ラノベの体裁をしているが、内容はしっかりしている。女の子も出てくるがハーレムなんて甘い言葉はない。あるのは戦友であり仲間であり教え子である。主人公はその怒りを必死に抱えてすべての情熱を、彼らのために使うのだ。久々に出会った良作に心が沸き立つ思いがしました。
最初麻王って何かと思いましたが、本当に麻王です。麻王になるまでの物語です。圧政と差別を受けているエルフ達が主人公によってどのように変化していくのか、どのように世界が変わっていくのか楽しみです。
暴力だけの野卑で封建的に凝り固まった弱小指定○○団に、現れたのは元教師のインテリヤ○ザ。モヤシ野郎と軽んじられるかと思えば、今までにない叡智であっという間に組を立て直し、ヤクで敵を牽制しながらシマを自治し、腹に一物ありそうだけど艶のある未亡人に言い寄られつつ、オジキのひとり娘とついたり離れたりの距離感を保つ浪漫の世界。そんな任侠の世界観を徹底的にオマージュしながら、しっかりと異世界ものに翻案して、薬学の確かな知識もわかりやすく組み込まれた、作者さんの教養とセンスがすごい異世界版Vシネです。
不遇な人生を送って来た主人公がどう成り上がって行くのか?今後の展開が楽しみな異世界サバイバルです