4-2 危険区域への潜入

 黄昏時トワイライトは終わりを迎えつつあり、薄闇に染まったヴェールが都市の天空に幕を下ろし始めている。再牙は、古ぼけたテナントの屋上から下界を見下ろしていた。首元のネックレス――白銀の輝きに満ちたタリスマンが、乾いた風を受けて静かに揺らぐ。

 視線のすぐ先には、怨念と怪奇に満ちる危険区域。ホワイトブラッド・セル・カンパニーの跡地がある。

 既に廃墟と化した、その広大な敷地を取り囲むようにあるのは、蒼天機関ガーデンの西部方面第七出張所所有の無人軍用車両が数台。それに、本部庁舎の呪装鎮圧部隊イシュヴァランケェから派遣されてきた区域守護監査官らが、機械仕掛けの長銃や刀剣を手に、物々しい雰囲気を放ちながら周辺を警戒している。


 危険区域。それが放つ響きの禍々しさと言ったらない。都民らにしてみれば、ベヒイモスと双璧を成すほどに、驚異的且つ嫌悪されてしかるべき存在だ。 なにせ、日常の最中に忽然と出現した異空間なのだ。

 大禍災デザストルの呪いを受けた土地では、人間の常識など紙屑に等しい。死霊どもが巣を形成したり、人を飲み込む食人植物の住処になったり、時空間が捻じれているために異界へ飛ばされたりなど、危険区域が孕む悪影響は様々だ。

 そんな、安穏とはかけ離れた土地を命懸けで警邏するのだから、区域守護監査官の肩にも力が入るというものだ。


 ただし、観察対象区域から外れた地点で突発的な緊急事態が起こり、それが優先度の高い事案である場合には、彼らの警戒心は他所に向けられる。

 案の定、何人かの区域守護監査官が無線を引っ張り出してどこかとやり取りを行い、軍用車両を数台引き連れて持ち場を離れていった。

 その様子をじっと眺めながら、再牙は耳を澄ました。遠くで盛大な爆発音が轟き渡り、そこに混じるようにして、小銃の乱射音が断続的に聞こえた。


「(上手くいったようだな……)」


 作戦が成功したことに、再牙は内心で安堵した。

 正面突破が難しいなら、その障害となる存在を他所へ向かわせればいい。

 それが、危険区域へ潜入するために彼が選択したやり方だった。


 ロア老の店を出た後、再牙が向かったのは立川市のダークタウン。一から十の区画番号が振られたうちの一つ。すなわち、ジェンキンスの根城たる地下六番街であった。

 ただ何も用意せずに向かったわけではない。ここにきて役立ったのが、先の本部庁舎での仕込みであった。すなわち再牙は、機関長・大嶽左龍の電脳を中継して機関本部のデータベースにアクセスし、それなりの要職に就いている何名かの機関員の個人情報プロファイルを入手したのだ。

 それらのプロファイル・データを自前の電脳キットで実行ランしたことで、彼は一時的に別人格を獲得せしめるに至った。

 ただし、自意識を乗っ取られるレベルではない。個人情報プロファイルを反映させた箇所は、自我よりも浅い表層意識のみである。


 それだけで十分だった。なにも、呪われた出自を憂いて別の人生を歩もうなどと言う愚行を侵すのが目的ではない。他人の視覚を欺ければよかったに過ぎないのだ。


 こういった、別人格の部分移植によって他人に成りすます電脳戦技術を、電脳情報工学ヴァーチャル・テックの世界では偽装添付テクスチャーと呼称している。

 この技術は研究が進むにつれて更に意味を細分化させられ、偽装添付テクスチャーによって他者の視覚に干渉し、対象人物の記憶領域に認識錯誤を与える技術は、視覚欺瞞アイスナッチと呼ばれた。

 無論、都市の法律によって規制された技術だが、バレなければ問題ない。電脳化手術の際に専用のキットを埋め込んでもらえれば、第三級電脳技能士ペーパー・メイジクラスのプログラマでも使える技だ。それでいて、非電脳化の者が相手でも効果が働くという、大きな利点があった。


 再牙はたった一人で地下六番街に乗り込んだわけだが、視覚欺瞞アイスナッチの効果が働いていたおかげで、その事実は大きく歪曲されていた。地下世界の住人には、単身乗り込んできた再牙の姿が、大勢の部下を引き連れた蒼天機関ガーデンの役人として映ったに違いなかった。

 事実、六番街で甘い汁を啜っていたジェンキンスの部下たちは、再牙の姿を目撃した当初は驚愕し、だが次第に剣呑とした雰囲気をあからさまに滲ませていった。

 電子ドラッグの密造販売と、屍愛玩奴隷コープスドールの違法製造に関する捜査のために事情聴取に来たことを告げると、すぐさまに怒号が殺到した。

 そこで、再牙は更なる爆弾を投下した。一連の情報は、ジェンキンスの組織と敵対する、これこれの組織であると口にしたのだ。更には具体的な人物名を上げる事で、信憑性の向上も図った。


 常識的に考えれば、本物の機関の人間がそんなことを口にすることはまずありえない。だが、安寧が予兆もなく崩れることの恐怖と、頭に血が昇るほどの怒りに苛まれていたジェンキンスの兵隊たちは、真っ当な判断能力を失っていた。

 ある者は再牙に襲いかかり、またある者は鋼の武器をそれぞれに手に取り、情報を流した敵対組織の下へ壮絶なる強襲カチコミを仕掛けた。

 結果として、地下区画アンダーは突発的な騒乱に見舞われ、その勢いは収まる様子を一向に見せないまま、ついに地上にまで溢れ出した。


 市で最も規模のある都市渡世トライブが中心となり、暴動の巨大台風を形成している。それを、ただぼーっと眺めているだけの機関員ではない。暴動を諫めようと行動を起こすだろうが、出張所の動員人数で抑えられる程度のものではなかった。

 だとしたら、本部から派遣されている区域守護監査官の力を借りる展開に、必然と持ち込まれる。

 どさくさに紛れて導火線に火を点けたあとは、現場から離れて爆発を待つだけで良かった。そうしていま、確かに事態は可及的速やかに激突の境界に差し掛かり、盛大な暴発を生み出していた。


 今しか好機はない。確信と同時、再牙はジェネレーター能力を発動させた。

 瞳が蒼さに満ち、体の中心から莫大な力の奔流が湧き上がるのを実感しながら、再牙は眼下にカンパニーの跡地を見据えた。

 両脚に力を込める。テナントの屋上から、闇夜に立ち込める大気を蹴り飛ばすようにして、高く高く舞い上がった。さながら飛翔であった。

 すぐさま間断なく、認識能力を強化。五感を最大レベルまで向上。

 視界の端に、軍用車両があるのを確認。

 再牙の右手が脇下へと伸び、あの化け物じみたリボルバー式ハンドガン――マクシミリアンを握りしめる。

 宙に舞い上がったままの姿勢で、強く引き金を押し込む。

 五十六口径の銃口から、轟音と共に莫大な撃光の塊が飛び出した。電子機器の破壊だけを目的とする、電磁パルス弾だ。

 薄い闇に青白い軌跡を描いて奔るそれは、敷地の東側と西側、それに正門付近に待機していた、三台の軍用車両のそばで炸裂。

 車両に搭載されていた情報通信機器を、一瞬で破壊した。


 再牙は、無事に誰に見咎められることもなく、ホワイトブラッド・セル・カンパニーの跡地に着地した。


 マクシミリアンを仕舞いながら周囲を見渡す。頭上から観察していた時より、跡地はだいぶ広い印象を受けた。製造工場と研究所を併設した製薬会社らしく実に広大な敷地だが、随分と荒れ果ててしまっている。稼働を続けている施設は、当然ながら一つもない。

 製造工場があった場所は更地と化し、辛うじて外観を保っている建築物も、わずか二棟しか存在しなかった。背の高い雑草が視界の下半分を覆うぐらいには伸び放題で、さらに敷地の縁を象る様に、四方には林の帯が群がっている。

 敷地の広さに反して、何とも言えない閉塞感に満ちている。

 その林の奥という奥から、再牙は例えようもない異様な気配を感じ取った。見知らぬ集団から、一方的に激烈なる悪意に満ちた視線を向けられているような不快感。

 途端、胸の中心に息が詰まるほどの圧迫感を覚える。焦燥が心の内を責め立て、しかし持ち前の冷静さで無理やりそれを押し込みながら、再牙は周囲に目線を配った。


 薄闇よりも更に濃い闇。十全な質量を蓄えた黒煙の巨塊が、太い木々を犯すようにねっとりと絡みついて蠢いていた。それも一つではなく、数え切れぬほど大量に。

 鋭敏化された視力で観察してみると、赤い筋のようなものが刀傷の如く煙塊の表面に浮かび上がっているのが分かる。筋と筋の交差点が、人間の眼球を思わせるように盛り上がっているのだ。


 これこそが死魂霊マーラーである。

 成仏しきれなかった亡者の魂が現世に留まった結果、魂の精度が劣化し、互いに集合し、混ざり合って、具現化した不定形の脅威存在。

 動物も人間も関係なく、生物が放つ生命の波動に引き寄せられ、その肉体を乗っ取り貪り喰らうという悪魔的習性を持つ、科学的に存在が証明された幽霊ゴーストだ。

 しかしながらいま、敷地を縄張りとする死魂霊マーラーは恰好の獲物が眼前に舞い込んできたにも関わらず、一向に襲う気配を見せない。理由は、再牙が首から下げているネックレス――白銀の球が連なるタリスマンのお陰であった。さながら数珠めいて見えるそれこそが、死魂霊マーラーの襲撃から逃れる唯一の有効手段。これを身につけている分には、死霊の軍勢に肉体を食い荒らされることもない。


 だが、それは悠長に時を過ごして良い事と、決してイコールではなかった。何より、ここは空気がとてつもなく澱んでいる。ただ居るだけで気分が滅入り、肝心な時に頑張れるだけの気力を根こそぎ奪われそうな予感に満ちている。

 再牙は、茫々と覆い茂る痩せた雑草を両手で掻き分けながら歩き出した。目的の場所は、辛うじて原型を留めている研究棟のうちの一つだ。

 何の研究を行っていたのかは外観からはとても想像がつかないが、手当たり次第に探し回るしかなかった。


 獅子原錠一がここを訪れていたということは、彼が殺害された原因、あるいはそれに準じる何らかの証拠が見つかるかもしれない。依頼解決の糸口が垂れているのを祈りながら、再牙は一階の割れた窓ガラスに上手いこと体を滑らせて、室内に侵入した。辺り一面に、泥と土埃に塗れたガラスの破片や、コンクリートの残骸が散らばっている。

 だが、再牙の目に一番止まったのは部屋の壁だった。火災の影響をもろに受け、耐熱温度を超える超高温に長い事晒され続けた結果、壁の表面が溶けて練り上げられたかのように波打ち、ひどく煤けていた。

 その煤が、まるで飛び散った血痕を思わせるように刻まれていて、ここが民間企業であったことを忘れさせるくらいには恐怖的ホラーだった。


 再牙はオルガンチノのポケットから探索用のライトを取り出すと、暗黒に閉ざされた室内を照らしながら、一階じゅうを隈なく探索した。

 廊下という廊下を歩き、部屋という部屋を開けた。それでも、めぼしいものは何一つとして見当たらなかった。恐らくは、現場検証を行った蒼天機関ガーデンの面々が、証拠のほとんどを持ち去ってしまったのだろう。

 しかし再牙はまだ、この建物には何かがあると信じて止まなかった。ロア老の話を思い出す。まことしやかに囁かれる都市伝説ロアの一つを。地下にあるとされる謎の実験施設を、眉唾と断じて切り捨てるのはまだ早い。


 再牙はライトの光を消すと、瞳の奥にたたえた蒼さもそのままに、じっと目を閉じて気を漲らせた。自分が今立っている地点を中心に、敷地に入ってから此処までに至る道のりを、詳細に脳裡に描く。

 そうすることで、己が確かに今、いるべき場所にいることを実感し、そこで放射を描くようにして、再牙は自らの意識を宙に解き放った。

 五感の全てを余すところなく研ぎ澄ませる。認識の拡張は、触れぬものに触れ、聞こえぬ何かすら鼓膜の内側で捉えることを可能にした。

 窓の外から流れ込んでくる冷えた風。その気流すらも容易く読める。嗅覚の奥をつく黴の匂い。その発生点すらも、一つ残らず緻密に言い当てる自信があった。心臓の鼓動がより一層鮮明に意識の内側で響くにつれ、全身の血管の中を血がどのように巡っているかすらも把握できた。


 そうこうしている内に、外部と内部が意識レベルで接続する感覚に満ちて、更に心が拡張していく実感に支配されていった。肉体を構成する細胞の一つ一つが、周囲の環境に適していくような。そんな精神的進化の兆しがあった。 

 自身の一挙手一投足を、コンマ以下の単位で正確に把握できた。今の再牙は目を瞑ったままの状態で、あらゆることを知覚できるまでに全感覚が鋭敏化していた。

 風の流れ。草の揺れ具合。雲が泳ぐ速度。木々が生やす枝葉の角度。コンクリートの厚み。歪ながらも調和のとれた自然の営み。

 その只中にあってただ一点、何か、言いようの知れぬ『違和』を覚えた。その場所すらも瞬時に把握できた。


 今いる建物の、二階へと通じる階段の傍。


 再牙はライトも点けず、迷うことなくその場へ走った。一分と経たず辿り着いた。

 経年劣化のせいか、火災事故による影響か。二階へと続く階段は完璧なまでに崩壊していた。コンクリートの瓦礫がこんもりとした小さな丘をつくり、枯葉と泥に塗れてしまっている。

 ある種の確信めいた思いと共に、再牙は瓦礫の山に立つと、膝を曲げて右足を大きく持ち上げた。そのまま反動もつけることなく、大斧で丸太を断ち割るように靴の裏側を瓦礫の最中に叩きつけた。いや、踏み抜いたと言った方が正しかった。

 瞬間、小型ミサイルが着弾したかのような轟音が崩れかけの建物を揺らし、再牙の全身が瓦礫の陰に消えた。

 衝撃で埋没したのではない。床を思い切り踏み抜いた結果、地下空間に放り出されたのだ。

 そこだけ、まるで何かの隠し場所であるかのように空洞があった。


「……痛ったぁ……」


 着地を間違えて尻から落下した再牙は、臀部に走る痛みに顔をしかめながらも、冷えた暗がりに視界を向けた。

 最初は部屋の中に落下したのかと思ったが、床穴から流れてくる風の軌道を読むに、どうやら落ちた先は通路らしかった。実験施設に続く通路と見て、間違いなかった。


 ふと、再牙は手元が何かに触れていることに気が付いた。拾い上げて確認する。万年筆だ。ご丁寧にブランド名まで刻印されてあった。

 誰かが落としていったのだろう。そんな事より、再牙には気になる事があった。

 万年筆のブランド名に、見覚えがあった。

 それは十年ほど昔に、幻幽都市で誕生した衣料ブランドの名前だった。

 そのブランド品がここにあるということは、つまり、この通路は少なくとも十年前には使われていたことを意味している。


 真実へ到達しかけている実感を、再牙は強く噛み締めた。

 ホワイトブラッド・セル・カンパニーの地下に存在していた謎の通路。

 蒼天機関ガーデンですら見つけ出せなかった、製薬企業が隠し持つもう一つの顔を、そこに見い出したようだった。


 再牙は万年筆をオルガンチノのポケットにしまうと、入れ違いに灰煙草ミネラル・シガーを一本取り出し、安物のライターで火を点けた。

 臀部の痛みはとうに消えたが、その場をすぐ動く気にはならなかった。臆したわけではなく、思いを馳せるためであった。獅子原錠一という、まだ一度も出会ったことのない男の人生に。

 紫煙をくゆらせながら思うのは、やはり根本的な部分についてだった。即ち、錠一氏は何が目的でこの都市を訪れたかについてだ。

 立川市にくる途中、再牙は大嶽に仕込んだウイルスを介して、機関のデータベースにそれとなくアクセスしていた。そこで分かったのは、獅子原錠一が正規の手段で都市に入り、様々な施設を訪問しているという事だった。その後の足取りについては掴めなかったが、得られた情報の中から、再牙は異質な点を発見した。

 獅子原錠一はどういうわけか、循環器系の研究に力を入れている医療施設ばかりを訪問していたのだ。

 そしてホワイトブラッド・セル・カンパニーもまた、血液由来の疾病を研究し、治療薬を開発している製薬会社であった。

 偶然の一致にしては、出来過ぎている。


 しかしながら、再牙にとっては訳が分からなかった。彼の専門は粘菌の研究であると、琴美から聞いていたからだ。

 彼が向かった先と、彼の持ちえる知識とが、どう考えても一致しない。錠一氏は都市の技術を欲して、こんな異界じみた土地にやってきたのではなかったのか。

 そこまで思考の綱を渡った時、再牙はようやく、自分がとんでもない思い違いをしているのではないかと疑った。


――彼は、何かを奪うために都市に来たのではない。


――何かを教え乞う為に、都市を訪れたのだとしたら……?


 しかし脳裡に沸いた閃光は、すぐに輝きを喪った。そんなことがあるのだろうか、という疑念のせいだった。

 一つの道を究めた学者が、他所の道に浮気をする。あり得ない話だと一笑に付しかけたところで、またもや閃きが舞い戻ってきた。


――誰かの為に、何かを知ろうとしていたのなら、どうだろうか。


 誰かの為。

 そこまで考えた時、再牙の頭に浮かんだのは、たった一人で魔界じみたこの都市を訪れた、十五に差し掛かったばかりの少女の姿だった。

 あり得る話かもしれない。

 父親が娘の為に何かを成し遂げようとする行動は人間臭く、それでいて何物にも代えがたい決意の宝庫と言えると再牙は考えた。

 だが、まだ何かが足りない気がした。まだ何か、大事なピースが欠けている。それを嵌め込んだ時、全てが視える感覚があった。


 また、不思議と背筋を悪寒が駆け抜けたような気がした。真実を暴けば後戻りはできないと、もう一人の自分が囁いているようだった。


 五分ほどかけて灰煙草ミネラル・シガーを吸い終えたところで、再牙はおもむろに立ち上がった。

 死魂霊マーラーが地上のどこかで騒めいている気配があったが、此処まで来れば問題はなかった。

 再牙は深呼吸を何度か繰り返し、地下に満ちる冷えた空気を肺に取り込み、また吐き出しながら、落ち着いた所作でマクシミリアンの弾丸を炸裂弾に換装した。


 どちらにせよ、ここまで来たからには歩みを進めなければならない。

 眼前に広がる闇の彼方。

 そこへ飛び込めば、見えてくる『何か』がきっとあるはずだと、信じて行くしかなかった。

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