第22話「その後――」
Side 木里 翔太郎
あの後の事を紹介しよう。
俺と手毬は反省文と奉仕活動と言う処分だけで済んだ。
今回の騒動で教師達も色々と思うところがあったらしい。
奉仕活動はまあ校内清掃とかだ。牛島さんや豊穣院さんなどのクラスメイトとかも手伝ってくれて感謝している。
早瀬 ミナトは病院に運ばれて警察の事情聴取を受けて解放されたが、転校する事になった。
最後に見舞いに行った時「もう会う事も無いだろう」と言う言葉が印象的だった。
新島 ハルヤや藤沢 クルミは少年院送り。
二人ともアレだけの大騒動を起こしての殺人未遂での現行犯逮捕。
更に様々な悪行が日の目に晒され、少年院送りにされた人間の中でも最も重い刑罰が下されるらしい。少年院から出ても監視の目が付くようだ。
安藤 リュージは今回の騒動でシマを拡大出来たとか名を売る事が出来たとかで喜んでいた。
どうやら新島 ハルヤのバックにいた不良グループは相当悪名高く有名なグループだったらしい。
不良界に復帰しないか? と言われたが断った。
それと今回の学校襲撃事件の騒動の発端となった早瀬の取り巻きの一人、携帯で新島に情報を流したと思わしき男はあれから学校に来なくなったらしい。
アレだけの大惨事になるとは思いもしなかったのだろう。
また今回の事件はマスコミやネットで全国ネットで知られた。
そして事件の中心にいた俺と手毬はまたしても有名になってしまった。
こんなんで有名になりたくは無いんだがなぁ・・・・・・その点でリュージにからかわれた。
牛島 ミクと豊穣院 ミホさんとは周囲が以前より賑やかになったが関係は相変わらず続いている。
その辺り喜んでるのは手毬だろうな。
ま、語るべき事はそれぐらいか。
こうして俺達は日常へと戻る事になったのだ。
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