爆装置を解除して、政府が体制を立て直して~」云々言っていたな。
よくよく考えてみれば心堂 昴は不可解な点がある。
ただの一学生に過ぎない心堂 昴は何処で自爆装置の事を知ったのだろう?
アレはまだ極秘の段階だった筈だ。
如月さんが説得材料として喋ったのか?
それに政府が体制を立て直して~と言う部分も気になる。
このメールも新しい秩序と書いてある。
まるでこの状況が好転するのを知っているようにも思えた。
ただの偶然で考え過ぎだろうか?
ともかく楽には終わらせてくれないような、そんな予感がして来た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます