概要
必死の思いで屋敷の蔵に逃げ込んだアマタは、そこでダインスレイブと名乗る魔剣に出会う。追い詰められたアマタは魔剣を抜き放ち、見事危機を脱するものの、魔剣の呪いでこの世界に縛り付けられてしまった。しかも、この呪いから逃れるには、魔剣の精霊に自ら斬った人の血を捧げるしかないことが発覚する。
アマタは元の世界での暮らしを取り戻す為、この世界で生きていく為、“この世に生きていては毒となる悪党”を消す暗殺者“誅手”として働くことを決めるのであった!
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!和物に興奮しました!
突然に異世界に放り出された天ヶ瀬アマタは、偶然手に入れた
日本刀で戦うことになる。
しかも、その異世界、どうやらお江戸だったらしい。ただし、ちょっといい加──あ、いや、自由度の高いお江戸だ。エルフがいたり、妖精がいたり、でも悪代官や新撰組もいる。
とにかく、全編和風というだけで、めちゃくちゃ楽しい。冒頭の斬り合いの最中にアマタがちゃんと鞘を手に持っているという描写だけでも、作者がきっちり考証している証左だし、だがそこで歴史知識を鼻にかけるでもなく、あっさりぶち壊してケレン味を出してくるあたりは、ガチのエンターテイメントを感じる。ガン=カタとか、ツボだ。アマタの和装もおしゃれだし。
と…続きを読む - ★★★ Excellent!!!剣戟!活劇!斬魔劇! 天下御免の世直し道中ここにあり!
10年以上も昔、こんなセリフがあった。
殺人者には救いがなく
殺人鬼は救いようがない
これは、一つの真理だろうと私は思っている。
今作の主人公、アマタは、そのどちらかである。
どちらであったとしても、救いはない。
彼自身に救いは、永劫に渡ってないのかもしれないが──しかし、彼自身が誰かを救うことはできる。
異世界時代劇という形で描かれる、モノを殺すという事。
第一部完結した今こそ、皆さん読んでみてはいかがでしょう。
胸がすき、笑顔になって、ほんの少しさびしいような……そんな物語が、ここにはあります!
時代劇の最前線がここにある! - ★★★ Excellent!!!痛快! 異世界転移×時代劇!
時代劇の魅力の1つ――勧善懲悪。
心正しい者の刃にかかり、
悪が滅びる様を見るのは
最高にスカッ! とします。
とはいえ。
現代の倫理感では「悪人なら殺していい」とはいきません。
現代人の私たちが勧善懲悪の物語を見て楽しめるのは、
自分が当事者ではない気楽さ故でもありましょう。
それがもし、当事者になってしまったら?
主人公の天ヶ瀬アマタは私たちと同じ現代人。
彼は江戸時代の日本によく似た異世界に転移し、
そこで時代劇さながらに剣を振るいます。
斬るのは悪のみと己を律しながら、
悪であれば容赦なく斬るアマタ。
その姿は時代劇の主人公として
我々をスカッとさせてくれます。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!少年は、正と凶とを行きつ戻りつ。
和風なファンタジー世界に迷い混んだ主人公が、意志を持つ魔剣と出会いー、というお話。
異世界へ転移する系なんですが、本作のキモは主人公がもとの世界へちょくちょく『帰って来られる』ことです。
ともすればご都合展開ですが、この『帰れる』という事実が、主人公に苦悩を迫ってきます。
非日常的な状況、人を超えた力、人の道を外れた行為――それらは戻ってこなくてはならないがゆえに葛藤を生む。
そんな状況に陥りながらも。
主人公アマタ君はキッチリと決断し、時に女の子を救い、時に悪党を切り伏せ、ヒーローとして立ち回りを演じてくれます。
各話ごとに小気味良くまとまっているので、スパッと読んでいただけるか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魔剣×時代劇×異世界ファンタジー(ケモも)倒すは魔獣、救うは美少女?
主人公天ヶ瀬アマタが目覚めるとそこは見慣れぬ武家屋敷。状況を把握するより先に、『山吹色のお菓子』のやり取りを目撃してしまう。
口封じに命を狙われるアマタ。そこで彼の窮地を救ったのはしゃべる魔剣、ダブルミーミングを持つ一振りの刃だった。
夢の中ならばと、刀を振り窮地を脱するアマタ。しかしそれは同時に今いる世界に縛られることと同義だった。
主人公をダーリンと呼ぶ、意思持つ魔剣籠釣瓶村正ダインスレイブ。それは使うごとに魔に魅入られる存在ながら主人公をの活路を開いていく業物。
それに対して現れたのは、同じく魔剣、プレシャス持ちの僕っ娘お愛(まな)。
包丁正宗、ティルヴィングを持つ彼女の猛…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魔剣と殺意を手に、悪を断罪!!
アマタ少年が転移した先にあったのは、何とファンタジーと時代劇が融合した世界!
魔剣ダインスレイブことレイちゃんに出会った彼なのだが、物語が進むごとに殺人衝動に侵されて……。
しかし何とか人の心で抑え、その殺人衝動を倒すべき敵に向ける。果たして彼がそれをコントロール出来るのか。それが見ものですね。
なお舞台は江戸時代っぽい世界ですが、そこにはエルフやワイバーンなど、ファンタジーが出てくるモンスターが勢ぞろい。そういったギャップさがあるのですが、違和感なく融合してますね。
時代劇と異世界ファンタジーがお好きな方、一度に二度味わえる事間違いなしです!!